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まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・「バファローズ高校」対ジャイアンツ@京セラドーム大阪(森友哉、涙のお立ち台)

2025年06月16日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

6月15日、「バファローズ高校」対ジャイアンツの第3戦は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部がスタンドで応援歌を演奏するイベント。試合前にはグラウンドで演奏を披露した後、大阪桐蔭野球部出身で、現在希少がんとの闘病中である福森大翔さんが同学年の森友哉を相手に始球式。

そしてこの試合のスポンサーである不動産ベンチャー企業「センス・トラスト」の社長・今中康仁さんが野球経験者らしい快速球の始球式・・と、大阪桐蔭づくしである。

さて試合開始。バファローズの先発は曽谷。まずはジャイアンツの先頭、今季レギュラーに定着の泉口がセンター前へのポテンヒット。続くオコエだが、いとも簡単に打ち上げて一死。「こういうところが、今一つ定着できんのでしょうなあ」というのは、この試合ご一緒の高松在住のマリーンズファン・Ⅰ氏(一時、仙台に勤務していたこともありイーグルス戦も結構観戦していた。要はパ・リーグファンである)。曽谷は続く吉川、丸を連続三振としてまずまずの立ち上がり。

ジャイアンツの先発は戸郷。本来ならエース格のはずだがここまで波に乗れていない。そしてこのジャイアンツ3連戦からバファローズの1番には、故障の廣岡に代わって宗が起用されている。一部報道で「ジャイアンツが次にトレードで獲るのではないか」とも伝えられたが、そこは3連覇当時のメンバーとして意地があるだろう。

ライトスタンド上段にて大阪桐蔭吹奏楽部もスタンバイ完了。1回表、ジャイアンツの攻撃時間もそれなりにあったので間に合ったというところか。またバファローズ選手のコールはいつものボイス・ナビゲーターの神戸さんではなく、甲子園の高校野球でおなじみの女性の声。「1番、サード、宗くん。横浜隼人高校」といった感じでこのまま続く。

こちら宗もセンター前ヒットで出塁。しかし続く太田が凡退し、ここで森に打席が回る。早速スタンドが沸くが、内野ゴロで凡退。杉本も三振で無得点。

3回表、先頭のキャベッジがレフトへのヒットで出塁。続く甲斐はバントするが、曽谷が二塁へ送球してアウト、この後の一塁送球はセーフとなったが、岸田監督が物言い。ここはあっさりと軍配通りセーフとなったが、曽谷は続く泉口を併殺に打ち取り粘る。

先制点はジャイアンツ。4回、先頭オコエの打球を紅林が捕るが送球できず内野安打。その後盗塁を決め、無死二塁とする。曽谷は続く吉川を三振に打ち取ったが、丸がレフト前に運んで1点先制。レフトスタンドのみならず、三塁側全体から「ビ~バ~、ジャイアンツ~」とオレンジのタオルが振られる。これには、熱狂的で知られるマリーンズファンの一人であるⅠ氏も「さすが巨人やね」と一言。そういえば試合前、「結局、日本で一番ファンが多い球団はどこか」ということで議論をしていたのだが、まあ、「全国」というくくりをすれば、何やかんやでジャイアンツファンが一番多いのでは。少なくともバファローズ、マリーンズは当てはまらないな・・という結論だったところ。

ただこの後、丸の盗塁失敗もありジャイアンツは1点止まり。曽谷も粘りを見せる。

その裏、先頭の森がもう一伸びでスタンドインというライトへの二塁打で出塁。しかし後が続かない・・。

5回裏。これまでバファローズ選手の応援歌を演奏していた大阪桐蔭吹奏楽部だが、この回から高校野球の応援でおなじみの選曲に変えてきた。その中、先頭の福永が三塁の横を破る二塁打で出塁。そして、同じ大阪・PL学園出身の中川がヒットで無死一・三塁とする。

ここで、先ほどまで2打席連続安打の宗がライト前へ運ぶ。福永が生還して1対1の同点。宗もガッツポーズ。

続く太田の内野ゴロの間に一死一・三塁となり、打席には森。Ⅰ氏も「これは最高のお膳立てですな」と期待する。ここで勝ち越しタイムリーでも出れば、正に大阪桐蔭づくし・・。

そして・・打球はさまざまな思いを乗せるように一塁手の横を抜け、ライト前ヒット。2対1と勝ち越しに成功する。単なる勝ち越しという以上に、福森さんとの友情という話を聞いた後だと・・。

続く杉本は凡退したが、頓宮がライト前に上手く放って3対1、西川は変幻打法で左中間へ運び、5対1とする。この回、応援歌を高校野球のそれに変えたことで潮目も動いたようだ。さすがのⅠ氏も「戸郷をどこまで投げさせるのかな」と心配の様子だったが、5回までは投げ切った(試合後、阿部監督からは厳しいコメントがあったようだが・・)。

京セラドーム大阪が満員御礼の一方、他球場の様子も気になる。Ⅰ氏は当然マリーンズの様子が気になるが、スワローズにリードを許している。また私もカープの様子も気がかりだが、ファイターズ相手に大きくリード。・・・ただ、それぞれの試合が終盤、あるいは延長戦で真逆の展開になるとはこの時はわからず・・。

6回表、曽谷は二死一・二塁としながら得点を許さない。その裏、ジャイアンツ2人目の山田から中川がレフトのレストラン席への本塁打で6対1とする。この試合、「大阪代表バファローズ高校」というイベントで大阪桐蔭高校吹奏楽部が参戦しているが、私くらいの世代だと、大阪の高校野球といえばPL学園である。ただ、PL学園は現在野球部も休部しているし、その前に学校じたいが存続できるのやらという状況にある(さらに、PL教団じたいも崩壊の危機のようで・・)。ただそれとは関係なく、「人文字」も含めてPL学園のあの応援を復刻してほしいという向きは結構あるのではないだろうか・・(一時、ダイエーホークスの応援で流用されてましたな)。

「闘魂こめて」が流れたジャイアンツのラッキー7。バファローズは曽谷が続投だが、増田、坂本のヒットで一死一・三塁。続くキャベッジにヒットが出て6対2。ビ~バ~ジャイアンツ~!

そして甲斐がタイムリーで続き、6対3とする。ただここで、一塁から二塁をオーバーランしたキャベッジが、二三塁間で挟まれ、タッチアウト。続く泉口も凡退して6対3のまま。もしキャベッジが二塁で止まれば一死一二塁で当たっている泉口となり、どうなるかわからなかった場面である。試合後、大正駅に向かうまでの間「あのキャベッジの走塁が!!」と残念がっているジャイアンツファンも。

7回裏、ラッキー7はペンライトの演出である。Ⅰ氏からは「ライブ会場みたい・・・の一方であんたはペンライト持ってへんのかい!」と。いやまあ、そこは好み嗜好ということで・・。

曽谷は7回までちょうど100球、10安打を浴び3失点ながらも、7奪三振、そして無四球という内容がよかった。その後を受けて8回表には先日移籍したばかりのベテラン・岩嵜が登板。Ⅰ氏も「あの岩嵜」と承知の様子。オコエからの上位打線だが三者凡退とする。

8回裏、バファローズ先頭の福永がレフトへのヒットで出塁。この日2安打である。若月、森がいる中で出場試合も少ないが、その福永の複数安打を目にするのも貴重である。続く中川の二塁打で無死二・三塁として、宗が一塁への強襲打で2点を追加。8対3と、さすがにセーフティリード、ジャイアンツ相手に3連勝が固くなった。

さて、この試合は大阪桐蔭高校吹奏楽部による応援歌のパフォーマンスだが、中盤以降はバファローズのチャンステーマや、吉田正尚、T-岡田といったOBのチャンステーマなど、打者ごとに次々に盛り上げる。おそらく、この日のさまざまな展開ごとに練習してきた持ちネタ・・もとい楽曲を全部披露しようということかな・・。まあ、いろいろ楽しむことができた。

8対3のまま9回表、マウンドには髙島。点差が開いたことによるお試し登板のようだ。ただ、昨年も先発で投げたこともあるし、故障や不調の多い投手陣にあって、もっとアピールできるのではないかと思う。

ここですんなり抑えればよいところで二死まで来たが、いわゆる「あと一人」のところで坂本がヒット、そしてキャベッジが四球。そして甲斐にもヒットが出て二死満塁。8対3なので本塁打が出てもまだリードだが、岸田監督が球審からボールを受け取り、投手交代を告げた後にマウンドへ。

・・で、マチャドが登板。まあ、8回表終了時点では6対3ということで、そのままなら9回表は登板だろうと準備していただろう。それが8回裏に2点が入り、セーブ場面でもなくなったことで9回表は若手に・・というところでまさかの二死満塁。

打席にはこの試合2安打の泉口だったが、マチャドが貫録で抑えた形で試合終了。曽谷は必ずしも本調子ではなかったのかもしれないが、これで今季チーム勝ち頭の5勝目を挙げた。もう、先発の柱として一本立ちしたといえるのではないかな。

これでバファローズはジャイアンツに3連勝。先週末、タイガース相手に3連敗した時の鬱憤は(別チームだが)晴らすことができた気分である。

ちなみにこの日の交流戦は大変なことになっており、Ⅰ氏が応援するマリーンズは、(Ⅰ氏も大砲として推している)山本大斗の2本塁打で追いつき、角中の犠牲フライでサヨナラ勝ち。一方でカープは、7対0から終盤に追いつかれ、最後は延長戦、栗林が田宮にサヨナラ本塁打を浴びるという・・何だか今季のターニングポイントになりそうな敗北。結局、6月15日は他球場と合わせてパ・リーグ全勝という結果になった。パ・リーグファン同士、これはこれで喜ぶこと・・なのかな?

そしてお立ち台。同点打を含む4安打3打点の宗、タイムリーがあった頓宮、そして2点目(昔の規定でいう勝利打点)を挙げた森が登場。今季不調で出場機会が少なかった場面で、それまでの鬱憤を晴らすかのような活躍の宗、キャプテンとしてここまで引っ張る頓宮のインタビューが続く。

あえてこの順番にしたのだろう。最後は森のインタビュー。タイムリーの場面の映像も流れる中、話はやはり福森さんに向かう。森は最初涙をこらえていたが、やはり止められなかった。「泣いてもええんやぞー!!」という声も飛ぶ(最後は「笑顔にしましょう!」と頓宮が「ほいさー!!」で締めた・・)。

インタビュー後には、福森さん一家と森、そしてもらい泣きの頓宮、宗との握手、抱擁の場面があった。普段のニヒルな言動で、こういうことには冷めているのかなという印象があるⅠ氏も「ここ10何年で一番素晴らしいイベントや!」と称賛。

大阪桐蔭高校吹奏楽部はこの後も二次会の演奏を続ける。もう、せっかく練習してきた楽曲を全部披露するのだろう・・。

なお、Ⅰ氏はこの日、合流前に立ち寄ったWINS難波にて宝塚記念の馬券を購入していたのだが、それも当たったという。高松から大阪までの往復バス代くらいにはなったようだ。この日に限ってはWIN―WIN、よい気分でそれぞれ広島、高松へと帰ったのだが、そのⅠ氏とは次回、広島在住バファローズ対高松在住マリーンズ戦、通算何度目だろうか、中四国の変人同士、今度はお互いガチンコで応援生観戦しますよ・・・(森、福森さんと比べればしょーもないおっさん同士の友情ですが)。

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観戦記・「バファローズ高校」対ジャイアンツ@京セラドーム大阪(友情の始球式)

2025年06月15日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

6月恒例のセ・パ交流戦も中盤である。今季の観戦はどうしようかと思っていたが、6月15日、京セラドーム大阪でのジャイアンツ戦に出かける。今回は、私と同じ勤務先企業で、これまで何度となくともに観戦した高松在住のマリーンズファンであるⅠ氏からのお誘いである。もっぱらパ・リーグ専門のところ、たまには交流戦を現地観戦したいとのことで、この日のジャイアンツ戦となった。私も当初予定はしていなかったがお誘いに応える形でチケットを確保、そして前日に神仏霊場巡拝の道めぐり、最後の京都シリーズを組み合わせた。

さて15日、Ⅰ氏と難波で合流し、リクエストによりスープカレーの「マジックスパイス」で昼食。北海道のご当地グルメの一つであるスープカレーの元祖とされる店が大阪にも出店している。私は初入店だったが(そもそも、スープカレーじたいを食べることすらほとんどなかったが)、限りなくインド仏教の風情を表現した店内のインテリアにも驚き、またカレーも予想以上に美味かった。スパイスが効いてたくさん汗をかいた分リフレッシュした感じがして、帰りにはレトルトを購入した。

京セラドーム大阪に到着。この日は三塁側内野上段席での観戦である。「大阪代表バファローズ高校」のイベントで、これまで数々のコンクールで賞を獲得した大阪桐蔭高校の吹奏楽部が応援に加わる。スタメン発表時には、バファローズ選手の高校時代の写真と合わせて紹介される。

その大阪桐蔭吹奏楽部だが、試合前のイベントでグラウンドに登場。フォーメーションとともに数々の応援曲を披露する。

この後、特別始球式。大阪桐蔭高校野球部OB、福森大翔さんとある。最初、大阪桐蔭出身でどこかのアイドルグループかバンド活動をしている方なのかと思った。また、同席のⅠ氏はベイスターズやイーグルスで活躍した「福盛和男」氏を連想したようで・・。

ただ、続いて紹介されたプロフィールに驚いた。福森さんは大阪桐蔭でバファローズの森と同級生、夏の甲子園でもサヨナラ安打を放つなど活躍したが、現在希少がんで闘病中とのこと。この試合のスポンサーである不動産会社「セント・トラスト」の社長・今中康仁氏も大阪桐蔭野球部出身(森、福森さんの先輩で、この後の始球式でも豪快な投球を見せた)ということで実現した始球式だという。抗がん剤治療の当初はボールが数メートルも投げられなかったそうだが、トレーニングを続けた結果、捕手として登場した森がジャンプするほどの勢いある速球が投じられた。

投球後、抱擁、そして記念写真に収まる二人。見ているこちらも胸に感じるものがあった・・。

さて試合開始、先発はバファローズが曽谷、ジャイアンツが戸郷である・・・。

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絶対敗けてはならない相手に何しょーもない試合しとんねん!!!(しかも3連敗)

2025年06月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

岸田監督。

とりあえず、ガムをクチャクチャするのをやめてくれんか?

内心はどのように思ってらっしゃるか知らないが、見ているほうは不快。

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絶対敗けてはならない相手に何しょーもない試合しとんねん!!!

2025年06月06日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

廣岡。

お前、そんな奴やったんかい?

所詮、そういう奴だったんでしょう。

いやだから、ただでさえ関西においてオリックス・バファローズは差別、軽蔑されている中で、こういうプレーをする選手がいると一気にバッシングされるんですよ。横綱白鵬以上ですわ。

この先、どうしましょうか??

関西マスゴミが朝から六甲おろしをがなり立てるのが苦痛でしかない・・・。

民度が低い関西の連中に見下げられるって、一体・・。

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観戦記・「ブルーウェーブ」対ライオンズ@神戸(この日も終盤まで接戦に・・そして大花火大会!)

2025年06月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

5月31日、6月1日に神戸で行われたオリックス対西武戦は、阪神・淡路大震災から30年となる「がんばろうKOBE30th」として、オリックス・ブルーウェーブのユニフォームを着用しての試合である。試合開始前には上段席を含めほぼ満員となる。

5月31日の試合は宮城、今井の両先発が終盤まで好投を見せ、そのまま延長戦へ。11回裏、野口が山田からサヨナラ本塁打を放ち3対2でオリックスが勝利したが、この日はどうなるか。

オリックス先発は曽谷。彼の先発試合を現地で見るのは今季では初めてとなる。ここまでで宮城、九里とともに先発の柱として活躍を見せる斑鳩のスター。JR大和路線・法隆寺駅の応援看板も賑やかになっていることだろう・・。まず初回、150km近いストレートに変化球の調子もよく、西川、源田、中村を難なく三者凡退とする。

一方、西武の先発は與座。アンダースローで、曽谷とは対照的に110kmを下回るスローカーブを駆使したかと思えば、同じ下手からクイック投法で投げ込んだり、緩急自在である。その中、先頭の廣岡がショートへの内野安打で出塁。しかし西川が打ち上げてしまい、また次の紅林のところで廣岡も牽制球で刺される。まずは両投手上々の立ち上がりである。

2回は両チームとも二塁まで走者を進めるがあと一本が出ず、両投手が踏ん張る。

3回表、先制点が西武に入る。先頭の牧野がライトへの大きな当たりを放ち、一気に三塁へ。その後一死三塁となり、西川の打球は三塁へ。バックホームをあせったか、この打球を三塁・廣岡がファンブル。これで1対0。この後は曽谷が踏ん張り追加点は許さない。しかし今季の廣岡は打撃で見せてくれる。

3回裏、先頭の麦谷の当たりはショートへ。これが内野安打、さらに源田の悪送球を誘って一気に二塁に進むと、ここで廣岡の打席。

振り抜いた当たりはそのまま伸びてレフトスタンドに入る。自らのエラーを逆転本塁打で取り返すとは劇的だ。「HIROOKA」のユニフォーム姿のファンも大喜び。これで2対1。先頭打者出塁、牽制死、ファンブル失点、逆転2ランと・・何とも慌ただしい展開もこの選手には似合っているように思う。

ただ與座も後続は上手く打たせて取り、2対1という展開で中盤へ。

5回表、ちょうどトイレと買い物で内野席後ろの通路にいた時である。歓声に反応してグラウンドを見ると、ちょうど西武の西川の打球がライトスタンドに入るところだった。これで2対2。この先どういう展開になるか。

5回裏、二死から西川の当たりは三塁側に打ちあがる。これを懸命に追った牧野が最後は一回転しながらキャッチ。まだ一軍経験の浅い捕手だが、この日の好プレーとして紹介された。

2対2のまま6回裏、一死から頓宮が四球で出塁したところで西武は與座から佐藤に交代。次の打者が森というのと、球数のこともあって交代したと思われるが、西口監督から言葉をかけられ、與座のここまでの下手投げの好投にも拍手である。その佐藤も後続を打ち取り無失点。

両チームのラッキー7。ブルペンでは中継ぎ陣が準備しているがオリックスは曽谷が続投。西武は下位打線ということもあり三者凡退。

そして一塁側、ライトスタンドからは懐かしの「リトル・ネプチューン」。空の果て、海の底、青い稲妻・・・弘法大師(これは冗談)。

7回裏、先頭は前日サヨナラ本塁打を放った野口。この場面で西武はその本塁打を打たれた山田を持って来る。ここは西口監督から山田に対する期待ということか。滋賀出身で地元・近江鉄道でもPRに一役買っている山田は野口を内野ゴロに打ち取り、この起用に応えるとともに前夜の悪いイメージを払拭したようだ。

同点のまま8回も曽谷が登板。ブルペン陣も準備する中、三者凡退とした。さすがにこの回までだろうが、今季の先発の柱の一人としてすばらしい投球を見せてくれた。

ただ、オリックス打線がしんどい。8回裏、西武4人目の甲斐野の前に三者凡退。

曽谷に代わり、9回表はいきなりマチャドが登板。ただ、昨年に比べると打たれている、何なら先発投手の勝ちを消し、自らが勝利投手になってしまうという、抑え投手としてはいかがなものかというのがここまでの成績。大丈夫かな・・。登場曲はフラメンコか何かの曲だろうが、どこか哀愁を感じるし・・。

2対2の同点のまま9回表、西武は先頭のネビンが内野安打で出塁。そして続く長谷川の打球を三塁・廣岡はフォースアウトを狙って二塁へ送球。しかし判定はセーフ。ここでオリックス側から物言いがつき、協議に入る。しかしながらこれは軍配通りセーフの判定である。

その後、送りバントで一死二・三塁として迎えるは外崎。ここで外崎の打球は一塁へ。頓宮は本塁へ送球するも間に合わず、西武が3対2と勝ち越しに成功する。その後は抑えたものの、やはり今季のマチャド、絶対ではないなあ・・。

9回裏、西武は抑えの平良が登板。先頭の頓宮が出塁し、同点に向けた代走で来田が起用される。しかし森、中川、野口が倒れ、西武がそのまま3対2で逃げ切る。西川の本塁打はともかく、先制点がエラー、決勝点が野選とは、オリックスとしては少し後味悪かったかな(エラーの後に逆転本塁打を打ったままなら、廣岡がヒーローになっていただろうが)。

試合後のインタビューは同点本塁打を放った西川。途中、母親が観戦に来ていると振られ、感謝の言葉もあった。西川のプロフィールは埼玉・花咲徳栄高から西武に入団したとあり、わざわざ埼玉から母親が駆け付けたのかなと思ったが、出身は大阪とある。それなら納得。

試合終了がちょうど19時頃。「Bs大花火大会」までのインターバルは約30分とあり、それまで自席で待つ。売店も花火のために試合終了後も延長して営業しており、花火観賞用にもう一杯買い求める。そうするうち、外野グラウンドには事前にチケットを買い求めた人たちが集まって来る。レジャーシートの使用が呼びかけられており、座って、あるいは寝転んで花火見物である。

そして花火の時間。BGMに合わせて打ち上げられるのが特徴で、「がんばろうKOBE 30th」にちなんで、「あなたががんばろうと思える」、「応援したい人に届けたい」というテーマで寄せられたリクエスト曲が流れる。曲のテンポや、サビの盛り上がりを意識した演出に拍手の連続である。

もっとも、私のコンパクトデジカメでは上手く伝わらない。実際の様子は動画サイトなどご覧いただくとして・・。そして終盤が近づき、ブルーウェーブの「リトル・ネプチューン」が流れる。

花火の終了=地下鉄が混雑するということで、途中で席を立ち、早めに総合運動公園駅に向かうことにした。花火は三塁側後方から上がっていたこともあり、実は球場の外、総合運動公園駅との間のスペースから見たほうが迫力があった。実際、この一角も見物用スペースとして多くの人で賑わっていたし、駅に戻る人たちも途中でスマホやカメラを向ける。

試合終了が思ったより早かったこと、また地下鉄にもスムーズに乗車できたことで、新神戸の到着も予定より早くなった。当初予約していた「のぞみ」を1本早い便に変更したが、新神戸駅にはこうした野球ファン、そして一般の旅行客合わせて上り下りとも自由席ホームには長い列ができていた。東京行き最終の「のぞみ」の自由席の列に加わっていた西武ファンの姿を見かけたが、ひょっとしてこの後東京・埼玉方面まで帰るのかな・・?

新神戸21時15分発「のぞみ81号」広島行きに乗る。自由席が2両に減った影響があるのかもしれないが、インバウンド客を含めて指定席のデッキ、通路まで客があふれている(ちなみに、変更時点でも指定席には空席があった)。空いている席に着席して、巡回した車掌に注意されて立たされる客もいた。まあそれでも姫路、岡山、福山と停まるごとに下車客があり、福山から先はデッキや通路に立つ人もいなくなった・・。

さて、交流戦前のカードを終えたところでバファローズは貯金4の2位(ライオンズも同じ貯金4だが、勝率差で3位)。そして交流戦の初カードは私にとっては楽しみであり因縁でもあるカープ戦。観戦したいところだが、今季は平日の大阪ということで日程的に無理なところ。せめて結果だけでも追うことにしよう・・・。

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観戦記・「ブルーウェーブ」対ライオンズ@神戸(「がんばろうKOBE」から30年、昔を懐かしみつつ)

2025年06月02日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

2025年は阪神・淡路大震災が発生して30年。特に震災が起きた1月17日の前後はニュースでも取り上げられたり、さまざまな行事が行われた。その中で、オリックス・バファローズは今季神戸で開催される6試合について「神戸シリーズ2025~がんばろうKOBE 30th」として行うとの発表があった。これまでも震災からの節目の年には復刻していたと思うが、6試合とも1995~1996年当時のブルーウェーブのユニフォームを着用してプレーする。

その最初が5月31日、6月1日のライオンズ戦だが、その中で1日の試合を神戸で観戦することにした。この日は試合後に神戸で毎年恒例の「Bs大花火大会」が行われる。試合開始が16時で、その後の大花火大会見物、そして新神戸への移動を計算して、日曜日の試合でも何とかそれなりの時間に広島に帰宅できそうだ。

「Bs大花火大会」を現地で見物するのは初めてである。実は昨年、確か7月の海の日の頃の神戸でのイーグルス戦で「Bs大花火大会」が行われるとあり、一度現地で見物しようと試合のチケットも手配した。ちょうど神仏霊場巡拝の道めぐりとの組み合わせで、夕方から神戸で野球観戦と花火見物という計画だったが、7月とはいえ連日猛暑、熱中症がいわれていた頃。体力を心配して結局神戸を素通りして広島に帰宅し、テレビ観戦となった。その画面を見るだけでも暑さを感じるくらいだったから、現地観戦の方たちは(さすがに花火の時は多少ましになっただろうが)大変だっただろう。

そういう声を受けてのことか、今季の大花火大会は6月1日となった。この時季はこの時季で梅雨が心配されるが、週間天気予報を見ても雨は大丈夫のようだ・・。

さて今回、広島から日帰りである。朝の新幹線で新大阪まで移動し、午前中は箕面の勝尾寺に参詣した。神仏霊場巡拝の道めぐりの続きだが、合わせて西国三十三所めぐりの4巡目最後の札所というめぐり合わせとなり、無事満願となった。札所めぐりについては後日記事にするとして、勝尾寺は古くから必勝祈願の寺ということで、この日のバファローズの勝利も祈っておいた(先日、バファローズのエスピノーザも家族で勝尾寺に祈願に訪れたそうで、その後のマリーンズ戦でも好投を見せたがまたまた勝ち星に見放された・・というのはさておき)。

ほっともっとフィールド神戸、ブルーウェーブ時代の名前ならグリーンスタジアム神戸に着いたのは14時30分すぎ。16時からの試合開始を前にすでに大勢の観客が訪れており、グッズ売り場には長蛇の列。ちょうどこの日は田口壮、T-岡田の両OBによるトークショーが行われていた。

コンコースでは、阪神・淡路大震災の時の被害の様子に始まり、1995年「がんばろうKOBE」、神戸の街の復興の様子、そしてブルーウェーブのリーグ優勝に至るまでを一連のストーリーのように展示したパネル写真展が行われていた。当時を懐かしむ人、また当時を知らない人もそれぞれくぎ付けになっていた。

30年前の震災発生時、私は大学生で藤井寺の実家住まいだったが、揺れただけで大きな被害もほとんどなかった。しかしそんな大阪からそれほど遠くない神戸、さらにその間にある阪神地区が大変なことになり、テレビからは次々に被害の様子が流れるのを見て複雑な気持ちになったものである。かといって、ボランティアをするとか何か行動に移したわけでもなく、ちょうど「就職氷河期」の走りだった頃と重なり(当時は就職活動に苦戦する学生たちを追いかけるだけでドキュメント番組が一本できるだけのニュース性があった)、とりあえず目の前に迫っていた就職活動をどう乗り切るかということで頭が一杯だったと思う。阪神・淡路大震災とは直接関係ないにしても、オウム真理教による地下鉄サリン事件もこの年に起こり、世の中が不安ムードに満ちていた頃。

その中で、「がんばろうKOBE」を掲げたブルーウェーブは仰木監督の采配、イチローの活躍もあって快進撃する。この先、災害が起こった後の「がんばろう○○」の先駆けだったと思う。

当時の近鉄ファンの立場から見て、1995年のブルーウェーブで個人的に印象に残っているのは、このパネルには登場していないが、8月26日、藤井寺球場での近鉄戦、当時40歳11ヶ月という最年長で達成した佐藤義則のノーヒットノーラン(勝手ながら、日刊スポーツのサイトから引用させていただきました)。この試合、私は近鉄ファンとして球場で観戦していたが、イチローをはじめとした若い選手が多い中、このベテランがノーヒットノーランを達成したことで、優勝に向けてより勢いづいたように思う。この試合、藤井寺球場は超満員だったが、(チームというよりイチローが目当てという客もそれなりにいたと思うが)ブルーウェーブファンのほうが圧倒的に多かったのを覚えている(それに引き換え、この年の近鉄がどういう状況だったのかはお察しいただくとして・・)。

・・・正直、観戦記といいながらまだ観戦に至っていない相変わらずの昔話だが、ようやく座席に陣取る。一塁側下段後方で、ちょうど上段席が屋根の代わりになっており、西日も当たらず見やすい位置である。

ビジョンには当時スタメン発表で使われていた選手映像も流れる。どうしても近鉄バファローズ、藤井寺球場と比較してしまうのだが、オリックス・ブルウェーブ、グリーンスタジアム神戸は当時からスマートで、センスのいい球団、そして緑に囲まれて広々としたスタジアムだなとうらやましく感じたものである。そしてその後、近鉄戦以外でもちょくちょく訪れることになった。球団合併後はオリックス・バファローズの本拠地(後に準本拠地)として公式戦、交流戦のグラウンドとして訪ねることになった。2021年には(コロナ禍やスタジアムの日程確保の影響で)日本シリーズが神戸に「帰って来た」のも思い出である。

一人勝手に昔を懐かしく思ううち、スタメン発表。こちらも神戸の街、そしてグリーンスタジアム神戸をイメージした演出である。

ブルーウェーブのユニフォーム姿の選手たちが登場する。個人的に、帽子の色が当時ここまで明るい(薄い)水色だったかな?と思った。そこは記憶、印象の差があるのかもしれないが、ブルーウェーブはその後、シーズンによって少しずつユニフォームなどマイナーチェンジしていたイメージもあり・・。

試合前のイベント、そしてメンバー表の交換を経てプレイボール。両先発はブルーウェーブ・曽谷、ライオンズ・與座・・・。

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観戦記・バファローズ対ファイターズ@京セラドーム大阪(九里の力投で辛勝)

2025年05月06日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今年の大型連休、3日~5日までは晴天に恵まれた。最後の6日だけ雨のところが多かったのも、最終日はゆっくり休養してくださいということなのかな・・と思うのだが、この連休は4日に執り行った父の三回忌法要、そしてようやく墓を建てたので開眼法要、納骨の儀がメインだった。

それが終わった後の5日はフリーということで、朝から京都への神仏霊場巡拝の道めぐり(大混雑を覚悟したが・・)、そして夜は京セラドーム大阪にてバファローズ対ファイターズ戦の観戦だった。混戦のパ・リーグにあって、ちょうど首位対2位の直接対戦となった。

この日は大商大シートのすぐ後ろでの観戦である。ちょうどこどもの日、「オリっこデー」ということで、選手たちは背中にニックネームが入ったユニフォームで登場。タマル、ミナトクダンシ、ラオウらの活躍に期待である。

そしてバファローズの先発はアレンこと九里。当初は2日のイーグルス戦の登板予定だったが雨天中止のため、このカードの初戦に回った。そして打線にはオープン戦での故障以来2軍で調整していた森がDHで今季初出場。攻撃の幅が広がるか。一方のファイターズはルーキー・山縣を含め、若手中心のオーダーである。

さて、試合開始である。まずは九里が登板、初回は難なく三者凡退とする。

ファイターズの先発は北山。初回、一死から西川がヒットで出塁するが太田、杉本が倒れて先制点ならず。

2回表、ファイターズは吉田のヒット、万波の二塁打で二死二・三塁とピンチを迎えるが、有薗を三振に打ち取って得点を許さない。

そして2回裏の先頭は今季初出場の森。早速、ライトへのヒットを放って出塁する。この後、中川の四球でチャンスをつくるが、北山が若月を三振に打ち取って先制点ならず。

試合が動いたのは4回裏。先頭の杉本が二塁打で出塁。続く森、頓宮が凡退したが、中川がライトへの当たり。ライトの万波は打球をグラブに当てたものの落球し、これが先制点となる(記録は二塁打)。さらに紅林のヒットでチャンスを広げるが、若月が凡退で1点止まり。

先制点が入ったことで九里の投球も安定感を増したようだ。勝ち投手の権利を得た後の6回表、山縣にヒットを許したが続くレイエスを併殺に打ち取るなど、5回から7回まで三者凡退とする。そして北山も4回の1失点以降は三者凡退を続ける。この日は投手戦の展開となった。

8回表のマウンドにも九里の姿があった。記事によると「8回も行かせてください」とのことで、さすがのイニングイーターである。ただ2つの四球を与え、この試合で初めてマウンドにコーチが向かう。二死一塁の場面でファイターズは代打・清宮が登場。清宮の当たりはショートの横を抜けそうだったが、紅林が上手くさばいて一塁アウト。力投を見せてくれた。

一方、8回裏のマウンドにも北山の姿があった。先頭の廣岡にヒットを許すも、最後は太田の空振り三振と盗塁死のゲッツーで三者凡退。こちらも粘りの投球だった。

9回表はマチャドが登板。今季は結構打たれているイメージがあり、九里の勝ちを消すなよと思いながら見ていたが、そこは百戦錬磨の投手。一発のあるレイエス、野村を打ち取り、最後は田宮を三振に打ち取り試合終了。1対0という投手戦を制した。

試合後はBsGravity、そして戦隊ヒーローのゴジュウジャーもグラウンドに登場。ペンライトを使っての勝利イベントである。

お立ち台は今季4勝目をあげた九里、先制打が決勝点となった中川。ともにパ・リーグトップである。特に九里については、リリーフ陣の登板が多い(そのために一時登録抹消となる投手が相次ぐ)中、終盤まで計算できるのが大きい。このまま、交流戦でカープ相手に投げるのを楽しみにしたいが、どうだろうか・・。

・・・さて、その翌日(6日)のファイターズ戦。私はこの日ドームには向かわず、午前中の新幹線で広島に戻り、CS中継で観戦した(大阪ではNHKで生中継だった)。先発は故障から復帰の東だったが序盤の失点で劣勢となり、ファイターズは終盤に清宮、万波、野村という主力に本塁打が飛び出して7対3と圧勝。まあ6日は敗戦だったが、カジノ問題から復帰の山岡が1回を三者凡退としたし、故障から東、森も戻って来た。今季は混戦が続くようで、この先も目が離せないところ・・・。

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観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラ(ルーキー麦谷がサヨナラ打!)

2025年04月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

大型連休に入り、プロ野球も混戦模様で盛り上がって来た。その中で4月29日、日帰りで大阪に出向いてバファローズ対マリーンズ戦の観戦である。京セラドーム大阪での観戦はちょうど1ヶ月ぶり。

今回、同じ勤務先のマリーンズファンの方と大阪で合流しての観戦を目論んだがご都合が悪くなり、結局単独での遠征となった。ただそこはよくしたもので、購入していた指定席をリセールに出し、すぐに買い手がついた一方で、一塁側大商大シートBの出品があった。これはいい。

さて大型連休期間ということで、29日、30日のマリーンズ戦、5月5日~7日のファイターズ戦は毎年恒例の「オリっこデー」として行われる。子どもの観客を意識してか、ユニフォームのロゴは「バファローズ」、そして背中には選手のニックネームがカタカナで表記されている。

この日のスタメン発表もニックネームでコールされる。打順でムギ(麦谷)、サンチュウ(山中)、タマル(太田)、トングウ(頓宮)、ミナトクダンシ(西川)、ケータ(中川)、タイシ(廣岡)、トモ(野口)、ケンヤ(若月)、そして先発はヒロヤン(宮城)。

まあ、多くが名前の一部から来ているし、スタメンからは外れたがラオウ(杉本)のようにファンにはよく知られたニックネームもある。このスタメンで、ミナトクダンシは西川らしいといえばらしいだろう。港区は港区でも大阪の港区、そして東京の「港区女子」の向こうを張ったといえる。

ただわからなかったのが、太田のタマル。後で知ったところでは、太田といえば父・暁さんが近鉄バファローズの選手~スタッフということもあり、「親子船」から「太田丸」というグッズが売られているそうだ。

さて試合、先発はバファローズが宮城、マリーンズが西野である。初回、まずはレフトスタンドからマリーンズファンの熱狂的な手拍子応援から始まる。立ち上がり、宮城は岡、藤岡から二者連続三振を奪い、続く中村を無難に退ける。

その裏、先頭のルーキー・麦谷が四球で出塁。さらに盗塁を決める。続く山中は三振に倒れたが、打率4割の太田が四球で出塁。先制のチャンスだったが、頓宮、西川が凡退で無得点。

2回表、マリーンズは先頭のソトが二塁打で出塁。続くルーキー・西川もヒットで続き、無死一・三塁。マリーンズ先制と思われたが、続く池田、山本、田村をいずれもフライで打ち取り無失点。さすがはエースである。

Yes! 高須クリニック!!(岸田監督バージョン)

2回裏、一死から7番・廣岡が振り抜いた打球がレフトのレストラン席に飛び込む。今季は打撃好調でここでもアピール大である。まずは1点先制。続く野口にも二塁打が出るが後が続かず、この回1点止まり。

3回以降も宮城、西野の投げ合い。ランナーは出るものの、そこは要所を締める投球を見せる。このまま5回裏、ハーフタイムを迎える。恒例のハリセンタイムでは両チームのチアのコラボで盛り上がる。

6回裏、マリーンズのマウンドは西野に代わり中森。先頭の西川にヒットを許すも後続を打ち取り無失点。そして7回表のラッキー7を迎える。

その7回表、一死から西川がこの日2本目のヒットで出塁。そして続く池田の打球はレフト線へ。西川がホームに滑り込んで1対1の同点となる。ただここは宮城が踏ん張り、同点で食い止める。

7回裏の前はドームの照明を暗くして、ペンライトによるラッキー7。このところ、7回裏のジェット風船を復活するスタジアムもある中、独特のイベントである。使い捨ての風船、電池代はかかるがずっと使えるペンライト・・それぞれの見解はあるでしょうな・・。

8回表も宮城が続投。先頭の茶谷がヒットで出塁、続く岡のバントを宮城が悪送球で無死一・三塁となる。ここで、続く藤岡がスクイズ。藤岡も一塁セーフで、2対1とマリーンズが勝ち越し。なおも無死一・二塁だが、宮城は続く中村、ソトを打ち取り、最少失点でしのぐ。あとは打線が援護するしかない。

8回裏、マリーンズはゲレーロが登板。ここで先頭・太田がヒットで出塁。一死から西川のヒットで一・三塁として、中川の内野ゴロの間に太田が生還し、2対2の同点となる。

同点の9回表にはペルドモが登板。マチャドがこの数日あまりよろしくないということもあってのことか。まあ、マチャドに限らず、リリーフ陣も連日の登板が響いているし、打たれる場面も多い(私の勤務先企業出身の古田島も2軍での調整を命じられたし・・)。そのペルドモ、9回表は無難に三者凡退とする。こういう投手もいることで、アップアップながらここまで首位をキープできているところがある。

そして9回裏、マリーンズのマウンドには横山。ここで先頭の野口の当たりはライトへ。一気に三塁まで走り抜ける。絶好のサヨナラのチャンスを作る。続いては今季2度のサヨナラ打を放っている若月だが、マリーンズベンチは勝負。三塁ゴロで野口は動けず、一死三塁に変わる。

そして打席には麦谷。

1ー2からの思い切った打球は一・二塁間を抜け、ライトへのタイムリー。3対2、バファローズのサヨナラ勝ち!。今年のルーキーには大学新卒出身選手が目立つ中で、ルーキーのサヨナラ打は麦谷が初めてである。その前までの連敗も止まり、これはいい試合を観させていただいた。

そしてバファローズの勝利を祝っての「SKY」。ペンライトの盛り上がりというのもいいものですなあ。

お立ち台はもちろん麦谷。「最高でーす!!」の盛り上げとともに、起用に応える活躍ぶりであった。いいですね・・。

ご一緒できなかった会社のマリーンズファンの方も、麦谷の活躍には脱帽だった。

・・・そして、この翌日、4月30日の同じくマリーンズ戦もバファローズは序盤から打撃陣が得点を重ね、投げては先発・田嶋が被安打2で完封勝ち。後半は苦しんだものの前半の貯金が活きて、4月を首位で終えることができた。まだ対戦がホーム&ビジターで1巡したばかりとはいえ、故障者も多い中、これは5月以降も期待ができそうだ。若手中心に、前を見て戦ってほしいものである・・・。

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・・まあ、こういう試合もあるということで・・

2025年04月09日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月9日のバファローズ対ホークス戦。

終盤までバファローズが優位に進めていたが、8回からホークスの猛反撃。

9回は満を持して平野が登板したが、ランナーを出す。ここまでは平常運転だったが、山川が甘く入った変化球を捕えてレフトスタンドへの豪快な一発。ここは何度も対戦したこともあり、さすが山川といったところ。

この後もずるずるとヒット、失点を重ね・・・。まあ1敗といえば1敗だし、まだ高い勝率にはあるが初のカード負け越し。それもホークス相手。こういう試合もあるということだが、これが昨年の悪い方向に向かわなければよいのだが・・・。

この日CS中継の実況をしていたのはOアナウンサー。やはり別チャンネルでホークス肩入れ実況しているだけに、ホークスが勝ってはしゃいでましたね・・・。

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トニ・ブランコ元選手がドミニカで事故死

2025年04月09日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

8日未明(現地時間)、ドミニカ共和国の首都・サントドミンゴにあるナイトクラブで屋根が崩落し、100名近い人が死亡したほか、150名以上が負傷したというニュースに接した。

犠牲になられた方の中にはドミニカの州知事や元メジャーリーガーらの名前があり、日本向けの報道ではドラゴンズ、ベイスターズ、そしてバファローズで活躍したトニ・ブランコ元選手も犠牲になったとあった。ドラゴンズで本塁打王、打点王を獲得し、ベイスターズでも打点王に輝いた。バットのヘッドスピードが速く、あっという間に打球がスタンドに飛んでいくのをスポーツニュースで見たのが印象的だった。

故障の影響で出場機会が減ったことで2014年オフにベイスターズを自由契約となり、この年まで在籍したペーニャの退団にともない大砲を求めていたバファローズにそのまま移籍した。「ラララ~ブランコ~」の応援歌で期待されたが、結局は故障もあり思ったような成績が残せず(2年で本塁打は12本にとどまった)、そのまま退団。

ブランコを間近で見た試合として、2016年の神戸でのホークス戦の画像が残っている。ブランコ、そしてホークスの柳田という両選手のこれでもかというフルスイングが印象的で・・。

さて、この崩落事故では、2015年にバファローズでチームメートだったヘルマン元選手も同席していたとある。ヘルマンによると、崩落で天井の一部が自分を直撃しようとしたところ、ブランコが体を押してくれたので助かったという。

崩落事故の原因は調査中とのことだが、地震があったわけでもなく、人災によるものだとすれば何とも悲劇である。ともかく、事故で犠牲になられた方々のご冥福を祈ることに・・・。

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桜満開、広島・・そしてバファローズも・・・

2025年04月07日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月6日、広島はちょうど桜が満開である。近所の公園でも桜まつりをやっていたし、テレビでの桜の開花情報でもその様子を伝えていた。ちょっとぶらりと出かけることにしよう。

向かったのは広島平和記念公園。これまで平和公園と桜というのは私の中ではそれほどリンクしていなかったのだが、元安川、本川の川辺には桜並木が広がっており、広島における桜の名所である。

原爆慰霊碑にて手を合わせた後、元安川に沿ってぶらぶら歩く。ちょうど青空が広がり、花びらの色も映えている。多くの人が花見を楽しんでいる。私もちょっと道端に腰掛けて軽くプシュッと・・・。場所が場所だけに屋台などが林立するわけではないので一定の落ち着きが保たれている。

この日はすぐ北にあるエディオンピースウィング広島においてサンフレッチェ広島対セレッソ大阪の試合が行われる。「セレッソ」とはスペイン語で「桜」を意味する言葉で、ちょうど桜色のユニフォーム姿の人もちらほら見かける。

対岸には原爆ドーム。この建物を桜の背景として見ることに抵抗を感じる方もいるかもしれないが、桜の花に平和の願いを込めたいと思う・・。

さて、桜満開といえばカープ、そしてバファローズである。この日は桜見物後に帰宅して、テレビ桟敷での観戦である。マツダスタジアムの試合はともかく、北広島のファイターズ対バファローズの1戦はNHKでの全国中継ということでkれは観なければ(広島でも放映されるとは思わなかった)。バファローズは中盤に勝ち越しを許すが、中川の3ランで逆転。そのまま逃げ切り、何とファイターズ相手に3連勝。連勝も6に伸び、7勝1敗で首位をキープ。8日からはいよいよホークス戦だ。またカープも序盤から得点を重ねてベイスターズ相手に3連勝。

桜の見頃は今がピークであるが、ペナントレースはこの後も見頃盛りだくさんで楽しませてほしいものである・・・。

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観戦記・カープ対ベイスターズ@マツダ~最後は劇的サヨナラ本塁打

2025年04月06日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

・・先の記事で、バファローズ単独首位! エキサイティングリーグ・パ!などと書いておきながら、やはり身近なところでのプロ野球も観戦してみよう。熱心なファンというわけではないが、マツダスタジアムでのカープ戦である。

JR広島駅に向かう。広島駅は長らく駅ビルの建設工事が行われていたが、先の3月新たに「ミナモア」が開業し、雰囲気も一変した。別にショッピングをするわけではないが、広島の玄関口がどのように生まれ変わったのかを見てみようという気もあった。

新たな店の数々もそうだが、やはり目を見張るのが、完成まであと一歩の広電乗り場。路面電車が2階に乗り入れる構造の駅というのは他にあるだろうか。一方で、この区間の開業と引き換えに、猿猴橋町、的場町の区間が廃止となる。確かにここをぐるりと回るのがかったるく感じられることもあった。

この2階部分から愛宕踏切を過ぎたところまで通路が延びている。マツダスタジアムへの道も分散された形である。

スタジアムに到着。この試合は2階指定席での観戦である。さすがにマツダスタジアムのチケットの売れ行きは良く、空いていたのがこのシートだがちょうどグラウンド全体を見渡せる位置である。

一塁側ではこの日のカープ先発・床田がアップの最中。一方のベイスターズ先発は開幕投手の東。

限られたスペースだが、三塁側ビジター応援席はベイスターズファンで賑わっている。スタメン発表の時に旗が振られるのだが、その中に「至誠通天☆下関」という文字が見える。ベイスターズの前身である大洋ホエールズの当初の本拠地が下関だったこともあり、今でも一定数のファンがいるそうだ。昨年日本シリーズを制したことを受けて、下関では三浦監督を招いての祝勝会も行われたくらいだ。広島対横浜といいつつ、広島対下関という中国地方対決の面もある。

両チームのスタメンはこのような形。

さて初回、ベイスターズは先頭の梶原のヒットから一死一・二塁として、4番・オースティンがセンターへのタイムリー二塁打で2点を先制する。

カープの反撃は2回。先頭の堂林が二塁打を放ち、守備の乱れに乗じて三塁に到達。一死から末包の二塁打、菊池のタイムリーで2対2の同点とする。

そして4回裏、二死からファビアンがショートへのゴロ。このゴロを捕球した森の一塁への送球が浮き、セーフの判定。三浦監督から物言いがついたが軍配通りセーフ。

ここで続く末包にレフトスタンドへの豪快な一発が出て、4対2とカープが勝ち越し。スタンドも大いに沸く(打った瞬間の画像は今季からの決め事により掲載は控えます・・)。

床田は初回こそ2点を失ったが、2回以降は安定した投球を見せて5回終了。

6回には好守も出た。先頭の佐野がヒットで出塁し、オースティンの内野ゴロの間に二塁へ進む。続く宮﨑の打球はショートへのゴロだったが、走者の佐野は三塁へ向かう。ここでショート・矢野が冷静にさばいて三塁へ送球、タッチアウト。この試合、森は悪送球1つあったが両チームのショートがいい動きを見せていたのが印象的だった。

7回表、ベイスターズのラッキー7。下位打線ということもあり床田は三者凡退とする。

カープのラッキー7。「それ行けカープ」の著名人リレーも2025バージョンであるが、おなじみの顔ぶれが並ぶ。7回裏も東が続投し、こちらも三者凡退。

8回表、カープは床田が勝ち投手の権利を持ったうえでハーンに継投。先頭の梶原がヒットを放つも最後は佐野を併殺に打ち取って反撃を許さない。

8回裏も東が登板。一死から矢野の打球を三塁・宮﨑が後逸。その後小園の二塁打、堂林の四球で満塁となり、打席にはファビアン。ここで再び宮﨑にエラーが出て、6対2と点差が広がる。ここで東は降板。失策が絡んでの失点が残念な所である。ここで堂林の代走に起用されたのが、バファローズから移籍の「時代は山足」である。後続が凡退したので得点には絡まなかったが・・。

6対2になったのでセーブはつかないが、9回は栗林が登板。「時代は山足」も一塁の守備についた。ここまで早い展開で来ており、3時間を大幅に切る時間で終わりそうだ。ただ、ここからあそこまでもつれる展開になるとは・・。

ベイスターズは先頭のオースティンが四球、続く宮﨑が三塁への内野安打で出塁。蝦名にもヒットが出て無死満塁。何だか嫌な展開・・。

ここで山本がタイムリー二塁打を放ち、6対4と追い上げる。なおも無死二・三塁となったところで、代打に筒香が登場。ああ、ここでとっておきか・・。カウントが悪くなれば一塁が空いているので歩かせても・・と思ったが、ここはフルカウントから空振り三振に打ち取る。

しかし栗林は次の代打・京田にストレートの四球。これは作戦ではなくコントロールが定まっていないということで、再び満塁となり、ここで降板となった。代わって塹江が登板。梶原を三振に打ち取り、ワンポイントで島内に継投。ともかく、あと一人だ。

ここで島内は牧に押し出し四球を与え、6対5。なおも満塁のところで、佐野がレフトへのタイムリーを放ち、7対6とベイスターズが逆転する。続くオースティンが凡退して攻撃は終了したが、まだ9回裏の攻撃が残っているにも関わらずここで席を立つ人も出た。

9回裏は今季抑えで起用されている入江が登板。まず代打・野間がライトへのヒットで出塁(代走・羽月)。続く代打には曾澤が登場。ここで羽月が盗塁に成功したが、曾澤が死球を受ける。治療の後、無事に出塁して無死一・二塁となる。すんなりとは終わらせないようだ。

ここで二俣がバントを決めて一死二・三塁とした後、矢野の当たりは二塁への強い当たり。牧が処理したがこの間に羽月が生還して7対7と同点に追いつく。楽勝ムードから9回に逆転されたが、最後に何とか追いついてスタンドも再び盛り上がる。

続く小園は敬遠となり、迎えるは「時代は山足」。ここはぜひサヨナラを決めてカープのヒーローとなってくれ・・と願うが力のないフライ。7対7で延長戦に入った。

10回表は森浦が登板。三者連続三振という危なげない投球を披露する。一方のベイスターズは伊勢が登板。こちらも三者凡退とする。森浦は11回も登板。三振二つで五者連続三振とし、最後は梶原をゴロで打ち取る。

そして11回裏、山﨑が登板。ああそうか、ベイスターズにはまだこの投手がいたな。三塁側からは「康晃ジャンプ」が起こる。カープは森浦のところで代打・田村。

その初球、すくい上げた当たりはそのまま伸びて右中間スタンドの前列に飛び込む。8対7、劇的なサヨナラ本塁打となった。これはすごい。

ちょうどルーズベルト・ゲーム。観ている側としては面白かったが、現場としては何とも複雑な気持ちだろう。カープとしては今季初の連勝、初のカード勝ち越しとなったが9回ですんなり決めたかっただろうし、ベイスターズとしては9回の逆転はともかく、そこまでの失点にはすべてエラーが絡んでいたし・・。

ヒーローインタビューは、2回を完全に抑えて勝ち投手となった森浦、そしてサヨナラ本塁打の田村がお立ち台。田村は4年目でプロ初本塁打。若い野手も多い中、大きなアピールとなった。

観戦後は大混雑の中、広島駅に戻る。1階部分にも土産物店や飲食店、駅弁コーナーがオープンしており、ここも新たな賑わいである。「ミナモア」は「ミナモア」で改めて訪ねることにしよう・・・。

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バファローズ単独首位、エキサイティングリーグ・パ!!

2025年04月04日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

ありがたや。

・・といっても開幕6試合目のことなので、どうということもない。

ただ、北広島でのファイターズ相手の初戦を取ったのは大きい。2戦目、3戦目の結果如何でよりいい感じになる。

・・その中、現在少しずつ読んでいるのが「オーナーたちのプロ野球史」(中川右介著、朝日文庫版)。先の年末に帰省した際に立ち寄った書店で見つけた一冊である。

日本のプロ野球には現在まで58社が「親会社」として関わったということで、その中には鉄道、新聞、映画、食品、ITなどさまざまな産業が関わった。この一冊は選手の活躍には一切触れない代わりに、プロ野球のオーナーたちがどのように関わったのかという「産業興亡史」の一面が強い。

現在の両リーグを見るに、波乱万丈の歴史といえばやはりパ・リーグである。この一冊は各球団の変遷だけではなく、個性的なオーナーたちの経歴や武勇伝にも触れられている点で異色の歴史書といえる。まあ、苦難の時代が長かったが・・。

改めて、エキサイティングリーグ・パ!!

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平野佳寿、NPB通算250セーブ達成! バファローズも久しぶり「首位」浮上

2025年04月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月初めの千葉でのマリーンズ戦は平日にも関わらずデーゲームやったんやね。仕事終わりに試合の途中経過を観ようとしたらもう終わっていて・・。ちょうど春休みの子どもや学生にとっては観戦しやすい日程である(また、冬の屋外球場はまだ寒いだろうし・・)。

この試合はルーキー・麦谷が先制打を放ち、同点の後は公式戦に入って打撃好調の西川が勝ち越し打を放つ。9回はNPB通算250セーブが持ち越しとなっていた平野佳寿が登板。1点差をしのいで見事にセーブを記録した。

平野も息が長い投手である。入団当初は先発を務めていたが中継ぎ、抑えに転向。そしてメジャーに移籍したかと思えばバファローズに復帰し、リーグ優勝、日本一に貢献した。抑えの場面では常にランナーを出してファンをヒヤヒヤさせるのだが、最後は0点に抑える・・という不思議な投手でもある。記念すべきこの試合も二死一・二塁の場面を作ったが、最後はドラ1ルーキー・西川を三振に取るという劇場ぶり。

今季、抑えは基本マチャドが務めるが、こうしたベテランが健在なのも頼もしい。

チームはまだ5試合を終えたばかりだが、この日試合のなかったファイターズと並んで4勝1敗での「首位」。4日からはそのファイターズ相手に北広島での3連戦である。この3連戦の戦い方で今季の調子が少し見えるのかなと思う。広島から北広島の試合に行きたいという気持ちはあるが、なかなか・・。

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プロ野球観戦に新たな撮影ルール適用

2025年03月31日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

NPBプロ野球は開幕最初のカードを終え、バファローズはイーグルス相手に2勝1敗と勝ち越し。私が大阪で現地観戦した第2戦は九里の投球を観ることはできたもののチームは延長の末に敗戦。第3戦は高島の好投に打線も援護しての快勝。

他カードでは優勝候補本命のホークスがマリーンズ相手に3連敗、対抗のファイターズがライオンズ相手に3連勝と対照的な結果となった。まだまだ始まったばかりだが、これは面白いペナントレースになりそうな予感だ・・(まあ、3試合だけなんでどんな結果になっても同じようなコメントをするのだろうが)。

このブログではプロ野球の現地観戦に行った際には観戦記を書き、下手くそながら画像も多く載せている。本来なら3月29日の第2戦の観戦記を(前後編にしても)アップするところだが、使っているデジタルカメラのトラブルなどもあって画像データが途中までしか残っていないこともあり見送りとする・・。

さて、現地観戦の画像撮影といえば、今季からNPBでは新たなルールを設けた。NPBの公式サイトでの発表やネット記事、テレビニュースでも取り上げられたが、一般のファンに浸透しているかとなるとどうだろうか。私もこれから観戦してブログを書くことを想定しておさらいしてみよう。

まず前提として、現地での写真・動画の撮影じたいは試合前、試合中、試合後問わずOKである。また、撮影した写真や動画を個人で楽しむのも大丈夫。この「個人で楽しむ」には、自分でアルバムにして保存し、家族や知人に個人的に見せたり送ったりすることも含まれるようだ。ただ、これらには「他人に迷惑をかけない限り」とある。かわいいからといってビール販売の女性を盗撮したり(だいたいこういう場合は性的趣味が入る)というのはNG。まあここまではわかりやすい。

ここから新たなルールとなるが、「インプレー」中の選手の写真や動画をインターネット空間に投稿することがNGとなった。これにはブログ、YouTube、Ⅹ、インスタグラムなど幅広く対象となっている。

ただ、同じ試合中でも「ボールデッド」中の選手の写真や動画(140秒以内)は、試合後であればインターネット空間に投稿することはOKとある。「インプレー」、「ボールデッド」となると、野球のルールにも絡んでくるのでわかりにくいという方もいるだろう。

OKの場合として紹介されているのが、イニング間の投球練習、打者が打席に入る前、あるいはファウルを打った後に審判から「プレイ」がかかるまでの素振りや間を取る時間、ヒットを打った直後にタイムがかかっている間、本塁打を打ち、生還した後のベンチ前でのハイタッチ・・・といったところ。これらを試合後に投稿するのはOK。

文字で見ればわかりにくいが、要は「プレイ」がかかった後の投球のシーン、打撃のシーン、野手が打球を処理するシーン、盗塁や走者が生還するシーンというのは、試合後であろうと投稿するのはNGである。(大前提として、個人で楽しむ分にはOK)。

・・私が書いたところで余計にわかりにくいことで、その辺りはNPBの公式サイトやメディア記事をご覧いただくとして、このたびこうしたルールを決めることになったのは、誰でも気軽に無許可で試合のライブ映像をネットにアップできる環境ができていること(今は営利目的のものも多いという)、後は盗撮とか、SNSでの誹謗中傷とか・・このところ程度がひどくなっていることもあり、そうした事態への対応という。

私はSNSといっても投稿するのはこのブログしかなく(一応Ⅹ、インスタグラムのアカウントは持っているが閲覧のみ)、1日のアクセス数といっても某ローカル線の1日の乗降者数といい勝負でしかない程度でしかない。私がインプレー中の写真をブログに載せたところでNPB当局や選手から訴えられることなどないだろうが、そこはやはりSNSということでルールはルール。今後の観戦には注意しよう。

よく試合前に「観戦時の注意事項」として、ビン・カン持ち込み禁止や「観戦はご自身の座席で」とあるが、ぜひ各球団にはこの撮影ルールもマスコットキャラクターを使うなどして啓発してもらいたいところだ。

話はそれるが、バファローズファン関連のブログを拝見する中で、テレビ中継画像を引用してアップしている方がいらっしゃいますよ。そちらのほうが二重の意味で問題なのでは・・・。

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