空想

2008-07-18 08:54:33 | Weblog



その人が

鏡の前にいるのを見たことがない。

化粧もしていないし、

髪の毛とかに頓着している様子もない。

服だって

いつも着てるの、古着ばかりじゃないの?って感じ。


そんななのに

あの人が

誰より綺麗なのは何でなんだろう?


こんなのはどう考えても不公平だ、

私がどれだけ鏡の前で奮闘しても

あの人みたいには、なれない。

あの人に近付くことすら出来ないのだ。


私が奮闘すればする程、

あの人との距離は開いて行く。

私は、周回遅れランナーみたいだ。


どうして私はあの人みたいじゃないのに

あの人みたいになりたいのだろう?

どうして私はいつまでも自分自身をこんな風に

許せないままでいるのだろう?




私は好きで鏡の前に

座っているのではないのです。
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