元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

全快しました。

2008-02-17 | 仕事について
久し振りに熱など出すと健康の有難さがよく分かります。
皆様ご心配おかけして本当に申し訳ありませんでした。
昨日近所の医院で診てもらって、ただの風邪だと分かり、点滴を打ってもらいました。そのお蔭できれいに治ったのだと思っていましたが、Oさんに聞くとどうやら治るタイミングだったようでした。
これからはもっと健康管理に気を遣いたいと思います。

前の職場からよくお話をさせていただいていた、小学校で先生をしておられるMさんがインターネットで私を見つけ出してくれて、M800を買いに来店してくれたのが前回。
二度目の来店で採点用に赤インクを入れる万年筆を買いに来てくれました。
最初ペリカーノとかそういったイメージのものを考えておられたようでしたが、その書き味の良さと、吸入機構が見える透明万年筆というところが気に入られて、M205デモンストレーターを使うことになりました。
小学校での採点というのは、丸付けや点数書きだけでなく、100点をとった子には花丸をつけたり、それぞれの答案にコメントを書いたりと非常にハードな作業ですので、M205を選択されたのは正解だったと思いました。
そのMさんが調整と、どういう由来のペンか知りたいということで、1本の万年筆を出されました。
本など調べてみたけれど分からなかったようでした。
木目の美しいブライヤーにピカピカのラッカーがきれいにかかっていて、キャップリングはブライヤーに唐草が象嵌風にあしらわれている、セーラー創業80周年万年筆でした。
今でも欲しいと思って探している人がたくさんいる80周年を箱に入れたまま忘れていたとのことでした。
久し振りに見たセーラーの名作は小細工がなく、とてもオーソドックスな形の、格調高いペンでした。
美しいペンを見ながら、Mさんのユニークな経歴などを知って、とても落ち着いた楽しい時間を過ごしました。