元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

仕事の一部

2008-09-23 | 万年筆
店をオープンさせてしばらくたった時、ル・ボナーの松本さんたちとKOKUBUへ行き、こんな世界があったことに驚きました。
今まで仕事仲間と食事に行くときは居酒屋以外考えられませんでしたし、バランザックのようなバーに行くこともあり得ませんでした。
もちろん私は無理せずして、KOKUBUへ行っているわけではなく、相当な勇気が必要ですが、こういう所に日常的に来ている人もいるということさえも知りませんでした。昨年は松本さんのおごりでしたが、今年はこの1年間お客様方が当店で使ってくださった本当にありがたいお金でKOKUBUに来ました。
お客様方のお金で来たからには、それをご報告しなければいけませんし、そう考えると私や松本さんがおいしいものを食べて、それをブログに書いて読んでいただくことはもしかしたら、それは仕事の一部なのかもしれません。
KOKUBUのカウターに座ったのは9ヶ月ぶりですが、マスターもお母さんも店も変わっていなくて、時間の経過を忘れてしまいそうでした。
前回来た時は古山さんが同席した他のお客様に自分の万年筆を書かせていたのがとても可笑しかったのを思い出します。
前回の経験から、500gは余裕で食べることができてしまうと思っていたので、差し入れにいただいたとても美味しい豆大福を谷本さんと食べてから出かけることにしました。
完全な空腹状態よりも、お腹に何か入っている方が心に余裕を持って肉のケーキと言われた極上肉を味わうことができると思いましたし、私以上に食べそうな谷本さんへの親切心でもありました。
全員何の迷いもなく200gを注文し、野菜の焼き物(それも大変美味しいですが)で焦らされながら、目の前の鉄板で他のお客様の肉が焼かれるのを見ていました。
見た目にもバランスの良い美しい霜降りの肉が焼かれるのを見るのは、その味への期待感がブンブンと煽られます。
神戸で最も良い肉が入るというKOKUBUには余計な演出や凝った内装など要らないと思いました。
この期待感と匂い、そして肉の味だけに、私たちが余所行きで食べるランチの10倍の値段をたくさんのお客様方は払うのです。
当店を出る前に、ル・ボナーの無料コンサルタントFさんと肉を食べながら白いご飯を何杯も食べる幸せについて語り合っていて、KOKUBUでも肉が出た瞬間に白いご飯を注文すると宣言していましたが、マスターと肉と白いご飯の無敵のハーモニーについて語り合っただけで、ご飯物はラストのガーリックライスまで待つしかありませんでした。
肉の甘みと肉汁お豊かな、とても美味しい肉を食べ終わった後、なぜか私たちはそれぞれが贔屓にする王将の話になりました。
ここで語るまでもなく、王将はチェーン店でありながら、各店で味も定食の内容も違い、それも魅力だと思っています。
御影の王将、垂水の王将など、それぞれが美味しいと思っている王将が結構あることを知りました。
ちなみに私のお勧めは、大学生の頃から行っていた地元元町の王将です。
いつもの夜の最終章、バランザックへ行きました。
バランザックは一人で考えごとなどをするのにも良いお店で、黙っていれば放っておいてくれる店だと思いますが、私は数人で行って、この静かな大人の空間でおしゃべりばかりしています。
店を出るときに肉について語り合ったFさんご夫妻と合流しました。
Fさんは市内某大手大企業でマーケティグのお仕事をされていて、そのお話は私たちの心を掴み、松本論を展開してくださり、自分の仕事のことも考えながら、バランザックの時間を大いに楽しみました。
行くたびに薄く入れてくださいというアルコールの量が少しずつ増えているように感じるのは気になりますが、全くノンアルコールしか飲まなかった私がアルコール入りをお願いするほど、バランザックはお酒が好きになれる場所だと思いました。
今回は松本さんも強めのお酒を飲んで、いつもよりもグルグル回られているようでしたし、永田さんの婚約者のKさんもおられたので、早めの撤収することになりましたが、神戸の夜は充分に更けていました。

3 コメント

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私たちも (つきみそう)
2008-09-23 23:19:18
 KOKUBUへ寄せてもらいました。お話を聞いていて、これは行かねば、となった次第です。秋分の日の夜、ほかにお客さんはおらず、お店は夫婦で貸し切り状態。松本さんやバランザックの話題で盛り上がりつつ、しっかりといただいて参りました。
 いや、しつこいですけれど、お肉はロースです。ヘレは上品だけれど、モノ足らない・・・というのは、まだまだ修行が足りないのかな。
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肉! (okamoto)
2008-09-23 23:37:26
何だか、無性に焼肉に行きたく成っちゃいました。

で、近所の焼肉屋へ…。

勿論、庶民的な焼肉屋です。(^^;
久々に食べる庶民向け松阪牛は、これはこれで、結構美味かったですよ。

ところで、つやふきんの話しです。
早速、黒柿の万年筆と花梨こぶのパナッシュペンをフキフキしてみました。
花梨は、激変も無く、まだまだ磨き甲斐がありそう。

黒柿は、スッゴク変わるので、益々フキフキしたく成っちゃいます。
どっちにしても、フキフキしたいんですよね。(^^;

次に行く時は、調整お願いします。
さて、インクは何色にしようかなぁ。。。
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 (penandmessage.)
2008-09-25 00:28:59
つきみそう様
私もロースがいいです。脂たっぷりでこってり。私にカロリー計算という自制はなく、いつかメタボリックに仲間入りするかもしれません。
私には1年に1度しか行けないお店ですが、また必ず行きたいですね。
okamoto様
肉と白いご飯を一緒に食べたいとKOKUBUで思っていましたが、それは焼肉屋さんの食べ方でしたね。
松阪牛の焼肉、すごく羨ましいです。
調整も持ってきてくださいね。
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