まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

3月は首位!岡田オリックス

2010年03月31日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

東京ドームで行われた日本ハム対オリックス・バファローズ戦。

結果はスポーツニュースで見ただけだが、1対0とリードされた9回表、T-岡田が劇的な逆転3ランで試合を決めた。ビジターの試合ながら画面からファンの熱気が伝わってきた。

これで岡田監督は通算400勝ということで、おめでとうございます。そして3月を終え、7勝1敗。勝ち越しまであと一番(って、相撲が混じってしまった)。

正直、これだけチーム状況が良すぎるとどこかで反動が来やしないかと逆に心配なのだが、こうなったら行けるところまで行ってしまおうやないかと思う。

また、球場に足を運ぶのが楽しみ。

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久しぶりに時刻表をひもときます

2010年03月28日 | ブログ

今日は私の住む建物がテレビの電波障害に対応するための「ケーブルテレビ」化の配線工事を行うということで、工事後のチャンネル設定の確認の立会いのために在宅する必要があった。このため外には出ず、室内でパソコンをいじったりして過ごす。

そんな中で、そろそろ考える時期ということで「今年のGWにどこに行くか」というのをパソコンやら何やらで物色する。久しぶりに時刻表も紐解き、シミュレーションを行った。

やはり、日程や「訪れたいポイント」などのいくつかの条件を与えたうえで、それをどれだけ満たすことができるかというスケジュールを作成する作業は面白い。このところ、ドライブでの旅行であったり、現地での行き当たりばったりで動く旅行が多いのだが、やはり遠距離、そしてローカル線をめぐるとなると事前のシミュレーションが必要である。

検討の結果、ある程度は行動の幅をとるものの基本ラインは固まったということで、大阪からの足と現地の宿泊施設の予約を完了。あとは、無事その日に出るだけだ。

「汽車旅」の風情を味わうのが楽しみである・・・。

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把瑠都の大関昇進が決定的

2010年03月27日 | ブログ

ベースボール・マガジン社が隔週で発刊するDVDつき「国技大相撲」も、全20巻のうち早くも6巻目。今度は昭和から平成への時代の移り目、千代の富士の53連勝、もう一人の横綱・北勝海とともに九重部屋全盛時代である。この頃はまだ北海道や東北出身者が番付の上位を占めており、現在のようなモンゴル、東欧勢が幕内の半数近くを占めることは全く想像できなかった。小錦が大関になったが、曙が入門したばかりの頃。

さて、そんな大相撲であるが、朝青龍の引退で不人気が心配されていた春場所も、エストニア出身の把瑠都の大活躍で場所後の大関昇進が決定的となった。14日までで13勝、先場所12勝、その前こそ9勝だったがさらにその前が12勝だから成績は安定している。「2場所連続優勝しなければならない」綱取りと違って、3場所の勝ち星で決まる大関取りは、何だか会社の役職昇進に必要な査定ポイントを何年かにわたって積み上げていくのに似ているような気がする(私だけ?)。

ただ心配なのが・・・大関に上がると急に勢いが衰えてしまうケースが多いこと。最近昇進した琴欧洲、日馬富士にしてももう一つ存在感を示せていない。まあ、両横綱が強すぎたのだが・・・・。そんな中で、把瑠都の場合は荒削りなところが魅力である一方、まだまだ伸びしろがあるような気がする。ヨーロッパ出身の横綱が誕生するのもそう遠くない話かもしれない。

だからこそ余計に、日本人力士たちがもう一つピリッとしないのが気になる。

「横綱は時代背景を映している」という説に興味を持つ私としては、モンゴルとヨーロッパで東西の横綱を張るということは、国際経済における「ジャパン・パッシング」だの「ジャパン・ナッシング」の時代を映してしまうということになってしまうのだが・・・・。

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普段高校野球は観ないのですが・・・。

2010年03月24日 | ブログ

オリックス・バファローズの開幕3連勝はマスコミでもそれなりに取り上げられているようで(といっても、関西では阪神の10分の1しか報道してもらえませんが)、やれ岡田監督の采配的中とか、カブレラのわがままを封じ込めたとか、良しにつけ悪しにつけ「野球の監督」というのは注目されるものである。

さて、同じ「野球の監督」でも、一人の監督の発言が物議を醸しているとか。

選抜高校野球で、中国地区代表の島根・開星高校の監督が初戦で「21世紀枠」出場の和歌山・向陽高校に敗れたのを受けて、「21世紀枠に負けるとは末代までの恥」と発言したということ。

うーん、これがプロの勝負ならいくらでもある発言(かつて、「巨人はロッテより弱い。そんなチームに負けるのでは他のパのチームに申し訳ない」と言ったとされる近鉄の投手もいたし)と思うのだが、これが高校野球だけにまずかったですな。

野球観戦は好きなのだが、高校野球はほとんどといっていいほどテレビでも観ない私。高校野球を取り巻く環境は限りなく「プロ」に近いのに、一方で「さわやか」「青春」「教育の一環」という言葉が随所に出てくる。その「随所」というのは「何かしらトラブルが起こるとき」ということを指すのだから、余計にそれらの言葉が空虚なものに感じる。

そんなことを書くと全国の高校野球ファンからクレームが来そうだが、まあ1日の訪問者数もわずかな、細々としたブログなもんで別にいいでしょう。

レベルの差はあれ全国各地方の大会を勝ち抜いたチームと、「21世紀枠」だの「希望枠」だの、どういう基準で選ばれたのか(毎日新聞派の私も)もう一つ納得できないチームが対戦するというのも「どうなの?」という気がする。その「選抜」が果たして公平かつ客観的な基準のものなのか。そりゃ「21世紀枠がなんぼのもんや」という気持ちも出てくるだろう。

開星高校の監督の発言は案外多くの学校の監督が本音として思っているのではないかと思う。そりゃ、勝負の世界に身を置いているわけだから。ただこれが「高校野球」だということを忘れていたのだと思う。そういう、特殊な世界だということを。もっとも、「末代までの恥」というのは言いすぎかな。せめてあなた一代の、この春に限っての恥ということで・・・・。

一方では甲子園最多勝の記録を更新した智弁和歌山の高島監督のように「そりゃ、あと10でも20でも勝ちたい」という方もいらっしゃるわけで、こちらも本音でしょう。高校野球が教育の一環というのなら、こういう「勝ちにこだわる宣言」も批判されるべきだと思うのだが、そうはならないでしょ。

そんなにマスコミが目くじら立てて取り上げるほどのことでもないと思うのだが・・・・。

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『日本の珍地名』

2010年03月23日 | ブログ

「珍地名」と聞いて思いつくものは、「難読駅名」。特牛とか及位とか、何でそう読めるかな??と思わせるものである。

ただ、本書『日本の珍地名』(竹内正浩著、文春新書)は、本の帯に「こんな名前に誰がした?」とあるように、平成の大合併で誕生した全国津々浦々の「トンデモ地名」を紹介したものである。

9784166606979_2鉄道旅行などで出かけると、「確かここは●●町だったよな」というところが、聞きなれない「××市」に変わっているのに出会うことがある。道路地図とか、旅行記、観光ガイドなどで耳なじんだ名前が、何だか人工臭のする市の名前になっていたり。本書はその「珍地名」を切り口にして、そういう地名を産み出した「平成の大合併」のあり方について検証し、一石を投じた一冊である。

地名変更のパターンはいくつかあるようだが、その主なものは「合併する自治体の漢字一文字をひっつけて新市名にする」「その地域や旧国名に、"東西南北"や"新"とか"州"などをつける」「"さくら"とか"みどり"のような、住宅街にありそうな一般名詞を自治体の名前にする」「地域名、名所旧跡の名前をひらがなで表記する」といったところだろう。

この中で私がうーんとうなったのは、「地名相似」のくだり。例えば、現在伊豆半島には「伊豆市」と「伊豆の国市」というのがある。他には「西伊豆町」「南伊豆町」「東伊豆町」というのがある。ちなみに「伊豆市」は修善寺や土肥、天城湯ヶ島などを含み、「伊豆の国市」は韮山や伊豆長岡のあたりという。筆者はこれを「伊豆の明確な像を結ぶよい町名が揃っているのに、それをあっさり葬るのは何億円もの広告効果をむざむざ失った」とする。

この他には、山梨県の県庁所在地・甲府市に似た地名として「甲州市」「甲斐市」とあり、県名の「山梨市」もあり、「県外の人間には何が何だかわからない」というものとか。

確かに、住んでいる人から見ればブランド力があり、県外の人からも憶えてもらいやすい名前、そしてあまり奇をてらわない名前というのを選びたかったのかなというのはある。ただそれがために同じような地名が誕生して、却って町の個性を埋没させているのではというのは皮肉なものである。

これ以外には、新しい市名を選ぶ段階でお互いが譲らず、ために合併そのものが破談になってしまったりとか、ブランドを期待したが却って失笑を買ったことで有名になったりとか、この地名紹介を通して、「平成の大合併とは一体なんだったのか?」と問いかける。最後には苦しい地方自治体の財政状況にも言及している。

確かに名前の産まれたいきさつを見るに、政治色が強かったりショー的な色合いというのを感じるところはあるのだが、どうだろう、これが10年20年もすると、耳のほうもそれなりになじんでくるのではないかなという気がする。現在当たり前のように使っている市名も元々は自治体の合併による「造語」であるものも多いし。

結局は、その名前が浮いたものにならず地に足がつき、なおかつ実体が名前に勝つくらいの姿があるかということだろう。合併したおかげで行政サービスも向上し、観光へのPRもできた、いろいろとおカネがいいほうに回って地域の活性化にもつながった・・・そういう実効があるかどうかだろう。残念なのは、合併にあたりそういう実効面で大いにプラスになったという評判があまり聞こえてこないことだが。

twitter上でもさまざまな「地域活性化」についてのTLを見ることがあるのだが、その多くの方が「どうすれば??」と苦労していらっしゃるようである。残念ながら、「市町村合併」や「新地名」が地域活性化に大いに貢献したというコメントは見られない。本当の豊かさを実感するには、そこに住む人たちが自分たちのアイデアと力を寄せ合って、自分たちに近いところで活性化につながる試みがどれだけ成功するかなのかなという気がする。そして、それに行政がどのくらい応えているか・・・・。

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最後は力で・・・~神戸開幕・オリックス対楽天観戦記

2010年03月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

前日のサヨナラ勝ちの翌日。関西版のスポーツ紙の一面は「鳥谷」「金本」の文字が躍る。他のニュース番組でも阪神ネタばかりだし、たまに取り上げたとしても関西のマスコミのくせに楽天側からの目線で結果を伝えるという有様。まあ所詮、関西でのオリックス・バファローズの注目度というのはこの程度のものだ。

Dscn8151さてそんなことをボヤいても今に始まったことではないので、気を取り直して本日22日が開幕となるスカイマークスタジアムへ。風はやや冷たいものの雲がほとんどない快晴。春先のデーゲームというと天候不安定で小雨も混じることが多いのだが、この日は野球観戦日和といっていいだろう。やはり、ドームの屋内より外で観るほうが楽しいように思う。

Dscn8194Dscn8208この日も開幕シリーズということで、前売りでのライブシートを確保。この球場は内野の防球ネットが低いため、選手の姿を見るのに障害をほとんど感じない。しばらくの間、前のフェンスにかじりついて選手の表情を追う。

Rscn8222こんなツーショットも久しぶりに見る。

Dscn8215岡田監督、どんな采配を見せてくれるか。

Dscn8234試合前には、球団歌「SKY」を唄うバンド、メガ・ストッパーのメンバーが一曲を披露し、後の国歌斉唱も行う。ただ思うに、7回のラッキー7の時にもナマで唄ってほしかったな。

Rscn8256さてオリックスの先発は左腕・山本、楽天は永井。3連戦の3戦目、この試合の出来如何で開幕ダッシュの成否がかかるといっていいだろう。

Dscn8263ところが初回から山本がピリッとしない。先頭の渡辺直にヒットを許すと、一死から3番・鉄平がレフト線に流し打ち。この日レフトに入っていたT-岡田が打球の処理に手間取るうちに渡辺が一気に生還して1点先制。続く山﨑に今度はライトにおっつけられ、連続二塁打。初回から2点を許し、レフトスタンドの「東北魂」が大いに沸く。苦手の永井相手にこれはきつい。

Dscn8285ただオリックス打線は前日の余韻がまだ残っていたようで、後藤のヒットなどで一死満塁と永井を攻め立てる。ここで5番・ラロッカがライトへの犠牲フライで1点返すと、続くT-岡田が逆らわずレフト前へ運び、たちまち2対2の同点とする。何だかいけそうな感じ。

Dscn8272・・・と思ったのもつかの間で、2回以降は永井の前にヒットが出なくなる。やはりこれまでカモにされてきたという呪縛のようなものがあるのかな。

Dscn8292一方の山本は締まらない投球で、3回には中村ノリにライト前へさばかれて3対2と勝ち越しを許す。どうもピリッとしない内容にイラッとする。

Dscn8297それを見てか、岡田監督は4回から山本をあきらめる。登板したのは先発要員の岸田。この開幕シリーズの後は少し日程が空くため、調整も兼ねての登板だろう。それとも、こういう局面を任せられる中継ぎ要員がいない??

結果的にはこの継投がはまった。中盤以降は要所を締める投球を見せ、スタンドも「抑えている間に何とか追いつけるやろな」というムードのようなものが出てきた。

Dscn8302これで流れが来たのが6回裏。ヒットのカブレラを置いて、ここまで犠牲フライといい当たりの三塁ライナーに倒れていた5番・ラロッカが、打った瞬間にそれとわかる一発をレフトスタンドに放り込む。お見事!逆転の2ランで4対3とする。

Dscn8323続く8回裏、今度は真打登場とばかりに、カブレラがレフトスタンドへの大きな一発。貴重な追加点になるとともに、苦手の永井を力で克服した当たりとなった。

Rscn8325いやあ、カブの豪快なスイングと弾道というのは、特に屋外だとスカッとしますなあ。

Dscn8327さあこれで9回はどうするかな、と見るに、岸田がそのまま登板。ただ楽天もここでようやく目覚めたか、先頭の代打・憲史が内野安打。続く草野が二塁打で無死二・三塁。一打同点のピンチだがベンチは動かない。その後の代打・フィリップスの内野ゴロの間に1点返して5対4、なお二塁にランナーが残る。スタンドからは大きな岸田コール。

Dscn8333これで奮起したか、渡辺直を空振三振に切って取る。次の高須には四球を与えたものの、最後は先制打の鉄平を落ちるボールで空振三振。最後はヒヤヒヤしたが力の入る内容で、5対4での逃げ切り勝利。

Dscn8334・・・・これで昨年4勝しかできなかった楽天相手に3連勝!パの開幕シリーズで3つとも勝ったのがオリックスだけということで、まずは「首位」。それも全て1点差勝ちというのは大きく、岡田監督はこういう野球をやりたかったのかな、と思わせる。一方の楽天にとっては痛い敗戦続きで、「今年はくみし易し」という印象を与えるかな。

Dscn8348でもまあ、まだ3試合だし。こういう試合展開がどこまでできるか、まずは対戦カードが一回りしてからのことかな。そんなことも含めて楽しみである。

PRポスターにあるように、「くぎづけ、に」。

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勝ちに不思議の勝ちあり~オリックス対楽天観戦記

2010年03月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

Dscn8063パ・リーグ開幕2戦目。今季初めての京セラドーム大阪、オリックス・バファローズ対楽天戦に足を運ぶ。開幕シリーズということもあり、普段は購入することのない指定席をということで、一塁側のバファローズシートに陣取る。

Dscn7982今季からアヴァンス法務事務所がスポンサーについたとかで(このところ、法務事務所のCMなどが盛んですな・・・。一時消費者金融のCMがはやったようなものか)、新たに設置されたフィールドシートが「アヴァンスシート」と名づけられたり、内野の防球ネットが支柱式から吊り下げ式になったりと、このドームもマイナーチェンジしている。

Dscn8066Dscn8061_2さて先発は、オリックスが巨人から移籍の木佐貫、楽天が田中。移籍投手を開幕2戦目に持ってくるあたり、岡田監督の信頼も厚そうである。なおこの日は、前日起用方法をめぐって岡田監督からスタメンを外されたカブレラが4番・DHに座る。「DHはイヤだ」と言っていたのをどのようにうまく納得させたのか。まあ、カブレラとしても試合に出れなければ給料につながらないとあればこれは受け入れざるを得ないというところだろう。

その木佐貫、初回先頭の聖澤にいきなり二塁打を許すが、テンポ良い投球で後続を退ける。初対決ということからか、楽天の各打者も的を絞りにくいようだ。

Dscn8084一方の打線、開幕戦は勝利したものの5安打1点どまり。序盤は田中の粘りの投球にあと1本が出なかったが、3回裏、安打の赤田を置いて4番・カブレラのライトへの一打。一塁側スタンドから見る限りでは一瞬大きなファールかなと思ったが、これが伸びてライトスタンドへ。前日のスタメン落ちの鬱憤を晴らすかのような一発。これで2対0と先制。

Dscn8090しかし直後の4回、ラロッカの悪送球と四球でランナー2人出たところで、久しぶりにそのナマの姿を見る中村紀。センター前にうまくさばいて1点返す。一塁ランナーが三塁を欲張ってアウトになり後続は切れたものの、先制直後の得点にはちょいと心配な気がする。

Dscn8095そのいやな予感が的中したのが6回表。またもラロッカがボールをはじいてランナー2人を置くことになり、リンデン。ここで、本塁打だけは絶対に許してはいけないところをレフトにはじき返される。楽天ファンで埋まったレフトスタンドの最前列に落ちる3ランで、一気に4対2と楽天が逆転する。田中もここまで投球数が少なく来ているので、このまま完投負けかなと半ば覚悟する。

Dscn8103それでも7回は小松、8回は加藤大をリリーフに送り込むあたり、岡田監督も強気である。2人とも危なっかしいところはあったが無得点に抑える。

Dscn81118回、田口がレフト線を破る二塁打でチャンスをつくると、続く途中出場の山崎浩がセンター前にさばく。これで1点返し、4対3。この山崎は私らの中では「必殺つなぎ人」として、地味ながら曲者のプレーを見せてくれる。残念ながらこの回の反撃はここまでだったが、田中も交代したことだし、最終回で何とかならんかなとわずかな期待を持たせる。球場のボルテージもまた少しずつ上がってきた。

4人目の香月がぴしゃりと抑えた最終回の裏、楽天のマウンドには今季抑えのモリーヨではなく、昨年抑えの福盛が上る。これは何か意図があってのことなのかな??

Dscn8116その福盛から、一死後、これまで全くいいところのなかった後藤が渾身の一振り。打球は一瞬にしてライトスタンドへ。あまりにも良すぎる当たりだったのだが、実は打った瞬間よそ見をしていて見ていなかった。気づいたら打球がライトスタンドに落ち、一塁側が総立ちになっていた。これも、何だか怒りの一発っぽくて、いいやね。土壇場で4対4の同点に追いつく。

続くカブレラは三振に倒れたものの、ラロッカがライトへの二塁打。T-岡田はカウントが悪くなったところで歩かせる。ここで福盛をあきらめ、ブラウン監督が指名したのは小山。野村監督時代、抑え候補にもなったが結局定着できなかった投手である。迎えるは田口。この日はここまで3安打を放っており、サヨナラの期待が持てる。

ところが小山はノーコンなのかわざとなのか、田口を歩かせて満塁として、次の山崎浩との勝負を選択。先ほどヒットを放ったのだが果たしてここで決められるか・・・。

Dscn8128・・・・と思っていたら、小山がまさか大きく外れるボールを投げ、キャッチャーも捕れずに後ろにやってしまう。何とまあ、サヨナラ暴投。

そりゃあもう、グラウンドもスタンドも大喜び。山崎、意外性というか何か持っているわ。

Dscn8134笑顔の岡田監督はじめ選手がグラウンドに姿を見せて挨拶。YAHOO掲示板の影響からか、「そらそうよ!!」という声も近くで飛ぶ。ほんま、そらそうよ。

Dscn8143ヒーローインタビューは9回同点となる本塁打を放った後藤が選出。今季は3番固定(岡田監督から見れば、阪神の鳥谷のような役割、活躍を期待しているのかな)の中、チームに勝利を導く一打を多く放つことができるだろうか・・・・。

さて敗色濃厚だった今日の試合の勝ちを見て、楽天の野村前監督の名言の一つを思い出すことになった。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。特に9回裏の攻撃などは、相手が急にガタガタっと来て勝利が転がり込んだようなもの。でもまあ、後々この日の1勝がモノをいってくるかもしれないし・・・・。

Dscn7989久しぶりの開幕3連勝をかけて、明日22日は神戸での開幕戦。また私も神戸まで遠征する予定。選手の皆さん、好ゲームを期待してますよ!!

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阪神なんば線開通から1年

2010年03月20日 | ブログ

今日はパ・リーグ開幕。どうしてもこなさなければならない仕事があり出勤となったので京セラドーム大阪に行くことはできなかったのだが、オリックス・バファローズの金子が楽天のエース、岩隈に投げ勝って1対0での完封勝ち(まあ、打線はそれだけ抑えられたということだが)。今日はパ・リーグのどの球場でも接戦の投手戦が演じられたようで、さすがは各チームのエースが出揃った開幕戦であった。

今夜は春の嵐になるようだが、明日の試合は同じドームなので大丈夫。明日の大阪、明後日の神戸と、開幕カードを楽しむことにしよう。

Dscn1002さて3月20日、ちょうど一年前の今日は、阪神の西九条駅と近鉄の難波駅を結ぶ阪神なんば線が開通、奈良と神戸が一本で結ばれた日である。大阪の私鉄交通網がガラリと変わった感じ。阪神・真弓監督が「阪神の、新"線"力」と言うCMも印象的。実際の阪神の新戦力はアテにならなかったようだが、こちらのなんば線は確実に戦力になっている。

ただ、尼崎方面から京セラドーム、難波に行くにはちょくちょく乗るのだが、まだやっていないのが、奈良から三宮まで通しで乗ること。まだ「直通」を意識するまでには至っていない。

スルッとKANSAIのフリーきっぷもあることだし、機会を見つけて「奈良発三宮経由姫路行き」なんてのをやるのも面白いかな・・・。

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いよいよパ・リーグ開幕

2010年03月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
20日からはいよいよパ・リーグの開幕。野球ファンとして、今年はどんな熱戦が展開するか楽しみ。

さてそんな中、オリックス・バファローズは来季からチーム名を公募により変更するとか。球団統合以来いずれはこういう時が来ると思っていたが…。それだけに、選手の皆さんには有終の美のプレーを数多く見せてほしいものだ。

なるべくいろんな試合に出かけたいですな。

ここで独断と偏見によるパ・リーグの順位予想。今季は大混戦になりそう。

優勝 日本ハム

2位 オリックス

3位 西武

4位 楽天

5位 ソフトバンク

6位 ロッテ

どの順位もダントツというのはないでしょうね。

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第6回ジェントルハートコンサート~川崎

2010年03月18日 | 旅行記C・関東甲信越

14日、恵比寿地区で恵比須顔になったところで、JR川崎駅に降り立つ。ここから歩いて向かうのはミューザ川崎シンフォニーホール。ここに来るのも3回目。うち2回はわざわざ関西から出向いてのことになる。

Dscn7958今回の旅行のきっかけというか、一番の目的というのがここで行われる「第6回ジェントルハートコンサート」。川崎を中心に、学校でのいじめ問題に取り組んで活動するNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」の活動の一環として行われているコンサートである。「音楽を通してやさしい心を持ってほしい」というのがコンサートの趣旨。

Dscn7960昨年まではこの法人が「手づくり」の感じで行われていたのだが、今年は東京FMも主催で入ったり、出演者が豪華になった分料金も上がったりと、コンサート色が強くなったような気がする。チケットも、これまではNPO法人に事前申し込み、当日現金払いだったのが、関西に居ながらにしてe-プラスやローソンチケットなどでも購入できるというのがイベント色が強くなったというところかな。

早めに前売りで購入したためか、私の席は結構前のほうである。周りにはいかにも「あの人のファン」とおぼしき人たちが多い。そう、私もその歌い手が第一のお目当てで来ているようなものである。

13時30分の開演。ステージが暗くなり、アカペラの歌声が響く。そう、元「ジャングルスマイル」のボーカル、高木いくのさん(愛称:いくのふ)の登場。

FM曲で聴いて以来「ジャンスマ」というのは私の好きなユニットで、魂を刻むといった感じの深い歌詞、痛々しくなるくらい熱いボーカルというのが心に響くものだったが、活動休止。そのいくのさんも、この「ジェントルハートコンサート」のを音楽活動再開のきっかけとしてステージに立っており、ファンを喜ばせてくれている。このコンサートで歌声もやさしくなったというのかな。

まず披露したのは、このコンサートでは必ず唄うという、ジャンスマ時代からの一曲「抱きしめたい」。一番をアカペラで唄い、二番からはこちらもこのコンサートにいつも出演している中村幸代さんのピアノに乗せて唄う。近くでは早くも身体を振るわせる人も。やはりナマの歌声というのはジンと心に響いてくる。

そして2曲目は、活動再開に合わせてリリース(といってもメジャーレーベルで出したというより、自主制作のようなつくりだが)した中の1曲「和(やわらぎ)」。幼い頃からの「友だち」だった周りの山や川や星空などをイメージして作ったという作品。心安らぐ山里を思い浮かべる1曲で、愛があふれる(といっても痛々しくない愛)感じがする曲である。

この後は、先ほどピアノ伴奏を担当した中村幸代さん、CANONさんと続く。中村さんの暖かなピアノ演奏とMC、CANONさんの豊かな声量のボーカルが響く。

「いじめが原因で自殺した子どもたちからのメッセージ」の映像が上映され、「生まれてくれてありがとう」の言葉で締めくくられた後、後半。今回のメイン(というか、料金が上がったのはこのため?)である、中西圭三さんと西村由紀江さんの登場。

中西圭三さんといえば「WOMAN」とか「YOU AND I」とか、ダンスユニット「ZOO」の楽曲を手がけていたというイメージで、私は学生時代に「WOMAN」をカラオケではよく唄ったもの。もっとも友人たちには「WOMAN」が「ウォーメン」に聞こえて「我們ボクたち・・・你們キミたち・・・」などと野次られたものだが。

その中西さんをナマで見るのは初めてなのだが、「WOMAN」の頃からすればえらいふっくらとして見える(私も学生時代に比べればふっくらしておりますが)。それでも高いキーのボーカルは健在で、より深い愛の世界を唄うすがたはさすがだなと思う。

そして最後は西村さんのピアノ演奏。こちらにも心癒されるものを感じる。

いずれの出演者もMCで語っていたことなのだが、今でこそ音楽の世界で人を喜ばせる、感動させる立場にあるが、そんな人たちでも子どものころは引っ込み思案で人前に出るのが極端にいやだったり、それこそこのNPOのテーマでもある「いじめ」に遭ったつらい経験を持つことがあったという。そんな中でも友の支えや、自分で何か打ち込めるものを見つける、その悔しさや辛さをバネにする・・・大人になるまでの成長の糧として生きてきたというメッセージを伝えてくれる。音楽を通して、子どもたちに命の大切さを伝えられないかという・・・。

最後はかえつ有明中学・高校のマーチングバンドの激しい演奏とダンスでシンフォニーホールが興奮に包まれ、コンサートもクライマックス。最後は出演者が勢ぞろいし、客席も一緒になって「翼をください」の合唱。

Dscn7969終演後、本日の出演者たちのCDの販売が行われていた。その中には高木いくのさんの「和」ともう1曲「恋」がセットになったCDがあった。迷わずこちらを購入。するとそこにはいくのさんご本人が出て、CDを購入した人へのサインと握手会が行われていた。もちろん、私もその列に加わり、CDにサインをいただく。二言三言お話もさせていただき、サインをいただいたのも初めて。これはファンとして思い出に残るなあ。今後音楽活動も少しずつ再開していくというので、これからも彼女の歌声が聴けるのが楽しみである。

さてその興奮もさめやらぬまま、川崎から南武線に乗車。そこで向かうは武蔵小杉。南武線と東急東横線が交わるこの駅に、前日13日、横須賀線の新駅が開業。帰りはこの駅から品川に向かうことにする。

その前のちょうど夕方の時間。こちらでは久しぶりの再会となるさくらもえぎさんとしばし合流。可愛らしいお子さんもご一緒で、武蔵小杉駅近くのファミレスで会食。お子さんもちょうど暴れ盛り(?)で、食事中もなかなか元気なものである。初対面の私にも近寄ってなついてくるから無邪気なものだ。その子育て奮闘記などもいろいろとお話いただき、私にいつこういう環境が訪れるかは全く見えない話なのだが、いろいろとためになり、話のほうも盛り上がった。小さいお子さんになつかれるのも悪くはないが、個人的にはもっと同世代の女性になつかれたいところだが・・・・。・・・・。

Dscn7963そろそろ私の帰りの新幹線の時間も近くなり、さくらもえぎさん親子と連れ立って武蔵小杉の新駅へ。最近高層マンションなども林立し、新たな都心への拠点としての発展が期待されるスポットであるが、新駅のほうはまだとりあえず「駅として開業してみました」というくらいでまだ建設中といったところ。こちらからホームに上がる。

Dscn7965横須賀線のすぐ横は新幹線の線路である。うーん、パッとみればここに新幹線の駅があってもまったく不思議ではない。前後のカーブがきついために駅のホームが造れないということだが、熱海や新神戸のような駅もあるのだから、いずれ先にはここに新幹線「新川崎」などという駅ができても不思議ではないと思うのだが・・・。これからの街の発展に期待したいところである。

最後はホームでお見送りをいただき、10分で品川へ。新幹線がえらく近くなった・・・。

今回とても長く感じた関東遠征。この次もきっかけを見つけてまだまだ知らないスポットを訪れてみたいものである・・・・。

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ヱビスビール記念館

2010年03月16日 | 旅行記C・関東甲信越

Dscn7951恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館で森村泰昌展を鑑賞した後は、やはりということで、ヱビスビール記念館へ。元々この恵比寿という地名が、ヱビスビールのブランド名に由来するところでもあるからには、記念館を訪れないわけにはいかないだろう。何でもここは先月オープンしたばかりだとか。

Dscn792811時の開館時にはすでに行列ができている。先着100名に進呈されるというコースターを受け取り、そのまま「ヱビスツアー」なるものを申し込む。記念館にあるギャラリーの展示物をガイドが紹介してくれるというもので、1回500円。

Dscn7931こういうガイドによる案内というのは各地のビール工場でもやっていることであるが、ヱビスビール記念館の場合は残念ながら工場があるわけではないので、ビールの製法の紹介というよりは、日本のビール史において大きな道筋を作ってきたヱビスビールの歴史の紹介である。

Dscn7930Dscn7937Dscn7940_2ヱビスのブランドができて今年で120年という。この記念館もそれを記念してオープンした。初期のビール瓶の展示やら、ビールが大衆に広まったきっかけとなったビアホールの誕生、ビールと洋食文化、夏目漱石や内田百閒の作品にもアイテムとして登場するヱビスビール・・・・。そして戦後のヱビスブランドの復活、最後はもちろん映画「第三の男」のテーマ曲に乗せたCMの紹介。

Dscn7943今でも、「ヱビスビール」というとビールの中でもプレミアム的な価値のあるブランド(最近はプレミアムモルツに追い上げられているが)としてファンも多い。ビールといえばスーパードライを飲むことが多い私だが、やはり「ヱビスあります」と言われれば「できるな」と店を評価したくなるものである。

Dscn7945さてというか、やはりというか、ギャラリー見学の後はヱビスビールの試飲である。サーバーから注がれたのはスタンダードのヱビスビールと、少し甘味が強くまろやかな琥珀ヱビスビール(ちなみに女性にはこちらが人気のようだった)。

Dscn7948これをやりながら、ガイドの方から「自宅でもおいしく飲めるビールの上手な注ぎ方、泡の作り方」の実演やら、「ビールの風味を味わえるグラスの持ち方」、「ビールを気持ちよく飲む座り方」などの一口話などもあり、少ししゃれた雰囲気で(午前中から)ビールを美味しくいただくことができた。

いやいや、なかなか・・・・。飲んでいるこちらが恵比寿顔になってしまう。

この後はミュージアムショップでビール関連書籍やらグッズやらオリジナルのおつまみやらを買い求める。本当、こういうところは何度でも来たいものである。サッポロビールもなかなかオツなことをやってくれた。

館内にはツアーに参加しなくても、有料で軽いつまみとともに各種ヱビスビールを楽しめるコーナーがある。ここも軽いサロンという感じで楽しめそうだったのだが、この日の私はここで昼食を取ることにして、同じガーデンプレイス内のビヤステーションに入る。

Dscn7954ここで扱うのはもちろんヱビスビール。早速にそれを味わい、バイエルンだったかミュンヘンだったか、そんな名前のプレートを味わう。ちょいとドイツ風な食事。こういうビヤレストランも飾らないデートスポットとしてオススメ、かな・・・・。

これから音楽鑑賞をするというのにビールを飲むのはどうかという気もするのだが、ここは気持ちをリラックスさせるのだ(別にクルマに乗るわけではないし)と勝手に言い聞かせて少しホロッとなったところで恵比寿から品川に移動し、川崎まで向かった・・・・。

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なにものかへのレクイエム~森村泰昌展@東京都写真美術館

2010年03月15日 | 旅行記C・関東甲信越

関東遠征2日目の14日。この日の東京は風がやや冷たいものの空はくっきりと晴れ渡り、どこかに行くには申し分ない天候である。

この日の午後からはミューザ川崎シンフォニーホールで行われる「第6回ジェントルハートコンサート」を観に行くのだが(実はオリックス・バファローズがオープン戦で横浜に来ていたのでそちらにも行きたい気持ちもあり・・・何でこうイベントが重なるかね)、それまでの間をどう過ごすか。

Dscn7920_2五反田のホテルを出てから一度品川へ。帰りの新幹線はここから乗車するので荷物をロッカーに預け、再び山手線で向かったのは恵比寿。電車を降り、ヱビスビールのCM曲である「第三の男」のテーマソングの発信音を聞くと、「ああ、ヱビスビールが飲みたい!」と思わせる。

Dscn7955とはいうものの、恵比寿駅のホームには福山雅治がCM出演する「アサヒスーパードライ」の大看板が飾っていたりする。CMから私が受けるかっこよさでいえば、私の中学生・高校生時代に出演していた落合信彦氏みたいに、「ビシッと仕事を終えた後の一杯、デキる男の一杯」という感じのCMが続いていたスーパードライのほうが好みなのだが・・・・。

Dscn7924それはさておき、動く歩道にて恵比寿ガーデンプレイスへ向かう。ここで訪れたのは東京都写真美術館。東京在住時代にはついぞ訪れることのなかったスポットである。東京の北東部に住んでいたこともあり、鉄道沿線の雰囲気もガラリと変わる山手線の南西部というのはなかなか行くことがなかったということもある。

Dscn7925この日の企画展示は、「森村泰昌・なにものかへのレクイエム~戦場の頂上の芸術~」である。実は今回訪れてみようと思ったのが、森村泰昌氏がアインシュタインやレーニン、毛沢東などに自らが扮して「20世紀」というものを表現しようというのをNHKのニュースで紹介していたのを見たことから。もっとも、知らなかったのは私だけのようで、彼のその自らが「なる」」という変身型セルフポートレイトというのは80年代からずっと続けてきた表現手法というもののようだ。

この展示では「20世紀」を写真の世紀、あるいは戦争の世紀として表現しており、上記のアインシュタインやら毛沢東のほかに、三島由紀夫が自衛隊に蜂起をうながした市ヶ谷での演説を動画で再現したり、社会党・浅沼委員長の刺殺事件(生々しい報道写真で有名)を写真で再現したり、ナチスのヒットラーおよび映画「独裁者」でそれを表現したチャップリンの真似をしてみたり(物真似タレントみたいに、独特のノリツッコミがちりばめられているのが思わず笑けるところ)、ピカソやチェ・ゲバラも出てきたり。レーニンの演説では、大阪は西成・釜ヶ崎の労働者をソ連の労働者に扮しさせるという芸の細かさ(写真の群集の中には、「新喜劇よりオモロイやんけ」と言っている人が絶対おるはずやと思うんですが・・・)。

最後は、20世紀のターニング・ポイントである1945年をテーマにした「戦場の頂上の旗」ということで、森村氏が敗残兵とマリリン・モンロー似の女性の二役を演じ、最後に頂上に旗を立てるという映像作品もあった。もっとも、鑑賞している人の中には、森村氏が女優から敗残兵に衣装替えをするシーンを見て「何だ、オカマか」と舌打ちして立ち去る人もおり・・・。

全体として、鑑賞するに「オモロイなあ」と笑える作品もあれば、「ものまね王座決定戦」に見えるものもあれば、難解で「どうなの??」という一枚もあり。ただここで大切なのは、似ている似ていないではなく、現在の21世紀に直接つながる過去としての20世紀をどのように描くか、過ぎ去り失われていく「何か」に対してどのように敬意を表するかということ。

帰りには荷物になるが図録を購入。ブログに画像を掲載できないのが残念だが、改めてじっくりと眺めてみることにしよう。そうすることで「20世紀」の位置づけというものを自分なりに多少は感じることができるだろうから・・・・。

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春の東京へ

2010年03月14日 | 旅行記C・関東甲信越

3月13日、この日からJRグループのダイヤ改正。前夜の「北陸」「能登」の廃止はテレビや新聞でも取り上げられており、上野駅には三千人の見物客が押しかけたという。あの13番ホームに人がびっしりだったとか。ご苦労様です。

Dscn7895さてそのダイヤ改正の初日、早朝の新大阪駅に現れる。乗車するのは700系使用の「ひかり」。ネットでみつけた「ひかり」利用の出張プランでの東京行きである。途中駅からの利用客を拾ってほぼ満席で東へ進む。

この列車は浜松や静岡にも停まる。そういえば静岡県というのも通過することが多い県で、伊豆はともかく駿河・遠州というのはそれほど多くをめぐったということもない。いずれこのあたりをターゲットに出かけることにしようか。

Dscn7898富士川から富士山を眺める。やや霞んではいるものの頂をくっきりと見ることができる。旅の幸先がいい感じ。品川の手前では、このダイヤ改正で新たに開業した横須賀線・武蔵小杉駅の横を通過する。多摩川のほとりに高層ビル群が立ち並ぶ、最近発展が注目されているエリア。駅前では開業イベントが行われる様子だった。

品川に到着。今回はここで下車し、この夜の宿泊地である五反田に移動。ロッカーに荷物を置いて一度身軽になる。さて、ここからどうしようか。夜は友人と会う予定だが、午後の部をどうするか。久しぶりに上野の鈴本にでも行って落語を聴くか、それとも東京ドームで行われる日本ハム対ロッテのオープン戦を観に行くか(開幕一週間前ということで、ダルビッシュが先発予定)。行きの新幹線の中でいろいろ考えていたのだが、まあ、野球のほうはまた見に来ることもあるだろうからということで、結局この日は鈴本演芸場を選択。

Dscn7907上野駅から上野公園を歩く。御徒町側の出口に差し掛かると、交番脇の桜が早くも満開。早咲きの品種なのだろうが、3月中旬にして早くも今シーズン初の桜鑑賞である。

Dscn7911一足早く春満開の風情を楽しむ。それにしても暖かいなあ。

Dscn7908鈴本では久しぶりの東京落語を楽しむ。早い時点でほぼ満席となり、一時の「落語ブーム」はさすがに収まったようだが、やはり寄席は人気である。ここは食事をしながら鑑賞することができるとあって、中央前部に陣取った団体さんなどは酒の4合ビンが何本も並び、演者が登場すると「待ってました!」と威勢のいい声をかけたり、漫才や漫談の演者には合いの手を入れて逆に客席を笑わせてみたりと、寄席を楽しんでいるなあという風情である。まあ、それも間が肝心で、これを外すと単なる迷惑な客となってしまうのだが・・・。

この日のトリはかつて「笑点」にも出演していた桂才賀。「鹿政談」に、最後は「篠原流舞踊」で手錠をかけられた状態でお開き・・・。

さて夜の部ということで、今度は池袋に出る。高校時代の同級生N氏が現在東京に住んでおり、せっかくなので声をかけていた。彼は昼は別の会合があってすでに出来上がっている状態だが、そこはということで駅前の韓国料理店で乾杯。N氏と会うのは私が東京から関西に復帰することが決まっての送別宴以来である。仕事のことや友人たちの消息などの話で時間は過ぎる。

N氏は昨年だったかに成増にマンションを購入した。「せっかくなのでウチを見に来るか」とのN氏の誘いもあるし、出かけていたN氏の細君も帰宅して「遅い時間からですがぜひお越しください。飲みましょう」とのことだったので、東武線で出かける。細君と会うのも二人の結婚式以来。現在は二匹のワンちゃんが子供代わりということだ。新築マンションで新たな結婚生活、いや実によろしいですな。

しかしそのN氏も、今年開催される上海万博のプロジェクトにタッチしており、4月から彼の地にしばらく赴任するということだ。今回は逆にその送別ということになったかな。土産が「神戸プリン」だけでは申し訳なかったかな。経済の成長により、今や世界一の都市といってもいい上海。彼の地での大いなる活躍を祈る。

さて気がつけば時刻は22時半を回る。いくらなんでもということでここで失礼し、今度は副都心線に乗る。まさか今回の旅でこの線に乗ることになるとは想像していなかった。一旦渋谷まで出て、そこから山手線で五反田へ。荷物を引き上げてルートインホテルにチェックインしたのは24時近かった。

客室が「地下1階」というのがなかなかユニーク。

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歴史とはそういうものかな。

2010年03月12日 | ブログ

ここに来てなぜか、DVDでNHK大河ドラマの「太平記」をレンタルしている。1991年の作品だから、もう20年近くも前のこと。私もまだ高校生時代だったかなと、目を遠くにしてみる。

現代は混沌とした世の中。混沌としたといえば戦国時代とか幕末とかの時代がぴったりで、歴史的にも人気のあるところであるが、この国ではもう一つ「南北朝時代」というのも幕府、朝廷、御家人、悪党が入り乱れた時代ということでより混沌とした時世ということがいえるだろう。大河的にも地味ながら内容の濃い作品という評価があるとか。

さて、その南北朝時代に先立つ鎌倉時代。鎌倉幕府を開いた源氏の直系が途絶えることになったのが、三代将軍源実朝が鎌倉の鶴岡八幡宮で暗殺された事件。その実朝を暗殺した公暁が隠れていたとして伝説になっているのが参道脇の大銀杏。それが、先日の「爆弾低気圧」による強風により根元から倒れたという。

200510_043うーん、いかに樹齢1000年、実朝の暗殺も800年ほど前の話というから長い年月植わってきた樹木も、一瞬にして根こそぎやられるものである。古来から歴史的に由緒ある樹木やら建築物などあるが、その多くはこんな感じであっさりとなくなってしまったのであろう。歴史の持つもう一つの非情な面であるといえる。

今度の週末は関東に遠征するのだが、さすがに鎌倉までその大銀杏を見に行くことはかなわず。また改めて、武家社会の息吹が残るこの街を訪れてみたいものである・・・・。

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「北陸」、「能登」、いよいよ最終日か・・・。

2010年03月11日 | ブログ

3月に入り、先日から季節が冬に逆戻りしたかのような荒天になったりしたが、少しずつ春は近づきつつある。

春は出会いと別れの季節というわけでもないだろうが、このところ「毎年恒例」?となりつつある列車の別れがあるようで・・・。

13日のJRダイヤ改正にともない、その前日の12日限りで、上野と金沢を結ぶ2本の夜行列車、「北陸」と「能登」が廃止となる。「北陸」は寝台特急、「能登」は電車の急行である。

P3016365私は東京時代、「北陸フリーきっぷ」も利用して「北陸」の「ソロ」で富山・金沢方面を訪れたことはあるが、「能登」にはついぞ乗る機会がなかった。「ムーンライトえちご」あたりで北を目指す時に、深夜の高崎駅で「能登」を先に走らせるために出迎えて写真を撮った程度。サロンカーのようなところに荷物を広げて酒盛りをしていたり、自由席などは前の席の向きを変えてボックス席をこしらえたりという光景が見られたのを覚えている。

P5031796明日夜の上野駅や金沢駅などはさぞやごった返していることだろう。それにしても最近、こういう「最終運転」に押しかける人の数も年々増えているのではないかと思う。私も急行「銀河」が廃止になった時に、最終列車が到着した朝の東京駅に出迎えに行ったことがあるのだが、最近のキ〇ガイの暴走やら報道のエスカレートぶりからして、混乱に拍車をかけるのは必至だろう。報道関係者およびライターを称する人たちは、大いに彼らの暴走、醜態や常識を逸した行動をあからさまにして、世間の笑いものにしてほしいところである(自身が笑いものになるかもしれませんが)。

まあそういう人たちのことはさておくとして、夜行列車の趣というのを味わえるのは本当にごくわずかなことになった。私としても何とか機会をつくりたいところなのだがなかなか・・・・。

さて、こういう別れの一方で、新たな誕生というのもある。横須賀線・湘南新宿ラインに武蔵小杉の新駅ができるとか。ちょうど同線と新幹線が並走するあの区間にあり、南武線、東急との接点として今後ますます発展が期待されるとか。

今度の週末にその新駅を訪れることになる。当面は仮設駅のような形での開業とのことだが、川崎市のあの辺や東急沿線の人たちにとっては新幹線が近くなるポイントではないだろうか。そういうところも実感してみたいものである・・・・。

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