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高麗ホテルの冷麺の味がすばらしいという噂を聞いたので食堂で食べてみたら、噂どおりとてもおいしかった。

2018-07-07 | 朝鮮民主主義人民共和国

[平壌のいま]街道の反米スローガン消え、9・9節のマスゲーム準備が盛ん

登録:2018-07-06 09:14 修正:2018-07-06 10:32

北、電話を設置し平壌からソウルの家族と電話 
「平壌だよ」「ちゃんとよく聞こえる」自由に通話 
 
街道の宣伝文句に反米スローガンほとんど消え 
高麗ホテル職員「冷麺スープの料理法は秘密」

 
南北統一バスケットボール競技場の北朝鮮の奉仕員たち=平壌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 南北統一バスケットボール大会の取材のために平壌(ピョンヤン)入りした共同取材記者団が、平壌内外の様子と大会の裏話を送ってきた。これらを様々な形式で綴った。

●平壌からソウルの家族と通話

ソウル:もしもし。

平壌:もしもし。

ソウル:平壌から?

平壌:よく聞こえる? すごくきれいによく聞こえるけど、平壌の高麗ホテルから民間電話をかけてるんだよ。

ソウル:うん、きれいによく聞こえる。

平壌:本当によく聞こえるね…そっちはどう? ちゃんとご飯食べて…子どもたちの面倒もよく見て。

ソウル:おいしいもの買えたら買ってきて。仕事中だから切らなきゃ。

平壌:うん、わかった。

ソウル:切るよ。

平壌:うん。

 平壌を訪問した南側共同記者団のうちの1人が平壌からソウルの家族と通話した内容だ。通話の音質もきれいで、ソウルの家族はよく聞こえると言ってとても不思議がった。記者室の隣の別の部屋にソウルにつながる電話が設置され、事実上自由に利用できる雰囲気だ。政府関係者もソウルの職員と通話したという。

 北側は政府支援団の方にも高麗ホテルに設置された南側状況室の周辺まで届く無線機と携帯電話を提供した。取材の便宜として会談本部状況室に直接つながる直通電話と、ソウルにつながる別の電話を設置した。0082-10-****-****のように電話をかける方式だ。

 
黄色い服を着た北朝鮮の奉仕員たちが今月4日午後、平壌柳京鄭周永体育館で開かれた南北統一バスケットボール女子部混合大会で床を掃除している=平壌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 南側の記者たちは、高麗ホテルの記者室はもちろん、バスケットボールの試合が開かれる柳京鄭周永体育館にも簡易プレスセンターを設置し、インターネットを利用している。プレスセンターは競技場内にあるわけではなく、記者たちが競技場コートの端に設けられた席で状況を見て、外に出てインターネットを使用することができる。

 車両で市内を移動するときの風景の撮影も比較的制止が少なかった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代には移動中に窓の外を撮影させなかったのに対し、撮影してもすぐに妨げたりはせず、穏やかな言葉で止めるレベルだった。これに対して北側の関係者は「以前は整っていない様子が出かねなかったので止めた」と話した。そうして4日、北側の要請によって政府支援団の方から車両内撮影を自制してほしいと記者らに要請があった。

 ホテルの正門の外に記者たちだけで出るときも、すぐに制止されることはなかった。数分後、南側の政府関係者が出てきて中に入るよう要請した。

 北側の関係者たちは概ね親切だった。入境時、税関通過などの手続きがかなり簡素になり、一つ一つ荷物をまさぐったり、ノート型パソコンに何が入っているか点検する場合もほとんどなかった。概ね便宜を保障してくれ、不便さはなかった。ただ、バスケットボール女子大会が終わった後、北朝鮮側の女子選手をインタビューすることで合意してたが、最後にそれは難しくなったと言葉を変え、実現しなかった。

●平壌、9・9節のマスゲーム準備が盛ん

 平壌は今年、北朝鮮政府樹立70周年を迎え、記念日であるいわゆる9・9節を控えて忙しい様子だ。毎日夕方に仕事が終わった後、多くの住民たちが動員され、大規模なマスゲームを準備中だ。南側代表団の宿泊先の高麗ホテルに戻る途中で、人民大学習堂の前の金日成広場を埋め尽くす大規模な人員が毎日目撃されている。3日夕方には中年の女性たち、4日夕方には青少年たち、4日夕方の場合は金日成広場をはじめ平壌大劇場の前でも青少年たちがたくさん集まっていた。

 バスに乗って宿泊先から競技場に移動する間、金日成広場など主な広場に住民たちや少年たちが白い服装で集まっており、手にスティックバルーンのような道具を持って出てきているグループも目についた。北側関係者に何の行事があるかと聞くと、「ああ、9・9節があるからその準備をしているんでしょう」と話した。そして「南側の記者たちの中でアリラン公演を観た記者は多くないですか?」と問い返した。

●ほとんど姿を消した反米スローガン

 平壌市の至る所に設置された宣伝文句とポスターの中で、反米スローガンはほとんど見られなかった。「一心団結」、「継続革新、継続前進」、「万里馬速度創造」、「人民生活から決定的転換を」など、内部結束と4月の労働党中央委員会全員会議の決定の貫徹を督励する内容が中心だった。

 3~5日の間、平壌の取材過程で反米スローガンは万寿台の丘周辺でしか見られなかった。平壌市内には大型看板式の宣伝スローガンは減った方だ。全くないというわけではないが、頻繁に目についていたのに比べるとずいぶん減っている。平壌訪問経験のある当局者は「北朝鮮の宣伝物の数も大幅に減ったが、反米に関連する内容はほとんど消えたようだ」と話した。

●北側の要人たちの関心事…ソウルの家賃はいくら?

 「ソウルでは家賃が月にいくらですか?」「そういうものを月にいくらずつ出すんですか?」「その金額はドルでいくらくらいですか?」「(伝貰(保証金制)か月貰(月払い制)かによって異なると言うと)じゃあ、月払いはいくらで保証金制はいくらですか?」「電気、暖房のようなお金まで合わせるとひと月に200ドルぐらい払いますか?」

 南側記者団が高層マンション(住宅)を通過するとき、移動する車の中で隣にいた北側関係者に「あのような家は一軒いくらですか?」と聞くと、「先生、〇〇年からこちらを取材していたからここの事情は全部知っているでしょうに。私たちは家を売り買いはしないです」と話した。それで「まあまあ。みんな売り買いするのは知ってますよ。大体いくらです?」と聞くと、何も話さなかった。

 「結婚はしたのか」「何歳か」など、南側の記者たちに個人的な質問もたくさんした。結婚した記者たちには妻の職業や住所などを聞いた。

 「体調を崩されたそうだが大分良くなかったのか」「どうしてそうなられたのか」など、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の健康状態に対する質問もあった。

 
北側の女性が3日午後、平壌の玉流館で開かれた南北統一バスケットボール試合の歓迎晩餐会で平壌冷麺を準備している=平壌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

●冷麺のスープは「秘伝の味」

 高麗ホテルの冷麺の味がすばらしいという噂を聞いたので食堂で食べてみたら、噂どおりとてもおいしかった。ホテルのスタッフに「スープに何を入れて作っているのか」と聞くと、すぐに「秘密です」と笑いながら答えが返ってきた。

 平壌市内の女性たちが持ち歩く日傘は、さまざまな色ときらきらした飾りなどでとても華やかだった。ソウルのデパートで販売している日傘よりも派手な日傘がかなり目立った。サンダルやヒールを履いた女性たちをよく見かけたが、20~30代の女性たちはもちろん40~50代の中年層も多くがヒールの高い靴をはき、10センチ以上のヒール靴を履く姿もよく見受けられた。

 高麗ホテルの商店には北朝鮮で生産された化粧品、食料品、かばん、記念品などを販売。日本製の食料品をはじめ、ヌッテラ、ペプシダイエットなど外国商品も多かった。GUCCI、マイケル・コースなどのロゴが刻まれたかばんも北朝鮮で生産されたかばんと一緒に売り場陳列されていたが、価格は100ドルほどだった。商店内に別途用意された空間で、シャネル、ブルガリ、ディオール、ランコムなど名品ブランドの香水や化粧品が多数販売されていた。香水は200~300ドル台で、価格は韓国のお金に換算した時と似たような水準だった。価格表示はすべて「10,000ウォン」というような形で北朝鮮の貨幣単位で表示されており、この場合100ドルに相当した。

共同取材団、まとめ:キム・ドンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


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