無限に思えた時間
無為に過ごした時間
恋もしてなかった頃
何も出来なかった頃。
それでも世界っていうページの端っこを
少しめくることが出来たらその裏側に
すごいすごいこと、
想像もつかないようなこと、
心がまるごと持って行かれてしまうようなこと、
目がハートになってそのまま元に戻らないようなこと、
家を出て新しい人生が始まるようなこと、
”最愛のもの”に出会えるようなこと
・・・・があるような気がしていた。
そしてその予感は当たっていた。
何もかもが一回性だ。
二度と同じ状況で同じチャンスは巡って来ない。
そういう意味で 世界はすごくシビアだとも言えるし、
その逆だ、とも言える。
毎回、違う形で
無限のチャンスがあるから。
子供の頃の夏休み。
俺は
「ここじゃないどこか」に憧れ続けていた。