今の時代状況に適合 希望の灯を大きく/同志社大学大学院教授 浜 矩子さん
私たちが目の当たりにしているのは、21世紀型の市民革命です。それがこれからさらに進化していく。立ち上がった市民の姿がすばらしい。老いも若きも、顔ぶれも多彩。ここに希望があります。 その希望にかなった国民連合政府になれば、まさに今の時代状況に適合したものになると思います。
アベノミクス「新3本の矢」は、「1億総活躍社会」を唱え、強く大きな経済をつくるために、国民総動員を図るという発想が露骨に出ています。「子育てにやさしい」と言うけれど、子育てをしている人にやさしいわけではない。
安倍首相はアベノミクスと外交・安保政策は表裏一体だと明言しています。今度の政策も、その線に沿って描かれたシナリオだということを忘れてはいけません。
希望の灯をどんどん大きくしていくことが重要です。まさに本番はこれから。この流れの中で国民連合政府を進めていってほしい。
(「しんぶん赤旗」2015年10月12日)
今こそ野党の団結で現政権退陣を/
京都大学名誉教授・ノーベル物理学賞 益川敏英さん
安倍首相は、立憲国家の首相としてむちゃをした。明らかに憲法違反の法律を、国民に十分説明しないまま、オレがいいと思ったことは押し通すんだと。
集団的自衛権行使を認めない憲法が今の国際情勢に合わないというなら、合わない理由を説明して、国会で3分の2をとって、立憲国家としての手順をきちん と踏むべきです。そういうのを全部すっとばして、日本を「戦争できる国」にする。憲法無視の安倍さんのやり方はまさにファシズムですよ。彼にはやめてもら わないといけない。
共産党が「戦争法廃止、立憲主義を取り戻す」の一点での国民連合政府の実現をよびかけたのは、非常に時宜を得た提案だと思います。
野党は自分の独立性を追求する部分もあるから、粘り強く一致点での共闘を重ねていく努力が必要になるでしょう。譲歩するところは譲歩しつつ、今こそ野党が団結して、現政権を退陣に追いやらなくては。
(「しんぶん赤旗」2015年9月27日)