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「乙支フリーダムガーディアン合同軍事演習は朝鮮半島(韓半島)情勢をさらに破局に向かわせる」

2017-08-19 | 韓国の政局

北朝鮮「韓米軍事訓練、韓半島情勢をさらに破局へ」

2017年08月18日16時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 

                               2016年の韓米連合軍事訓練UFG。昨年8月22日、忠清北道清州(チョンジュ)空軍第29戦術開発訓練飛行戦隊ではUFG訓練の一環として、韓国空軍の単独大規模空中総合戦闘訓練「ソアリングイーグル(Soaring Eagle)」が実施された。

 
2016年の韓米連合軍事訓練UFG。昨年8月22日、忠清北道清州(チョンジュ)空軍第29戦術開発訓練飛行戦隊ではUFG訓練の一環として、韓国空軍の単独大規模空中総合戦闘訓練「ソアリングイーグル(Soaring Eagle)」が実施された。
 
北朝鮮の国営メディアが来週から始まる韓米連合軍事訓練を対し、韓半島(朝鮮半島)情勢をさらに破局に向かわせると批判した。韓国と米国は21日から連合軍事訓練「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」を始める。

  朝鮮中央通信は17日、「反共和国圧殺野望を実現しようという凶悪な企み」と題して、「乙支フリーダムガーディアン合同軍事演習は朝鮮半島(韓半島)情勢をさらに破局に向かわせる」とし「南北間に取り返しがつかない事態を招く深刻な結果の責任は全面的に傀儡(南側)が負うことになるだろう」と批判した。

  続いて韓国政府に向かって「共和国の大陸間弾道ロケット(ICBM)試験発射を取り上げて保守政権の前轍をそのまま踏む愚昧なことを続ければ、すべてのものを失うことになるという我々の警告を思い出すのがよい」と脅迫した。

  これに先立ち北朝鮮の対外用ラジオの平壌(ピョンヤン)放送も前日、UFGについて「今でも緊張している朝鮮半島情勢を戦争勃発の局面に向かわせる容認できない犯罪行為」と非難した。

そんな京都舞踊部が出演した群舞「秋風にそそられ」は、優秀作品としても選ばれ高く評価された。

2017-08-18 | 朝鮮総聯京都のみなさん

〈文芸同朝鮮舞踊コンクール〉

みんなの力があったから/文芸同京都舞踊部

文芸同京都・群舞「秋風にそそられ」

文芸同京都支部舞踊部長、李文清さん(39)は、全国最年少の舞踊部長。李さんは「京都での舞踊競演の開催が決まったときは、『ホンマに出来んの!?京都で!?しかも第10回やで』と、まず会場を取れるかどうかも心配だった」と話した。

「舞踊部の人数が少ない中、文芸同メンバーはもちろん、総聯本部や女性同盟などたくさんの人たちが手伝ってくれた。みんながいなかったらどうなっていたんだろう」

 

そんな京都舞踊部が出演した群舞「秋風にそそられ」は、優秀作品としても選ばれ高く評価された。

「はじめから上手くいくわけはない」と李さん。「アンサンブルが合わないとイライラすることももちろんある。でもやっぱり、オンニたちの力が大きい。高齢で、またこんな暑さの中でも意見を出し合いながら『自分たちの作品』を皆で作り上げていった」

指導を受けながらも、自分たちで何度もビデオを撮って再生しながら「ここが違う」、「もっとこうすれば」と真剣に練習に取り組むなど、「年上のオンニたちに何度も助けられた」と重ねて話した。

「日常の中にある舞踊の時間だからこそ、子育ての話やおかずの話などにも花が咲きホッとする。チケットを売る際にも、オンニたちはすごく積極的だった。『もう全部売って足りひんわ。もっとちょうだい!』って」

李さんはまた、他の地方の舞踊部メンバーたちが多忙を極める中でも、京都でのコンクール開催に、協力してくれたことにも、感謝を述べた。「自分は舞踊部長の中でも最年少。衣装を貸してくれるオンニもいたし、『主催地は大変でしょう。頑張って』と常に声をかけてくれて力になった」としながら「みんなの力があったから、ここに全国から舞踊仲間が集い、出会うことができた」と笑顔を見せた。

「難しい情勢の中でも、舞踊の火は消えない」と目を輝かせて李さんは言う。「主席を知らない世代の女性たちが、『나의 초소(私の持ち場)』を踊っている。そして会場に『金日成将軍の歌』が響き渡っている。ものすごいエネルギーが舞踊には詰まっているんだと感じる」

「京都の学生数が減るにつれて、舞踊をする子どもたちも減ってきている。技術はもちろん、舞踊の魅力をどんどんつなげていきたいし、外にも発信していきたいと思っている。この日本の地で、朝鮮舞踊の素晴らしさを存分に広げたい」と述べる声は清々しかった。

(李鳳仁)


文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、少なくとも北朝鮮が追加的な挑発を止めてこそ、対話の雰囲気が造成される。

2017-08-18 | 新韓国の民主的変化

「対話の環境が整えば、北朝鮮への特使を検討」

登録 : 2017.08.17 23:15 修正 : 2017.08.18 08:40

-文在寅大統領100日記者会見- 
南北関係

就任100日を迎えた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が17日午前、大統領府迎賓館で開かれた初の記者会見で記者たちの質問を受ける中、笑みを浮かべている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

今は制裁・圧迫に集中して状況判断 
「対話自体が目的となってはならない」 
北朝鮮の核解決に役立つ「確実な担保」強調

 

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日、対話の環境が整うことを前提に、北朝鮮に特使派遣を考慮できると明らかにした。文大統領はこの日、大統領府迎賓館で開かれた就任100日を迎えた記者会見で、断絶した南北対話の再開に向けて大統領特使を北朝鮮に派遣する意向があるかを問う質問にこのように答えた。

 

 対北朝鮮特使派遣について可能性を開いておいたが、文大統領は「対話の環境」を強調した。彼は「対話は対話自体を目的にすることはできない。対話するためには対話の環境が整わなければならない。その対話が実を結ぶという何らかの担保がなければならない。少なくとも北朝鮮が追加的な挑発を止めてこそ、対話の雰囲気が造成される」と話した。さらに、「そのような対話の環境が整えば、そして、整った対話の環境の中で南北関係を改善していくことや北朝鮮の核問題を解決することに役立つと判断されるなら、その時は北朝鮮に特使を送ることも十分に考慮できると思う」と強調した。

 

 対話の必要性には共感しながらも、特使の派遣に先立ち「追加の挑発の中断」という条件をつけたことから推測すると、文大統領は現在の局面はまず米国が主導する国際社会の対北朝鮮制裁と圧迫に力を入れ、北朝鮮を対話の場に引き出すことに注力すべきと判断しているとみられる。文大統領は「南北対話は再開されなければならない。だが、それに対して韓国が急ぐ必要はないと考える。この10年間の断絶を克服し再び対話を開いていくのは、多くの努力とまた時間が必要でもある」と話した。李明博(イ。ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府を経て破綻した南北関係を回復するには、少なからぬ時間がかかる可能性もあり、ひとまず南北が対話を始めればどのような成果でも導出しなければならないという認識を示したわけだ。

 

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


首席ら、大統領に「コーヒーはあそこにあります」  正門前の道は1人デモ・観光客で賑わう

2017-08-17 | 新韓国の民主的変化

文在寅政権発足から100日…大統領府にも様々な変化が

登録 : 2017.08.17 03:22 修正 : 2017.08.17 07:42

 

参謀らが走っていた道は大統領の通勤路に 
困難だった対面報告は100日間で267回 
メモしなくても生き残る首席・補佐官会議 
首席ら、大統領に「コーヒーはあそこにあります」 
放置されていた常春斎は協治の場に 
正門前の道は1人デモ・観光客で賑わう

문재인 대통령이 지난달 19일 상춘재에서 여야 당대표 등을 초청해 오찬을 하고 있다. 청와대 제공
문재인 대통령이 임종석 청와대 비서실장 등 참모진들과 함께 청와대 경내를 걷고 있다=청와대 페이스북 공식계정//한겨레신문사

 これまで100日間、大統領府では“平凡だが、見慣れない”場面が繰り広げられた。一時は参謀たちが官邸から書類持って走っていた道が、今や大統領の出勤路となった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は朝7時頃、官邸で懸案報告を受けてから、8~9時の間に与民館まで0.6キロメートルを歩いて出勤する。大統領が出勤する前に、秘書陣は朝7時前に事務室に到着して7時30分までチーム別会議を行い、8時10分からはイム・ジョンソク秘書室長の主宰で首席らが懸案点検会議を開く。文大統領は、その後9時10分に首席らと「茶談会」を兼ねた会議を進める。100日間で大統領の公式対面報告が行われた回数は267回だという。大統領が主宰する首席・補佐官会議は1週間に2回(月・木)開かれる。文大統領は初会議の際に「(私の言うことを)メモしないでほしい」と述べた。「メモする者だけが生き残る」と言われていた昨年の政権との違いを示したものだ。

 

 

문재인 대통령이 지난 6월22일 수석·보좌관 회의에 참석해 직접 커피를 들고 자리로 가고 있다= 청와대 제공//한겨레신문사

 誰の手伝いもなく上着を脱ぎ着したり、コーヒーを自ら注いだり、参謀たちと気兼ねなく冗談を交わす大統領の姿も目を引いた。今月6月に任命された秘書官は初めて参加した首席・補佐官会議での“衝撃”をこのように語った。「大統領が入ってきたのに、先に着席してコーヒーを飲んでいた首席らが、気にする様子もなく、『コーヒーはあそこにあります』としながら指をさしていた」

 

 特別な客を迎える用途に使われる韓国伝統家屋の常春斎も久しぶりに古いほこりを振り払った。朴槿恵(パク・クネ)前大統領は昨年1月1日に略式の記者懇談会を開いて、無実を訴えていた時を除いて、在任期間中に一度もここを利用しなかった。一方、文大統領は、与野党の院内代表・党代表を招待したり、企業家たちとの面談する際、常春斎の扉を開くことで、「協治の相手」を礼遇したり、真心を表現する象徴的メッセージを送った。

 

 

지난 6월9일 청와대 직원식당을 찾은 문재인 대통령이 직접 음식을 담고 있다=청와대 제공//한겨레신문사

 大統領府の将来も、24時間の国民に公開した。現在、大統領府前の噴水台一帯は北村(プクチョン)や三清洞(サムチョンドン)を訪れた外国人観光客や「THAAD(高高度防衛ミサイル)反対」などを叫ぶ様々な1人デモで賑わう興味深い場所だ。大統領府警護処は今年の夏、猛暑警報・注意報が続いたことを受け、1人デモを行っている人たちにアイスクリームを配っている。

 

 動物と目を合わせる大統領も国民にとっては珍しい姿だ。文大統領は日程のない週末は楽な服装で官邸で捨て猫だったチンチンイの面倒を見ており、ファースト・ドックのマルやトリとも楽しい時間を過している。猫がペットとして大統領府官邸に入ったのも今回が初めてだ。文大統領は猫と犬の飼料代はもちろん、家族の食費や歯磨き粉をはじめとする日用品など生活費を、特殊活動費の代わりに大統領の給料で賄っている。文大統領は「住居費がかからないから、それでも有難たく思っている」と話した。

 

 

청와대 앞길은 6월26일부터 24시간 전면 개방되고 있다. 1968년 1·21 사태 이후 50년 만이다. 문민정부가 들어선 1993년 2월 낮 시간에만 열렸던 경복궁 둘레길은 야간에는 통행 제한 및 차량 우회 때문에 민원이 지속적으로 제기돼왔다

 大統領の日程は警護上の秘密事項であり、非公開が基本だが、外部行事の時や休暇中に、市民たちが大統領と撮った自分撮り写真はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて広まっている。休暇を取った時も、文大統領の五台山(オデサン)ハイキングは、偶然そこに居合わせた市民たちが写真を撮ってSNSに掲載したことで知られた。与民館3階の執務室の窓を開けて、道行く人たちに手を振る文大統領の姿を撮った観覧客の動画も人気を集めた。文大統領に関連する物が飛ぶように売れる「イニ(寅ちゃん)グッズ」ブームも続いている。休暇中に読んだと明らかにした本「明見萬里」は1週間前に比べ、販売量が21倍に上昇しており、今月、郵政事業本部が発行する予定の文大統領記念切手を買い求めるため、郵便局サイトに加入する人が急増している。対話の扉が開かれたことで、就任初期の「ハネムーン」はむしろ長くなった。

 

8월3일 문재인 대통령이 거북선 모형함을 방문하기 위해 이동하다, 인근에서 여름 수영 훈련을 하는 해군사관학교 생도들을 만나 찍은 ‘셀카’. 청와대 제공//한겨레신문사

チョン・ユギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


国民が主である国を設立しようとして先代たちの願いは100年の時間を続けてきており、ついにろうそくを持った国民の実践となった。

2017-08-16 | 新韓国の民主的変化

「2019年が建国100周年」大韓民国臨時政府の正統性を再確認し建国節議論を一蹴

登録 : 2017.08.16 03:46 修正 : 2017.08.16 07:19

 

独立運動とろうそくを繋ぐ歴史観 
 
「来年8・15は政府樹立70周年」 
保守政権・ニューライトの歴史歪曲に反論 
 
「国民主権、独立運動家たちが宣明 
百年の歳月を経てろうそくが継承」 
独立運動-建国-ろうそく革命を繋ぐ 
 
「産業化・民主化の区分乗り越えよう」 
二分法を克服し国民統合を強調

文在寅大統領夫妻が今月15日午前、世宗文化会館で開かれた72周年光復節記念式典に出席し、万歳をしている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任後初めて迎えた光復節記念式典で強調した「大韓民国の正統性」は、抗日独立運動から始まった(大韓民国)臨時政府に由来するものだった。文大統領はその中心理念を昨年広場で燃え上がった「ろうそく」の精神である「国民主権」に求めた。「ろうそく革命の精神を引き継いだ正しい国家」を新政府の最高の国政課題にした文在寅政権の正統性が、100年前の歴史に根ざしていることを明確にしたものだ。同時に李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政権と保守陣営が粘り強く主張してきた「1948年建国」を一蹴したものでもある。

 

 文大統領は15日、ソウル世宗文化会館で開かれた72周年光復節記念式典での演説で、「国民主権はこの時代を生きる私たちが初めて使った言葉ではない」とし、「1917年7月、独立運動家14人が上海で発表した『大同団結宣言』は、国民主権を独立運動の理念として宣明した。さらに、『庚戌国恥(日本による韓国の強制併合・1910年8月29日)は、国権を喪失した日ではなく、むしろ国民主権が生まれた日だ』と宣言し、国民主権に立脚した臨時政府の樹立を提唱した」と説明した。

 

 文大統領が言及した大同団結宣言は、100年前に申圭植(シン・ギュシク)や朴殷植(パク・ウンシク)、申采浩(シン・チェホ)、趙素昂(チョ・ソアン)など14人が発表した宣言で、2年後に樹立された大韓民国臨時政府の根拠となった。日帝の強圧に耐えられず、君主(純宗)が主権を放棄することによってその主権は国民に相続されて「民権」が発生したという論理で、臨時政府が標榜した共和主義が生まれる基盤となったものと評価されている。

 

 文大統領はさらに、「国民が主である国を設立しようとして先代たちの願いは100年の時間を続けてきており、ついにろうそくを持った国民の実践となった」とし、「韓国国民が高く掲げたろうそくは独立運動精神の継承」だと明らかにした。大同団結宣言の趣旨が「大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民に由来する」という憲法第1条を叫んだろうそく広場の実践と変わらないということだ。

 

 「国民主権」を媒介としてろうそく革命と独立運動、建国を繋げた文大統領は、1948年の政府樹立日を建国節とすべきという歴史観に真っ向から対立した。彼は2019年が「大韓民国建国と臨時政府樹立100周年」であり、来年8・15は「政府樹立70周年」であると宣言した。

 

 朴槿恵政府時代に推進された歴史教科書の国定化の際、主な争点だった建国節の制定をめぐる議論と関連して、文大統領はこれまで「臨時政府の樹立が建国」という一貫した態度を堅持し、保守陣営に立ち向かってきた。自由韓国党のリュ・ソクチュン革新委員長は同日も、光復節記念式が行われていた午前10時に記者会見を開き、「大韓民国が1948年に建国されたのは、議論ではなく事実」だと主張した。予期されていた保守勢力の反撃にもかかわらず、文大統領が記念式典で臨時政府の正統性を強調したのは、いつになく保守の基盤が脆弱になった状況で、建国節をめぐる論議に終止符を打つためと見られる。

 

 文大統領はそう言いながらも、「報勲」を通じて「統合」も強調した。彼は「私たちにとって真の報勲は、烈士たちが建国の理念とした国民主権を実現し、国民が主である国らしい国を作ること」だとしたうえで、「国民主権の巨大な流れの前で保守、進歩の区分が意味を成さなかかったように、韓国近現代史で産業化勢力と民主化勢力を分けることも、これからは乗り越えなければならない。大韓民国第19代大統領の文在寅も、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)だけでなく、李承晩(イ・スンマン)、朴正煕(パク・チョンヒ)に繋がる韓国大統領の歴史の中にいる」と述べた。

 

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


文在寅大統領が独立運動などに取り組んだ独立有功者とその遺族などを大統領府に招待した。

2017-08-15 | 新韓国の民主的変化

独立運動家・安昌浩の孫が来韓 刑務所跡など訪問

2017/08/14 20:42

【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代に金九(キム・グ)らと共に中国・上海で韓国独立党を結成した独立運動家、安昌浩(アン・チャンホ、1878~1938年)の孫に当たるロバート・アン氏は14日、祖父ら抗日独立運動家が投獄されていたソウル市内の西大門刑務所歴史館(旧刑務所跡)を見学し、記者団に対し「韓国は現在、世界で12番目の経済大国になった。韓国人が苦労してこの国を建設したという事実に本当に謙虚な気持ちになる」と話した。

西大門刑務所歴史館で祖父、安昌浩の写真を指差すロバート・アン氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
西大門刑務所歴史館で祖父、安昌浩の写真を指差すロバート・アン氏=14日、ソウル(聯合ニュース)

 国家報勲処の招きで11日に来韓したアン氏は安昌浩の次男であるアン・ピルソン氏の息子。米カリフォルニア州で生まれハワイで育った。

 独立運動家の子孫として苦労した点について問われると、アン氏は「奪われた祖国を取り戻そうと米国に渡り、独立闘争を行った祖父は苦労したが、私が苦労したことは一つもない」と話した。

 アン氏はこの日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が独立運動などに取り組んだ独立有功者とその遺族などを青瓦台(大統領府)に招待して行った昼食会にも出席した。

 文大統領は独立有功者の子孫への支援を拡大する方針を示し、「これまでは(独立有功者の)子ども・孫への補償金が優先順位者1人だけに支給され、ほかの子ども・孫は恩恵を受けられなかったが、これからは生活が厳しい子ども・孫のための生活支援金事業を始める」と表明。約500億ウォン(約48億円)を投入するとした。

 アン氏は「文大統領が独立有功者の子孫のためにできる限りの努力をするとおっしゃって非常に感激した」とし、独立有功者に対する認識に深い感銘を受けたと話した。

yugiri@yna.co.kr


雨の日も雪の日も講師たちは欠かさず毎月京都市内から子どもたちのために足を運ぶ。

2017-08-14 | ウリハッキョ

【投稿】たった一つのウリ教室/金聖姫

元気いっぱいの子どもたち

「アンニョンハセヨ!」

大きな声で講師が子どもたちに挨拶をする。

そう、ここは京都府舞鶴市にある三丹地域土曜児童教室だ。この場所で子どもたちは月に1度楽しみながら授業に参加して、ウリマルやウリノレを学び、民族文化を体験している。

京都市内から車で約2時間の距離にある児童教室。雨の日も雪の日も講師たちは欠かさず毎月京都市内から子どもたちのために足を運ぶ。

12年前、舞鶴にはウリハッキョがあった。しかし2005年、児童・生徒数の減少で休校になってしまった。ウリハッキョがなくなってからは同胞たちが集まる機会も自然と少なくなっていった。

そんな中、舞鶴でどうしても子どもたちに朝鮮語を教えて欲しいとの同胞たちの熱い思いから、現在の三丹地域土曜児童教室が生まれた。

15年から始まった同児童教室の名称は「パンチャッ(반짝)三丹ウリ教室」。子どもたちの瞳のようにキラキラした素敵な教室を作りたいという思いを込め、講師が名付けたという。

以前は舞鶴初中で教員を務め、現在は児童教室に子どもを送っている。

2人のわが子が児童教室に通い始めて3年目。そして総聯三丹支部に児童教室ができて3年目になった。子どもが1年生になる頃、ウリハッキョに通わせたくても近くになく悩み落ち込んだ時もあったが、この教室ができて救われた。

ウリハッキョに通えなくてもウリトンムたちとウリマル、ウリノレ、ウリ民族について習える。凄く幸せな事だ。

土曜日になるたびに「オンマ、今日ウリマル教室?」と聞いてくるほど、子どもたちは教室をとても楽しみにしている。

きっと、講師たちが色々と工夫してくれているおかげで、もちろん、この教室を支えてくれている同胞たちのおかげでもある。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

三丹地域土曜児童教室の生徒数は6人から始まり、今は10人で授業を行っている。

言葉の勉強だけではなく、音楽や民族文化などを多種多様に取り入れた子どもたちが楽しめるカリキュラムだ。

たった一つのウリ教室、みんなが大好きなウリ教室!

来月も再来月も子どもは児童教室を楽しみに楽しみに待っている。

(三丹地域在住)


城北区の少女像は、韓国と中国の芸術家により制作された2体の像が並んで座っている。

2017-08-14 | 新韓国の民主的変化

韓国に広がる「平和の少女像」建立の波

2017/08/11 11:14

【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦問題を巡る2015年12月の韓日合意後、せきを切ったように巻き起こった慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」建立の波が広がり続けている。

ソウルの日本大使館前の「平和の少女像」=(聯合ニュース)
ソウルの日本大使館前の「平和の少女像」=(聯合ニュース)

 11日現在、ソウル市内だけで9カ所に少女像がある。光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)に除幕式が開かれる衿川区と道峰区の少女像を合わせると11カ所になる。年末には江西区にも建てられる。

 平和の少女像は2011年12月14日にソウルの日本大使館前に初めて建立された。市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が慰安婦問題の解決を求め毎週水曜日に同大使館前で開催する「水曜集会」の1000回目を機に設置した。

 ソウル市内の少女像は大きさも形も少しずつ異なるが市民によって建立されたという共通点がある。特に西大門区、中区、城東区の少女像は高校生や大学生の呼びかけにより建てられた。

 また、城北区の少女像は、韓国と中国の芸術家により制作された2体の像が並んで座っている。

城北区の公園には韓中の芸術家により制作された少女像が建てられた=(聯合ニュース)
城北区の公園には韓中の芸術家により制作された少女像が建てられた=(聯合ニュース)

 韓国で少女像建立に弾みがついたのは慰安婦問題が韓日関係における争点として浮上してからだ。15年末の韓日合意後、日本大使館前の少女像のそばでは、像の移転や撤去を心配する大学生たちにより像を守る活動が始まった。

 実際、ソウル市内の少女像のうち、15日に除幕式が開かれる2カ所を含む6カ所の像が韓日合意後に建てられた。 

 また、昨年末に釜山の日本総領事館前に設置された少女像をめぐる問題で韓日関係が冷え込み、像建立の動きはさらに広まっている。

2016年1月、厳しい寒さの中、野宿をしながら日本大使館前の少女像を守る大学生たち=(聯合ニュース)
2016年1月、厳しい寒さの中、野宿をしながら日本大使館前の少女像を守る大学生たち=(聯合ニュース)

hjc@yna.co.kr


ドイツのメルケル首相・欧州連合(EU)のモゲリーニ外相・ロシアのラブロフ外相・中国の習近平国家主席ら、対話と交渉を!

2017-08-13 | アメリカの常識は世界の非常識

武力行使に反対 米と北朝鮮は緊張激化回避を

各国が自制呼びかけ

 

 北朝鮮と米国の過激な発言の応酬が繰り返されるなか、両国に自制を求める国際的な声が相次いでいます。

 ドイツのメルケル首相は11日、ベルリンで記者会見し、「この紛争に軍事的な解決はない」と強調。武力行使に反対する考えを示しました。

 欧州連合(EU)のモゲリーニ外相は、14日にEU政治安全保障委員会の緊急会合を開くと明らかにしました。

 ロシアのラブロフ外相も同日、「戦闘となれば膨大な数の犠牲者が出る。そうならないようわれわれはあらゆることをする」と述べ現状に懸念を表明しました。

 中国の習近平国家主席はトランプ米大統領との電話会談で「関係国は抑制を保ち、朝鮮半島情勢の緊張を激化させる言動を避けなければならない」とし、対話と交渉を通じた政治解決を目指す必要性を改めて訴えました。


今声を上げなければならないのは、北朝鮮の制裁以上に「アメリカへの制裁と警告」ではないのか!

2017-08-12 | 新韓国の民主的変化

大統領府「北朝鮮、米国と対話を望んでいるというのが専門家の見解」

登録 : 2017.08.10 23:11 修正 : 2017.08.11 07:09

 

「対話の実現に期待して状況を管理」 
チョン・ウィヨン国家安保室長の主宰でNSC常任委員会を開催

大統領府//ハンギョレ新聞社

 朝米の対決で朝鮮半島周辺の緊張が急速に高まるにつれ、大統領府と政府の動きも忙しくなった。大統領府は10日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いて対策を協議しており、国防部と外交部も対応策作りに腐心した。

 

 大統領府は同日午後、チョン・ウィヨン国家安保室長の主宰で国家安全保障会議常任委員会を開き、状況の深刻性を共有すると共に、朝鮮半島での軍事的緊張の高まりや武力衝突を防ぐための様々な対策などを議論した。大統領府のパク・スヒョン報道官は「常任委は最近、北朝鮮の持続的な挑発と脅威によって朝鮮半島と周辺安保状況が非常に厳しくなったことに認識を共にし、北朝鮮に朝鮮半島の緊張を高める行為を直ちに中止することを強く要求した」としたうえで、「堅固な韓米共同防衛態勢に基づき、米国など主要国と協力のもと、朝鮮半島における緊張の解消と平和の管理に向けて必要なあらゆる措置を講じることにした」と明らかにした。パク報道官は「朝鮮半島問題の核心当事者である韓国政府が対話の扉を開いて、現在の緊張状況の緩和及び根本的解消に向けた外交的努力も積極的に展開することにした」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、常任委に先立って開かれた首席・補佐官会議で「常任委で必要なあらゆる措置を講じるよう」指示した。

 

 大統領府は「必要なあらゆる措置」が何かについては説明しなかった。ただ、大統領府関係者は「北朝鮮が望んでいるのは結局、米国との対話というのが専門家の一致した見解」だとしたうえで、「状況が厳しくなるほど米国と北朝鮮が対話のテーブルにつくという期待を持って、状況を管理している」と話した。

 

 軍当局は、北朝鮮がグアム周辺包囲射撃などの挑発をすれば、強力かつ断固として報復すると明らかにした。合同参謀本部は立場資料を発表し、「北朝鮮による『ソウルを火の海に』など私たちに対する妄言と『先制的報復作戦』や『グアム周辺包囲射撃』などの同盟に対する妄言は、韓国国民と韓米同盟に対する深刻な挑戦」だとして、このように明らかにした。

 

 外交部も、北朝鮮が威嚇を強めていることについて、即刻中断することを求めた。外交部のチョ・ジュンヒョク報道官は「最近、度が過ぎる北朝鮮の脅威的発言は、ASEAN地域フォーラム(ARF)の声明に盛り込まれた国際社会の総意に正面から反するものであり、直ちに中断すべきだ」と述べた。チョ報道官は「北朝鮮は今でも正しい選択をして非核化の道に進まなければならない」と促した。

 

キム・ボヒョプ記者、パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


積極的で堂々とした姿に変化した。 ◇少女像の建設 「正しい意味を再確認する契機に」

2017-08-11 | 新韓国の民主的変化

解放記念日に合わせ各地で少女像除幕へ 80体超に=韓国

2017/08/11 06:10

【全国総合聯合ニュース】今年で72周年を迎える韓国の光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)の前日となる14日は「世界慰安婦の日」だ。

ソウルの日本大使館前に設置されている少女像(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウルの日本大使館前に設置されている少女像(資料写真)=(聯合ニュース)

 世界慰安婦の日は、1991年8月14日に旧日本軍慰安婦被害者の故金学順(キム・ハクスン)さんが初めて自身の被害を公の場で証言したことを記念する日で、2012年末に開かれた慰安婦問題解決に向けた「アジア連帯会議」で制定された。

 証言から20年後の11年には慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」がソウルの日本大使館前に初めて建立された。市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が慰安婦問題の解決を求め毎週水曜日に同大使館前で開催する「水曜集会」の1000回目となる同年12月14日に設置した。

 最初の少女像が建立されてから今年3月までに全国で73体の少女像が設置され、今年の世界慰安婦の日と光復節に合わせ、新たに約10体の少女像が設置される。

◇か細い少女像から堂々とした少女像に

 今年、新たに設置される少女像はこれまでのか細い姿ではなく、堂々とした様子で製作された傾向が強い。

 南西部の光州市北区に設置される少女像は、立ち上がって前に進む強い意志を示す姿をイメージして製作されており、同市の南区では慰安婦被害者の李玉善(イ・オクソン)さんをモデルに、李さんの16歳当時の姿と現在の姿の像を並べて配置する。

 11年にソウルの日本大使館前に設置された少女像を原型として全国で約80体まで増える過程で、多様な意味や価値が込められるようになり、積極的で堂々とした姿に変化したといえる。

◇少女像の建設 「正しい意味を再確認する契機に」

 慰安婦問題を巡る15年12月28日の韓国と日本の合意以降、16年12月30日に釜山の日本総領事館前に少女像が設置され両国間で新たな摩擦が生じてから、全国で少女像の設置はかえって増えている。

 少女像の設置が慰安婦問題に対する関心の高さを示すのであれば歓迎すべきことだが、各地方自治体が争うように少女像の建設を推進することで、慰安婦問題が少女像という造形物に限定され、本来の意味が薄れるとの懸念も出ている。

 光州市にある五つの区の全てが新たな少女像を設置する動きを見せた際、同市の市民団体は慰安婦問題をどのように記憶していくかという議論を活発に行わないまま、世界慰安婦の日に新たな少女像を除幕することだけを目標にしているのは残念だとの見解を示した。

 同団体は「世界慰安婦の日と光復節が持つ象徴性は理解できるが、期限に合わせれば拙速な進行になったり、それぞれの区の競争として受け止められたりする懸念がある」とし、「少女像を建てる過程が『正しい韓日関係』『正しい歴史認識』を再確認する契機にならなければならない」と強調した。

yugiri@yna.co.kr


家族写真、子どもの写真、姉妹で撮った写真…。夕日の中に二人のシルエットだけが浮かぶ、恋人同士のロマンチックな写真も。

2017-08-10 | 朝鮮民主主義人民共和国

時代にあったサービスで広く普及/平壌で人気の文化写真館

最高の一枚のためにカメラマンの指示に従ってポーズをとる

【平壌発=文・黄理愛、写真・金淑美】ここ数年、平壌市内で写真館のニーズが高まっている。撮影方法やサービスが多様化したことで、より多くの人々がシチュエーションに合わせて気軽に足を運ぶようになった。特に人気が高い文化写真館を訪ねた。

特色あるサービスで人気が高い文化写真館

休日には行列も

平壌市中区域にある文化写真館に到着すると、ちょうど1組の家族がスタジオに入るところだった。「来年、息子が高級中学校(高校)を卒業したら離れて暮らすことになるかもしれないので、記念に家族写真でもと思って」と母親のムン・クムシルさん(48)は話す。

「息子さん、せっかく男前なんだからもっと笑って」。スタッフの指示に、緊張で強ばっていた家族の顔も自然とほころぶ。一瞬の表情を逃さずシャッターが切られた。撮影した写真は待合室に設置された大画面ですぐに確認できる。どれにしようか悩んでいるうちに、次のお客さんがやってきた。

チョン・ビョンソンさん(31)夫婦も、子どもの誕生100日の記念写真をと訪ねて来た。スタッフは夫婦の意向を聞きながら、素早く背景と小物を入れ替えていく。子どもの洋服の色に合わせて花を並べ、遠近法を活かして立体感のある1枚に仕上げた。「丁寧ながら撮影は簡潔で便利。とてもいい写真」と夫婦も満足気だ。

廊下や待合室の壁には、文化写真館で撮影された様々な作品が掛けられている

次は9ヵ月の子どもを抱いた母親が。「長く海外出張中の夫に、子どもの成長した姿を見せてあげたいんです」。撮影後、印刷した写真を受け取って嬉しそうに店を出て行くも、しばらくのちに再来店。訳を聞くと、「あまりにも可愛く撮れていたから、家にも1枚飾りたくて」と追加印刷を注文しながら笑っていた。

その後も来店する人は途切れず、待合室の外にまで列ができていた。

ブライダル写真、家族写真、子どもの写真、姉妹で撮った写真…。夕日の中に二人のシルエットだけが浮かぶ、恋人同士のロマンチックな写真も。人々は待合室と廊下の壁に掛けられたバリエーション豊かな作品群を見ながら期待を膨らませていた。

撮影した写真は待合室に設置された大画面で確認できる

多様なニーズに応える

幅広い人々が日常的に写真館を訪ねるようになったのは数年前から。それ以前は、結婚式の写真や証明写真など、特別な日に利用するのが一般的だったという。

もともと、市内の老舗店である恩情写真館(中区域)が撮影した写真でフォトブックをつくり顧客に提供してきたのだが、2013年頃から他の写真館でも同様のサービスを導入。現代的かつ親しみやすい商品が次々と登場した。印刷技術の向上に伴ってレイアウトの多様化、商品の軽量化にも成功。フォトブックが好評を集めると同時に人々の間で写真への関心が高まり、生活的な用途で気軽に写真館を利用する人が増えたのだ。

他にもサービスの内容は写真館によって少しずつ異なるが、文化写真館が力を入れたのは写真の背景や小物の充実化。雪景色、新緑の草原、海岸、飛行場など、若い世代の趣向に沿った背景を取り入れることで人気を集めた。今年4月に完成した黎明通りの風景もさっそく導入。現在、背景は20種類ほどあり、小物との組み合わせでより多くのシチュエーションを表現することが可能だという。

フォトブックの編集にも力を入れ、他店との区別化を図っている。「若い人は特に、他人と同じものを欲しがりません。その人の職業や性格、顔立ちなど、対象ごとに求められるものを考えながら、まったく別のレイアウトで作成しています」と話すのは、編集員のパク・ヘヨンさん(43)。

文化写真館のスタッフは20~40代。「既存の方法だけでは変化する現実に対応できない」と心得て若い感性を大切にし、常に新しい創造を試みている。野外での同行撮影のほか、利用者の要望にはできるだけ柔軟に対応。もちろん、カメラマンのための講習なども行い、技術向上にも努める。

このような文化写真館の経験から学ぼうと、平壌市のみならず全国の写真館からは見学が絶えないそうだ。客足も日に日に増えており、スタッフたちは「休む間もない」と言いつつどこか誇らしげだった。

「楽しい時、この瞬間を残しておきたいと思うのでしょう」とパクさん。「結婚式の写真を撮りに来た人が、その後、子どもを抱いてまた来てくれたり、ある食堂で宴会をしているから記念に撮ってくれと頼まれたり。写真館に愛着を持ってくれる人々の姿を見ながら、私たちもやりがいを感じています」

(朝鮮新報)

 

 

 


徴用者3400人の未払い賃金名簿  日本が1970年に廃棄処分したことが明らかに!

2017-08-09 | 新韓国の民主的変化

「おばあさん、恨(ハン)を晴らして下さい」…73年目に果たされた願い

登録 : 2017.08.08 22:43 修正 : 2017.08.09 07:36

 

三菱に訴訟した2人勝訴 
光州地裁「慰謝料の賠償」命じる判決 
「給与与えず、緊急救援しなかった責任」 
 
類似したな3件は最高裁判所に係留中 
被害者らが高齢のため確定判決が急務 
 
徴用者3400人の未払い賃金名簿 
日本が1970年に廃棄処分したことが明らかに

今月8日朝、光州地裁前で「勤労挺身隊女性と共にする市民の会」関係者らと遺族のイ・ギョンジャさん(74・左から3番目)がインタビューに応えている=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 「73年が経った今日になっておばあさんの願いを晴らしました」

 

 8日午前10時20分頃、光州(クァンジュ)地裁前でイ・ギョンジャさん(74)は、朝鮮女子勤労挺身隊の強制徴用損害賠償事件で原告の一部勝訴判決が出た後、このように語った。イさんは日帝強制占領期(植民地時代)に勤労挺身隊に行き亡くなった故チェ・ジョンレさん(当時14歳)の甥の嫁だ。チェさんは1944年5月頃、「お金も稼げるし勉強もできる」という言葉にだまされ、勤労挺身隊として動員され日本の戦犯企業である三菱重工業名古屋航空機製作所に連れて行かれて働き、同年12月の東南海大地震で死亡した。三菱重工業は映画「軍艦島」の背景である三菱鉱業端島炭鉱と同じ三菱系列企業だ。

 

 この日、光州地裁民事1単独のキム・ヒョンジョン判事は、故チェ・ジョンレさんの甥の嫁のイさんと強制徴用被害者のキム・ヨンオクさん(85)が三菱重工業を相手に起こした損害賠償訴訟で、原告の一部勝訴判決を下した。キム判事は、三菱重工業は生存者のキムさんには1億2千万ウォン(約1188万円)、死亡したチェさんの遺族には相続持分に基づいて325万6千ウォン(約32万3千円)の慰謝料を賠償するよう判決を下した。キム判事は「三菱重工業が給与も支給せず労働に従事させ、地震の際に救護措置を取らなかったためチェさんを死亡に至らせ、キムさんにひどいやけどを負わせたのは、不法行為に該当する」と判示した。

 

 イさんの夫の祖母(死亡したチェ・ジョンレさんの母親)は、冬にも布団をかけずに過ごしたという。「娘が無念に死んだのにどうして布団をかけて寝られようか」という哀しみの気持ちのためだった。祖母はイさんに「節日には(死んだ娘をために)ご飯を一膳供えておいてほしい」というお願いを残した。イさんは57年間節日のたびに夫の叔母の法事を行っている。

 

 2000年から始まった日帝強制占領期の強制徴用損害賠償訴訟では、相次いで勝訴判決が出ているが、被害者たちは心を焦らせている。最高裁(大法院)は2012年5月24日、2件の強制徴用損害賠償請求訴訟の上告審裁判で個人請求権を認め、事件を控訴審裁判所に差し戻した後、被害者たちが2013年7月に再上告したが、未だに確定判決を宣告していない。「勤労挺身隊女性と共にする市民の会」共同代表であるイ・サンガプ弁護士は「損害賠償訴訟事件は全部で14件あるが、3件が現在最高裁に係留中だ。被害者たちは90歳近い高齢だ。最高裁は一日も早く確定判決を下さなければならない」と強調した。

 

 同日、日本では日本法務省傘下の地方法務局が1945年8月に原子爆弾により被爆した可能性が高い朝鮮人徴用者のリストを廃棄処分した事実が確認された。

 

 長崎地方法務局が第2次世界大戦中、朝鮮半島から強制徴用された3400人に対する未払い賃金の供託名簿を1970年に廃棄処分した事実が明らかになったと、毎日新聞が8日付で報道した。未払い賃金供託名簿に上がっている朝鮮人3400人は、1945年8月9日、米軍が長崎に原子爆弾を投下した当時被爆した可能性が高い。日本政府は被爆者に「被爆者健康手帳」を発行し、医療費と介護費などを与えているが、被爆者健康手帳の発行を受けるためには被爆したという根拠が必要だ。長崎地域の未払い賃金供託名簿は、朝鮮人強制徴用者の場合、被爆者健康手帳の発行を受けるための決定的な証拠資料だ。

 

 長崎地方法務局が資料を処分した事実が明らかになることができたのは、韓国人徴用者原爆被害者たちの闘争と日本の市民団体の支援のおかげだった。日本の市民団体の強制動員真相究明ネットワークは、韓国人徴用者3人の被爆者健康手帳の発行を受けるために、5月から未払い賃金供託名簿の公開を長崎地方法務局に要求した。長崎地方法務局は先月公文書で、供託名簿が1970年3月に保存期間が満了し廃棄されたと強制動員真相究明ネットワークに回答した。これは日本政府の方針にも反する処置と指摘されている。日本の法務省は1958年の戦後処理未解決を理由として、朝鮮半島出身の徴用者の未払い賃金は供託後、債権の消滅時効の10年が過ぎても国庫に入れないこと▽すでに国庫に入れた場合、関連書類を保存するよう通知している。被爆者支援団体は「被爆者が支援を受ける権利を国家が奪った」と批判したと同紙は伝えた。

 

光州/チョン・デハ記者、東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


文在寅大統領の「ベルリン構想」の後続措置に対する反応、リ・ヨンホ北朝鮮外務相は「提案」の真摯さに疑問を提起。

2017-08-08 | 文 在寅 韓国大統領情報

南北外相のぎこちない3分間の初顔合わせ

登録 : 2017.08.08 01:28 修正 : 2017.08.08 07:47

ARFの歓迎晩餐会待機室で遭遇 
カン長官「二つの会談提案にの反応を」 
リ外務相「圧迫しながら…真摯さに欠ける」

カン・ギョンファ外交部長官が6日夕方、フィリピン・マニラで開かれたASEAN地域フォーラムの歓迎晩餐会の待合室でリ・ヨンホ北朝鮮外相と対話している/聯合ニュース

 第24回ASEAN地域フォーラム(ARF、以下フォーラム)に出席するためにフィリピンを訪問している南北の外相が6日夕方、ぎこちない初顔合わせを行った。カン・ギョンファ外交部長官は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「ベルリン構想」の後続措置に対する反応を求めたが、リ・ヨンホ北朝鮮外務相は「提案」の真摯さに疑問を提起した。

 

 カン長官とリ外務相は、同日夜、マニラの「モール・オブ・アジア・アリーナ」で開かれたフォーラム「ガラディナー」(歓迎晩餐会)の待合室で遭遇した。カン長官は7日、昼食を兼ねた韓米日外相会談が終了した後、このような状況を記者団に伝えた。カン長官は「短い時間だったが、具体的に(政府が北朝鮮に)二つを提案した状況なので、これに対して積極的に応じて欲しいというメッセージを伝えた」と明らかにした。「二つの提案」とは文在寅政権が「ベルリン構想」の後続措置として、先月、北朝鮮に提案した軍事当局会談と赤十字会談を指す。

 

 これに対し、リ外相は「南側が米国と協力して(北朝鮮に)圧力を加えている状況で、このようなこと(北朝鮮に対する会談の提案)は真摯さに欠ける」いう趣旨で反応したと、カン長官が伝えた。カン長官は「この二つは急がれており、いかなる政治的事案にかかわらず、直ちに施行すべき事案であるため、積極的に応じてほしいと話した」と説明した。晩餐会を待っている間に遭遇し、握手で始まった両長官の初顔合わせは3分で終わった。

 

 リ外相の発言は、政府が北朝鮮側から会談の提案に対して直接聞いた最初の反応と言える。これまで北朝鮮は、メディア論評などを通じて文在寅政権のベルリンの構想と対話提案に否定的な立場を示してきた。リ外相が文在寅政権の対北朝鮮提案と関連し、真摯さを問題視しただけに、当分、北朝鮮が会談の提案を受け入れる可能性は低いとみられる。

 

マニラ/キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


初級部生たちの朝大見学に同行した。取材日となった7月6日の訪問校は、東京第2、第6、第9初級の5年生児童22人。

2017-08-07 | 朝鮮新報より転載

ワクワク、ドキドキ朝大見学/都内の朝鮮初級部生たち

歴史、自然、体験など盛りだくさん

クロツラヘラサギの幼鳥に餌を与える(左が鄭鐘烈室長)

朝鮮学校初級部5年の「国語」の教科書には、「朝鮮大学校」という題目の教材がある。紀行文形式で書かれたこの教材には、西武線「鷹の台」駅から朝大へ向かう道のりから、緑に包まれた自然豊かな朝大の魅力がふんだんに盛り込まれている。関東圏を中心に、毎年この授業の一貫として取り入れられている、初級部生たちの朝大見学に同行した。取材日となった7月6日の訪問校は、東京第2、第6、第9初級の5年生児童22人。

教科書で見た朝鮮大学校

朝大に到着した子どもたちを出迎えたのは、教務部副部長の姜承福さんだ。

「みなさん、朝鮮大学校について学んできましたか?」と声をかけると、子どもたちは声をそろえて「はい!」と答えた。

「それでは、いくつか質問してみます。うまく答えられない場合、それは誰の責任でしょう?」

こう姜さんが尋ねると、数人の子どもたちが「先生の責任~!」と声を上げて、ゲラゲラと笑い声を立てた。

朝大の創立は1956年4月10日。それより10年ほど前に、子どもたちが現在通っている都内の朝鮮初級学校が創立された。解放直後の同胞生活と朝大創立、校舎移転に伴う経緯について姜さんが説明すると、子どもたちは真面目な表情で耳を傾けていた。

研究棟の前からスタートした一行は、まず庭園へと向かった。芝生の中央にはオオヤマレンゲ(朝鮮の国花)とツツジが植えられ、校内の至るところにたくさんのモクレンの樹が植えられている。

朝大の庭園にはたくさんの樹木が植えられている

庭園の先にある講堂は、朝大生自身の手で作られたものとして知られている。「教科書で習った内容だ!」と、子どもたちは右端と左端で高さの違う階段を自分の手のひらで測りながら上り下りしていた。

本物の「朝鮮」に触れる

図書館に続き、創立25周年記念館に向かった。一行を出迎えたのは、鎧を着けた馬にまたがる高句麗の武士。吸い寄せられるように近づいていく子どもたちに、姜さんは、これは広開土王時代のものだと説明した。

記念館に併設された朝鮮自然博物館で子どもたちは、虫眼鏡を使って大きな朝鮮地図の中から祖父母や曾祖父母の故郷の地名を探したり、朝鮮の魚や昆虫、5千年の歴史を誇るマンモスの化石などを食い入るように見つめていた。また、朝鮮歴史博物館では高句麗壁画や亀甲船、測雨期、日時計、青磁、白磁などを興味深そうにながめていた。

高句麗壁画の緻密さに驚く児童がたくさんいた

記念館の見学を終えた金脩亜さん(東京第2初級)は「自然博物館で見た木の切り株の標本が、何層にも年輪が刻まれていて興味深かった。歴史博物館では、高句麗壁画の一つひとつがよく描かれていてすごいなぁ~と思った」と感想を話した。

一方、権星伍さん(東京第2初級)は、初めに訪れた庭園が印象深かったという。「イナゴを捕まえたから。博物館では歴史を知れたし、動物をたくさん見られた。鷲が格好良かった」と語った。

五感を使って

一行は続いて、鳥小屋に向かい、30年にわたって渡り鳥の研究に励んできた朝大自然科学研究所野生生物研究室室長の鄭鐘烈さんの解説を聞き、養蜂場で「ミスター・ミツバチ」こと尹博正・施設管理部長の説明を受けた。

朝大の鳥小屋には、一時「絶滅危惧種」に指定されていたクロツラヘラサギが飼育されている。子どもたちは、朝大で人工孵化に成功した、クロツラヘラサギの幼鳥に餌付けをし、鳥小屋に「同居」するフラミンゴとのふれあいを楽しんだ。また、養蜂場では、直接、蜜蝋に触ったり、朝大産のハチミツの試食をしたりと目、耳、鼻、肌、舌でも朝大の魅力を味わっていた。

昼食は、食堂で辛めのカレーを食べた。午後には軽音楽部のミニコンサートを鑑賞し、教育学部の学生たちが企画した理科実験で、バブロケットや空気砲などを体験した。

李蒔温さん(東京第2初級)は「朝大のお兄さん、お姉さんたちが、僕たちのためだけにコンサートをしてくれたのが嬉しかった。声が素敵で、ギターを引く姿が格好良かった。知ってる歌もいくつかあった」と嬉しそうに話した。

郭来未さん(東京第9初級)は「今日は1日、いろんなことができて楽しかった。一番面白かったのは理科の実験。バブロケットがいつ飛ぶのかドキドキした」と言った。

また、李潤伊さん(東京第9初級)は「楽しいこともたくさんあったけど、朝大に込められた歴史を改めて振り返り感動した。昔の朝大生たちがみんなで力を合わせて講堂の階段を作ったり、勉強してウリハッキョの先生になったりと、全部が感動した」と笑顔で話した。(金潤順)