まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・

2024年06月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。

・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。

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観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)

2024年06月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。

バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。

会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観戦は厳しいが、6時半頃にはドームに着きそうだ。

この日の先発はバファローズ・東、ホークス・大関。東大関・・・琴櫻、豊昇龍。いや、人の苗字で遊んではいけませんな。向かう途中、スマホで試合速報を見ると初回にホークスが栗原の2ランで先制。あらあらと思うと、周りの乗客の会話で「裏で1点入っとるで」というのが聞こえ、太田に反撃のソロ本塁打が出たのを知る。

個人的には試合開始から観戦したいということで、大阪勤務時代もなかなか平日ナイトゲームを観ることはなかったが、今回はせっかくの機会である。席に着いたのはちょうど3回表が始まったところ。先頭の周東の打球をショート・紅林が上手くさばき、一塁アウトの好プレーが出る。いったん小久保監督から物言いがついたが、軍配通りアウト。その後、栗原の内野安打、山川の四球でピンチを迎えるが、近藤を打ち取ってこの回無失点。

1回の表・裏それぞれに本塁打が出てこの日は打撃戦か?と期待したが、2回以降、バファローズは淡泊な攻撃が続いている。打線がね・・・。

5回表、先頭の周東が二塁打で出塁、今宮の犠打で三塁へ。ここで東は栗原に死球。ボールが当たる音、栗原の悲鳴が上段まで響く。一死一・三塁のピンチとなるが、山川を5-4-3というこれ以上ない形の併殺に打ち取る。

その裏、バファローズは二死二塁とするが頓宮が力のないファウルフライで同点ならず。ここでハリセンタイムとなるが、私が入場してから得点が入らないというのは・・。

そんなことを思ったからか。6回表、ホークスが近藤四球、柳町のヒットで無死一・三塁とする。先発の東はここで降板し、吉田に交代する。しかしその代わり端、正木にタイムリーが出て3対1となる。望みどおり得点は入った・・・ただしホークスに。

7回表、バファローズは3人目の髙島が登板。ここで先頭の今宮が四球、先制本塁打の栗原が3打点目となるタイムリー二塁打を放ち、4対1とする。さらに近藤にもタイムリーが出て5対1。どんどん離される・・。

ラッキー7のダンスタイムの後、西川、紅林、森と主力が続くが大関相撲の前に力なく三者凡退。ここまで観たところで席を立った。それなりに時間も経っておりさすがに帰りの時間も気になるところだし、この日の展開を見る限り、残り2イニングで同点、逆転の可能性はほぼないだろう・・。

試合は新大阪への移動中にそのまま5対1で終了。大関は8回まで投げて被安打4。試合後、中嶋監督のコメントにもあったが粘りとか、そういうのが・・。

実はこの前の日曜日も大阪で(この時は最初から最後まで)観戦していたが、またも敗戦。これで今季は1勝5敗1中止。京セラドーム大阪は4戦全敗というひどい結果に・・・。

 

・・さて、この記事を書きながらテレビにてバファローズ対ホークスの第3戦を途中から観戦したが、森の先制2ランに始まり、故障明けの宮城が5回まで無失点と見事な投球。デビューからの無失点記録試合の日本新記録がかかった古田島は連打で1点を失い、なおも満塁のピンチを迎えるも後続を断つ正に劇場を見せてくれた。3対1でバファローズが勝利。私が現地観戦した次の試合は良い形で勝つケースが多いようで、そこはうれしいながら何とも複雑な気持ちなのだが、次のカードも期待したいところである・・・。。

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観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)

2024年06月23日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。

広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。

このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。

さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこういう席もいいだろう。チケット売買のサイトから入手したもので、売り文句には「見切り席」とあったが、どの辺が「見切り」なのかなと思う。確かに目の前はネットだが、大商大シートとさほど変わらぬアングルである。ライオンズの選手もすぐ近くに見えるし、バファローズのベンチの様子も見られる。

今季のライオンズは開幕から絶不調、松井監督が休養し渡辺監督代行で迎えた交流戦でも大きく負け越し、前日のバファローズ戦も完封負けで5連敗中。シーズン100敗ペースだが、バファローズとの対戦成績は前日まで5勝5敗の五分。

スタメン発表。貧打のライオンズは4番に岸を起用。四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックスから入団5年目。アイランドリーグか・・四国八十八ヶ所の巡拝時、金剛杖を手にしながら各県での観戦を組み合わせたのも思い出である。

さて、試合開始。バファローズのナインが守備位置へ。

バファローズの先発は2年目の齋藤。ジャイアンツとの交流戦でプロ初勝利を挙げ、これからが楽しみな投手。

その齋藤に対し初回、ライオンズは先頭の西川が二塁打。続く滝澤のバントで一死三塁として、3番に入った栗山が犠牲フライで1点を先制する。ライオンズとしては球団ワーストの無得点記録が32で止まり、レフトスタンドからは「1・2・3・ダァーッ!!」。

ライオンズの先発は隅田。2番に入った森、3番・太田の連打でチャンスを作るが、4番・西川が空振り三振。続く紅林も凡退して同点とはならず。

3回表、齋藤は先頭の西川、一死から栗山に四球を与えて一・二塁となる。ここで4番・岸がレフト上段へ飛び込む3ランを放つ。これで4対0とリードを広げる。

齋藤は4回も児玉、源田のヒットで一死一・三塁とピンチを招くが、ここは後続を打ち取ってしのぐ。この日は毎回ランナーを背負うことになり、結局4回で降板となった。

4回裏、バファローズは西川、紅林の連打で無死二・三塁とする。続く宗の内野ゴロの間に1点を返すが、隅田の前にもう1点、2点とはいかない。

また5回裏も一死から茶野がヒットで出塁も、森の当たりはライナー。併殺となりチャンスを広げられない。

5回終了後のハリセンタイム。三塁側ではバファローベルとライナの共演。

さて5回表から2番手として登板の高島。6回、一死から児玉に三塁打を許すも、後続を打ち取り追加点を許さない。

7回表、3イニング目に入った高島は栗山に四球(代走・高松は盗塁死)、岸にヒットを許すが無失点。ブルペンデーの先発など、この投手もいろいろな場面で起用されるがこの日も試合を壊さず粘りの投球を見せた。

バファローズのラッキー7。先頭の宗がヒットで出塁するも、安達、代打・セデーニョが凡退。そこから若月のヒットでチャンスを作り、茶野を迎えたところでこの日初めてマウンドに野手陣が集まる。

あと一本・・というところだが、ここは隅田が踏ん張り茶野は三振。

8回表、バファローズの3番手は先日加入のペルドモ。昨季はマリーンズで最優秀中継ぎに輝いた投手である。今季はメジャーでのプレーを目指していたが昇格ならず再来日となったが、バファローズとしてはカスティーヨと合わせて昨季マリーンズにいた2人の外国人が加わった形だ。1軍初登板、下位打線相手ではあるが難なく三者凡退とする。今後、勝ちパターンでの出番もあるだろうが、それにしても昨季までと比べてバファローズのブルペン陣の顔ぶれはガラリと変わっている。もっともこの日はビハインドの展開なので、私の勤務先企業出身の古田島の出番はなさそう・・。

7回まで1失点の隅田にかわり、8回は中継ぎに回っている松本が登板。簡単に二死となったが、西川が4番の一振りでライトへの本塁打。4対2とする。

9回表は山田が登板。二死から滝澤に内野安打が出た後、代打・中村が登場。ここで吉田に交代する。この投手もいろんな場面で登場するが、中村をフライに打ち取って無失点。後は最終回の反撃あるのみ。

9回裏、ライオンズはアブレイユが登板。これに対して先頭の宗が二塁打で出塁。代打・西野は凡退したがセデーニョが四球を選んで一死一・二塁と粘る。

長打で同点、一発出れば逆転サヨナラと期待の場面で、代打・杉本が登場。しかし力のないファウルフライで凡退。

最後は茶野が三振に倒れ、4対2でライオンズの勝利。100敗ペースのライオンズだが、序盤の先制を隅田の好投、リリーフ陣も抑えてよい勝ち方といえるだろう。一方バファローズ先発の齋藤はプロ初黒星となったが、これも経験である。

・・あと、どうでもいい話だが私の今季の現地観戦成績は1勝4敗1中止・・・。

 

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20年目の交流戦、球団創設20周年のイーグルスが優勝

2024年06月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今季も、ペナントレース前半の楽しみである交流戦が終了(正しくは、雨天中止になったタイガース対ファイターズの1試合が残っているが)、2024年の交流戦は最終戦でカープに勝利したイーグルスが初優勝した。

今江新監督のイーグルスはリーグ戦前半低調だったが、交流戦に入って投打がかみ合ってきた。大きかったのが超アウェイ状態で臨んだ(ビジター応援席の割り当てが11球団一狭い)甲子園でタイガースを3タテしたことだろう。

球団ホームページでは交流戦優勝記念のロゴが表示されていたが、その中に「20th」の文字が見える。ああそうか、球団創設からもう20年が経つのかと思う。イーグルス創設にいたるきっかけが「あの出来事」だったわけだが、その一連の協議の中で行われるようになったのがセ・パ交流戦である。

片や「あの出来事」の結果、合併球団として発足したオリックス・バファローズだが、阪急~オリックスという球団史の中で特に「オリックス・バファローズ20周年」として何かあるわけでもないようだ。

さてバファローズ、交流戦は10勝8敗でカープと5位タイで終了。途中7連勝もあり、得意の交流戦で何とか持ち直した感がある。

交流戦は昨年とはガラリとメンバーが入れ替わる中、先発ではエスピノーザ、曽谷、ブルペンデー対応の高島、齋藤、そして支配下登録の佐藤といったところが活躍、山下も最終戦で戻って来た。中継ぎでは私の勤務先企業出身の古田島がデビュー以来無失点を継続中、勝ちパターンには山田、本田が復調、どんな場面でも黙々と投げる吉田、井口といったところが支えている。抑えのマチャドは最終戦で逆転をくらったが、まあこれはこういう日もあると割り切るしかない。

攻撃陣では西川を4番に据えるという荒療治が功を奏したようで、3番・太田、5番・紅林で中軸はようやく安定してきた。前後についてはその時その時でしのぐしかないようだが・・。

パ・リーグ首位のホークスは相変わらず独走状態だが、2位・ファイターズから5位・バファローズまではまだ団子状態。ペナントレースもまだ前半ということで、再開後の勝負も楽しみである。

・・私はといえばこの交流戦、大阪での週末カードが2つあったが結局現地観戦に行けず、その中で1試合現地観戦した広島での試合は14対0でボロ負け。まあ、こういう年もあるだろう。来年はどのような日程・場所になるかわからないが、カープとの試合観戦は楽しみたいものである・・・。

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19歳齋藤プロ初勝利!、バファローズも復調4連勝!

2024年06月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

高校からプロ入り2年目、初登板初先発から5試合目にしてバファローズ先発の齋藤が5回を無失点に抑え、その後も中継ぎ陣がゼロでつないでジャイアンツ相手にプロ初勝利。

これでバファローズも今季初の4連勝、交流戦の関東シリーズもベイスターズ、ジャイアンツ相手に2カード連続の勝ち越しとなった。またこのジャイアンツ戦、1回戦は2対0,そして2回戦は5対0と2試合連続で0封。これは面白い。

またこの試合先制打を放ったのは4番・西川。故障や不調で選手の離脱が相次ぐとはいえ西川を4番に据えたのは不調にあえぐFA選手への荒療治に見えたが、面白いものでそこから4連勝とは。

そして、私の勤務先企業出身として応援する古田島が7回二死満塁の場面で登板し、ピンチを脱する。そして8回も三者凡退として19試合連続無失点。えらいこっちゃ。

さて9日の3回戦、バファローズはこのたび新たに支配下登録された佐藤が初登板初先発。高校から育成ドラフトで入団して5年目ということで、宮城と同学年である。そのエースは現在離脱中だが、その中で勝ち取った支配下。プロ初勝利の齋藤に続くよう期待しよう・・・!

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カープ対バファローズ@マツダ3回戦は逆転で連敗ストップ! 古田島プロ初勝利!!

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

前日29日、14対0というぐうの音も出ない完敗試合をマツダスタジアムで観戦。悪いものが全部出た、それよりも仕事の後に広島の夜風に吹かれながら生観戦できたのはよかったと割り切るしかないところだった。

そして迎えた3回戦。前半はネットでの結果のみ。バファローズ先発の齋藤は2回にカープ先発・九里のスクイズバントを本塁に悪送球して先制を許し、そして4回には一死三塁から九里に犠牲フライを打たれて2対0。打線も4回には連打と四球で無死満塁と攻めたてるも、ルーキー横山が併殺打、そして打席が回った齋藤が空振りで、前日からの無得点が続く。

帰宅するとNHKが生放送中。さて、テレビ桟敷の準備である。広島、山口限定放送だが、解説は大野豊、緒方孝市、そして武本アナウンサーというNHK広島最強の布陣である。その中、齋藤の後を受けて6回裏に2人目で登板した私の勤務先企業出身の古田島が何とかしのぐ。ただ、それでも得点が入らずバファローズとしては重苦しい。

7回表。カープは先発九里から継投に入り、矢崎が登板。ここで頓宮、そして古田島の代打・西野のヒットでチャンスを作り、1番・福田がタイムリーで1点差。続く西川のところでカープは塹江に交代。ここまで成績は良くないが西川を打席に迎えたことで中継も「ここなんよ!」の札が出るが、西川は四球で満塁。

そして、3番に入った太田がライトへのタイムリーを放つ。これで2点が入り3対2と逆転する。さらに、ライトからの返球をカットした一塁手・坂倉が、一塁走者・西川の進塁を防ぐために三塁へ投げた球を三塁手・小園が捕れず、西川も生還して4対2とする。これには解説の緒方氏が小園に苦言を呈していた。

さらに塹江から森、紅林が連続四球。さらに代わった黒原から頓宮が押し出し四球で5対2。なおも満塁で横山は三振に倒れたが、実に久しぶりのビッグイニングとなった。もっとも、小園のミスがなければ3対2のままだったかもしれない。それでも、この回の逆転で古田島にプロ初勝利の権利が回って来た。

7回裏は本田が危なげなくつなぎ、そして8回裏は阿部が登板。しかしヒット3本で一死満塁とピンチを迎える。ここでカープは代打・野間を送るが空振り三振。さらに代打・松山はセンターへの大きな当たり(テレビ桟敷で一瞬悲鳴をあげてしまった)だが、福田がキャッチして無失点。やれやれ・・。

9回、バファローズはカープ森浦に対して一死満塁として、頓宮が2点タイムリー、さらに西野の内野安打で8対2とリードを広げる。サブチャンネルにかわったテレビの前でカープファンよろしく「しゃっ!!」。

結局この試合はバファローズが快勝。そして、勝ち投手は古田島!やったぞ!

ただ、NHKはこの後、試合のハイライトシーンを流していて、大野、緒方氏の試合振り返りはいいのだが、ビジターチームのヒーローインタビューを流さない。

そこでCSにチャンネルを変えて、ちょうど古田島の表情を見ることができた。リリーフ陣も苦しい状況にあって、この先の活躍期待である。

前日までの悪いものをこれで出し切ったようなものである。広島の夜空の下で快勝を味わったファンの皆さん、おめでとうございます。まあ、相変わらず厳しい状況ですが、ぼちぼち勝っていきましょう。まあ、何かいいことあるかもしれんし・・・。

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観戦記・カープ対バファローズ交流戦@マツダ(ぐうの音も出ない完敗)

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

私にとってバファローズ対カープというのはプロ野球観戦でも楽しみにしているカードである。第1回の広島勤務時代には「広島市民球場でカープと近鉄がもう一度日本シリーズを戦う」ことを楽しみにしていたが実現せず、奇しくも球界再編、セ・パ交流戦の実施により、公式戦でこの両チームの試合を観戦することになった。

大阪、神戸、広島で毎年のように観戦しており、さまざま一喜一憂したことである。16対14の大乱戦があったかと思えば、接戦あり、鈴木誠也の「神ってる」3試合連続弾あり、延長戦でバファローズが大量点を挙げたり・・・いろいろあった。

さて2024年交流戦のこのカードは広島での平日3連戦。広島在住のバファローズファンとしては平日、また勤務先からマツダスタジアムへのアクセスに時間がかかることもあり、球場での観戦は難しいところ。そんな中、さまざまな要素が絡んで、5月29日の2回戦に行くことができた。三塁側上段内野指定席の空きがあり、当日行ければ儲けものくらいの気で確保したのだが、いろいろあって結局早上がりしたようなもので、試合開始の直前にスタジアムに到着できた。平日のナイターを試合開始から現地観戦というのもなかなかないことである。

すでにスタメン発表は終わり、試合前の「それ行けカープ」が流れているところ。カープファンの有名人がリレー形式で次々にビジョンに映し出される。こういうのを見るとやはりカープは人気球団であると感じる。

生ビール片手に、屋外のナイターを楽しみとしよう。よっしゃっ!!

試合開始。カープ先発の森下に対し、初回先頭の福田が幸先よくヒットで出塁する。続く2番は宗だが、一塁ゴロが併殺なりチャンスを作れない。次の中川はヒットを放ったが、森が倒れて先制点ならず。ちょうど、ビジターパフォーマンスシート越しに新幹線500系が広島に到着するところで、新幹線、在来線、貨物列車の発着を見ることができるのもマツダスタジアムの意外な楽しみである・・。

バファローズの先発は田嶋。特に故障や不調というわけではないが登板後の抹消が続いており、この日の出番である。そういえば、5月12日に鹿児島で行われる予定のホークス戦に合わせて九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを組んだものの雨天中止になったが、この試合のバファローズの先発予定が田嶋だった。結局ここで出番となったのだが・・。

初回、カープは先頭の秋山がヒットで出塁。続く矢野のバントはセーフティ気味になり、一塁セーフ。ここで3番・菊池がきっちり送りバントを決めて一死二・三塁。続く小園の内野ゴロの間にカープが1点先制。

2回、バファローズの先頭は西川。登場時、スタンドのカープファンからも温かい拍手が起こる。西川がFA宣言してバファローズ移籍が決まった際、カープ首脳陣だけでなくファンも温かく送り出したのだが(私が定期的に通っている医院のスタッフも、私がバファローズファンと知ると「ウチの西川をよろしくお願いします」と診察時に言ってくださったのだが)、今季ここまでの成績は決して期待に見合ったものではなく、所詮その程度の打者・・いやそれ以下というしかない。カープが現在好調なのは、天才だか何だか知らんけどこの打者を放出したこともあるのでは?とすら思う。

続く頓宮の四球、太田のヒットで一死一・二塁として打席にはドラフト1位ルーキーの横山が入る。体調不良でベンチを外れた紅林に代わっての先発起用。しかしここは森下が貫録を見せて三振に打ち取る。次は9番・田嶋でなすすべもなく同点のチャンスがつぶれる。

3回裏、カープの先頭は投手・森下だがヒットで出塁。さすが、打撃にも定評のある森下である。

続く秋山は倒れたが、次の2番・矢野がセンター越えの三塁打を放ち、追加点を挙げて2対0とする。そして次の菊池に対して、田嶋が暴投。これで3対0となる。

この回二死から小園が出塁し、続く末包がレフトへの一発を放つ。5対0。これまで「天敵」と思っていた方もいるバファローズに対して大量リードだ。これもチームの勢いだろう。スタンドも大いに沸く。

スタンドの熱狂の一方で、火照る身体を少しクールダウンしようということで、ライト側奥のコンコースには巨大ミストのサービスがある。この日は夜涼しかったが、これからというもの、瀬戸の夕凪も合わせてスタンドは蒸し暑く、こうしたサービスは人気になることだろう。

序盤で5対0となったが、森下の調子がよいのとバファローズ打線が完全にイカれているのとで試合自体はテンポよく進む。ちょっと、コンコースで何か仕入れますか・・。交流戦限定メニューの「ポンぽこサワー」や、県内ということで「戸河内ハイボール」。もう完全に呑みモードだが、夜風に吹かれながらの野球観戦というのも久しぶりである。

売店に行っている間にカープがチャンスを作り、秋山のタイムリーで1点追加、6対0と一方的。打順の関係もあり田嶋は4回裏終了まで投げたものの、厳しい結果となった。

5回裏は井口が登板。ファイターズ自由契約~バファローズ育成~支配下を経て、どちらかといえば便利使いの登板が続く。まあ、こうした一方的な試合でも誰かが登板しなければならないことで、まず5回は起用に応えた。

5回裏終了。マツダスタジアム恒例の「CCダンス」である。カープは12球団で唯一チアガールが存在しないのだが、ビールの売り子さんがそれぞれの持ち場でダンスするのが独特である。5回裏のカープの攻撃のタイミングを見つつ、背負っているビール樽をいったんおろし、スタンドを盛り上げる。せっかくなので、この後私の席の通路に来た売り子さんから労いを含めて一杯注文する。いやもう、今日はカープに完敗、乾杯ですわ・・。

5回は無失点の井口だったが、6回は先頭の坂倉に四球、続く宇草にヒットを打たれ、曾澤が追加点のタイムリー。さらに森下にもタイムリーが出て、合わせて8対0となる。さらには秋山のタイムリー、交代した山田に対しても矢野が犠飛を放ち、10対0。カープファン、広島の皆さんにとっては最高だろう。この後、小園の打球はバットが折れたものの、タイムリーとなって11対0。もし京セラドーム大阪で攻守切り替えて同じようにリードされていたら、この時点で席を立っていたと思う。貴重なマツダスタジアムでの試合だから試合終了まで座ることにしようというのも一つの決断だが・・。

7回ラッキーセブンも森、西川、頓宮があっさり打ち取られる。そういえば2回一死一・二塁となって以降、まったくランナーが出ていない。11点取られてもまだ何点か取っていればまだ救いはあるのだが・・。

7回裏には赤いジェット風船が舞う。そしてバファローズの捕手は森から石川に交代。実質、白旗をあげたようなものだ。

その7回もカープは攻撃の手を緩めず、坂倉、宇草の連打の後、曾澤が2点二塁打で13対0。さらに、途中出場の大盛にも西川の頭上を越すタイムリーが出て14対0。

8回表はハーンが登板。ルーキー横山、2年目茶野らを簡単に退ける。

8回裏、育成から支配下登録されたばかりの才木が登板。しかしいきなり小園、末包に連打を浴び、カープのチーム安打も19本となった。ここまで来れば20安打でも変わらないと思ったが、才木が踏ん張り後続を断つ。

9回表、河野が登板。一死から宗が四球。ランナーが出ること自体2回以降初めてである。宗は投球の間に二塁へ進んだが、最後は石川が倒れて試合終了。14対0、久しぶりにこんな試合を観てしまった・・。

これだけの一方的な試合だが試合時間は3時間あまり。実質、バファローズの攻撃時間はいくらあっただろうかというくらいのものだった。もう、悪いところが全部出たと思い、現地で観戦することができたのを唯一の思い出として帰宅することに・・・。

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広島「勝ちじゃけぇ!!」 Bリーグ日本一とセ・リーグ首位浮上

2024年05月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロバスケットボール・Bリーグのチャンピオンシップ。ワイルドカードから勝ち上がった広島ドラゴンフライズが、王者・琉球ゴールデンキングスを破っての逆転日本一を決めた。2戦先勝のチャンピオンシップ、琉球が先勝したが2戦目を広島がとり、そして連勝である。チームとして初の日本一を「下克上」で決め、今季での引退を表明している朝山正悟主将にとっても最高のエンディングとなった。

広島市西区民の一人として、祝福します。

・・・その一方で、28日からはカープ対バファローズの交流戦。序盤はネット速報、そして後半からテレビ桟敷での観戦だっ。試合は投手が踏ん張るも打線の援護がないというパターンで、先発エスピノーザが初回に末包に与えた先制打が重くのしかかり、7回二死三塁の同点のチャンスにも、安定感ある床田の前に広陵高校出身の福田が三振。バファローズは勤務先企業出身の古田島は相変わらずピンチを招いては無失点に抑える「平野劇場」の後継者にふさわしい投球を披露したが、最終回は栗林が101セーブ目と、レジェンドへの新たな一歩となる締めでカープの勝利。

ドラゴンフライズの「勝ちじゃけぇ!!」はいいが、個人的にはバファローズがカープに敗れたことでがっかり。やはり両チームの勢いの差がなぁ・・。

この日タイガースの試合が中止になったことで、セ・リーグはカープが首位に立った。ドラゴンフライズのBリーグ日本一と合わせて、広島のスポーツ紙や地元局番組はどんちゃん騒ぎ・・・(各紙「広島版」の見出しがあるのですよ!)!!。

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交流戦を前にして・・・

2024年05月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

この週末は交流戦前最後の3連戦、バファローズは所沢でライオンズとの試合だった。

初戦は序盤からの点の取り合いで9回にバファローズが一気に5点を勝ち越し、しかしライオンズもその裏に粘りを見せ、結局9対6でバファローズが勝ったもののヒヤヒヤした。そして第2戦はバファローズがリードしたものの7回に一挙4点を奪われての逆転負け。第2戦はテレビ桟敷で観戦したが、CS放送で解説していた松坂世代・ライオンズOBの吉見太一氏の「選手の『つなごう』という意識」を強調していたのが印象的。

そして26日の第3戦。この日は出勤していたので結果だけだったが、終盤まで1対0でリードしていたのが、8回に5点を取られての逆転負け。ブルペンデーで何とかつないだのだが・・。

3試合ともライオンズが終盤に粘り、攻勢を見せたところだが、一方のバファローズは投手陣が厳しい。開幕当初は「8人ローテ」でゆったり回していたが、5月に入り一人、また一人と故障や不調で脱落、気づけば6連戦のうち2試合がブルペンデーとなった。そしてリリーフ陣も盤石とはいえない。私の勤務先企業出身である古田島投手がルーキーながら出番が回って頑張っているのは喜ばしいが・・。

さて連勝したライオンズだが、26日の試合終了後、松井稼頭央監督の休養が発表された。監督休養・・・バファローズでも相次いだが、あのライオンズでこのような事態になるとは意外である。交流戦というのは一つの節目になるのだろう。ライオンズの切り札として、二軍監督、一軍ヘッドコーチと順当に経験を積んだはずだが、やはり一軍監督というのはやった人にしかわからない難しいポジションなのだろう。ネットの書き込みを見ても、戦力に関して同情する意見も多いが、采配力に疑問、さらには「監督業に向いていない性格」とまで言われている。渡辺久信GMが監督代行を務めるが、どのように巻き返すか。また後任監督は誰になるか。

その交流戦がいよいよ始まる。初戦のカード、バファローズは広島でのカープ戦である。ここ数年の交流戦ではバファローズがカープに圧勝しているが、今季もカープは首位に迫る勢いがある。その中、広島在住の私としてはぜひともマツダスタジアムに駆け付けたいとして、平日で仕事もあるので実際に行けるかどうかは微妙ながら、一応、チケットを押さえている。交流戦の時だけは、広島の人を敵に回してもパ・リーグ各球団に勝ってほしいと願う日々なのである・・。

交流戦も楽しみましょう・・・。

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観戦記~バファローズ対ファイターズ@大阪5月3日(オリっこデーに力なく零敗)

2024年05月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

5月のバファローズのスケジュールはなかなか大変なスケジュールである。1日の神戸から始まり、神戸~大阪~仙台~秋田~宮崎~鹿児島~那覇~大阪~北広島~所沢~広島~大阪。移動日込みの2連戦ながら3カード続けての地方巡業、そして交流戦も始まる。気候のよい5月だからいいが、同じ月で北海道、東北、南九州、沖縄で試合が組まれるとは、前年まで3連覇のチームにちょっとハンデをつけたのかなとすら思う。

さて、1日の神戸での敗戦(この日はリードして9回表を迎え、マウンドには平野があがったが、平野大乱調、安達の1イニング3失策もあり一挙5点を取られて逆転負け)を受けて、3日~5日は京セラドーム大阪でのファイターズ戦である。大型連休後半は父の一周忌もあり大阪の実家に戻ったのだが、その前に「立ち寄り」での観戦である。

5月3日、広島から大阪に移動する。大型連休期間中「のぞみ」は全席指定となったが、朝の広島始発の便ということで十分空席もあり、2人席ながら新大阪まで隣の席は空いたままだった。

早朝に大阪に移動したのは混雑を避けるためでもあったが、スタンドにてバファローズの練習見学ツアーに参加することにした。一般の開門時間だとホームチームの打撃練習はすでに終わっているので、早出してこうした光景を観るのも貴重な機会である。

その合間で身体を動かすのも間近で見られる。

ファイターズの選手もベンチ前に姿を見せる。そこに近づくのはかつて所属していた石川。

45分の見学時間はあっという間に過ぎ、ドームの外に出ると早くも大勢の観客が入場を待っている。この日も満員御礼は確実だろう。

大型連休、こどもの日もあるということで、3日~5日は「オリっこデー」として行われる。ユニフォームの文字がカタカナで「バファローズ」、そして帽子も「バ」の文字。背中もローマ字ではなくカタカナで、選手自身が考えた愛称が入る。こども向けのイベントではあるが、当のこどもたちの目にはどのように映っているのかな。

スタメン発表の選手たちもいつもとは違った笑顔である。

中嶋、新庄両監督のガッチリした握手でいよいよ試合開始。

バファローズの先発はファイターズに相性のよいコーヘー・東。右手のマメをつぶしたため登板間隔が空いた中での登板。山本由伸、山﨑福也が抜けたバファローズの先発陣だが、新加入や復帰組を含めて先発ローテーションは日程に余裕を持たせた組み立てである。

その東、まずは先頭の加藤、松本を打ち取ったが、3番に入った売り出し中の田宮にストレートの四球とする。続くマルティネスは詰まりながらも力でライト前にヒットを放つ。

ここで、5番に回った万波が左中間を破るタイムリー二塁打。いきなり2点を先制る。レフトスタンドが大いに沸く。

そして続く郡司がレフトへのタイムリー。本塁でのギリギリのプレーだったが、これにはレフトを守っていた西川のプレー、返球が緩慢だという声も出たようだ。初回から3対0となったが、さて、どうなるか。

ファイターズの先発は鈴木。先発、中継ぎといろいろこなす下手投げ。今季も開幕当初は中継ぎだったが、前週に続き先発に起用されている。

その鈴木に対し、スタメン復帰の帝国華撃団・福田がレフトへのヒット。1番が似合うというか、1番しか打てないというか・・。この後、森の四球もあって一死一・二塁とするが、4番・頓宮が最悪の併殺打・・。

2回表は珍しいプレーが生まれる。二死一塁の場面で、一塁ランナーの水野が牽制球の時に飛び出して一・二塁間で挟まれる。しかし一塁の頓宮がタッチの時にボールを落としてセーフ。記録上、ランナーの水野は盗塁死、そしてボールを落とした頓宮にエラーがついた。

後味が悪い中、続く松本のライト前への当たりを二塁のゴンザレスが回り込み、一塁でアウト。追加点を許さないプレーに大きな拍手が起こる(前の試合で、あのベテラン内野手が1イニング3失策というのがあったためか・・)。

ここで奮起したいバファローズ打線だが、鈴木の緩急交えた投球に翻弄される。最速140キロないながら、90キロ台のスローボールが有効。一方の東も2回以降は立ち直っているだけに、何とか点を取りたいのだが・・。

その鈴木、6回一死、79球で降板。左打者が続くし、球数からみてノックアウトではなく予定通りの降板のようだ。ここまで無失点で来ただけでもファイターズとしては上出来だろう。マウンドには左腕の北浦があがるが、て二死から宗、森の連打で二・三塁と同点のチャンスを迎える。

ファイターズはロドリゲスに交代。打者頓宮だが・・・力のないファウルフライで得点ならず。

ファイターズのラッキー7も東は三者凡退。初回だけが悔やまれるところで、結局8回途中、113球被安打5の内容だった。

終盤のバファローズにはチャンスが続いていた。7回裏は一死一・二塁で代打・セデーニョが登場するも空振り三振。

8回裏、ファイターズ5人目のマーフィーに対し、先頭の福田が四球で出塁。四球ではあるが小さくガッツポーズも出た。続く宗も四球で無死一・二塁。クリーンアップ、大いに期待だ。

しかし続く森がレフトフライ。そして頓宮が・・セカンドへのライナー。二塁から出ていた福田が戻れず併殺打。頓宮も悔しい表情。試合後、中嶋監督はこの場面の福田の走塁(帰塁)に苦言を呈していたようだが・・。ただ、打順の巡り合わせだと、いい場面で頓宮のところに回って来て、ことごとく潰してしまった形だ。それが4番といえば4番なのだろう・・・。

9回裏はファイターズ抑えの田中が登板。バファローズ打線には反撃の力なく、最後は「ドラゴン」杉澤が三振に倒れて試合終了。

お立ち台は今季初勝利の鈴木。参りました・・。

ファイターズとの3連戦、翌日4日の第2戦は先発・エスピノーザ、そして平野に代わって抑えを務めることになったマチャドの好投でバファローズが勝ったが、5日の第3戦は8回に登板した宇田川が崩れて逆転負け。5月も苦しい立ち上がりとなった。まだ序盤戦とはいえ、打撃不調は続くし、これまでチームを支えてきた投手陣にも陰りが見える。いやまだまだこれから・・・。

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野球観戦の前に福岡・宮地嶽神社に参拝

2024年04月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月21日、日帰りで福岡までホークス対バファローズの試合観戦に出かけた。その観戦記はすでに書いたのだが、その前段ということで・・。

広島から博多までは「のぞみ」や「さくら」なら1時間10分以内、「こだま」でも1時間半、途中駅で後続列車の通過待ちが続いても2時間ほどで着く。新幹線の時間だけでいえば大阪よりも近い。そのこともあり、2回目の広島勤務となった2020年10月以降、バファローズの福岡での試合を観る機会もつくっている。

さてこの日、広島6時53分発の「こだま781号」で出発する。この列車、九州への日本旅行の割引プランを使って何度も利用している。現在鹿児島まで進んでいる九州八十八ヶ所百八霊場めぐりでは九州へのアプローチとなっている。この日は乗車した後、車内ではウトウトを通り越してしっかり眠っていた。各駅停車だが、ホームの駅名標を見ていない駅もちょくちょく・・。

九州に入り、さすがに8時を回ると体もシャンとしたようで、8時21分、博多に到着。そのまま在来線ホームに出て、門司港方面の列車が発着するホームの一角にあるスタンドでラーメンをいただく。ホームの立ち食いそば・うどんはあちこちにあるが、立ち食いラーメンというのが博多らしさである。

さて、ペイペイドーム福岡での試合である。あ、4月25日からは「みずほペイペイドーム福岡」という、スポンサーが2社連名となったなあ・・。もしこのドームで日本シリーズが行われることになると、日本シリーズのスポンサーはSMBC、三井住友である。「みずほドーム」というのは面白くないだろうな・・・あ、いや、ホークスが日本シリーズに進出してこうしたことを心配するより、バファローズが4連覇して日本シリーズ進出、そしてタイガース・・いやカープとの対戦でバファローズが日本一になることが、私の願いである・・。

まあ、オリックス銀行、楽天銀行というのもあるし、いらん心配だ。

何の話だったか。ドームでの試合前に福岡のどこかに行けないかということである。九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島だし、取り急ぎ、福岡での札所めぐりはない。その中で鹿児島線の門司港行きに乗り、降り立ったのは福津市にある福間駅。

ここから向かうのは宮地嶽神社である。福岡から東の方向に筥崎宮、香椎宮、宗像大社など由緒ある神社が並ぶ中、宮地嶽神社もあったなということで出かけてみる。西鉄貝塚線は以前は西鉄宮地岳線として津屋崎まで運転されていたが、この神社への参拝者の輸送も担っていたことだろう。

やって来た西鉄バスに乗り込み、6~7分で宮地嶽神社前のバス停に到着。松ヶ枝餅などを売る門前の商店街を抜けると石段が続く。

石段を上りきったところで後ろを振り返る。この日はどんよりした空模様でこの後雨になるのだが、ここからの景色が「光の道」として知られている。参道が海岸まで一直線に伸びており、沈む夕日がその参道を照らすと一筋の光の道が生じる。毎年2月下旬、10月下旬頃に見られる現象だが、有名になったのは数年前にテレビCMのロケ地になってからだという。

もちろんこの日は景色を望むべくもなかったが、石段の横には「光の道」のパネルがある。

そのまま境内を進む。宮地嶽神社の創建は約1700年前、神功皇后が三韓征伐に出発する時、宮地岳の頂上に神を祀り、勝利を祈願したのが始まりとされる。後に神功皇后を主祭神として、おつきの勝村大神、勝頼大神とともに祀られている。「何事にも打ち勝つ開運の神様」として全国から多くの参拝者が訪れる。

様々な神馬やなで牛も並ぶ。神馬といえばたいていは颯爽と駆ける様子を表しているが、こちらには頭を垂れている神馬像がある、これは何かのメッセージだろうか。ちょうど脇に「人間万事塞翁が馬」とあるが・・。

拝殿に到着。しめ縄が太くて大きい。大きなしめ縄といえば出雲大社を思い浮かべるが、宮地嶽神社によればここが日本一大きいという。

また奥の本殿だが、屋根が金色である。宮地岳の中腹には6世紀末頃のものとされる宮地岳古墳というのがあり、石室にはさまざまな装飾品が納められており、金を施したものも多数見つかっている。時代を経て開運、商売繁盛の神として信仰を集める中、現在の地に遷って80年の年に屋根を黄金色にしたとある。しめ縄の他、こちらも日本一の大きさとされる大鈴、大太鼓。そして「光の道」・・パワースポットを前面に押し出しているかのようだ。

ここまででも十分ご利益ありそうだが、宮地嶽神社でぜひ訪ねるべきとされるのが「奥之宮八社」。こちらも一社一社お参りすれば大願が叶うという信仰がある。この奥之宮の先にあるのが宮地岳古墳である。それほど時間もかからないようなので、せっかくならば訪ねてみよう。

まずは一番社の七福神社。小さな祠だが、いきなり七福神のお出迎えとは。

二番社は稲荷神社。朱色の鳥居が幾重にも並び、狐の像も出迎える。

そして三番社の不動神社に向かうが、参道には多くの幟が奉納されている。ここが奥之宮八社発祥の地で、祠の奥に宮地岳古墳の石室があり、現在は不動明王が祀られている。不動「神社」というのも神仏習合の要素があり、そもそも、かつてはこの地を治めていたであろう有力者の石室を神社にするというのも大胆だと思う。

ここで折り返しとなる。四番社は万地蔵尊。子どもの願いを叶えてくれるという。

五番社は恋の宮。こういうジャンル?も扱っているのか。淡島神社と濡髪大明神の二社ということで、女性の体、心両面を守るという。

六番社は三宝荒神。火の神様として、台所や食べ物・調理の神様として信仰されている。祠の脇には竈も置かれ、また左右に鶴が一対置かれている。竈はわかるのだが、鶴が三宝荒神と何か関係あるのだろうか。

七番社は三宝荒神のすぐ脇の水神社。この辺りは大きな川がなく、農民たちは古くから宮地岳の地下から湧く水を神の恵みとして大切にしてきたという。

そして最後は薬師神社。こちらも薬師如来が神社に祀られるという神仏習合である。

江戸時代中期、宮地岳の山崩れにより古墳の石室が見つかり、畏敬の念として不動明王を祀ったのが奥之宮八社の始まりとのことで、八つの社でありとあらゆるご利益を網羅している。よく八社並べたもので、ありがたい限り。

宮地嶽神社からの帰りだが、バスの本数が限られる中、奥之宮八社を回ったことで中途半端な時間になった。ただ、往路のバスも乗車時間は6~7分だったから、歩いても行けそうだ。今にも雨になりそうな中、約25分で福間駅に戻った。ここでちょうど雨が降り始めたから、宮地嶽の諸々の神仏が護ってくれたようなものだ。

そして博多まで出て、ドームまで移動。そしてこの日はバファローズが勝ち、私の福岡観戦の連敗記録も止まった。宮地嶽神社さまさま・・・?

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観戦記・ホークス対バファローズ@福岡(宮城、圧巻の投球で今季初完投!)

2024年04月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月21日、福岡で行われたホークス対バファローズ3連戦の3戦目を日帰りで観戦。今季は開幕シリーズとして大阪で行われたバファローズ対ホークス戦以来の野球観戦である。2回目の広島勤務となってから、むしろ大阪より近くなったこともあり、年に一度は福岡で観戦している。もっともここまでの観戦成績は4戦4敗。しかも、昨年、一昨年はホークスがサヨナラ勝ちという有様。久しぶりに、福岡でのバファローズ勝利を観たいものだ。

19日から3連戦、第1戦はホークス・山川がバファローズ・山下から特大の一発を放つなどでホークスが大勝。第2戦はバファローズが中盤までリードするも、中継ぎ陣が四球連発で乱れて同点に追いつかれ、リリーフ総動員の結果延長引き分け。第3戦はバファローズが宮城、そしてホークスがスチュワート・ジュニア。

日帰り観戦のこの日、朝8時半には博多に到着。その後、別のスポットを回っており(その話はまた別に)、博多駅に戻ったのは11時半。博多駅バスターミナルからペイペイドームへの直行バスが出ているのだが、駅前にむかってこの長蛇の列である。この時間になり、雨も本降りになった。「バスはどんどん来ますんでね~」という係の人の案内でしばらく待つが・・。

20分ほどでようやくターミナルの中に入り、傘を差す必要はなくなったが、ここから列が動かなくなる。ここで係の人の案内で、ドーム周辺の渋滞の影響で、折り返しとなるバス車両がなかなか戻らないという。雨のせいもあるだろう。さらに、博多駅からドームまでの所要時間も45分ほどという。これだと試合開始の13時に間に合わない。

・・ということで、結局地下鉄で唐人町まで行き、歩くことにした。たまたま乗った地下鉄も博多駅から座れたし、唐人町から歩くといっても15分ほど。雨なので傘を差すのは面倒だが、それでもぎゅうぎゅうのバスで45分揺られるよりはよい。11時半に博多駅に着いた時点でそうすればよかった。

ドームに入ったのは12時半を回っており、スタメン発表は終わった後。グラウンドでは試合前のイベントの最中。この日は両チームのパフォーマンスチームのコラボである。

席に着く前に買ったビールを一呑みすると試合開始である。今回は三塁側のS指定席に陣取ったが、バファローズファンの姿も結構見かける。

1回表、スチュワート・ジュニアに対して一死から西野が四球、西川がヒットで早くも先制のチャンス。しかしセデーニョ、頓宮が凡退で無得点。

そしてバファローズの先発は宮城。ホークスとの開幕戦では好投しながらも援護なく惜敗したが、第1戦、第2戦と中継ぎ投手もフル稼働した後で、長いイニングが期待される。

「ファイト!九州」。ホークスの各イニングの攻撃前に選手が代わる代わるビジョンに登場する、ビジターとしても拍手である。熊本地震や各地での豪雨災害など、何かと苦しめられる九州。私も九州西国霊場や九州八十八ヶ所百八霊場を回る中で、九州のさまざまな面白さに触れているところである。

ホークスの1番は周東ではなく野村勇。周東はここまで全試合出場で打率もよく、盗塁もバシバシ決めていたが、「家庭の事情」での欠場という。ご不幸でもあったのかな。そこで野村が抜擢されたが、宮城は問題にせず凡退。初回三者凡退とする。

2回はスチュワート・ジュニアが宗に四球としたものの後続を許さず、また宮城も山川から空振り三振を奪う。

3回表、先頭の福田がヒットで出塁。すると続く西野がライトへの二塁打。ここにライト柳田の悪送球が重なり、福田が一気に生還、西野が三塁まで進み、1対0でバファローズが先制。いい形での先制にうなるばかり。

しかしこの直後、ケガの手当てということで西野がベンチに戻る。治療の後、いったんグラウンドに戻ったが結局安達が代走に出る。走塁の際に右太ももを傷めたとのことだが、結局この試合後に登録抹消となった。まあ、まだ序盤だし、しっかり治療して戻ってほしい。結局この後は中軸が続かず1点止まり。中でも、森の打撃が・・。

直後の3回裏、ホークスは下位打線から海野、緒方の連打で一死一・三塁とする。ここで1番・野村勇に回り、小久保監督の起用に応えたいところだったが宮城の前に空振り三振。今宮も凡退して宮城が踏ん張る。

4回裏、ホークスのクリーンアップの攻撃だが、トイレと買い物を兼ねてコンコースに出る。近くの15番ゲートは、往年の福岡ダイエーホークスの「炎の中継ぎエース」と呼ばれながら、病のため現役のまま亡くなった藤井将雄さんを追悼、顕彰する特別なところだ。正式な永久欠番とはされていないが、亡くなった2000年から20年以上経った現在も空き番号となっている。

さて、飲み物を買って席に戻ろうとするとスタンドからコンコースに歓声があふれてくる。コンコースのモニターを見ると、二死から近藤がライトスタンドに同点ソロ本塁打を放ち生還するところだった。この、私が席を立っている間にホークスの選手が本塁打を放つシーン・・以前にもあったように思う。これで1対1となった。

直後の5回表、前のイニングに盗塁死があって再びの打席となった福田が四球(この辺りで、四球が多いことから「いつものスチュワートが始まった」という声が聞こえる)、途中出場の安達が手堅くバントを決める。西川が凡退し、セデーニョがレフトへのヒットを放つが福田は三塁で止まる。

ここで頓宮がきれいにライト前に弾き返し、2対1とリードする。「ほいさ~」ではなく小さなガッツボーズだが、少しずつ復調の気配を示している。

その裏、宮城が2三振を奪うなど三者凡退。調子を上げてきた。

6回表、ホークスのマウンドは左腕の長谷川。現役ドラフトでファイターズから加入した投手だが、宮城とはまた違った変則投法で、6回、そして7回を三者凡退とする。この日はリードを許しての登板だったが、そのうち、いい場面で出てくるかもしれない。

7回裏、ドームには黄色のジェット風船が舞う。野球ファン、やはり風船飛ばしたいですかねえ・・。

この回も宮城が続投。球数も少ないしテンポもよく、試合時間も短いペースで来ている。7回も山川捕ゴロ、近藤、栗原を連続三振とする。

8回表のホークスのマウンドにはルーキーの澤柳。頓宮に四球、森に死球とするが後続を打ち取る。ライオンズから相次いでFA宣言した森、山川が並ぶ姿・・。

9回表は又吉が登板。一死二塁とした後、西川がライトへのタイムリー二塁打を放つ。貴重な追加点となり、3対1。

そして最終回も宮城が登場する。8回まで95球と、球数はまったく問題ない。こうしたテンポ良い投球が持ち味で、この日はまさに好投である。ホークスは野村勇の代打に中村晃が告げられ、大きな歓声が起こるが内野ゴロでまず一死。

しかし続く今宮がヒット。この先、クリーンアップを迎える。一発が出れば同点の場面。最後に山場が来たが、ベンチは動くことなく宮城に託す。

それに応えた宮城、粘る柳田を空振り三振、しかし続く山川が体勢を崩しながらもヒットで出塁して、二死一・三塁とする。さすがはホークス打線で、ここでこの日本塁打を放っている近藤。一発出れば逆転サヨナラということで、私も以前の福岡でのサヨナラ負けの場面を思い出す・・。

ここで踏ん張ったのは宮城。ボール球を振らせての空振り三振で試合終了。何とかこの3連戦を1勝1敗1分として、シーズンの勝率も5割に戻した。

いや~、私の福岡観戦でのバファローズ勝利は何年振りだろうか・・・ひょっとしたら「大阪近鉄」までさかのぼったりして。

ヒーローインタビューはもちろん宮城。前の2試合、中継ぎ投手がフル稼働した後を受けての見事な完投勝ちで、これにはホークスサイドも「参りました」という他なかった試合である。まあそれでもホークスが首位にいることには変わりなく、今季この先両チームによるペナントレースが楽しみだ。

試合終了後、天神駅、博多駅行きの直通バスは長蛇の列。ただここは往路のこともあるので、雨の中だが歩いて唐人町まで戻ったほうがよさそうだ。多くのファンがぞろぞろ歩く中で試合を振り返るのもよいものだ。

スムーズに博多駅まで戻り、元々予約していた列車を大幅に繰り上げて17時30分発の「こだま864号」博多南行き・・・もとい岡山行きに乗る(「博多南行き」は表示ミスによるもの)。500系新幹に揺られる中、靴下も脱いで濡れた足を乾かす・・。

まだまだペナントレースは序盤だが、この先も熱い戦いを楽しみに。九州にもまた訪ねることにする・・・。

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東好投も残念。なかなか、上手くいきませんな。まだまだこれから!

2024年04月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

ペナントレースもカード一回りの最終シリーズとなった。バファローズは大阪でファイターズと対戦。12日の初戦はプロ入りここまで負けなし、ファイターズにも好投を続けていた東が先発。6回一死まで無安打投球、結果7回1安打1失点(その失点も盗塁悪送球での進塁後、野選によるもの)と好投したが、打線の援護なくプロ初黒星となった。

打たれまくっての黒星ではないだけ、余計にもったいないところだが、ここまで好投を続けていることには変わりない。これからも楽しみである。

ただ打線が・・あと1本が出ないし、波に乗れない。

チームもここまで3タテこそなく、直前のイーグルス戦ではシーズン初のカード勝ち越しとなったが、この日の敗戦でシーズン初の連勝はまたもお預け。シーズン始まったばかりとはいえ、なかなか思うようにはいかない。

まだまだこれから。週末はテレビ桟敷から声援を送るとしよう・・・。

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観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪開幕第3戦(この試合も後半で・・)

2024年04月02日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

3月29日、NPBの公式戦が開幕した。今季はバファローズのオープン戦を現地で観ることもなく、開幕までの選手の動向も結果だけで知るところではあるが、いきなり開幕戦は今季打線を強化したホークスとの3連戦である。第1戦、第2戦とも接戦となった後の31日の第3戦、今季初めてとなる京セラドーム大阪に向かう。

開幕シリーズ来場者特典(この日は、リーグ3連覇記念のリング)の引き換えや、コンコースでしばらくぶらついて入場までの時間を過ごす。グッズショップは長蛇の列でさすがに並ぼうとまでは思わなかった。

山本由伸もメモリアルのコーナーとなったのか・・。

早いうちに前売りチケットを購入したのだが、この3連戦は連日満員御礼で、3試合で10万8000人あまりと、本拠地開幕3連戦としては球団過去最多の観客動員となった。12時前に入場した時はまだ空席も多かったが、試合開始の時刻が近づくと席も埋まり、応援団のボルテージも上がる。

両チームのスタメン発表。ホークスは先発捕手を甲斐から海野に代えてきたが、それにしても、1番からずっとスキのない打線である。一方のバファローズは相変わらずの日替わり打線で、この日は1番に太田、そして4番には前日決勝ホームランを放ったセデーニョを起用。決して開幕戦、第2戦と打線の当たりはよくないが、どうなるか。

13時試合開始。バファローズの先発は田嶋。まずは初回、三者凡退に抑える。

一方、ホークスの先発はスチュワート・ジュニア。今季、通年での先発ローテーション定着を目指す投手である。初回、バファローズは二死から西川がヒットで出塁するが、セデーニョが三振に倒れて無得点。

この日も序盤は投手戦の様相を見せる。2回、先頭の山川に四球を出すも後続を抑える。

また3回は二死から周東がセーフティバント、そしてすかさず盗塁で二塁まで進むが、今宮をライナーで打ち取って得点を許さない。

一方のバファローズは3回、一死から紅林が四球で出るも、太田が注文通りの併殺打。

直後の4回、一死から山川が2打席連続の四球。田嶋も警戒しているか。そして続く近藤がセンターへの大きな当たり。あわや抜けるかという打球を渡部が伸びあがって捕球する。その時、一塁走者の山川は何と三塁まで進んでおり、このキャッチにどうすることもできずにボールが一塁に送られ、ダブルプレー。センターの頭上を越すと確認したが、アウトカウントを間違えていたか・・。

試合が動いたのは5回表。一死からウォーカーがバックスクリーンへのソロアーチを放つ。1対0でホークスが先制。ジャイアンツから移籍し、オープン戦も好調だったが今季初本塁打。ベンチでも笑顔である。

田嶋は結局5回で交代となったが、ヒットは周東のセーフティバントとウォーカーのソロ本塁打だけで、今季初先発として上々の立ち上がりである。

一方で5回裏、先頭の森、そして頓宮が連続四球で無死一・二塁とする。続く宗のところで森が牽制で誘い出されるもそのまま三塁に走り、無死一・三塁となる。同点、逆転のチャンスだ。

ここで宗はライトへのフライ。これで森が生還して1対1となったが、二塁を狙った頓宮がアウト。結局ダブルプレーのようなもので走者がなくなり、続く杉本も三振。ランナーを貯めての逆転とはならなかった。

1対1で5回まで終了。ここで恒例の「ハリセンタイム」となるが、グラウンドに出てくるのは昨季までの女性グループ「BsGirls」ではなく、男性と女性が半々になっている。新たな公式ダンス&ヴォーカルユニット「BsGravity」というそうで、一瞬、この世界でも「ジェンダーフリー」という発想が出てきたのかなと思う。まあ、「BsGirls」目当てでおっさん共が気色悪いオタクぶりを見せていたことを思うと、こういうのもいいだろう。

6回表、田嶋の後を受けて吉田輝星が登板。ファイターズからの新加入で、開幕戦に続いての登板。1番・周東から始まるホークス打線を三者凡退とする上々の投球。この先にも期待である。

ホークスも6回裏からはスチュワート・ジュニアの後に津森と投入。こちらも三者凡退で難なく抑え、同点のまま終盤に入る・・。

7回表は小木田が登板。今季も中盤から終盤の大事な場面での起用である。先頭の山川を打ち取るものの、続く近藤にヒット。そして栗原に右中間への当たりを許す。タイムリー二塁打となり、2対1と勝ち越し。さらに、前の打席で本塁打のウォーカーがタイムリーで、3対1とホークスがリードを広げる。

反撃したいバファローズのラッキー7、マウンドには3人目の松本。ここで先頭の西川がこの日複数安打となる二塁打で出塁。追い上げムードが高まる。

・・しかし、続くセデーニョ、森、頓宮が相次いで凡退。ここであと1本が出ない・・。

8回表、マウンドには山田。一死から周東が四球で出塁。続く今宮がセンターへの打球を飛ばすと、周東があっという間に生還。守備の乱れもあり、今宮は三塁へ進む。これで4対1。じりじりと差を広げる。

反撃したい8回、マウンドの藤井から先頭の宗が四球、続く杉本にようやくタイムリーが出て、4対2と追い上げてさらに無死二塁。

しかし、紅林、代打・西野が連続で見逃し三振。続く代打にT-岡田が登場してスタンドが沸き、何とか粘って四球とする。二死一・二塁で、次は西川。

ここで藤井が暴騰し、二・三塁と一打同点とチャンスを広げたが、西川はあえなく三塁ゴロ。試合後も悔しいとのコメントを出していたそうだ。

9回表はルーキーの高島がプロ初登板。いきなり先頭に山川を迎える。打球は打ち取った当たりだったが、飛んだところがよかったか守備が今一つだったか、そのまま外野を転々とする。その間に山川は三塁まで激走。先ほどはボーンヘッドでの三塁激走はあったが、今回は珍しい三塁打である。この後栗原に犠牲フライが出て5対2。

となると、9回裏はオスナ。モイネロが先発に回り、新たな勝ちパターンでオスナにつなぐ。

先頭のセデーニョにヒットが出たものの、最後は頓宮が併殺打で試合終了。終盤に突き放され、結局開幕戦シリーズはバファローズ1勝2敗と負け越しで終わった。

ヒーローインタビューは先制本塁打のウォーカー。

試合終了後は、帰りの新幹線まで時間もあることから、グラウンドに下りられるツアーに参加。試合後はバファローズファンもホークスファンもノーサイドで、グラウンドの熱戦の余韻を楽しむ。この日は両軍ベンチにも入ることができ(ブルペンにつながる電話の受話器には手を触れないように、との注意あり)、あちこちで記念撮影を楽しむ姿。

外野ではそこかしこでキャッチボールが繰り広げられる中、フェンス際をぐるり一周、外野フェンスの高さも感じ、人工芝の上で寝そべったりもする。

なぜかドカベンにオオタニサンも交わる。

最後にマウンドに上がり、終了。

さて、これからペナントレースが始まるわけだが、やはりホークス(だけではないのだが)とは今季熱戦が続きそうだ。この先、福岡、さらに鹿児島での試合を観戦すべくチケットを確保しているのだが、九州での試合、私が観に行くとこのところホークスが勝っている。今度こそは・・・。

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オープン戦観戦記・イーグルス対カープ@倉敷(投手戦が一転、終盤にもつれ・・)

2024年03月06日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

3月3日、倉敷で行われているイーグルス対カープのオープン戦3連戦の第3戦を観戦。倉敷マスカットスタジアムを訪ねるのも20年以上ぶりである。

まずはカープの攻撃ということで、レフトスタンドからファンファーレが流れる。イーグルスの先発はベテランの岸。まずは宇草、田中、秋山を難なく打ち取る立ち上がりを見せる。

一方のカープの先発は新外国人のハッチ。プロフェールによると150キロ後半のストレートとチェンジアップ、カットボールを投げるとある。こちらも入江、辰己、浅村をいずれもフライでアウトにする。

2回表、カープの4番はこちらも新外国人のシャイナー。しかし岸の前に空振り三振。隣に座っていたカープファンからは「またダメ外人じゃのぉ・・」とぼやく。続く坂倉も凡退し、打席にはまたも新外国人のレイノルズ。しかしこちらも凡退。「打てん外人じゃのぉ・・」とまたもぼやく。確かに、このところのカープが外国人打者に苦戦しているように見えるが、これは他の球団にも当てはまること。

この後、ハッチ、岸の両先発は好投を見せていずれも被安打ゼロ。岸は実力者だから当然として、新外国人のハッチについては試合後、新井監督が開幕ローテーション入りを明言したそうだ。九里、床田、森下に次ぐ1枚ということで、後はここに誰が割って入るか。

3回裏のマウンドには黒原。ドラフト1位の背番号24は3年目を迎え、そろそろプロ初勝利がほしいところ。こちらも先発ローテーション入りを目指している。その中でのアピールの好投で、イーグルス打線を抑える。4回裏には浅村、島内といった実力者を連続の見逃し三振に切って取る。

一方イーグルスは4回表からドラフト1位ルーキーの古謝が登板する。こちらも先発ローテーション入りを狙う存在である。田中に四球を与えたものの、4番・シャイナーを併殺に打ち取る好投を見せる。ちなみにシャイナーはこの打席で交代となった。

その中で、カープの初安打は田村。日本代表にも初めて選ばれ、FA移籍した西川のポジションを狙う期待の若手である。

5回裏、イーグルスは先頭のフランコがヒット、一死から岡島にもヒットが出て一死一・二塁とはじめて得点のチャンスを迎える。

ここで打席には倉敷出身の太田。ライト側、一塁側のイーグルスファンから拍手が起こり、先制のチャンスだったが空振り三振。続く黒川も凡退して無得点。

ピンチを脱した黒川は6回までの4イニングを投げて無失点。こちらも先発ローテーション入りのアピールが続く。

7回表、「それ行けカープ」が流れ、大きな手拍子が起こる。そろそろ両チーム得点がほしいところだが、イーグルスは3人目の吉川が登板。代打・高木にヒットを許すも無失点。

そして7回裏は「羽ばたけ楽天イーグルス」。これを主催試合で聞くというのもよいものだが、仙台にも久しぶりに行ってみたい。いや、仙台に限らず、北海道のエスコンフィールドや関東地方の球場・・・そもそも東日本全体がご無沙汰なので何処も行きたいところなのだが、現実はなかなか遠くて・・。

その7回裏、カープ3人目の河野からいずれも途中出場の伊藤、中島の連打で一死一・二塁として、迎えるは太田。ふたたび先制のチャンスだったが、今度は併殺打。太田とすれば、第1戦では自らのシートで子どもたちを招待したこともあり地元凱旋としたかったが、またも残念なことに・・。

さて、試合が動いたのは8回裏。カープのマウンドには4人目の内間。12月の現役ドラフトで、イーグルスからカープに移籍した投手である。ここで古巣相手の登板である。しかし、村林の四球、阿部のヒットで二死一・三塁となる。

ここで迎えた平良のところで内間がワンバウンドの暴投。村林が生還し、思わぬ形で先制点となった。さらにその平良、続くフランコに連続で四球を与え、二死満塁としてしまう。

これで内間は降板、急遽、塹江が登板したが、こちらも伊藤にストレートの四球を与えて押し出し。2対0となった。これには倉敷に詰めかけたカープファンからもため息が出て、席を立つ人も出た。まあ、終盤の8回裏で2点が入ったということで、このまま試合終了となることを見越しての動きである。

9回表、イーグルスは5人目の宮森が登板。このまま抑えるかというところだが、カープ先頭の宇草がヒットで出塁。一死後、途中出場の久保が伊藤の悪送球で出塁し、一死一・三塁とする。ここで林がタイムリー二塁打を放ち、2対1と追い上げる。スタンドも俄然盛り上がって来た。

続くは高木。ここでレフトへの値千金のヒット。まず一人が生還して同点。続く林も戻って来て3対2と逆転する。・・とここで、林の生還をめぐってイーグルスベンチから物言い。審判団がいったんベンチ裏に下がる。今はこうした地方球場でも物言い(リクエスト)ができるのか。もっとも、大型ビジョンがないので先ほどのプレーがどうだったのか、観客は見ることができないのだが・・。

協議の結果、軍配通りセーフ。捕手陣にタレントが揃っていてまだまだ修行中の若手だが、いいアピールになった。

9回裏は塹江が続投。一死から黒川が内野安打を放つ。この判定に今度はカープベンチから物言いがついたが、こちらも軍配通りセーフ。

このまま塹江が後続を抑え、3対2でカープが逆転勝ちとなった。それにしても、序盤はヒットも出ない投手戦だったのに引き換え、終盤に来てもつれるとは。また、試合開始直後は晴れていたが終盤にはどんよりと雲が広がり、時折雨もぱらつき、照明も点灯した。オープン戦とはいえてんこ盛りの一戦に満足である。ベテランの調整と若手、新戦力のアピールが同居するオープン戦ならではの面白さも味わえた・・。

さてこの後は小雨がぱらつく中、中庄駅に戻る。ところがそこは大変な人混み。この日の観客は16000人あまりとのことだったが、駅じたい小ぢんまりしているし、列車の本数もそう多いわけではない。構内に人があふれているためしばらくは入場規制が行われるほど。

何とか改札を抜けてもこの通り。まあ、こういうのも地方球場ならではの年に何回かの光景ということで仕方ないだろう。駐車場から外に出るのに渋滞するよりは、まだ我慢できる。

この後、せっかくなので帰宅する前に倉敷で一献としたのだが、それはまた別の機会に書くことにする。

なお、オープン戦の観戦はこの試合だけ予定しており、気になるバファローズの観戦は公式戦に入ってからとなる。山本、山﨑福が抜けた後の先発陣がどうなるのか気になるところだが、こちらはこちらで長いシーズンを楽しむことにしよう・・・。

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