すーさんの山日記

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ピープス最新雪崩ビーコン体験会

2023-11-03 20:23:12 | 

11/2~11/3の2日間で、ロストアロー社主催のピープス最新雪崩ビーコン体験会が県民の森で行われました。

ロストアロー社ウェブサイトの案内にある通り、『雪崩ビーコンの基礎知識や基本的な捜索方法から、電磁気干渉保護システムを搭載した世界初の雪崩ビーコン「プロIPS」の性能まで、雪崩ビーコンの基礎から最新情報について深く知ることができる貴重な機会です。』という内容に沿った体験会でした。

11/2は、ショップ、ガイド向けの説明会でした。

雪崩ビーコンの送信(センド)時、捜索(サーチ)時における干渉の原因。

まず送信時(センド)時、金属やマグネットが干渉し正しく電波が発信されない状態となります。干渉するものとすると、iphoneのようなアルミニュウムの使用量の多いもの、アルミパウチに入った飲料のようなものが送信の出力を下げることになります。そういうものはポケット中に入っている場合も多いのではないでしょうか?雪崩ビーコンから20cm以上離すこと。

そして捜索(サーチ)時、電子機器のノイズが原因となって457kHzのシグナルが見えにくくなります。iphoneやスマートウォッチの液晶ディスプレイのスイッチングのノイズが干渉します。飛行機モードにしても変わりません。雪崩ビーコンから50cm以上離すこと。ビーコンの使用に際しては、このような注意点が上げられます。

ピープスの最新の雪崩ビーコンには、このようなノイズに対しての脆弱性を低減させるテクノロジーが搭載されており、捜索時の混乱が少なくなり、スピード感もアップするのではないでしょうか?

ビーコン各社の比較をしながら、フラックスラインの確認。発信器から発せられる電波は同じでも、発信器にどう接近していくのかは、各社の動きのクセのようなものがあります。複数埋没の場合も、各社機種の特徴によるクセもかなり違うものでした。

11/3は、内容を比較的分かりやすくして一般向けの体験会です。至近距離でのフラックスラインの確認等、基本的な使い方から、電磁気干渉の実態など。

両日とも、屋外体験会を終えてから、室内に移動してビーコン捜索における電磁気干渉の理屈、最新ビーコンのシステムの解説でした。

体験会としても、良いフォーマットにまとまっていて、大黒森のBCワークショップにも参考になる部分も多く、分かりやすくタメになりました。電磁気干渉保護システム搭載のピープス最新雪崩ビーコンは、ひじょうに優れたものですが、あとはお値段ですかね。

とにかく、ビーコンは持ってるだけでは助かりません。雪山に入る方は、スキーヤーやスノーボーダーに関わらず、このような体験会や、ワークショップも積極的に活用して、雪崩の知識を蓄え、有事に備えて訓練を怠らないようにして欲しいと思います。

2日間、ロストアロー社の皆さま、ありがとうございました。

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