「馬鹿げてないもの」

2013-08-07 16:59:53 | Weblog


哀しくて切ない、

そんな気持ちを

あたしは胸に

抱え込んだまま生きている。


それの重さは120トンだ。

そういうのを抱えたまま、1日に500キロメートル走る。


生きる、というのは恐らく

そういうことでしかないのだろう、と思っている。


どんな風にそれを

君に伝えたらいいのだろう?


切手を貼って、手紙でも出す?

(それはちょっと古風すぎ)

それなら、電話ボックスから電話をかける?

(それも、今や旧式だ)

電子メールは味気ない。

ポケベルはとっくにサービス停止の憂き目に会っている。

(ポケベルで何が伝わるというのか)

・・・・・・・・・・・・いっそ、電報でも出す?


でもそんなのは馬鹿げてる。

でも、この世の中に

「馬鹿げてないもの」なんて、存在するのかどうか・・・・・

疑わしいよね、とあたしは思う。


穴の空いた箱の中で日がな一日、そんなことを考える。


少しずつ、

陽の昇りだす時間が遅くなって行く。


「夜明け」なんて、

ほんのちょっとの間の出来事に過ぎないのだ。







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