「ラヴソング」と「ヘイトソング」

2013-08-12 17:19:56 | Weblog



歌の「歌詞」の題材・・・っていうかテーマって恋愛が多い。

何で世の中こんなに「ラヴソング」ばっかりなんだ?って

昔は、ずいぶん不思議に思っていた。歌の題材なんて、ほかにいくらでもあるだろ?って。


しかし、今では「ラヴソング」が、やっぱいいよな・・・・って思う。

「ラヴソング」の何がそんなにいいのか?っていうと、

それが「普遍的なものである」ということ以外にも、ちゃんと理由があって、

それは「ラヴソング」って基本的に、

「誰かが誰かにあこがれて、精神的に向上を希求する歌」だからであろう、と推察する。

「誰かの悪口」や「恨み言」を聞くより、そういうのを聞くほうがよっぽど、いいじゃないか。

いや、「誰かの悪口」ってのも、盛り上がったりするんだけどね。

でもそれが、・・そういう歌が、普遍的なものになるか?っていうと、そうではない。

「ラヴソング」の逆・・・「ヘイト・ソング」。


有名なのはピストルズの「EMI」か?タイマーズに「FM東京」っていうのもあったな。

ストーンズの「BITCH」は「ヘイトソング」なの?・・・単に、ひねくれたラヴソングかな。

あ、ひとつすごいのがあった。ガンズの「USE YOUR ILLUSION」のⅡに入ってる、

「GET IN THE RING」。

ガンズを批判した雑誌の編集者を何人か、曲の中で実名を挙げて罵倒している。

楽曲は結構いいのに、そんな歌詞だから何だか結局・・イロモノ扱いだ。

個人的な「怒り」って実は、稚拙な感情なのかもしれないよね。

クラッシュみたいに、政治的なものだったらそれはそれで、後になれば歴史的に

「この時代的にかっこいい」というふうに思えるのだけど。

(ヘイトソングじゃないけど、例えば とある国の、実在する反政府組織の名前を使った「サンディニスタ!」みたいな感じで。)

それにしても、クラッシュは偉い。何といっても、全キャリアを通して、

「普通のラヴソング」は一曲もないのだそうだ。・・・・・・そう言われてみれば確かに。




でも、やっぱ「ラヴソング」はいいな、とも思う。「恋愛」に限定したものではなく。

普遍的な、遍在的な、「ラヴソング」。・・・・・・・・・・「すべての人の心に花を」みたいな。

そういうのを、創りたい。






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