私は年々、頑固になって行く。
携帯のメールでお悔やみの言葉が送られ
ひどく暑い日、
私の意識は鼻に開いたピアスの穴から
抜けていってしまいそうだった。
ほとんどの事はどうでもいい。
どうでもよくないのは、それ以外のほとんどだ。
何か一つ、行動を起こす度に私は
それで得たものと失ったものについて
考えないわけにはいかなかった。
どうして?と聞いたって誰かから答えが
返ってくるなんてことは有り得ない。
自分で作った設問の解答は、
自分で作らなければならないのだ。
そのことは私をうんざりさせた。
まるで忘れられて放置された小魚の漬物みたいだ、
見栄えも悪いし、ぞっとさせられる。
コミュニケーションの方法論がいくら進化したところで
「個」は「個」で、
不必要な物を欲しがるのは我々の悪い癖だ。
私に必要な物なんて、
はっきり言ってたかがしれている。
強いて挙げてみれば、
水と、二酸化炭素と、太陽光くらいのものだ。
でもだからどうだっていうのだ。
それにしても、海・・・・・・・・・。
また海に行けたら
どんなにいいだろう?