韓米首脳が会見 北朝鮮核問題の根本的解決で一致
2017/07/01 03:15
【ワシントン聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と米国のトランプ大統領が6月30日午前(日本時間同日夜)、米ワシントンのホワイトハウスで初の首脳会談を行った。文大統領は会談後に開いた共同記者会見で北朝鮮問題について、「韓米首脳は北の核問題の解決を最優先課題とし、関連政策を緊密に調整することにした」として、「制裁と対話を活用した段階的かつ包括的なアプローチに基づき、根本的に解決することで一致した」と述べた。
記者会見で握手を交わす文大統領(左)とトランプ大統領=30日、ワシントン(聯合ニュース)
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また、「われわれは北の挑発に断固として対応していく」と強調。「韓米両国が直面している深刻な挑戦は北の核とミサイルによる脅威」として、「北は核問題の解決のための韓米両国の確固たる意志を過小評価せず、朝鮮半島の非核化に向けた対話のテーブルに早急に戻るよう促す」と呼びかけた。
トランプ大統領は「北朝鮮政権に対する戦略的忍耐の時代は失敗した」とした上で「忍耐は終わった」と明言。「北朝鮮の脅威から同盟国や米国人を守るため、韓国や日本、世界のパートナー国と一連の外交・安全保障・経済的な措置を議論している」として、「北朝鮮政権の核とミサイルに対しては断固とした対応が必要だ」と強調した。
会見を終え、移動する文大統領(左)とトランプ大統領=30日、ワシントン(聯合ニュース)
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一方、「韓国は米国の重要な貿易パートナー」としがらも韓国との自由貿易協定(FTA)に言及し、「FTAが締結された2011年から16年まで、対韓貿易赤字が110億ドル(約12兆円)以上増えた。良い協定ではない」と指摘した上で「認められない」とし、FTAの再交渉を正式に表明した。
防衛費問題にも触れ、「在韓米軍の支援と関連し、公正な防衛費分担のため協力しなければならない。防衛費分担は極めて重要な要素」と述べ、米軍駐留経費負担の増額を求めた。
文大統領は「トランプ大統領に年内に韓国を訪問するよう要請し、トランプ大統領は快く受け入れた」と明らかにした。