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米陸軍の研究施設が烏山基地に炭疽菌サンプルを送付、ペスト菌のサンプルも一緒に送られた

2015-12-17 | ソウル聨合ニュース
在韓米軍が竜山基地でも炭疽菌実験 韓国で計16回
2015/12/17

【ソウル聯合ニュース】米陸軍の研究施設が生きた炭疽(たんそ)菌のサンプルを誤送付した問題で、韓米両国による合同実務団が17日、調査結果を発表した。在韓米軍はソウル・竜山の在韓米軍基地で炭疽菌を使った実験を15回実施していたことが確認され、今年にソウル近郊・平沢の在韓米軍烏山空軍基地で初めて実験したという在韓米軍の主張とは異なることが明らかになった。



竜山の在韓米軍基地=(聯合ニュース)竜山の在韓米軍基地=(聯合ニュース)

 合同実務団によると、在韓米軍は2009年から昨年まで竜山基地で計15回、生きた炭疽菌の検査用サンプルを分析し、識別装備の性能試験のほか、教育訓練も実施した。実験が行われた基地内の病院は今はなく、米国側が提出した実験関連資料から実施事実が確認された。実験に用いられた炭疽菌の量について、合同実務団は軍事機密のため公表できないとした。

 米陸軍の研究施設は4月24日、炭疽菌のサンプルを烏山基地に送付した。サンプルは同29日に同基地に搬入され、実験が行われた。これを合わせると、韓国で16回、炭疽菌を使った実験が実施されたことになる。

 在韓米軍司令部は5月29日、炭疽菌サンプルでの実験・訓練は今年烏山基地で初めて実施したと発表していた。毒物劇物と病原菌の識別能力を高めることが目的だったとした。

 また、米陸軍の研究施設が烏山基地に炭疽菌サンプルを送付する際、ペスト菌のサンプルも一緒に送られていた事実が初めて明らかになった。

 合同実務団の韓国側団長によると、容器には内容物を証明する書類が添付されており、検査を省略して搬入された。また、総合的にみて、在韓米軍に生きた炭疽菌とペスト菌を搬入する意図はなかったと強調した。

 調査活動のオブザーバーを務めた専門家は「人体に危害となる事項は全くなかった」と話した。

 韓国側団長は、8月に烏山基地の現場から採取した検体を精密検査したところ、炭疽菌とペスト菌はいずれも陰性だったと説明した。同基地での実験で炭疽菌にさらされた米軍関係者22人も60日間のモニタリングで感染症状が見られなかったという。

 同団長は「在韓米軍はサンプルの搬入、取り扱いと処理において関連規定と手順を順守し、安全に廃棄したと評価される」と述べた。その上で、同様の事故の再発を防ぐため、在韓米軍が搬入する検査用サンプルに対し韓米間の通知・管理手順の確立が必要だと指摘した。

 これに関連した合意勧告案が、韓米がこの日に開催した在韓米軍地位協定(SOFA)合同委員会に提出された。在韓米軍は生物学的検査用サンプルを搬入する際、発送・受信機関、サンプルの種類や用途、量、輸送方法などを韓国政府に通知し、どちらか一方が要請すれば共同評価に着手し、また韓国関税庁が検査を要望すれば在韓米軍と協力し合同検査を行えるなどの内容が盛り込まれている。韓国国防部の関係者によると、同勧告案は韓国外交部北米局長と在韓米軍副司令官が署名すれば発効し、SOFA付属文書としても効力を持つ。

mgk1202@yna.co.kr