これはまるで「サモトラケのニケ」である。

2023-11-27 21:15:06 | Weblog

十一月が、ゴゴゴゴ・・・という音を立てて、終盤に近付こうとしている。

妙な十一月だった。

初めの方、全然涼しくならなくて、でもある日突然、真冬の寒さになった。

そのあとまた蒸し暑くなって。

結局、最後の方でいつもの十一月みたいな気候に、やっとたどり着いた。

不安定な季節に対して我々は打つ手もなく、ぶんぶんと振り回されてしまう。

十二月になれば・・・・・・・・十二月さえ、なれば。

我々は変わることが出来るかもしれない。

黄金色の海老が海中でするり、と脱皮するみたいに。

憎み合うことも、傷付け合うことも、殺し合うことも、終わりにしたい。

心からそう思う。

 

 

 

 

ところで。

 

先日、近所の巨大リサイクルショップのジャンクコーナーで

初期の物であろうクリップチューナーを見つけて、救出した。

時計のSEIKO社製で、ジャンクコーナーにあったのに、ちゃんと動く。電池さえ切れていなかった。

 

しかし、デカい。

 

カラスの赤ちゃんってこれくらいの大きさか?と思うほどデカい。

あと、サイズ感で言えば「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉親父は、これくらいの大きさだったかも。

 

まあいい。僕は阿呆なのでライヴのたびにクリップチューナーをぶっ壊してしまうか、

紛失してしまうか、のどちらかなので、

クリップチューナーはいくつあっても足りないのだ。廉価なものを見つけたら買うことにしている。

 

それで買って帰ったのだがこれ・・・・・これに「羽根」がついてたらもっと素敵かも、

という考えがふっと、頭をよぎった。

何故かオモチャの「羽根」が手元に在ったので何も考えず、くっつけてみた。

 

出来上がったのは・・・・・

これはまるで「サモトラケのニケ」ではないか。

 

「サモトラケのニケ」って知ってますか?

これは、発掘された 古(いにしえ)のギリシャ彫刻の傑作で、

頭部も腕もない、羽の生えた天使の像なのだ。

もともとは頭も腕もあったのかもしれないけど、

発掘されたのはこれだけだったらしい。

ルーブル美術館の一番いい場所に飾られている。

あのスポーツブランドの「ナイキ」は「ニケ(NIKE)」の英語読みで、

ブーメランみたいなトレードマークはこの「ニケ」を図案化したものであるらしい。

 

ネットで検索してみたら、すぐに写真とか出てくるから、

知らない人は見てみてくらっさい。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見た?

 

 

 

似てない?

 

本家のニケは色が白・・・というかブロンズで、

こちらのニケは色が真っ黒なのだが、

それでも似ている。

 

 

 

ああ俺は偶然とはいえ、なんと罪深いものを創り出してしまったのだ。

(「罪深く」は、ないかも。)

 

 

 

近日中に、ライヴで使います。

見た目も美しいが、チューナーとしての機能も完璧なのだこの「黒いニケ」は。

さすが時計のSEIKO社。

1979年に甲斐バンドがCMのために「HERO(ヒーローになる時、それは今)」

を作ったのだが そのCMも、SEIKO社のものだった。

SEIKO社はエライのだ。

 

 

 

さて、ライヴの開催日が迫ってマス。

2023年、12月2日、土曜日、場所は奈良のSWEET SOUL CAFE「宝島」。

「宝島」と、友達のブルーズバンド「1967」の、

40周年記念のライヴだ。

 

その次は・・・・12月16日、土曜日、場所は京都の四条大宮、「夜想」。

モンビジさんとか、スモシスとか、ミライノスも出るみたい。

 

来てくれ。

あの・・・・「黒いニケ」もきっと、持って行くから。

 

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