まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第10回九州西国霊場めぐり~長崎県の交通の要衝である諫早へ

2022年05月09日 | 九州西国霊場

九州西国霊場は前回3月に佐賀県の太良町にある観世音寺に参詣しており、今回から長崎県に入る。この後長崎県を回り、佐賀、福岡両県へと戻っていく。

5月3~5日の3連休は広島を出て九州に向かった。前週には神仏霊場めぐりを始めるために伊勢と大和をめぐったが、中2日で九州行きだから結構派手に動いたものだ。その九州西国霊場めぐりの今回の行き先は第23番和銅寺、第24番観音寺の2ヶ所。諫早駅を挟んで東と西にある。3連休を利用して一気に長崎市内まで行くこともできるのだが、長崎県内の札所めぐりのどこかで、この9月に武雄温泉~長崎間が先行開業する西九州新幹線にも乗ってみたい。長崎県はちょっと間を置きながら回ってみようかと思う。ということで、3日は諫早の2ヶ所を回ってそのまま市内に宿泊し、翌4日は福岡に出てペイペイドームでのホークス対バファローズの観戦とした(この試合の観戦記は先に書いたとおり・・)。

5月3日、まずは諫早を目指す。広島~諫早往復での格安プランは見当たらず、また博多までの「バリ得こだま」も連休期間中はほぼ正規料金と変わらない。ということで普通に新幹線・特急「かもめ」の切符を購入した。

まずは広島6時47分発の「こだま781号」で出発する。今年の大型連休は3年ぶりに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のない連休ということで各地の人出が増えることが予想されているが、さすがにこの時間だと乗客はそれほどでもない。特に「こだま」ということもあるし・・。

快晴の山陽路を走り、関門海峡をくぐって九州に入る。

8時15分、終点博多に到着。次に乗るのは8時52分発特急「かもめ9号」で、諫早には10時35分に着く。ちなみに、私の広島の自宅からだと、先に乗った「こだま」の直前に広島を6時43分に発車する「さくら401号」で新鳥栖まで行き、8時20分発の「かもめ7号」に乗れば諫早にもっとも早く着く。ただ今回は「こだま」ののんびりペースと、在来線特急を長く楽しむために上記の移動とした。

駅のホームでラーメンをすすった後、「かもめ9号」のホームに向かう。さすがに自由席を中心に長い列ができている。乗り込むのは787系の「黒いかもめ」である。かつては鹿児島への特急「つばめ」として活躍していたが、九州新幹線の開業でその舞台を長崎線の「かもめ」に移したが、その「かもめ」も新たな西九州新幹線となる。当面は武雄温泉までのリレー号として走るのだろうが・・。

まずは鹿児島線を走る。博多の次の竹下を過ぎると左手に歩行者の列が続く。その先にあるのが「ららぽーと」。前月の25日に開業したばかりだとか。地元では話題のスポットとなっているようで、翌々日に鹿児島線の快速に乗った時は、竹下に臨時停車していた。

鳥栖、新鳥栖で指定席も満席となったところで佐賀平野を走る。

肥前山口で佐世保線と分かれる。西九州新幹線開業後、長崎線の肥前山口~諫早は並行在来線扱いとなり、上下分離方式が採用される。先日ダイヤの概要が発表されたが、長崎線の特急は現行から大幅に本数が減るものの、普通は肥前山口~肥前鹿島で若干本数を増やすとのこと。合わせて、肥前浜~諫早の鈍行は経費削減のため気動車での運転となるそうだ。ただ、JR九州の気動車といえば近頃はハイブリッド車を導入しており、その利点を活かして電化区間への乗り入れも行われるのだろう。

肥前浜、多良あたりは前回路線バスで走ったが、今回は鉄道からの有明海の眺めである。穏やかな景色が続く。肥前大浦を通過したところから九州西国霊場のコマが前に進む。

その先も左手に雲仙を眺めることができる。この後、あの麓に近づく予定である。

あと少しで終点の長崎というところで、10時35分、諫早に到着。大村線、島原鉄道との乗換駅でもある交通の要衝である。以前通った時は昔ながらの駅といった雰囲気だったように思うが、新幹線開業に合わせて駅舎も大きくリニューアルされている。

コンコースの西側。今はシャッターが下りているが、9月には西九州新幹線の駅として開業する。ホームや前後の高架橋もすでに完成していて、近々試運転が行われるそうだ。

ここからだが、そのまま西口から出て駅前のニッポンレンタカーに向かう。これから向かう第23番の和銅寺だが、長崎線で先ほど通過した湯江から徒歩で行ける場所にあるものの、停車する列車の本数が極端に少ない。もっとも、文字通り「県界」というところまで長崎県営バスが出ており、こちらは1時間に1本なのでまだ使える。また、次の第24番観音寺へは、諫早駅の他に長崎駅から長崎県営バスが出ている。後で検証したところではバス・鉄道乗り継ぎで夕方に諫早に戻って来られることが分かった。

ただ、2ヶ所いっぺんとなると時間がかかるし、その間に雲仙の近くにも行きたいなという思いがあったため、今回は迷うことなくレンタカー利用とした。早割りプランの予約にリクルートポイントを併用したこともあり、コンパクトカーのヤリスが3310円と安く乗れたのも大きい。これで夕方までの時間、諫早近辺をぐるり回るつもりである・・・。

コメント