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パスポートの更新手続きに行く。思っていたほど手間は掛からなかった。10年前、その夏の盆休みに友人とイタリアに行く為にパスポートを取得した。ミラノ、ベネチア、フィレンツェを巡ってきた。あれから10年経ったことになる。と思うと早いような気もするが、随分昔の出来事にも思える。じっくり考えると“10年”という数値が相応かもしれないと思う。
齢(よわい)を重ねたおかげで、既に“10年”をそれほど長いものと認識してないからそう思うのかも知れない。10年は長いものだという思いがあるから、もう10年たったのかと驚愕する。10年は短いものだと思っていれば、「まだ、10年しか経っていないのか、随分昔のことに思えるのに」となる。はたしてどっちが得なのか。
おばあさんが案内コーナーで「この歳になって初めてパスポート取るの。だから、書き方教えてね。」と担当の女性事務員に話しかけている。昭和5年生まれと言っているから今年77歳だ。期限は5年にしますか10年ですか、と聞かれ「10年は生きていないから、5年で結構よ。」とにこやかに言い切る。小生も次回更新は60歳になる。「5年で結構。」と言えるか、どうか。