まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

バファローズ・岸田新監督誕生・・・「勝つには彼の力が必要だ」

2024年10月09日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

2024年のレギュラーシーズン終了後、中嶋監督が電撃退任を発表。その理由は様々伝えられている中、後任監督をどうするか気になるところだった。候補としては水本ヘッドコーチ、田口守備走塁コーチ、あるいは小林2軍監督といったところの内部昇格が言われていた。外部からの招聘はなかなか難しいし、在野のOBも大勢いるがどうだろうか・・。

その中で決まったのは、岸田投手コーチの昇格である。さすがにこれは意外だった。

かつてのブルーウェーブ~阪急の系統だと梶本隆夫、近鉄の系統だと鈴木啓示までさかのぼるそうだが、それは別にどうでもいい。あの球団合併から20年を経て、ついに「オリックス・バファローズ」として生え抜きの監督が誕生したことのほうが大きいと思う。

ちょうど首相が交代し、衆議院も解散したタイミングということもあってか、一部マスゴミは面白がって「岸田政権誕生!」としていたが・・。

岸田新監督といえば現役時代にはクローザーも務めていたが、京セラドームでの登場時のビジョンで流れる「Everytime We Touch」の一節「Without you, it's hard to survive」、そして「勝つには彼の力が必要だ」というキャッチコピーとともに登場する姿が印象的だった。チームはこの先ピンチに陥りそうな展開だが、そんな時の救世主として期待したい。

チーム編成はこれからとのことだが、どのようにチームを立て直すか。ここはある程度長い目で応援することにしよう。「オリックス・バファローズ」出身初の監督なのだから・・・。

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バファローズ今季最終戦、宮城残念、そして中嶋監督が・・・

2024年10月07日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

10月6日、バファローズの今季最終戦は仙台・楽天モバイルパーク。バファローズの先発は宮城。最優秀防御率のタイトルをホークスのモイネロと争うが、タイトル獲得にはまず規定投球回に到達する必要がある(その意味では、タイトルを「争う」までにも至っていないのだろうが)。その規定投球回までは7回3分の1で、タイトル獲得にはそこまで自責点0で投げ切ることが求められる。あるいは、8回3分の1を自責点1でとどめる必要がある。同じBクラスが確定したイーグルス相手ということでまだ期待が持てそうだが・・。

その宮城は序盤から好投を見せた。そして珍しく?打線も若月の満塁本塁打、セデーニョの2ランで序盤からリードを広げた。しかし4回に浅村の犠牲フライで1点を失う。タイトルにはもう1点も許せない展開となった。

もう一つの「敵」はこの日の雨。7回表のバファローズ攻撃中にグラウンドにシートが敷かれて中断。その後シートがはがされ、ベース付近に砂も巻かれるなど整備の方たちも尽力し、責任審判も再開できないか周りにも声掛けをしていたが、結局は無念のコールドゲーム。宮城には勝ち星がついたものの、無念の表情が印象的だった。

宮城については一時故障で離脱した時期もあった。もしもう1試合でも登板の機会があり、普段通りの投球をしていれば早々に規定投球回に到達し、逆にタイトルを獲得したホークスのモイネロにプレッシャーをかけることもできただろうが、これも今季何かとチグハグな展開のバファローズ、最後は天にも見放された形である・・・。

今季は山本、山﨑が抜けたことでエースの働きを期待された宮城。打線の援護がない中でよく頑張った。来季こそはもう一段階ジャンプアップした姿を見せてほしい・・・。

 

・・・と、ここまで書いたところでネットでの速報。バファローズ、中嶋監督が今季限りでの退任を表明したとのこと。何とも残念だ・・・。

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観戦記・カープ対ドラゴンズ@マツダスタジアム~9月最後の試合で月間20敗目

2024年10月04日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

9月29日、バファローズとの交流戦以来のマツダスタジアムである。混戦の中で9月は首位で迎え、これは最後ぎりぎりで優勝するかな?と思わせながらズルズルと黒星を重ね、気づけばBクラス、また前夜はジャイアンツの4年ぶりリーグ優勝をここで決められるという有様である。

カープファンの方々にとっては急に秋の空が訪れたようで、このドラゴンズ戦はチケット完売ながら、売買サイトには多数の出品があり、価格も大幅に下がっている。この日は内野2階席を確保してやって来た。

ペナントレースは秋の空かもしれないが、実際の空気はまだまだ暑い。熱中症対策として、ライトスタンドの奥のコンコースでは名物の「大雲海」が定期的に発生し、また無料の氷配布コーナーもできている。ビニール袋に氷詰め放題で、これを体に当てると実に気持ちいい(もっとも、飲むのはご遠慮くださいとあり、氷が溶けた後は水袋ばかりが増えたのだが・・)。

さて試合。カープの先発はルーキーの常廣。9月15日の初登板初先発のベイスターズ戦で見事勝利投手となって以来の登板。今季のカープは先発投手はそれなりに揃っていたが、来季以降ローテーションに入れるか。

初回、ドラゴンズは先頭の岡林、村松、福永の3連打で無死満塁とする。早速ピンチだ。

ここで4番・石川がタイムリーでドラゴンズ1点先制。依然無死満塁の場面だが、続く細川を三振、カリステを併殺に打ち取り、初回の大ピンチを1失点でしのぐ。

一方ドラゴンズの先発は髙橋。ここまで防御率は1点台前半を記録し、チーム勝ち頭の好投手である。

この髙橋に対して、カープは先頭の秋山がレフトへの二塁打。続く矢野の当たりは一・二塁間をラッキーに抜けるヒットとなり、1対1の同点となる。次の野間のヒットで無死一・三塁として、4番・小園の犠牲フライで2対1と逆転。リーグ屈指の好投手相手に見事な攻撃で、優勝を逃したもののクライマックスシリーズへの最後の粘りを見せようとしていた。ただここは髙橋が踏ん張り後続を打ち取る。

2回裏もカープは追加点のチャンスを迎えていたようだ。「ようだ」というのは、ちょうどこの時コンコースにて追加の氷をもらう列に並んでいて、隙間からの景色とスタンドの歓声でかろうじて分かった次第。カープは二死一・二塁として、打席には先ほどタイムリーの矢野。この打球をドラゴンズのショート村松がファンブルして矢野は出塁したが、三本間で走者の韮澤が刺されて走塁死。追加点とはならなかった。

続く3回裏、先頭の野間がライトへの当たりで一気に三塁に到達。一死後、打席に坂倉の場面でドラゴンズの捕手・加藤が投球後に三塁へ牽制球。ここで野間がアウトになった。2回に続く痛いアウトでスタンドからため息が起こる。

4回表、細川の二塁打、カリステのヒットで無死一・三塁となり、続く板山の犠牲フライで2対2となる。その後二死二塁となり打順は髙橋。ここで代打・川越が登場。常廣が打ち取って逆転は許さなかった。

代打が出た髙橋は3回で降板となった。観戦した時、初回に2失点とはいえ髙橋に代打とは立浪監督も思い切った勝負手に出たのかなと思ったが、これまで防御率がリーグトップの数字とはいえ、肝心の規定投球回に達していなかった。この試合で2回3分の1を投げれば規定投球回に達し、2失点したとはいえリーグトップはそのまま。一気にランキングに登場し、残り試合数からして他の投手を上回り最優秀防御率のタイトル獲得が確実となった。これを受けての降板である。今やドラゴンズの若きエースといっていい。

・・余談だが、パ・リーグの最優秀防御率のタイトルは最終戦の結果にかかっている。ここまでホークスのモイネロが先発転向初年で防御率はダントツの1位だが、ここに追いつこうとするのはバファローズの宮城。最終戦となるイーグルス戦で素晴らしい投球を見せれば、規定投球回に到達するとともに防御率もトップとなる。何とも地味でややこしいタイトル争いだが・・。

4回裏は福谷が登板。以後、ドラゴンズは継投に入る。

5回裏、カープは二死から矢野のヒット、野間の四球で一・二塁と勝ち越しのチャンスを作り、打席には小園。しかしここで捕手・加藤が投球後に一塁へ送球。先ほどに続き野間がタッチアウト。新井監督から物言いがあったが、協議の結果、軍配通り野間はアウト。1試合で牽制球アウト2回、しかも投球後の捕手からの送球でアウトというのも珍しいケースだろう。

ネット上ではこの日の野間のプレーに対して辛辣な意見が並んでいた。確かに、捕手からの牽制で2つもアウトを献上するというのもなかなか見ることのないプレーである。野間に対してはカープファンの中にはかねてから厳しい意見もあり、ひょっとしたらこの試合のプレーが来季からの野球人生に何らかの影響があったりして・・・?

この後、秋山のNPB通算1500試合出場として記念プレートが贈られた。ライオンズで活躍してメジャー入り。日本復帰にあたり古巣ライオンズではなくカープを選ぶという、なかなかない進路である。

5回裏のCCダンス後の6回表、常廣は自らの暴投もあり二死二・三塁のピンチを迎えたが、代打・宇佐見を打ち取り無失点とする。2対2のまま常廣に勝ち負けはつかなかったが、ランナーを背負いながらも最後は抑えるだけの力はあると感じられた。

7回表、ドラゴンズのラッキー7。パフォーマンスシートから「燃えよドラゴンズ」が流れる。元々「ナゴヤドームに詰めかけた」だった歌詞が、バンテリンドームを名乗るようになって歌詞から「ナゴヤドーム」が消え、「戦う中日夢強く」に変更されたのだが、この部分をあえて「『広島球場』詰めかけた!!」とトーンを上げる。どこの球場でもそんな感じなのかな。

その7回表、常廣の後を受けたハーンが走者を出しながらも無失点とする。

そして「それ行けカープ」。この時点ではまだクライマックスシリーズの可能性は残っていたし、何よりも目の前の試合で勝利してほしい、そんな思いを込めたジェット風船が空を舞う・・・頭に2つ3つ当たって痛いが。

7回裏には齋藤が登板。まずは簡単に二死となるが、ここで1番・秋山がセンター前に運ぶ。打球を見て秋山は一気に二塁に到達。

続く矢野の当たりは一塁へのボテボテのゴロ。ただこれが幸いし、一塁へのヘッドスライディングはセーフ。そしてこの間に、二塁走者の秋山が一気に三塁を回り、本塁セーフ。3対2とカープが勝ち越した。立浪親方・・もとい立浪監督から一塁の判定に物言いがついたが(二死なので、一塁アウトなら無得点でチェンジ)、軍配通り一塁はセーフ。この日は秋山、矢野の1・2番が大活躍である。

そして8回は島内が登板。投球練習中にトイレに立ったのだが、トイレで流れるRCCラジオの実況で「今季は中継ぎで10勝を挙げまして・・」とあった。確か昨年は最優秀中継ぎ、で、今季も10勝。頑張ってるな・・と思ったのだが。

ちょうど外に出ると歓声というか、罵声というのかスタンドがざわめいていた。ドラゴンズ先頭の細川がセンターへの本塁打。これで3対3の同点となった。試合後、ネットでの書き込みを見るに、島内が今季10勝といっても、同点の場面で登場して無失点に抑え、その後チームが勝ち越したのならよいが、自分の登板時に同点に追いつかれて先発投手の勝ちを消し、そしてたまたまチームが得点を挙げたので結果的に自分が勝ち投手になった・・・と、あまりよろしくない評価のようである。もちろん数字を見れば抑えていることのほうが多いし、シーズン通して決して悪い成績ではない。ただ、一つの試合でその選手のイメージそのものが悪くなるのも、プロでは避けられないところである。

3対3のまま迎えた9回表にも同じようなことが起こった。9回のマウンドには栗林。9月前半のジャイアンツ戦、リードの場面で9回表に登場したが・・というあの試合は、それこそカープのリーグ優勝が離れていった象徴として語られるのだろう。

迎えるのは代打・ブライト。期待の若手とはいえここは栗林が難なく抑えると思ったその時、振り抜いた打球はレフト通路奥に飛び込む勝ち越し本塁打。4対3となる。

こうなれば9回裏はここまで最多セーブのマルティネスが登板。先頭の二俣が出塁するも、続く末包が内野ゴロ、最後は頼みの秋山が併殺に倒れ、ドラゴンズの勝利。勝利投手は8回裏登板の清水、マルティネスにセーブ。敗戦投手は栗林となった。マルティネスに次ぐセーブ数の一方で、これで6敗目・・。

この後、ドラゴンズは広島での今季最後ということでグラウンドに出てスタンドに一礼。今季限りでの退任が決まった立浪監督も頭を下げ、ファンからの声援に応える。ミスタードラゴンズとして満を持して監督に招聘されたが、結局3年連続Bクラス(下手すれば3年連続最下位)。同じタイミングで監督になったファイターズの新庄監督と何かと比較されて気の毒だが、プロ野球の監督というのも難しい。それでも若手の登用や、先発の髙橋のような好投手も出ていることから、来季以降巻き返しである。

そして、一方のカープはといえば・・・。

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とうとうカープはCS出場ならず・・・1ヶ月でここまで転落するのか

2024年10月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

NPBプロ野球のレギュラーシーズンもそろそろ終わりを迎え、2日までに両リーグの優勝、クライマックスシリーズ進進出球団が決まった。

3連覇を受けたバファローズは結局序盤からそのまま低空飛行で、一転して5位に終わった。特に優勝したホークス、3位のマリーンズにはことごとくやられた感がある。特に福岡でのホークス戦は1勝8敗1分と散々なものだったが、その唯一の1勝を現地で観ることができたのは私にとっては(福岡での観戦連敗を何年かぶりに止めたこともあり)今季の思い出である。

またバファローズといえば、今季5月終わりにマツダスタジアムで行われたカープとの交流戦も観戦した。ありがたいことに平日夜のナイターながら訪ねることができたのだが、試合は14対0でカープが圧勝。カープはこの試合の直前にセ・リーグの首位に浮上し、苦手の交流戦も乗り切ったところ。地元広島でも前年の2位に続き、今季こそは新井監督の下で優勝の期待が広がる。ジャイアンツ、タイガースの調子が今一つだったこともあった。

カープはそのまま勝ち進むが、ジャイアンツ、タイガース、ベイスターズが僅差で並ぶ中、首位のまま9月に入った。ここで勝負の1ヶ月だったが、3日~5日のベイスターズ3連戦3連敗で怪しくなり、10日~12日の広島でのジャイアンツ3連戦、特に2戦目、9回表リードの場面で登板した栗林が打ち込まれて逆転負けしたあたりで一気におかしくなったように思う。その後も黒星を重ねてズルズルと順位を落とし、28日の広島でのジャイアンツ戦の完敗で、マツダスタジアムでの相手チームの胴上げを許す羽目になった・・。

そして10月2日、この日の敗戦で4位が確定し、クライマックスシリーズ出場もなくなった。

つい先日まで大はしゃぎだった広島のマスコミの皆さんが今季をどのように振り返るかはこれからだが、1ヶ月前に首位にいたチームが、接戦の中とはいえほぼ無抵抗でズルズル順位を落とし、最後はBクラスになったというケースはこれまであっただろうか。いろんな要素が重なったとは思うが、お気の毒である。

・・・そんな中、9月29日にマツダスタジアムで行われたカープ対ドラゴンズ戦を観戦した。たまたまこの日にスケジュールが空いた中、チケットの取引サイトを見ると(優勝がなくなり、クライマックスシリーズ進出も怪しくなったためか)売り注文が結構安値で出ていた。その中、ネット裏の上段指定席を購入した。

そして対戦相手のドラゴンズといえば、3年目の立浪監督が今季限りでの退任を表明している。別に立浪監督のファンというわけでもないのだが、かつての「ミスター・ドラゴンズ」のユニフォーム姿を見るのもよい。

9月29日、広島駅に降り立ち、まだまだ暑いカープロードを歩く。この通りでは企業のシンボルカラーをあえて「赤」に変えるケースがあるのだが、このたび、かつてのマンションを建て替えて新たに「赤」のアパホテルがオープンした。これらはカープのチームカラーである「赤」に変えただけのことだが、私としては20世紀の「アカ化」、「共産圏化」を連想してしまう。企業カラーを枉げてまでして「赤」に染まらなければならないのは、ある意味中国やロシアに代表される全体主義の同調圧力か、広島のヤクザ文化に膝を屈した姿の現れである。

しばし試合前の球場の雰囲気を楽しむ。この日は尾道造船の冠試合。

ビジターパフォーマンスには名古屋、関西からのドラゴンズファンも「広島球場詰めかけた!!」で盛り上がっている。

両チームの先発は、カープがドラフト1位ルーキーで公式戦2試合目の登板となる常廣、ドラゴンズが最優秀防御率のタイトルがかかる高橋宏。

・・・観戦記は次の記事としよう・・・。

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Tー岡田、今季限りでの現役引退、これまでありがとう!

2024年09月10日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

パ・リーグのペナントレース争いはホークスが圧倒的な強さで、ここに来て敗戦があるものの全体で見てリーグ優勝は揺るぎないところだろう。あとはクライマックスシリーズ進出争いだが、ファイターズ、マリーンズがこのまま続くのだろう。バファローズも追い上げを見せているとはいうものの、ならばここで勝たねばならぬという試合もとことん落としているし、このまま5位で終わるのだろうな。それに対して今更どうこういうことでもない。

そんな中、T-岡田選手の今季限りでの現役引退が発表された。

このところの成績からして致し方ないところだが、バファローズの低迷期、そして3連覇への道のりの中で、生え抜きの「浪速の轟砲」も一区切りを迎えたということか。ここまでありがとう、お疲れ様でした。

個人的には、岡田彰布監督就任時に苗字がかぶるのを避けて「T-岡田」に改称した2010年に交流戦MVP、リーグ本塁打王で一気にブレイクしたのが印象的。また現地で目の当たりにした本塁打として今でもおぼえているのが、2014年の甲子園での交流戦での逆転本塁打、クライマックスシリーズでの決勝本塁打である。打力があるのに勝負どころでの弱さ・・というのが人間らしいというか、彼の愛されるところでもあったと思う。

その当時といえば、地力はあるのに肝心なところで敗けてばかりで横綱に上がれない時期が長かった(当時)大関・稀勢の里になぞらえていたこともあった。ここでヒットでもヒーローになれるという絶好の場面であっけなく三振とか、新喜劇のギャグでも見ているかのようなドーム全体がずっこけるような凡打とかの印象が強いのだが・・・一方で「ここで決める男」をリアルで魅せてくれる場面も多く・・・。

後は、一塁上段席に陣取っていると、打席のたびに「Tー!! お前の、ホームランが、見た~い!!」というコールをするおっちゃんのコンビがいたのも印象的。スラッガータイプの日本人選手が少ない中、豪快な一発を期待できる選手だった。

ともかく、オリックス・バファローズ一筋として懸命なプレーを見せてくれたし、記録より記憶に残るスラッガー、ここまでお疲れ様でした。ぜひとも、後進の生え抜きスラッガーを育成してほしいものだ・・・。

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観戦記・バファローズ対イーグルス@京セラドーム大阪~今季大阪観戦初勝利はサヨナラで!

2024年08月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

8月15日、お盆の京セラドーム大阪である。この日行われたバファローズ対イーグルス戦を、人生2度目のフィールドシート・大商大シートにて観戦。さて試合内容は?

まずはバファローズの先発・背番号96の高島が登板。このところ、バファローズはルーキーや育成からの支配下登録選手に90番台をつける傾向があり、昨年活躍した東、宇田川は10番台に「出世」。今季は私の勤務先企業出身の「優勝」古田島の97番や、この高島の96番といったドラフト組、また育成から新たに支配下登録され1軍登板も果たした93番・佐藤、95番・才木らが続く。

その高島は初回、先頭の小深田を打ち取り、続く村林は四球としたものの辰己、阿部と退けて無失点。

そして初回のバファローズ。イーグルス先発の岸から先頭の大里がヒットで出塁。その後二死から4番・森が右中間へのタイムリー二塁打を放ち1点先制。このイーグルスとの前の2試合で1得点、その前のマリーンズ3連戦で2得点だけだった打線だが、久しぶりのタイムリーである。

この後は高島、岸がそれぞれ粘りの投球を見せる。

3回裏、バファローズは一死から大里、来田の四球でチャンスを作るが、池田、森が凡退して追加点ならず。続く4回表、イーグルスは二死から鈴木が大里のエラーで出塁するが浅村が凡退。

1対0のまま、5回裏のハリセンタイム。さすが大商大シートで、チアパフォーマーのBsGravityのメンバーも近い。それはそうと、すぐ後ろのエリアからは歌の節目ごとに「○○○~!!」というおっちゃん連中、いやヲタどものコールが起こるのだが、正直気色悪い。

ヲタ連中はさておき、初回の森の先制タイムリー、そして高島が5回まで無失点ということで試合展開としては上々。さてさて後半は・・。

6回表、二死から辰己が四球で出塁。マウンドにコーチが向かったが、続く阿部がヒットでつなぐ。

このチャンスに鈴木がさすがの勝負強さを見せ、左中間への当たりを放つ。これで辰己、阿部が生還し、鈴木も三塁に到達。2対1でイーグルスが逆転した。あらあら・・・これにはさすが今季観戦全敗のジンクスが頭をよぎる。それでもこの日は次の浅村が不調でさらなる得点とはならなかった。

そして直後の6回裏、問題となるプレーというか判定が起こる・・。

この回、先頭の来田がヒットで出塁。続く池田がバントするも失敗で、ランナーが入れ替わったところで森を迎える。

ここで森がセンターへの大きな当たり。同点打か!と思った打球だったが、私の座席からだとセンターの辰己が直接捕球したか、フェンスに当たってから捕球したかよくわからなかったが、気が付けば一塁走者の池田が一・二塁間に挟まれ、二塁でタッチアウト。同点どころか、一気に3アウトとなりイーグルスナインがベンチに戻っていた。どうなっているのやら。

審判団が何やら協議する中、バファローズの中嶋監督がリクエスト要求の物言いではなく、グラウンドに出て審判団と言い争いになっている。何がどうなったのやら。イーグルスのラッキー7ということで球団歌が流れるところだが、グラウンドの様子にレフト側応援団もトーンダウンの様子である。

その後も中嶋監督、水本、田口コーチ等がグラウンドに居続ける。

試合後にはいろいろなネット記事が出て、ようやくこの場面の様子がわかった。森のセンターへの打球だが、この打球を判定したのは二塁ではなく三塁塁審という(そういう状況だったそうだ)。三塁塁審は打球がフェンスに一度当たってからセンター辰己が捕球したとしてフェアと判定した。

打った森は長打を確信して二塁を目指したが、一塁走者の池田は直接捕球のアウトと判断して、一・二塁間から一塁に戻ろうとした。この時二塁に向かおうとした森が池田を追い越す形になり(森は池田に進塁するよう叫んだそうだが)、森はアウト。そしてフェアの判定でインプレー中、一・二塁間にいた池田は挟まれる形になり、二塁を目指したがタッチアウト。記録は森のシングルヒットだが、送球の間に2つのアウトとなり、一気にチャンスがつぶれた。

この打球を判定したのは三塁塁審だが、中嶋監督はそれに納得がいかなかった模様である。打者、走者とも三塁塁審の判定なんか見えんやろと・・。まあ、仮にセンター辰己が直接捕球したとの判定だったとして、一塁に返球された時点で一塁走者の池田もアウト。結局どちらになっても併殺でチェンジ・・。こういう状況だから物言い(リクエスト)とはいかないし・・(セーフのジャッジに対してアウトではないか?と物言いをつけるのも変だ)。

まあ、審判の技量についてはさまざまな意見があるところだが、この時私個人としては、この期に及んで珍しく長々と抗議するほどの場面だったのかな?という思いでこの場面を観ていた。優勝争いの一戦でもないし、抗議するならもっと他にそういう場面があったのでは?とも思っていたが・・・。

抗議の後の7回表、山田が登板。高島は6回で3安打3四球2失点。ルーキーの先発として好投した。後を受けた山田は危なげなく三者凡退。先ほどの抗議で、イーグルスのラッキー7のムードがしぼんだかな?

7回裏、バファローズのラッキー7。イーグルスも岸から藤平に交代し、あっさりと三者凡退とする。そして8回表はバファローズ3人目の吉田が好投を見せる。

8回裏、イーグルスは3人目の鈴木。現在のイーグルスの勝ちパターンの投手である。一死から若月が四球で出塁し、代走に廣岡が起用される。その後二死二塁となったところで、来田の当たりはセンターへ。これが三塁打となり、2対2の同点に追いつく。若手の活躍に大きな声援が起こる。

9回表は抑えのマチャドが登板。二死から浅村に同点の走者となる四球を与えるが、その浅村、何を思ったか盗塁を仕掛ける。え?浅村って盗塁するタイプだったっけ・・。結果は余裕でのアウト。ここは打席の小郷にエンドランか何かのサインを出していたのが上手くいかなかったのだろう。

同点の9回裏、イーグルスのマウンドは渡辺。ここで先頭の森が二塁打で出塁。続くセデーニョのところでバント要員として山足が代打で起用されるが、守備を優先して申告敬遠。続く西川でどうするかというところだったが、結局敬遠ではない四球で無死満塁となる。

ここで迎えるのはこれまで無安打の紅林。とっておきの「紅球必打」である。何せ無死満塁、どう転んでも点は入るだろう・・。

2ストライクから紅林の当たりはライト線へ。文句なしのサヨナラ打!3対2! チームの連敗が止まった、そして私の京セラドーム大阪での観戦連敗も止まった!!

バファローズナインが内野で歓喜の輪となる中、イーグルスのライトを守っていた小郷はしばらく打球を手に立ち止まっていた。バファローズナインがはけるのを待っていたようにも、「今の打球、ファウルじゃないの?」と無言の抗議をしているようにも見えた・・。

やれやれ、これで今季の現地観戦は京セラドーム大阪で初白星。通算で2勝6敗1中止1見送り・・・。

お立ち台は同点打の来田、そしてサヨナラ打の紅林。紅林も1軍生活が長いので中堅どころと言えるが、年齢的にはまだまだ若手。これから中軸を担ってほしい野手陣。他にもこの試合に出場した大里、池田といったところとも競争してほしいものだ。

・・そのヒーローインタビューの前に、この夜で今季の関西遠征が最後となるイーグルスナインがグラウンドに登場した。レフト側はもちろん、ライト側、一塁側からも大きな拍手が起こる。まだ8月お盆時期だが、対戦カードによっては早くも「今季最終戦」となるのか・・。バファローズ、イーグルスともクライマックスシリーズ進出が厳しい状況だが、熱戦を見せてくれた。うーん、いつの日か仙台、東北の球場でこのカードを観戦したいのだが・・・。

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観戦記・バファローズ対イーグルス@京セラドーム大阪~久しぶりの大商大シートへ

2024年08月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

お盆の帰省、法要に合わせての野球観戦。ちょうど京セラドーム大阪では13~15日にイーグルス戦、そして16~18日にファイターズ戦という6連戦である。このうち、法要も終わった15日のイーグルス戦観戦に出かける。

当初は内野上段の指定席を確保していたのだが、チケットのリセールサイトを見ていると、一塁側・大商大シートBの出品を見つけた。1席の価格も抽選販売の定価に手数料相当が若干プラスされた程度で、法外な価格ではない。防球ネットのないグラウンドレベルでの野球観戦もいいだろう。このエリアでの試合観戦はこれまで2010年に一度だけあり、その当時は法律事務所がスポンサーとなった「アヴァンスシート」という名前だった。ちょうどその試合ではバファローズがベイスターズを破り、オリックス・バファローズとして初のタイトルとなる「交流戦優勝」を飾ったのを憶えている。

それ以降、観戦しようとたまに抽選に応募するが落選、またリセールサイトでも高値での取引でなかなか手が出ず、15日の試合にほぼ定価で入手できたのはラッキーである。

15日は午後から神仏霊場巡拝の道めぐりとして道明寺天満宮に参拝し、大阪阿部野橋駅近くで入場前の一献とする。当初、久しぶりに入ろうとした店が盆休みだったり満席だったりのところ、「晩杯屋(バンパイヤ)」という東京ルーツの立ち飲み屋を見つけた。大阪では珍しく業務用のビンに入ったホッピーあり、その他さまざまなアテもリーズナブルで出るのも早いし、大阪のおっちゃん連中も満足の様子である。初見だからプラスに見えた部分があるかもしれないが、ここはまた帰省、あるいは弾丸札所めぐりの帰途に立ち寄ってみよう。

大坂夏の陣の激戦地の一つだった道明寺から、現代のBs夏の陣の舞台である京セラドーム大阪に来た形だ。公式戦は8月、9月と続くが、私の予定を見るにおそらく今季最後の京セラドーム大阪になるかと思う。この試合前まで、京セラドーム大阪での観戦成績は5戦全敗。この日のイーグルス戦でパ・リーグ5球団との対戦が一回りするが、せめて最後は勝って終わりたいものだ・・。

この日は「侍ジャパンDAY」ということで、幟が出ており、入場時には記念のうちわも配られていた。通路にはU-18侍ジャパンの壮行試合のPRのためのキャラクターも見かける。

大商大シートに向かう。ちょうどイーグルスの打撃練習中で、大商大シートの前にも防球ネットが立てられている。打撃練習の中で投手陣もアップの最中だが、一塁側シートの前でかつての山本由伸のようにやり投げ(パリ五輪で金メダルもとりましたなあ)でアップをするのはあの投手ではないか・・。

シートに入る時にグラブを渡され、席に備え付けのヘルメット、ゴーグルの着用を呼びかけられる。試合中にファウルボールが直接飛び込むことも想定され、また守っている野手がボールを追ってすぐ目の前に来る可能性もある。それも楽しみにしていたが、この試合に限っていえばゆるいフライが2球ほど飛んできただけ。試合観戦のうえでは安全だったが・・。

イーグルスの打撃練習も終わり、グラウンド整備とともにシート前の防球ネットも持ち去られた。一気にグラウンドの視界が広がった。

ベンチ前でキャッチボールしているのは、オリックスOBの谷佳知さん。アトランタ、アテネ五輪野球のメダリストの一人である。ちなみに奥様はシドニー、アテネの金メダル2個を含む五輪5大会連続メダルの谷(田村)亮子さん。パリ五輪は終わったばかりだが、次のロス五輪では野球も復活する見込みだし、侍ジャパンにも新たな目標ができることだろう(さすがにロス五輪にはアメリカもメジャーリーガーを出場させるのではないかと言われている)。

スタメン発表。盆休みの一区切りである15日の夜だからか、あるいは両チームの順位によるものか、満員とまではいかない。それでも熱心な両チームのファンが多数詰めかける。イーグルスの先発はベテランの岸。

バファローズはルーキーながら先発初勝利も挙げた高島が登板する。イーグルスのスタメン発表時に目の前を移動し、グラウンドで改めてキャッチボールで体をほぐす。

バファローズはこのところ1番定着の大里に始まり、来田、池田といった若手も登場。

試合前の両チームの表情。やはりこの角度からだと選手の表情もしっかりうかがえる。イーグルスベンチでお面をかぶって声出ししているのは誰かな?

バファローズのナインが守備位置に着いた後、先ほどキャッチボールしていた谷佳知さんによる始球式。

2015年の現役引退試合以降初めてのこのグラウンドだという。その後、バファローズを含むNPB球団から指導者の声がかからないのももったいない話だが・・。

いよいよ試合開始。例によってここまでが長々とし過ぎたので、観戦記は次の記事にて・・・。

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観戦記・バファローズ対マリーンズ@大阪(連敗ストップ後にまた敗戦・・)

2024年08月05日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

8月3日、オールスター戦をはさんでの連敗がようやく10で止まったバファローズ。首位はおろかAクラスも遠くなってしまったが、ここからどこまで巻き返せるか。

その翌4日、京セラドーム大阪でのマリーンズ戦に出かける。この日は広島から新幹線での日帰りだが、高松から出陣のマリーンズファンのⅠ氏と現地で合流する。この方とバファローズ対マリーンズ戦を現地観戦するのは10年ぶりのこと。

8月のバファローズ主催試合は恒例「Bs夏の陣」である。限定ユニフォームの試合が続くが、それにしてもこの暑い中、いくらドーム球場での試合とはいえ真っ黒な色彩というのはいかがなものか。まあこのシリーズ、かつては「大坂夏の陣」の真田幸村の赤備えをイメージしたものあれば、涼し気なライトブルー、果ては迷彩柄までいろいろあったが、このところは濃いめの色合いが続いている。

 

この日は、マリーンズファンのⅠ氏を招待する意味もあり、三塁ベンチ上の座席を確保した。元々はエクストラプレミアムメンバーの引換券がリセールに出ていたものだが、このエリアならマリーンズファン、バファローズファンそれぞれが混在しているのでお互い気兼ねない(ちなみに、私たちのすぐ後ろに同じくリセール利用で陣取ったカップルはどちらかといえばマリーンズ寄りだったのだが、マリーンズ以外にもマニアックな話があり、また男性のほうは高校時代に今グラウンドにいる○○選手と対戦したことがあるというような発言もあり、結構楽しませてもらった)。

スタメン発表でレフトスタンドが沸く。この試合にはマリーンズのチア・パフォーマー「M☆Splash!!」とマスコットのマーくんが応援にかけつける。マリーンズの先発は種市、そして6番には今季初出場の山本大斗が入り、これにはⅠ氏を含むマリーンズファンからも驚きの声が挙がる。Ⅰ氏によると、中堅でくすぶっている選手を引っ込め、とにかく今調子のいい選手を起用する吉井監督のスタイルがここまでの健闘につながっているとのこと。

そしてバファローズのスタメン発表。大型連敗中も故障や不調で選手起用に苦慮しているが、大里、そして前日のヒーロー・来田、さらにこの日は杉澤といったところが入る。先発は2年目の曽谷。

ベンチ前にマリーンズ選手も登場する。そうそう、現役ドラフトでバファローズからマリーンズに移った大下も、Ⅰ氏いわく「何やかんやでチームのムードメーカー」と評される。

試合前には「BsGravity」と「M☆Splash!!」による共演。

いよいよ、試合開始。そして始球式には、バファローズOBの坂口智隆氏が登場。さすが元プロという見事な投球を披露してくれた。

1回表、まずは曽谷が登板。

その先頭打者・岡が2球目を振り抜き、左中間の最も深いところに飛び込む先頭打者本塁打が出る。あらあら。しかしその後曽谷は藤岡、ポランコ、ソトと危なげなく打ち取り、まずは1点だけでしのぐ。

1回裏、種市が登板。まずは先頭の大里を三振、続く西野には内野安打を許すが、森、西川と退けて上々の立ち上がり。

2回表、先頭の佐藤がヒットで出塁し、今季初打席の山口大斗に回るがここは凡退。

3回表、一死から岡のヒット、ポランコの四球で二死一・二塁となり打席にはソト。するとレフトスタンドからはあの「ネフタリ教」のコール、応援歌が流れる。そうそう、この怪しげな宗教儀式風の曲を現地で聞きたかったのよ。しかしここは曽谷が踏ん張って空振り三振に打ち取る。

その後は曽谷、種市とも好投を見せる。そのイニング途中、ビジョンに映ったのはあの福本豊氏。たまたまプライベートで来ていたのかな。先ほどの坂口氏ともども、OBとしてチームに喝を入れてほしい。

5回裏、バファローズは先頭の来田が二塁打で出塁。Ⅰ氏からは「明石商業の同級生・中森と対戦する日はあるのかな」と。明石商業といえば、熱血漢・狭間監督である。また明石といえば前の市長だった泉房穂氏も熱血漢だなあ・・。

同点のチャンスだが、続く頓宮は内野ゴロで進塁できず、杉澤の代打・中川も凡フライ。代打・中川は作戦として、後ろの席に陣取ったマニアックカップルの女性が「1打席で引っ込めるなら最初から出すなよ!」と口にする。これには思わずウンウンとうなずいてしまう。もっとも杉澤は5回表に藤原がセンターに放ったヒットを後逸して二塁まで進まれたこともあり(得点にはならなかったが)、その懲罰だったのかもしれない。

続く若月のところでマウンドに集まるが、これは何を警戒してのことだろう。最後は若月が見逃し三振で得点ならず。

5回裏終了後のハリセンタイムも両チームのチア・パフォーマー、マスコットの共演。

6回表、一死からソトに二塁打が出るが、曽谷が佐藤、山本を抑えて無失点。失点は岡の先頭打者本塁打のみで辛抱強い投球である。それだけに打線が・・。

その裏、先頭の大里が三振の振り逃げで一塁に出る。続く西野は強打からのフライで倒れたが、森がヒットで一・二塁として打席は西川。ここもチャンスだったが二塁ゴロ。ゲッツーと思われたが一塁はかろうじてセーブ。吉井監督から物言いがついたが軍配通り。二死一・三塁となった。

今度こそ同点というところで「紅球必打」の紅林だったが・・・フライに倒れて無得点。続いて、マリーンズのラッキー7となる。

その7回表、一死から友杉の打球はセンター前へのポテンヒット・・と思いきや、二塁の大里が落下点に追いつき、何と後ろ向きでキャッチ。これにはマリーンズファンからも拍手が起こる。先ほどの振り逃げ、そしてこの好守備・・何とか食らいつこうという気持ちが見えてよい。

バファローズのラッキー7、頓宮の四球はあったものの後が続かず無得点・・。

曽谷は7回まで投げて103球、被安打5(うち本塁打1)、四球1、奪三振6という好投だが、結局先頭打者本塁打のために勝ち投手の権利なく降板。続いて8回に登板したのは古田島。おお、私、Ⅰ氏の勤務先企業出身投手ではないか。登場曲が「水戸黄門」から「一世風靡セピア」に替わったのはどういうことやら。

ファンの間では「古田島優勝」と呼ばれているが、とにかく劇場型にしながらも最後は抑えてまるで優勝したかのようなガッツポーズをつくる古田島。この日も一死から藤岡が四球、代走の小川が何度も牽制球を投げさせた後、ソトのヒットで二死一・三塁となる。一度コーチがマウンドに向かい、打席には佐藤。

佐藤の打球はレフトへ抜けようかという当たり、これにショート・紅林が逆シングルで追いつき、二塁へ必死のトス。これがフォースアウトとなり3アウト。数日前、緩慢なプレーで懲罰交代させられた紅林だが、やはり守備の球際の強さはチーム随一だ。古田島劇場の後で追い上げなるか。

マリーンズの種市も7回を111球、被安打4、四球1、奪三振8、何よりも無失点の好投で、8回には横山が登板。この日は抑えの益田がベンチ外で、Ⅰ氏も8・9回を誰でしのぐか予想しあぐねていたが、勝ちパターンの一人である右サイドハンドを選択。大里からの1~3番を簡単に打ち取ってしっかり役目を果たす。

9回表、バファローズは吉田が登板。1対0というビハインドの場面、勝っていても負けていても今季とにかく登板しているのがこの吉田、そして井口といったところ。しかし先頭の中村にヒットが出た後、二死一・二塁となって打席には先頭打者本塁打の岡。ここでタイムリーでも出ようものなら試合の大勢は決まったといっていい。

その岡への初球、いきなりの死球。岡はヘルメットを脱いでその場にうずくまる。Ⅰ氏に動画中継を再生してもらうと、左手を直撃したようだ。それでもベンチに下がり、治療を受けて無事に一塁に到達した。こちらに一塁側、ライト側からも大きな拍手が起こる。

満塁後、続くは代走で途中出場の小川。Ⅰ氏のいう「今調子のいい選手」の一人だが、ここで回ったチャンスをモノにするレフト前ヒット。これで2人が生還し、3対0とマリーンズがリードを広げる。

9回裏、マリーンズは左腕の鈴木が登板。先頭の西川がヒットで出塁するも、続く紅林が併殺打。最後は来田がフライに倒れて試合終了、3対0。

ヒーローインタビューは7回無失点で6勝目の種市。ホームゲームなら先頭打者本塁打の岡、あるいは追加点となった2点タイムリーの小川が出てもよかっただろう。

ドームに入った時は早くも猛暑を感じていたが、試合終了後に外に出ると怪しげな雲が広がり、ちょうど大正駅のホームに上がった時に一瞬の豪雨となった。これ、タイミングが少し遅れると外で雨に遭うことになり、ずぶ濡れで踏んだり蹴ったりだったことだろう・・・。高松まで高速バスで戻るⅠ氏とは大阪駅で分かれ、そのまま新大阪に向かう。その時には雨はすっかり上がっていたから、局地的なもの・・というよりはバファローズファンへの意地悪の洋にも思う。

うーん、これで今季の現地観戦成績は1勝6敗1中止1見送り、京セラドーム大阪では5戦全敗ということで・・・。公式戦は8月、9月とまだまだ続くが、せめて現地観戦での勝利を観ることはできるのだろうか・・・。

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試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・

2024年06月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。

・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。

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観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)

2024年06月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。

バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。

会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観戦は厳しいが、6時半頃にはドームに着きそうだ。

この日の先発はバファローズ・東、ホークス・大関。東大関・・・琴櫻、豊昇龍。いや、人の苗字で遊んではいけませんな。向かう途中、スマホで試合速報を見ると初回にホークスが栗原の2ランで先制。あらあらと思うと、周りの乗客の会話で「裏で1点入っとるで」というのが聞こえ、太田に反撃のソロ本塁打が出たのを知る。

個人的には試合開始から観戦したいということで、大阪勤務時代もなかなか平日ナイトゲームを観ることはなかったが、今回はせっかくの機会である。席に着いたのはちょうど3回表が始まったところ。先頭の周東の打球をショート・紅林が上手くさばき、一塁アウトの好プレーが出る。いったん小久保監督から物言いがついたが、軍配通りアウト。その後、栗原の内野安打、山川の四球でピンチを迎えるが、近藤を打ち取ってこの回無失点。

1回の表・裏それぞれに本塁打が出てこの日は打撃戦か?と期待したが、2回以降、バファローズは淡泊な攻撃が続いている。打線がね・・・。

5回表、先頭の周東が二塁打で出塁、今宮の犠打で三塁へ。ここで東は栗原に死球。ボールが当たる音、栗原の悲鳴が上段まで響く。一死一・三塁のピンチとなるが、山川を5-4-3というこれ以上ない形の併殺に打ち取る。

その裏、バファローズは二死二塁とするが頓宮が力のないファウルフライで同点ならず。ここでハリセンタイムとなるが、私が入場してから得点が入らないというのは・・。

そんなことを思ったからか。6回表、ホークスが近藤四球、柳町のヒットで無死一・三塁とする。先発の東はここで降板し、吉田に交代する。しかしその代わり端、正木にタイムリーが出て3対1となる。望みどおり得点は入った・・・ただしホークスに。

7回表、バファローズは3人目の髙島が登板。ここで先頭の今宮が四球、先制本塁打の栗原が3打点目となるタイムリー二塁打を放ち、4対1とする。さらに近藤にもタイムリーが出て5対1。どんどん離される・・。

ラッキー7のダンスタイムの後、西川、紅林、森と主力が続くが大関相撲の前に力なく三者凡退。ここまで観たところで席を立った。それなりに時間も経っておりさすがに帰りの時間も気になるところだし、この日の展開を見る限り、残り2イニングで同点、逆転の可能性はほぼないだろう・・。

試合は新大阪への移動中にそのまま5対1で終了。大関は8回まで投げて被安打4。試合後、中嶋監督のコメントにもあったが粘りとか、そういうのが・・。

実はこの前の日曜日も大阪で(この時は最初から最後まで)観戦していたが、またも敗戦。これで今季は1勝5敗1中止。京セラドーム大阪は4戦全敗というひどい結果に・・・。

 

・・さて、この記事を書きながらテレビにてバファローズ対ホークスの第3戦を途中から観戦したが、森の先制2ランに始まり、故障明けの宮城が5回まで無失点と見事な投球。デビューからの無失点記録試合の日本新記録がかかった古田島は連打で1点を失い、なおも満塁のピンチを迎えるも後続を断つ正に劇場を見せてくれた。3対1でバファローズが勝利。私が現地観戦した次の試合は良い形で勝つケースが多いようで、そこはうれしいながら何とも複雑な気持ちなのだが、次のカードも期待したいところである・・・。。

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観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)

2024年06月23日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。

広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。

このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。

さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこういう席もいいだろう。チケット売買のサイトから入手したもので、売り文句には「見切り席」とあったが、どの辺が「見切り」なのかなと思う。確かに目の前はネットだが、大商大シートとさほど変わらぬアングルである。ライオンズの選手もすぐ近くに見えるし、バファローズのベンチの様子も見られる。

今季のライオンズは開幕から絶不調、松井監督が休養し渡辺監督代行で迎えた交流戦でも大きく負け越し、前日のバファローズ戦も完封負けで5連敗中。シーズン100敗ペースだが、バファローズとの対戦成績は前日まで5勝5敗の五分。

スタメン発表。貧打のライオンズは4番に岸を起用。四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックスから入団5年目。アイランドリーグか・・四国八十八ヶ所の巡拝時、金剛杖を手にしながら各県での観戦を組み合わせたのも思い出である。

さて、試合開始。バファローズのナインが守備位置へ。

バファローズの先発は2年目の齋藤。ジャイアンツとの交流戦でプロ初勝利を挙げ、これからが楽しみな投手。

その齋藤に対し初回、ライオンズは先頭の西川が二塁打。続く滝澤のバントで一死三塁として、3番に入った栗山が犠牲フライで1点を先制する。ライオンズとしては球団ワーストの無得点記録が32で止まり、レフトスタンドからは「1・2・3・ダァーッ!!」。

ライオンズの先発は隅田。2番に入った森、3番・太田の連打でチャンスを作るが、4番・西川が空振り三振。続く紅林も凡退して同点とはならず。

3回表、齋藤は先頭の西川、一死から栗山に四球を与えて一・二塁となる。ここで4番・岸がレフト上段へ飛び込む3ランを放つ。これで4対0とリードを広げる。

齋藤は4回も児玉、源田のヒットで一死一・三塁とピンチを招くが、ここは後続を打ち取ってしのぐ。この日は毎回ランナーを背負うことになり、結局4回で降板となった。

4回裏、バファローズは西川、紅林の連打で無死二・三塁とする。続く宗の内野ゴロの間に1点を返すが、隅田の前にもう1点、2点とはいかない。

また5回裏も一死から茶野がヒットで出塁も、森の当たりはライナー。併殺となりチャンスを広げられない。

5回終了後のハリセンタイム。三塁側ではバファローベルとライナの共演。

さて5回表から2番手として登板の高島。6回、一死から児玉に三塁打を許すも、後続を打ち取り追加点を許さない。

7回表、3イニング目に入った高島は栗山に四球(代走・高松は盗塁死)、岸にヒットを許すが無失点。ブルペンデーの先発など、この投手もいろいろな場面で起用されるがこの日も試合を壊さず粘りの投球を見せた。

バファローズのラッキー7。先頭の宗がヒットで出塁するも、安達、代打・セデーニョが凡退。そこから若月のヒットでチャンスを作り、茶野を迎えたところでこの日初めてマウンドに野手陣が集まる。

あと一本・・というところだが、ここは隅田が踏ん張り茶野は三振。

8回表、バファローズの3番手は先日加入のペルドモ。昨季はマリーンズで最優秀中継ぎに輝いた投手である。今季はメジャーでのプレーを目指していたが昇格ならず再来日となったが、バファローズとしてはカスティーヨと合わせて昨季マリーンズにいた2人の外国人が加わった形だ。1軍初登板、下位打線相手ではあるが難なく三者凡退とする。今後、勝ちパターンでの出番もあるだろうが、それにしても昨季までと比べてバファローズのブルペン陣の顔ぶれはガラリと変わっている。もっともこの日はビハインドの展開なので、私の勤務先企業出身の古田島の出番はなさそう・・。

7回まで1失点の隅田にかわり、8回は中継ぎに回っている松本が登板。簡単に二死となったが、西川が4番の一振りでライトへの本塁打。4対2とする。

9回表は山田が登板。二死から滝澤に内野安打が出た後、代打・中村が登場。ここで吉田に交代する。この投手もいろんな場面で登場するが、中村をフライに打ち取って無失点。後は最終回の反撃あるのみ。

9回裏、ライオンズはアブレイユが登板。これに対して先頭の宗が二塁打で出塁。代打・西野は凡退したがセデーニョが四球を選んで一死一・二塁と粘る。

長打で同点、一発出れば逆転サヨナラと期待の場面で、代打・杉本が登場。しかし力のないファウルフライで凡退。

最後は茶野が三振に倒れ、4対2でライオンズの勝利。100敗ペースのライオンズだが、序盤の先制を隅田の好投、リリーフ陣も抑えてよい勝ち方といえるだろう。一方バファローズ先発の齋藤はプロ初黒星となったが、これも経験である。

・・あと、どうでもいい話だが私の今季の現地観戦成績は1勝4敗1中止・・・。

 

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20年目の交流戦、球団創設20周年のイーグルスが優勝

2024年06月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今季も、ペナントレース前半の楽しみである交流戦が終了(正しくは、雨天中止になったタイガース対ファイターズの1試合が残っているが)、2024年の交流戦は最終戦でカープに勝利したイーグルスが初優勝した。

今江新監督のイーグルスはリーグ戦前半低調だったが、交流戦に入って投打がかみ合ってきた。大きかったのが超アウェイ状態で臨んだ(ビジター応援席の割り当てが11球団一狭い)甲子園でタイガースを3タテしたことだろう。

球団ホームページでは交流戦優勝記念のロゴが表示されていたが、その中に「20th」の文字が見える。ああそうか、球団創設からもう20年が経つのかと思う。イーグルス創設にいたるきっかけが「あの出来事」だったわけだが、その一連の協議の中で行われるようになったのがセ・パ交流戦である。

片や「あの出来事」の結果、合併球団として発足したオリックス・バファローズだが、阪急~オリックスという球団史の中で特に「オリックス・バファローズ20周年」として何かあるわけでもないようだ。

さてバファローズ、交流戦は10勝8敗でカープと5位タイで終了。途中7連勝もあり、得意の交流戦で何とか持ち直した感がある。

交流戦は昨年とはガラリとメンバーが入れ替わる中、先発ではエスピノーザ、曽谷、ブルペンデー対応の高島、齋藤、そして支配下登録の佐藤といったところが活躍、山下も最終戦で戻って来た。中継ぎでは私の勤務先企業出身の古田島がデビュー以来無失点を継続中、勝ちパターンには山田、本田が復調、どんな場面でも黙々と投げる吉田、井口といったところが支えている。抑えのマチャドは最終戦で逆転をくらったが、まあこれはこういう日もあると割り切るしかない。

攻撃陣では西川を4番に据えるという荒療治が功を奏したようで、3番・太田、5番・紅林で中軸はようやく安定してきた。前後についてはその時その時でしのぐしかないようだが・・。

パ・リーグ首位のホークスは相変わらず独走状態だが、2位・ファイターズから5位・バファローズまではまだ団子状態。ペナントレースもまだ前半ということで、再開後の勝負も楽しみである。

・・私はといえばこの交流戦、大阪での週末カードが2つあったが結局現地観戦に行けず、その中で1試合現地観戦した広島での試合は14対0でボロ負け。まあ、こういう年もあるだろう。来年はどのような日程・場所になるかわからないが、カープとの試合観戦は楽しみたいものである・・・。

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19歳齋藤プロ初勝利!、バファローズも復調4連勝!

2024年06月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

高校からプロ入り2年目、初登板初先発から5試合目にしてバファローズ先発の齋藤が5回を無失点に抑え、その後も中継ぎ陣がゼロでつないでジャイアンツ相手にプロ初勝利。

これでバファローズも今季初の4連勝、交流戦の関東シリーズもベイスターズ、ジャイアンツ相手に2カード連続の勝ち越しとなった。またこのジャイアンツ戦、1回戦は2対0,そして2回戦は5対0と2試合連続で0封。これは面白い。

またこの試合先制打を放ったのは4番・西川。故障や不調で選手の離脱が相次ぐとはいえ西川を4番に据えたのは不調にあえぐFA選手への荒療治に見えたが、面白いものでそこから4連勝とは。

そして、私の勤務先企業出身として応援する古田島が7回二死満塁の場面で登板し、ピンチを脱する。そして8回も三者凡退として19試合連続無失点。えらいこっちゃ。

さて9日の3回戦、バファローズはこのたび新たに支配下登録された佐藤が初登板初先発。高校から育成ドラフトで入団して5年目ということで、宮城と同学年である。そのエースは現在離脱中だが、その中で勝ち取った支配下。プロ初勝利の齋藤に続くよう期待しよう・・・!

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カープ対バファローズ@マツダ3回戦は逆転で連敗ストップ! 古田島プロ初勝利!!

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

前日29日、14対0というぐうの音も出ない完敗試合をマツダスタジアムで観戦。悪いものが全部出た、それよりも仕事の後に広島の夜風に吹かれながら生観戦できたのはよかったと割り切るしかないところだった。

そして迎えた3回戦。前半はネットでの結果のみ。バファローズ先発の齋藤は2回にカープ先発・九里のスクイズバントを本塁に悪送球して先制を許し、そして4回には一死三塁から九里に犠牲フライを打たれて2対0。打線も4回には連打と四球で無死満塁と攻めたてるも、ルーキー横山が併殺打、そして打席が回った齋藤が空振りで、前日からの無得点が続く。

帰宅するとNHKが生放送中。さて、テレビ桟敷の準備である。広島、山口限定放送だが、解説は大野豊、緒方孝市、そして武本アナウンサーというNHK広島最強の布陣である。その中、齋藤の後を受けて6回裏に2人目で登板した私の勤務先企業出身の古田島が何とかしのぐ。ただ、それでも得点が入らずバファローズとしては重苦しい。

7回表。カープは先発九里から継投に入り、矢崎が登板。ここで頓宮、そして古田島の代打・西野のヒットでチャンスを作り、1番・福田がタイムリーで1点差。続く西川のところでカープは塹江に交代。ここまで成績は良くないが西川を打席に迎えたことで中継も「ここなんよ!」の札が出るが、西川は四球で満塁。

そして、3番に入った太田がライトへのタイムリーを放つ。これで2点が入り3対2と逆転する。さらに、ライトからの返球をカットした一塁手・坂倉が、一塁走者・西川の進塁を防ぐために三塁へ投げた球を三塁手・小園が捕れず、西川も生還して4対2とする。これには解説の緒方氏が小園に苦言を呈していた。

さらに塹江から森、紅林が連続四球。さらに代わった黒原から頓宮が押し出し四球で5対2。なおも満塁で横山は三振に倒れたが、実に久しぶりのビッグイニングとなった。もっとも、小園のミスがなければ3対2のままだったかもしれない。それでも、この回の逆転で古田島にプロ初勝利の権利が回って来た。

7回裏は本田が危なげなくつなぎ、そして8回裏は阿部が登板。しかしヒット3本で一死満塁とピンチを迎える。ここでカープは代打・野間を送るが空振り三振。さらに代打・松山はセンターへの大きな当たり(テレビ桟敷で一瞬悲鳴をあげてしまった)だが、福田がキャッチして無失点。やれやれ・・。

9回、バファローズはカープ森浦に対して一死満塁として、頓宮が2点タイムリー、さらに西野の内野安打で8対2とリードを広げる。サブチャンネルにかわったテレビの前でカープファンよろしく「しゃっ!!」。

結局この試合はバファローズが快勝。そして、勝ち投手は古田島!やったぞ!

ただ、NHKはこの後、試合のハイライトシーンを流していて、大野、緒方氏の試合振り返りはいいのだが、ビジターチームのヒーローインタビューを流さない。

そこでCSにチャンネルを変えて、ちょうど古田島の表情を見ることができた。リリーフ陣も苦しい状況にあって、この先の活躍期待である。

前日までの悪いものをこれで出し切ったようなものである。広島の夜空の下で快勝を味わったファンの皆さん、おめでとうございます。まあ、相変わらず厳しい状況ですが、ぼちぼち勝っていきましょう。まあ、何かいいことあるかもしれんし・・・。

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観戦記・カープ対バファローズ交流戦@マツダ(ぐうの音も出ない完敗)

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

私にとってバファローズ対カープというのはプロ野球観戦でも楽しみにしているカードである。第1回の広島勤務時代には「広島市民球場でカープと近鉄がもう一度日本シリーズを戦う」ことを楽しみにしていたが実現せず、奇しくも球界再編、セ・パ交流戦の実施により、公式戦でこの両チームの試合を観戦することになった。

大阪、神戸、広島で毎年のように観戦しており、さまざま一喜一憂したことである。16対14の大乱戦があったかと思えば、接戦あり、鈴木誠也の「神ってる」3試合連続弾あり、延長戦でバファローズが大量点を挙げたり・・・いろいろあった。

さて2024年交流戦のこのカードは広島での平日3連戦。広島在住のバファローズファンとしては平日、また勤務先からマツダスタジアムへのアクセスに時間がかかることもあり、球場での観戦は難しいところ。そんな中、さまざまな要素が絡んで、5月29日の2回戦に行くことができた。三塁側上段内野指定席の空きがあり、当日行ければ儲けものくらいの気で確保したのだが、いろいろあって結局早上がりしたようなもので、試合開始の直前にスタジアムに到着できた。平日のナイターを試合開始から現地観戦というのもなかなかないことである。

すでにスタメン発表は終わり、試合前の「それ行けカープ」が流れているところ。カープファンの有名人がリレー形式で次々にビジョンに映し出される。こういうのを見るとやはりカープは人気球団であると感じる。

生ビール片手に、屋外のナイターを楽しみとしよう。よっしゃっ!!

試合開始。カープ先発の森下に対し、初回先頭の福田が幸先よくヒットで出塁する。続く2番は宗だが、一塁ゴロが併殺なりチャンスを作れない。次の中川はヒットを放ったが、森が倒れて先制点ならず。ちょうど、ビジターパフォーマンスシート越しに新幹線500系が広島に到着するところで、新幹線、在来線、貨物列車の発着を見ることができるのもマツダスタジアムの意外な楽しみである・・。

バファローズの先発は田嶋。特に故障や不調というわけではないが登板後の抹消が続いており、この日の出番である。そういえば、5月12日に鹿児島で行われる予定のホークス戦に合わせて九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを組んだものの雨天中止になったが、この試合のバファローズの先発予定が田嶋だった。結局ここで出番となったのだが・・。

初回、カープは先頭の秋山がヒットで出塁。続く矢野のバントはセーフティ気味になり、一塁セーフ。ここで3番・菊池がきっちり送りバントを決めて一死二・三塁。続く小園の内野ゴロの間にカープが1点先制。

2回、バファローズの先頭は西川。登場時、スタンドのカープファンからも温かい拍手が起こる。西川がFA宣言してバファローズ移籍が決まった際、カープ首脳陣だけでなくファンも温かく送り出したのだが(私が定期的に通っている医院のスタッフも、私がバファローズファンと知ると「ウチの西川をよろしくお願いします」と診察時に言ってくださったのだが)、今季ここまでの成績は決して期待に見合ったものではなく、所詮その程度の打者・・いやそれ以下というしかない。カープが現在好調なのは、天才だか何だか知らんけどこの打者を放出したこともあるのでは?とすら思う。

続く頓宮の四球、太田のヒットで一死一・二塁として打席にはドラフト1位ルーキーの横山が入る。体調不良でベンチを外れた紅林に代わっての先発起用。しかしここは森下が貫録を見せて三振に打ち取る。次は9番・田嶋でなすすべもなく同点のチャンスがつぶれる。

3回裏、カープの先頭は投手・森下だがヒットで出塁。さすが、打撃にも定評のある森下である。

続く秋山は倒れたが、次の2番・矢野がセンター越えの三塁打を放ち、追加点を挙げて2対0とする。そして次の菊池に対して、田嶋が暴投。これで3対0となる。

この回二死から小園が出塁し、続く末包がレフトへの一発を放つ。5対0。これまで「天敵」と思っていた方もいるバファローズに対して大量リードだ。これもチームの勢いだろう。スタンドも大いに沸く。

スタンドの熱狂の一方で、火照る身体を少しクールダウンしようということで、ライト側奥のコンコースには巨大ミストのサービスがある。この日は夜涼しかったが、これからというもの、瀬戸の夕凪も合わせてスタンドは蒸し暑く、こうしたサービスは人気になることだろう。

序盤で5対0となったが、森下の調子がよいのとバファローズ打線が完全にイカれているのとで試合自体はテンポよく進む。ちょっと、コンコースで何か仕入れますか・・。交流戦限定メニューの「ポンぽこサワー」や、県内ということで「戸河内ハイボール」。もう完全に呑みモードだが、夜風に吹かれながらの野球観戦というのも久しぶりである。

売店に行っている間にカープがチャンスを作り、秋山のタイムリーで1点追加、6対0と一方的。打順の関係もあり田嶋は4回裏終了まで投げたものの、厳しい結果となった。

5回裏は井口が登板。ファイターズ自由契約~バファローズ育成~支配下を経て、どちらかといえば便利使いの登板が続く。まあ、こうした一方的な試合でも誰かが登板しなければならないことで、まず5回は起用に応えた。

5回裏終了。マツダスタジアム恒例の「CCダンス」である。カープは12球団で唯一チアガールが存在しないのだが、ビールの売り子さんがそれぞれの持ち場でダンスするのが独特である。5回裏のカープの攻撃のタイミングを見つつ、背負っているビール樽をいったんおろし、スタンドを盛り上げる。せっかくなので、この後私の席の通路に来た売り子さんから労いを含めて一杯注文する。いやもう、今日はカープに完敗、乾杯ですわ・・。

5回は無失点の井口だったが、6回は先頭の坂倉に四球、続く宇草にヒットを打たれ、曾澤が追加点のタイムリー。さらに森下にもタイムリーが出て、合わせて8対0となる。さらには秋山のタイムリー、交代した山田に対しても矢野が犠飛を放ち、10対0。カープファン、広島の皆さんにとっては最高だろう。この後、小園の打球はバットが折れたものの、タイムリーとなって11対0。もし京セラドーム大阪で攻守切り替えて同じようにリードされていたら、この時点で席を立っていたと思う。貴重なマツダスタジアムでの試合だから試合終了まで座ることにしようというのも一つの決断だが・・。

7回ラッキーセブンも森、西川、頓宮があっさり打ち取られる。そういえば2回一死一・二塁となって以降、まったくランナーが出ていない。11点取られてもまだ何点か取っていればまだ救いはあるのだが・・。

7回裏には赤いジェット風船が舞う。そしてバファローズの捕手は森から石川に交代。実質、白旗をあげたようなものだ。

その7回もカープは攻撃の手を緩めず、坂倉、宇草の連打の後、曾澤が2点二塁打で13対0。さらに、途中出場の大盛にも西川の頭上を越すタイムリーが出て14対0。

8回表はハーンが登板。ルーキー横山、2年目茶野らを簡単に退ける。

8回裏、育成から支配下登録されたばかりの才木が登板。しかしいきなり小園、末包に連打を浴び、カープのチーム安打も19本となった。ここまで来れば20安打でも変わらないと思ったが、才木が踏ん張り後続を断つ。

9回表、河野が登板。一死から宗が四球。ランナーが出ること自体2回以降初めてである。宗は投球の間に二塁へ進んだが、最後は石川が倒れて試合終了。14対0、久しぶりにこんな試合を観てしまった・・。

これだけの一方的な試合だが試合時間は3時間あまり。実質、バファローズの攻撃時間はいくらあっただろうかというくらいのものだった。もう、悪いところが全部出たと思い、現地で観戦することができたのを唯一の思い出として帰宅することに・・・。

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