革や木は服装のアクセントにもなるので、その色と着ている服が合っているかはとても気になります。
でも本物の革や木で上質なものになると、色のトーンもまろやかな落ちついたものになりますので、そんなに変なことにもならない。
私たちが上質な素材に惹かれるのは、値段が高いからではなく、落ち着いた自分の服装に溶け込む自然な色のトーンがあるからなのだと思っています。
もちろん手触りなどの質感もその理由のひとつになっているけれど。
革や木を同じ色、色調のもので揃えることに喜びを感じ出したのは、作業着代わりのスーツからカジュアルな服装で仕事をするようになってしばらくしてからで、服装において色の取り合わせは大切なものだと思うようになりました。
それぞれの製品によって魅力的に見える色というのは違っているので、そのモノの中で良く見えるものを選びたくなりますが、自分にその色を当てはめてみて、合っているかどうか最優先に考えないといけない。
そうやってある程度色が揃ってくると、身に付けていて気分を良くしてくれるものになります。
仕事にとって何ら実用的な効果をもたらすものではないけれど、気持ちを高めてくれる、1週間を楽しくしてくれるものなのだと思います。
ル・ボナーの天ファスナーブリーフケース、トリッカーズのマロンアンティーク色の靴、ブルックスブラザーズの傘は気に入っている3点セットで、革や木をこのようなオレンジ色系統の色に揃えたいという衝動にかられます。
ペンケースSOLOとあるお店で見つけたフィレンツェの文庫本カバーは同じような技法で色付けされていて、色合いが同じで、一緒に持ちたい組み合わせ。
ル・ボナーペンケースと手帳カバーはどちらもブッテーロ革のチョコで、仕事において嬉しい組み合わせです。
写真にはないけれど、財布と名刺入れも同じ色のブライドルレザーで、こういうのもひとつのコレクションと呼べるのかもしれません。
こういったモノたちの中に、さらに小道具として万年筆が存在していて、自分だけのこだわりで合わせていくのが一番の楽しみになっています。