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外務省からのメールの「日韓」の部分をそのまま載せています。  「資料」です

2012-05-09 | 投稿
外務大臣会見記録(平成24年5月8日(火曜日)

日韓軍事情報包括保護協定の締結

【フジテレビ 村上記者】

 韓国ですけれども、日韓軍事情報協定が締結されるという一部外国メディアの報道がありましたが、現在の状況とお考えをお願いいたします。

【玄葉大臣】

 いわゆるGSOMIAのことでありますけれども、このことにつきましては、私(大臣)は非常に重要な問題であるというように考えています。したがって、この

間、韓国政府に対して私(大臣)自身、直接そのことについて議論をしてきた経緯がございます。今まさにさまざまな議論を行っているところでありまして、

結論を申し上げれるという段階ではありません。ただ、その重要性については、私(大臣)は非常に感じている一人であります。

【日本テレビ 野口記者】

 軍事情報を共有したり、収集のうえで役割分担をするということについては、どういったものを念頭に置いてやっていこうというようになっているのでしょ

うか。

【玄葉大臣】

 あまり特定のことを申し上げるのが適切かどうかということはあろうかと思いますけれども、率直に言えば、例えば先般の事案、想像できるような事案など

です。やはり日韓間がより情報を共有する、そういう環境がつくれるということになります。今までもまったく情報を共有していないかといえばそうではあり

ません。ただ、GSOMIAのような協定ができることで、より情報の共有がスムーズにできるようになることは間違いないので、やはり先般のような事案を考えれ

ば当然ながら情報を共有していく。

 もっと言えば、日本は米国と同盟関係にあります。韓国も米国と同盟関係にあるわけです。今の東アジア、そしてアジア太平洋全体の安全保障環境を考えた

ときに、日本と韓国が安全保障面で協力関係を深めていくというのは極めて重要。その具体的な課題の一つがGSOMIAだというように私(大臣)は一貫して考え

てきていますので、私(大臣)はこの間、韓国の外相と話をしたときに、毎回この問題を取り上げてきた経緯もありますので、そういう意味ではぜひとも実現

をさせなければいけない、そういう課題であるというようには考えています。

【北海道新聞 高橋記者】

 韓国の方の国防大臣が日本に来るスケジュールとかというのはまだ決まっていないのかというのと、あと、慰安婦の問題がこの問題で障害になる可能性はな

いかという、その二点を伺いたいと思います。

【玄葉大臣】

 国防大臣のことは、基本的にカウンターパートは防衛大臣なので、私(大臣)の方から申し上げるのは適当ではないというように思います。
 
慰安婦の問題云々ということについては、障害になるかどうかということは分かりませんけれども、本来言うまでもなく別個の問題でありまして、それとこれ

はやはり別に考えていかないといけないのではないかというように思っています。

【読売新聞 今井記者】

 同じ文脈でACSAについては、いかがでしょうか。

【玄葉大臣】

 ACSAも私(大臣)は、まずGSOMIA、そしてACSAだというように思っていまして、やはりACSAも含めて重要だというように考えておりますので、この間の外相

会談等では、GSOMIAがまずあって、そして、ACSAも含めてというように取り上げてきていることは確かであります。

【NHK 島田記者】

 先般のような事案というようにおっしゃっていましたけども、先日の北朝鮮によるミサイルの発射ですとか。

【玄葉大臣】

 だいたい、想像しているとおりです。

【NHK 島田記者】

 こういった場合に、この協定を結ぶことができれば、より日本としても迅速に対応できるといったような、そういったことが期待されるということでしょう

か。

【玄葉大臣】

 そうですね。結局、先般も日本はなかなか捕捉できない、つまりそういう位置にいたわけですよね。韓国は捕捉できる位置にいるわけですよね。そういった

ときに、そのGSOMIAができたから100%できるかというと必ずしもそうとは限らないと思いますけれども、そういったことができ得る環境がより整うというこ

とになると思います。


日中韓FTA

【NHK 池川記者】

 週末、日中韓サミットが開かれますけれども、大臣もこの前お話になられた日中韓FTAの見通しについては、今どのような結論に至るのか、教えていただけ

ますでしょうか。

【玄葉大臣】

まだ、結論をこの場で申し上げるというわけにはなかなかいきませんけれども、先般、投資協定が実質合意した、このことの意味は非常に大きいというように

思います。そして、日中韓のFTAのそれは先がけになるものであるということでありますので、やはり日中韓のFTAも進めていかなくてはいけないというように

思います。

 大きな方向で前進するのではないかと期待をしていますけれども、ただ、この経済連携は常に大きな文脈の中でそのタイミング、スピード、どことどういう

レベルの経済連携をするのかということについて、考えていかないといけないというように私(大臣)は常々思っています。それが、正に戦略的思考であると

いうように考えていますので、よく報道などでも中韓が先行してしまってという報道がありますけれども、私(大臣)はあまり気にしてなくて、全体の文脈の

中でどういう順番で何をどういう順序でどういうタイミングで進めていくのかということこそ大事であると。そういう文脈で考えれば、まずTPPが大戦略とし

てあるべきだと私(大臣)はそう考えています。その上で、日中韓も大切であるし、日豪も大切であるし、そういった二国間、あるいは三国間のFTAなども大

切であるということです。

 全体の文脈の中で、考えていくということが経済連携については大切だと思っています。

【NHK 池川記者】

確認ですが、日中韓よりもTPPの方が先行して進めるべきだと、そういうお考えでしょうか。

【玄葉大臣】

TPPがまず大戦略であるという認識だということです。ただ、日中韓を進めないのかと言えば、そういうことではありません。日中韓について何らかの進展が

あることを私(大臣)としては期待をしたいというように思っています。