「流れと共に行け(GO WITH THE FLOW)」
と言ったのは、ジャック・ケルアックだったか。
「風読み」が風を読むように、
「夢読み」が夢を読むように。
俺は慎重に、「流れ」を読むべきなのだ。
今は鎮静の時、鎮痛の時。
再構築の始まり、再生への準備。
何かがまた新しく
始まろうとしているのかも知れないのだ。
そうであって欲しい。
この先、もっと年をとって
枯れて、擦り切れて、疲弊してしまったとしても
俺はいつでも「新しい始まり」に
嬉々として飛び込んで行きたいと思うのだ。
延々と続く雨季のような世界。
でもそれは「恵みの雨」そのものだし、
雨上がりの美しさを
俺達は知っているはずなのだ。
何もかもが一瞬の命だし、
こんなことはもう二度とないかも知れない。
そしてそのことは
もっと大きな物事を暗示している。
「世界の成り立ち」の秘密みたいな何かを。