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6月中旬から8月末までに北朝鮮全域で発生した大雨と台風の被害状況

2012-09-25 | 資料提供

        災害お見舞い申し上げます。日朝協会京都府連

 

       300人死亡、600人負傷、不明、 6~8月の大雨で

大雨と台風で、6月中旬から8月末までに朝鮮全域で発生した被害状況を、朝鮮中央通信が報じた。

14日現在、死者は300人、負傷また行方不明者は600人以上。全半壊および浸水した家屋は8万7,280世帯で、家を失った人たちは29万8,050人に及ぶ。

農地でも甚大な被害が出ており、12万3,380ヘクタールの耕地が冠水、埋没、流失した。

また2,690棟の公共および生産施設と350棟の教育および保健医療部門の建物が破損。92カ所の上水道網と40カ所の汚水、雨水網、1,300ヘクタールの塩田が甚大な被害を受け、

1万6,900株の並木が倒れた。

電力工業部門では131キロの送電線と160余キロの電力ケーブルが流失し、多くの電信柱が倒れた。石炭工業部門では50余カ所の坑が浸水、崩落 し、180カ所の採炭場と切羽が浸水。

1万7,150余平方メートルの線路の路盤が流失し、300余カ所の線路が土砂に埋まり、数十カ所のトンネルと鉄橋 が被害を受けた。

とくに、8月28~29日の台風15号は、国の全般的地域に莫大な被害を及ぼした。

この影響で59人が死亡、50人の行方不明者が発生し、8,100世帯の家屋が完全および部分破損、浸水し、2万6,320人が家を失った。また5万1,600ヘクタールの耕地が冠水、埋没、流失

し、多くの農作物が収穫を期待できなくなった。

被害が大きかった検徳地区で進められている復旧作業(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

台風15号の被害を最も大きく受けた地域は、国内屈指の鉱山が広がる検徳地区(咸鏡南道)で、死者が34人、行方不明者は42人に上る。

12日に発表された統計によると、朝鮮の今夏の降水量は776ミリで、これは年平均降水量の83%にもなる。1995年の827ミリ、1990年の794ミリに次ぐ、この30年で3番目の記録的な降水

量となっている。

台風16号

一方、フィリピン東海上で11日に発生した後、朝鮮東海の北部へ移動した台風16号は東海岸の大部分地域と両江道、平安北道、黄海南・北道の一部の地域に豪雨、強風、高波をもたらした。

16日18時から18日3時までの間に、江原道の高城郡で160ミリ、通川郡で120ミリ、咸鏡北道の慶興郡で129ミリ、会寧市で127ミリ、咸鏡南道の虚川郡で108ミリ、利原郡で107ミリ、両江

道の白岩労働者区で93ミリの降水量が観測された。

(朝鮮新報)