歌舞団結成50周年
福岡(6月25日)と兵庫(26日)で各地方朝鮮歌舞団の結成50周年を記念する公演が盛況裏に開催された。華麗な歌と踊りを披露した現役の団員、元団員など出演者たちに、観客たちは温かい祝福の拍手を送った
▼1965年6月に開かれた「総聯の文化事業をさらに発展させるための京都府朝鮮文化人大会」。総聯結成後の10年間の文化事業の成果に基づき、これを大衆的にさらに発展させることが確認され、以後各地に歌舞団が結成されていった
▼「文宣隊」とも呼ばれた歌舞団は朝鮮の歌と踊りを披露、普及する一方で、民族の舞踊や楽器を教える芸術サークルの講師の役割もしている。次世代へと民族の芸術が綿々と受け継がれていることに歌舞団が果たしてきた役割は大きい
▼福岡朝鮮歌舞団に長年在籍し第3代団長を務めた同胞は、中学校まで日本の学校に通い、朝鮮語の発音の問題で苦労したという。しかし同胞の愛情に応 えたいという一心で乗り越えてきた。「やりがいに満ちた日々」を振り返り目を赤らめた。一方、兵庫朝鮮歌舞団入団2年目の団員は、つらい練習に何回も心が 折れそうになったが、「同胞を取り巻く状況が厳しいからこそ、芸術を通して同胞たちに力と勇気を与えたい」という先輩に鼓舞され今回、大役を果たした。所 属は違っても歌舞団の伝統と気概がしっかりと受け継がれていること、また、歌舞団がいかに同胞から愛されているのかが再確認された50周年行事だった。 (進)
京都朝鮮歌舞団50周年記念公演