会場いっぱいに子どもの笑顔/京都子育て親子イベント「オリニマダン」
京都子育て親子イベント「オリニマダン」が5月22日、ウィングス京都(京都市)で行われた。これに、府内の朝鮮幼稚班の園児を含む学齢前幼児137人と、その保護者、関係者ら313人が参加した。この行事は、より多くの同胞幼児を同胞社会に網羅しようと2009年に1回目、11年に2 回目が開かれ、今回は3回目となった。
企画一つひとつに熱意
昨年夏に女性同盟京都の各支部のオンマオリニモイム責任者会で「来年の春先に大きな親子イベントをしよう」という声があがり、準備を推し進めてきた。
オンマオリニモイム責任者たちは準備期間、どんな企画を組めばオンマとオリニたちがイベントに来てくれるのだろうか、と協議を重ねた。
その結果、当日は、プロによる光る影絵と人形劇団公演、そして幼児テレビ番組で人気の手作り「ダンボールめいろ」、ふわふわ(エアー遊具)をメインに多種多様な企画が準備された。
「オリニマダン」当日、受付では「京都コリアン生活支援センター エルファ共同作業所」から参加した子どもたちにクッキーと手作りおもちゃがプレゼントされた。
また、会場のコーナーを全て回れるように子ども一人ひとりに「手作りシールスタンプラリー腕章」を配った。
オープニングセレモニーで会場に音楽が鳴り響くと、子どもたちの表情には期待と興奮があふれていた。オープニングでは、京都府内の朝鮮学校幼稚班の園児による合唱「アリラン」、「セットンチョゴリ」が披露された。
その後、京滋信用組合の若手職員4人が体操のお兄さんとして登場。子どもたちと一緒に体操し、会場はおおいに盛り上がった。
続いてプロによる光る影絵と人形劇公演が行われると、子どもたちは釘付けになっていた。
その後、赤ちゃんハイハイ競争・よちよち競争に親子玉入れ競争、工作コーナー、ストラックアウト、新聞プール、すべり台、キッズビニールハウス、乳幼児ワークショップも行われた。
今回初めて保護者のためのマッサージコーナーも企画。接骨院で働く3人の同胞たちがボランティアで協力し、利用者に大好評だった。
初参加者のあるオモニは「子どもたちはとても楽しく過ごしていて満足した様子。子どもは帰り道にまだ遊びたいとずっと言っていた」と笑顔で語った。 また、「企画の一つひとつに実行委員会の熱意を感じた。何より会場いっぱいに子どもたちの笑顔が溢れていたのが印象深かった」と述べた。
京滋信用組合も協力
イベントには、女性同盟支部委員長、常任委員、子育て支援部と京滋信組若手職員たちがスタッフとして携わった。
手作り「ダンボールめいろ」の作成では、ある同胞に無償で提供してもらった大きな段ボールを京滋信用組合若手職員が組立てた後、オンマオリニモイム責任者たちが可愛く装飾して作り上げた。
イベント終了後、京滋信用組合のある若手職員は「京滋信用組合も同胞のために頑張っていきたい」と力強く語った。
女性同盟支部と分会では、企画の一つである「子ども写真展示コーナー」の準備のため、子育て世代の家を訪問した。そこでイベントの宣伝と同時に、「子ども写真展示コーナー」の写真を集めることで、つながりを深めるきっかけを作った。
実行委員会の鄭英姫事務局長(女性同盟本部子育て支援部長)は「オンマオリニモイムと女性同盟分会が連帯して動員活動を地道に行ってきた結果が、今回の参加者数につながったと思う。引き続き、就学前の同胞幼児を訪ね、関わりを深めていこう」と呼びかけた。
【女性同盟京都】