「世界」から消えつつあるもの。

2018-12-10 22:10:01 | Weblog

公衆電話とか電話ボックスとか。

昔はどこにでもあった。昔って言ってもせいぜい・・・15~20年前かな。

ああ、そんなの・・・じゅうぶん昔かも。

昔なら公衆電話なんて、「探す」までもなかったと思うんだけど、

今では見つけるのが至難の業だよね。

見つけたときには何だか、忘れられた古代の遺跡を掘り当てたような気になる。


最近見なくなった、と言えば

「モード系の若い男」というのも、一昔前は繁華街でよく見かけたものだった。

スカートをはいていたり、左右非対称だったり、けっこう地味に奇抜な格好をしていた。

色目は抑えていたり、モノトーンだったりするので、派手ではないのだ。

あれはファッション専門学校の生徒だったのだろうか?

俺もちょっとやってみようかな・・って言う気には、なれなかったのだけれど、実は

心密かに応援していたのだが。

今はもう、見かけることもない。



コカコーラの空き瓶、みたいなのも、めっきり見かけなくなった。

あれはリサイクル的に素晴らしい、よく出来たシステムで

(「デポジット」、とか言うんだっけな?)

あの瓶は洗浄して何度も何度も使われていたのだ。

だから新品のコーラを買っても、瓶がキズだらけ、ってことも、よくあった。

別にそんなの、気にもならなかったが。

あのシステムは今考えても画期的で効率的でエコで、何と、

空瓶を回収して小売店に持っていけば、一つ5円(だったかな?)で買い取ってくれたのだ。

子供だった頃、オカネが欲しくなったら時々、街中の空き瓶を集めて回った。

それなり小銭にはなったし、それで充分だった。


あと、煙草に関するあれこれ・・・・が世界から姿を消しつつあるかもしれない。

街角の煙草屋の多くが潰れたし、煙草の自動販売機もめっきり減った。

クルマを運転しながら煙草を吸っている人もずいぶん減った。

喫茶店からは灰皿が消えつつあるみたいだし、

新し目のクルマにはそもそも、灰皿なんか付いていない。

新幹線の喫煙可能車両も消えた。

そうそう、これはそれ以前からなのだけれど、

マッチも、見かけなくなって久しい。

「マッチ売りの少女」なんて童話も近い将来、

子供達には「意味がわからないもの」になるかもしれない。

そのうち・・・・ライターさえ、見かけなくなるのであろう。


「世界」から消えつつあるもの。

ずっとずっとずっと先には、ケータイやスマホですら「消える」のではあろうけど。



諸行無常の鐘が鳴る。
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