元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

燈花会

2007-08-14 | 万年筆
漆黒の闇の中でのろうそくの光がこんなにも周りを照らすものだとは思ってもみませんでした。
奈良という千数百年の歴史を意識しなくても、どうしても感じてしまう土地で、素晴らしいものを見たと思っています。
現代のように、光を大量に作り出すことができなかった大昔、夜は闇で、人々はろうそくなどの弱い光で生活していたのだと、実感しました。
燈花会は奈良の観光地区数ヶ所で行われていて、全ての会場を巡って、ろうそくの光によって強調された夜の闇を楽しむイベントです。
煌びやかなで派手な光によって多くの人を集める神戸の冬の光の祭典ルミナリエとは違う、奈良人の侘びたセンスがその燈花会の深くささやかな光に表れていました。