庭に毎年お盆に百合が咲きます。母の想いかなとロマンのあることを思って、百合を見ると墓参りに行かないとと思います。
朝晩少しは風が爽やかに感じるようになりました。
今夏は本当に蒸し暑いように感じました。それとも自分が暑さに弱くなっているのだろうか。
今年当店は、それほどたくさんの企画をしているわけではないけれど、例年していなかったことをしています。
それは10周年の年だからといった気負った気持ちから盛り上げようとしているわけではなく、そうしたいからしているという感情的な理由からです。
考えることは好きで、ただ考えることはよくしているけれど、当店の今後についてじっと考えることがあります。
そういう時に放っておくと思考は、どうすれば店が続いていくことに繋がるかということばかりを考えている。
長年かけてそういうふうに考える癖がついてしまった。
しかし、それだけを考えるのはただ死ぬために生きているような、安泰に一生を終えるために生きているようなものだと思うようになりました。
もちろん続いていくことは大前提で必要なことだけど、それだけではない。
やっていることは万年筆店だけど、それで自分が何を表現できるかということを考えるようになりました。
自分ができること、自分の手元にあるものでどんなものを表現するかが、仕事ではないかと思っています。
表現するからには人を感動させたいし、共感してもらいたい。そして何よりも他の誰もしていない自分らしい表現をしたいという想いが強くなりました。
またこれからも変わっていくかもしれないけれど、今私が考えることは、自分がどうしたいかということです。
49才の年の今頃になって、この世に生まれて好きなことをさせてもらっているのだから、自分なりの作品を作りたいと思っています。