歌の「歌詞」の題材・・・っていうかテーマって恋愛が多い。
何で世の中こんなに「ラヴソング」ばっかりなんだ?って
昔は、ずいぶん不思議に思っていた。歌の題材なんて、ほかにいくらでもあるだろ?って。
しかし、今では「ラヴソング」が、やっぱいいよな・・・・って思う。
「ラヴソング」の何がそんなにいいのか?っていうと、
それが「普遍的なものである」ということ以外にも、ちゃんと理由があって、
それは「ラヴソング」って基本的に、
「誰かが誰かにあこがれて、精神的に向上を希求する歌」だからであろう、と推察する。
「誰かの悪口」や「恨み言」を聞くより、そういうのを聞くほうがよっぽど、いいじゃないか。
いや、「誰かの悪口」ってのも、盛り上がったりするんだけどね。
でもそれが、・・そういう歌が、普遍的なものになるか?っていうと、そうではない。
「ラヴソング」の逆・・・「ヘイト・ソング」。
有名なのはピストルズの「EMI」か?タイマーズに「FM東京」っていうのもあったな。
ストーンズの「BITCH」は「ヘイトソング」なの?・・・単に、ひねくれたラヴソングかな。
あ、ひとつすごいのがあった。ガンズの「USE YOUR ILLUSION」のⅡに入ってる、
「GET IN THE RING」。
ガンズを批判した雑誌の編集者を何人か、曲の中で実名を挙げて罵倒している。
楽曲は結構いいのに、そんな歌詞だから何だか結局・・イロモノ扱いだ。
個人的な「怒り」って実は、稚拙な感情なのかもしれないよね。
クラッシュみたいに、政治的なものだったらそれはそれで、後になれば歴史的に
「この時代的にかっこいい」というふうに思えるのだけど。
(ヘイトソングじゃないけど、例えば とある国の、実在する反政府組織の名前を使った「サンディニスタ!」みたいな感じで。)
それにしても、クラッシュは偉い。何といっても、全キャリアを通して、
「普通のラヴソング」は一曲もないのだそうだ。・・・・・・そう言われてみれば確かに。
でも、やっぱ「ラヴソング」はいいな、とも思う。「恋愛」に限定したものではなく。
普遍的な、遍在的な、「ラヴソング」。・・・・・・・・・・「すべての人の心に花を」みたいな。
そういうのを、創りたい。