羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

私の裡で叫ぶもの……

2005年09月27日 08時03分43秒 | Weblog
 昨日から、もうひとつ、大学の授業が始まった。
 こちらは、履修する学生がすでに決まっていて、授業がすぐ始められる。
 今期は、男子学生が半数。かつてない人数である。男女ともに元気のいい学生たちの様子に、風向きが変わったことを感じながら、一日目の授業はいい感じで終わった。
 
 すでに一回目を終わっているもう一方の大学は、初日に履修者を募集する。
「後期は、ボールは少なくても大丈夫ですね」
 教官室で、24個の当り赤ボールを籠に入れ、集まる人数を予想してはずれの白ボールを用意する。前期には、80数名がやってきた。しかし、後期は少なかろうと、多めにみて60個ほどを用意した。
 このクラスは、人数限定クラスである。
 
 グランドに行ってみると、結構な人数が集まっている。
 数えてみると70名を越えていた。
「羽鳥先生の授業は、人気がありますからね」
 教官室に入る前に、正門でばったり会った、若い先生の挨拶言葉が的中していた。(実は、この先生とて、娘くらいの年齢なのだ)

 学生に向けての「シラバス」は、「リクラリゼーションとマッサージ」と記されている。
 人数限定クラスの大学のシラバスは、「東洋的フィットネス」の中に入っていて、2単位もらえる演習に近い課目である。

 いずれの大学も、来年度から平成生まれの学生が、入学時期を迎える。
「今年、履修する学生は、4回生だって、浪人してなければ、昭和のおわり・1980年代の半ばの生まれですからね」
 と教官たちにため息がもれるのである。

「戦争ときいて何時を思い浮かべますか」
「湾岸戦争かな~」という答えが多かったのは、数年前。そのときも「エッ」と驚いて、言葉を呑んだ先生方が多かった。
 今では同じ質問に
「え~、と。。。。。。。。。。」
「アフガン?」
 時代は変わった。
 しかし、西洋的な分析・心身二元論に対しては、東洋的な全体性やスピリチュアリティ。マシーンを使った筋肉トレーニングに対しては、「ほぐし」や「リラックス」というもうひとつの極を求める機運が、若者たちに定着していることは確かなのだが。
「待てよ!」と、私の裡で、叫ぶものがいる。
コメント
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