羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

音楽の楽しみ

2005年09月09日 08時51分21秒 | Weblog
 アップルと ソニーが、新製品を出したらしい。
 昨日のテレビニュースでも、今朝の新聞にも、結構大きく取り上げられています。
 
 ところで、私がステレオで音楽を聞いていたのは、今から35・6年前のこと。
 チューナーに接続した器機は、部屋の片隅をかなり広く占領していました。
 そして一揃いのステレオ装置には、オープンリールの録音再生デッキを供えて、放送されている曲を録音して、再生するというやり方でしたからね。
 大きくて重たいデッキだったなぁ~。
 
 それが、名刺より小型で、厚みは一センチにも満たない機械が、1000曲もダウンロードできるなんて!

 そうそう、当時は自分で音を創って聞いてました。
 弦楽器だったらバイオリンかチェロかとか、ピアノか、ギターか、打楽器か、とか。
 声楽は男性か女性かとか、オーケストラは、ドイツかフランスかアメリカか。
 演奏者は誰なのか。音楽のジャンルは何か。時代は何時のものか。
 
 それらを総合して、低音・中音・高音の区別に、さらに細かなヘルツによってバランスを変えられる装置がついていて、自分で音を創り出して聞く楽しみ。
(このバランス装置は、5・6年前まで、そんなにお高いものじゃなくてもソニーのラジカセには、ついていたのに、あぁ~)
 生意気な10代から20代に、たっぷり音楽に浸っていたものでした。
 
 こんなことを書いていると、当時のことが思い出されます。
 夏休みはベートーベンのソナタを練習しながら、ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」や「ベートーベンの生涯」などを読みながら過し、後期9月末になって久しぶりに受けたレッスンで
「ひとまずベートーベンは休んで、今度は、フランス近代、そうねドビッシーの子供の領分でも弾いてみましょうか」
 ピアノの先生からすすめられたドビッシーに、胸が張り裂けるほど嬉しくて、楽譜やレコードを求めて、わざわざ銀座や六本木に出かけていきました。
 忘れもしない、高校一年の思い出でした。
 
 それが商店街を歩いていると、ドビッシーもラベルも有線放送から流れてくるようになって10年は過ぎているはず。

 「隔世の感」とは 。。。。。。。。。。
 

コメント (1)
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