まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

オリックス・バファローズ2007カレンダー

2006年11月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

通販で注文していたオリックス・バファローズの2007年カレンダーが到着した。もう11月も終わり、今年も残すところあと1ヶ月なんですな。

オリックス・バファローズのカレンダーを見るのも3年目だが、初年度は選手の「イメージ画像」、2年目は「モノクロ画像」、3年目になってフルカラーというやつ。やっと、カレンダーらしくなりましたな。3月に、巨人に放出された谷選手がいますが、これはご愛嬌ですな。ちゃんと「移籍等、選手に変更がある場合はご了承ください」とあるし。まあ、初年度のカレンダーは、バファローズに来なかった岩隈投手が1月に来たり、2年目のカレンダーには、清原選手も中村ノリもいなかったが、交渉が決裂したJP(パウエル)がいた。どこか、このチームのカレンダーはチグハグしている。

P1011893 そして、2006年12月を飾るのが、テリー・コリンズ新監督。背番号1のすごいやつが相手・・・ってこれは王貞治監督ですね。「背番号1の監督」といえば、日本ではその王監督くらいだったかな。(南海ホークスのドン・ブレイザー監督も、現役時代は背番号1だったが、監督時代は別の番号だったと思うが)ただ、「背番号1の監督」の代名詞は、ヤンキースの永久欠番ともなっているビリー・マーチン監督だろう。コリンズ監督に、その熱血漢の姿をダブらせることができるか。「懲りん図」監督とか、「コリン星」とか、「だめんず」とか言われることのないように・・・。

さて、そのコリンズ新体制のバファローズだが、外国人選手に、秋季キャンプでテストを受けていたアレン選手に加えて、ヤクルトとの残留交渉が難航しているラロッカ選手を獲得するとか、その一方で、「ダメ外人」のリストに入れられたグラボースキー選手と再契約するとか、いろんな動きがある。ラロッカとドラフト指名の大引でニ遊間を固めようという布陣はわからないでもないが、グラボースキーねえ・・・。2年目は大化けするって?ホンマかいな。それならガルシアとかのほうがよほど賢明な選択では?

P1011891 また、カレンダーと一緒に購入したのが、2006年のオフィシャルDVD。「SKY」「PLAY BALL」に乗せたイメージ映像や、選手一人一人の紹介映像(スタメン発表の時に流れるアレですね)を収録したもの。東京在住で、なかなか大阪や神戸に行けない者としては、楽しめる映像でしたな。中村監督の映像など今となっては貴重なものではないですか。

まあ、そういう映像とカレンダーを眺めつつ、果たして来年度はどういうチームになっているのか、期待半分で見てやろうではないか。

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男の民俗学Ⅲ・大漁編

2006年11月29日 | ブログ

このところの国際会議で、クロマグロ(本マグロ)の漁獲枠制限ということが話題になった。世界最大のマグロ消費国である日本のマグロ市場への今後の影響が早くも取りざたされている。クジラに続いて、マグロまで・・・。意図したことか偶然か、日本の食文化というのはどうも世界から狙い撃ちされる立場にある。

大西洋などでは大船団による大掛かりなマグロ漁が行われているが、ここでふと思い浮かべたのが、大間崎のマグロ漁。ここでは今でも漁師のカンと経験に支えられた「一本釣り」にこだわっている。マグロを追いかける大間の漁師たちの生き様を描いた映画「魚影の群れ」は有名だ。また、先日も「TVチャンピオン」で大間のマグロ漁のチャンピオンを決めるというのをやっていたが、経験豊かな漁師3人が10日間大間沖に出て、小ぶりなのが1匹釣れただけだった。かように、マグロ一本を釣り上げるのも難しいものである。

『男の民俗学Ⅲ 大漁編』。遠藤ケイ著、小学館文庫版。

411623 この本には、トド撃ち、捕鯨師に始まり、海士、川漁師、鵜匠、釣り針職人、砂鉄採掘人など、海や川にまつわる職人たちの列伝が詰め込まれている。ここに描かれる彼らに共通するのは、自分が培ってきた技術への自信、男のロマン、バクチ的要素のある収入・・・。

ただ、この作品の初出は、1980年代である。著者が取材をしたのは、その当時50歳代とか、60歳代の男たちがほとんどである。21世紀の今となっては、現役で続けている人は何人いることか。すでに引退し、その技術も継承されることなく過去のものになった漁法も数多くあるだろう。

しかし、職人たちの気概というのは、漁業に限らず、どんな職業でも見習うべきものであろう。自分の職業に対する姿勢というのかなあ。今の自分に足りない「何か」の答えが、この一冊に込められているような気がする・・・・。

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長瀞の紅葉

2006年11月26日 | まち歩き

テレビ画面で「京都の○○寺から紅葉の中継をお送りします」というシーンを見るようになった。今年は紅葉の進みが遅いようだが、ようやくその時季になってきたようだ。そういえば私もまだ今年は本格的な紅葉を見ていない。11月に入り、奥多摩に出かけたり、神宮外苑のいちょう通りを観に行ったりしたが、いずれもまだまだ木々は青々としていた。

11月最後の週末となった25日(土)、どこかに出かけようと地図やネットなどを見るうちに、秩父の長瀞の地名が目に飛び込んできた。長瀞には春に満開の桜を見物に出かけたが、さすが由緒ある名勝、秋の紅葉のスポットでもあるようである。ちょうど見ごろを迎えているということで、天気もよいことだし出かけることにした。

P1011761 池袋から東武東上線に乗り、寄居でセメントを積んだ貨物列車を見て、秩父鉄道の三峰口行きの列車に乗り継ぐ。車内は紅葉見物や、「その筋」とおぼしき乗客で混雑していた(私もハタかれ見れば「その筋」の太い人・・ってなことになるのかな?)。沿線にも三脚を立てて陣取った「その筋」の人の姿を多く見かける。時間帯からして、そろそろ秩父鉄道自慢のSL「パレオエクスプレス」が通過する頃だろう。

P1011765 観光客でごった返す長瀞駅着。秩父鉄道で来た人、観光バスでやってきた人。埼玉県内はもちろん、東京からおよそ2時間弱で自然あふれるポイントに来られるということで賑わっている。

P1011773 駅前の土産物屋群を抜け、見物スポットの岩畳へ。荒川の河原に隆起した奇岩の上に立ち、対岸を見やる。すっかりと黄色くなった木々を見る。青い空、黄色い木々、そして荒川の穏やかな緑が実にいい関係だ。そこに上流から木舟が静かに下ってくる。また、カヌーを操って下ってくる人もいる。P1011777

前回の桜見物の時にはこのライン下りの船には乗らなかったが、今日は乗ってみよう。ちょうど岩畳のところが乗り場になっており、川を下り、帰りはバスで長瀞駅に戻るコースで1550円とある。団体の乗客も多いのだが、そちらは船を貸切利用するし、また一般用の船も次々に出ている。ちょうど待っていた船に乗り込む。

P1011784 風が川下から吹いてくる。さすがにちょっと冷たい。そんな中、船の舳先と艫に船頭が一人ずつつき、舳先のほうが棹で川底をぐいっとやり、艫のほうが艪でアシストと、観光ガイドを行う。モーターは使わず、全て昔ながらのスタイル。ガイドの話では、今日は水かさが少なく、実に穏やかな流れとのこと。川も透き通っており、川底を泳ぐ魚の姿も見える。この荒川が下流に行くと隅田川になるのだが、とても同じ川とは思えない。

P1011789 水かさが少ないとはいっても、岩のために流れが急になっているところもあり、そこは棹を使わず自然の流れに乗って速度を上げる。「横のビニールを上げてください」時折船がバウンドしたようになり、しぶきが飛び散る。水かさの多いときはもっと迫力あるだろうな。

水の流れもよいが、両岸に広がる紅葉の景色もなかなかのものである。

15分くらいの川下りを終える。乗客は出迎えのマイクロバスに乗って長瀞駅に戻るが、船は・・・?何とユニック車で川から吊り上げ、陸送して上流の川下りコースまで持って行き、またそこから岩畳まで乗客を乗せて下るのだとか。確かに、あの岩場を艪をこいで上るのは不可能である。

長瀞駅に戻り、ここからすぐに秩父鉄道の旅を続けてもいいのだが、「上長瀞のほうに紅葉のスポットがありますよ」と船頭さんに勧められていたこともあり、再び荒川の流れにそって今度は上流のほうへ歩く。20分ほど歩いたところにある「月の石もみじ公園」。

そこはちょうど今を盛りと、赤々とした景色が広がっていた。先ほどの川下りの時の紅葉もきれいだったが、やはり紅色の景色こそ、見る者をうならせる。

P1011815 P1011810

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すっかり満足。その足で、上長瀞駅へ。ここから終点の三峰口に行くことにする・・・。

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名古屋味めぐり・2~時刻表検定受験の旅・5

2006年11月26日 | 旅行記D・東海北陸

19日の時刻表検定試験。名古屋観光専門学校での午前中の第2種試験を受験する。第2種ということで親同伴で来た小学生の姿も見られる。ただ小学生には時刻表を使いこなすのはちと難しいのではないかと思う。ただ、「時刻表博士」になるにはこのころからの「英才教育」も必要だったりして。車両の形式や駅の名前を暗記する小学生はたまに見かけるのだが・・・。

P1011743 11時30分に試験終了。午後からの第1種試験は13時開始である。さて、昼食をどうしようか。大和人さんと協議の結果、矢場町にある味噌カツの店「矢場とん」の本店に向かう。試験会場からは歩いて10分ほど。

P1011742 ところが、人気の店だけあってごらんの行列。角を曲がって路地まで長く伸びている。ある程度回転は速いと思うのだが、万が一試験に間に合わなかったら困る。「矢場とん」は昨日訪れた名古屋駅の地下街にも店があるので夕食に回すことにして、ここは立ち去る。名古屋めしとしてはもう一つ、ひつまぶしも候補にあがったが、同じく専門店が混んでいたのと、値段がやたらに高いためにパス。

時間も押してきたので、何か持ち帰って食べられるものをと考えるうちに、二人の口から出たのが「そういえば、天むすがあったな・・・」。うまい具合に松坂屋の地下に「天むす 千寿」の看板が出ており、一人前5個入りを購入。これを試験会場に持ち帰る。

P1011744 名古屋の天むす。製造元には「藤森時計店」とある。「天むす」という名称は食べ物の一般名詞のように思うが、実はここの登録商標とか。つまり、天むすの元祖を手に入れたことになる。えび天の乗せたおにぎりはコンビニなどでも広く売られているが、そういえばよく見れば「天むすび」とか「えび天」とかいう呼び名だったな・・・。また、コンビニのおにぎりでは天ぷらがおにぎりの外側に乗っかっているのだが、この「天むす」は控えめに米の中に入っている。米の味が先に来て、天ぷらの風味が後からじっくりくる。予想以上の味だ。

それにしてもなぜ時計屋さんが天むすなのだろうか。いろいろ調べたら、どうやら三重の津の天ぷら屋「千寿」の賄い料理だったのを、この藤森さんがその味に感激して、何とか多くの人に味わってもらえないかと自ら修業し、「千寿」の名をのれん分けしてもらったのだとか。

P1011747 腹ごしらえも済み、天むすパワーで午後からの試験を受ける。試験終了後は、夕食までには時間があるので藤ヶ丘まで足を伸ばして、昨年の「愛・地球博」の会場の足として活躍した「リニモ」に乗車する。日本初の「浮遊式リニアモーターカー」である。博覧会には行かなかったので、「リニモ」にはこの時期になってようやく初乗車だ。なかなかスピードもあり、安定した走りである。終点の八草まで行き、帰りに万博公園でものぞこうかと思ったが、ここで雨が激しくなったのでやむなく断念。「何か、千里の万博公園とモノレールみたいやな」と大和人さん。いずれ、この沿線にもニュータウンができるのだろうか。

さて、「リニモ」と東山線を乗り継いで名古屋駅に出る。ここで地下街の「矢場とん」へ。さほど待つまでもなく店内へ。一押しの「わらじとんかつ」を注文する。いよいよ、味噌カツとのご対面。やはりわらじだけに、でかい。

P1011753 味噌カツの中には味噌がカツの一部にかけられているのがあるが、「矢場とん」の味噌カツは、味噌がかけられているというよりは、味噌の中にカツがつかっている感じだ。もう、濃厚な味。やはり名古屋の味は味噌にあり。

ここで、近鉄特急で大阪に戻る大和人さんと別れ、再び「ぷらっとこだま」の人となる。昨日今日とあれこれ名古屋めしを味わってきたのだが、出発まで時間があるので、仕上げに名古屋めしのベテランであるきしめんをすする。やはりこれがないとな・・・。

P1011758 時刻表検定試験とのタイアップで、その土地の名物を味わう旅行。すでに来年の受験も決めており、会場をどこにするかを考えるのがこれからの楽しみだ。さて、来年はどこに行こうかな・・・・。(尾張、もとい終わり)

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名古屋味めぐり~時刻表検定受験の旅・4

2006年11月25日 | 旅行記D・東海北陸

三岐鉄道北勢線の乗車を終え、再び名古屋市内に戻る。この日の宿泊は丸の内のアパホテル。あの「私が社長です」のホテルである。

P1011738 夕食をということで、やはり名古屋らしいものを求めて周囲をぶらつく。そこで見つけたのが「世界の山ちゃん」。名古屋名物手羽先で有名なチェーン店だ。それにしても「世界の」とはすごいネーミングだな。看板やらメニューやら、いろんなところに「山ちゃん」のイラストが登場。ところで、「山ちゃん」て、山本さん?山田さん?

P1011734 出された手羽先。胡椒が効いていて実に食がすすむ。私も大和人さんも次々に手を伸ばす。普段焼き鳥屋では「食べにくい」ということで手羽先はほとんど注文しないのだが、「山ちゃん」の手羽先は肉と骨がスッと離れるので食べやすい。一人前ずつでは飽き足らず、追加で揚げてもらう。

P1011733 このほかにも味噌のよく効いた土手煮やら串カツやら「えびふりゃー(エビの姿そのまんまではなく、アジフライのように開いた状態で出てきた)」を注文。これで名古屋名物のいくつかのポイントをクリア。

P1011736P1011737 そして酒のほうだが、「名古屋赤味噌ラガー」なるものを注文。ビールにも赤味噌ですか・・・。濃いどぶろくのようなビールをイメージしていたのだが、実際に飲んでみるとコクが多少感じられるもののさっぱりした味。まあ、いけないことはない。ただ今日の味噌料理やら、手羽先なら、「世界の山ちゃん」のラベルが貼られたホッピーのほうが合うような気がした。

よく食べ、よく飲み、よくしゃべって、名古屋の夜を楽しんだ。

P1011739 さて翌朝。いよいよ時刻表検定受験の日である。ホテルのレストランでの朝食はパスしてチェックアウトし、「コメダ珈琲店」に入る。この「コメダ珈琲店」も名古屋のいたるところにある喫茶店である。

P1011740P1011741 そして、名古屋で喫茶店といえば、飲み物はシンプルなブレンドコーヒーを注文するとして、「小倉トースト」である。バターが塗られたトーストの横には餡子の皿。これをトーストに塗って食す。ちょうどジャムを塗るようなものかな。バターの風味と、餡子の甘さがほどよくマッチして、濃い味が口の中に広がる。なかなか朝からヘビーだ。

ここでゆったりとした時間を過ごし、試験に向けて心の準備をする。ただ胃袋はすでに「その先」に行っていたようだ。

「昼は、何を食べようか・・・・」(続く)

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新聞列車と北勢線~時刻表検定受験の旅・3

2006年11月23日 | 旅行記D・東海北陸

近鉄名古屋駅から宇治山田行きの急行を待つ。乗ったのは最後部の車両だが、横には新聞の束が積まれたワゴンが停まっている。ひょっとしてこれも一緒に乗るのか?

P1011706 折り返しの列車がやってきて乗客を降ろすと、先に後部の扉が開き、4、5人くらいの係員が新聞の束を次々と運び入れる。ドア横の通路や、一部は座席の上にも積み込む。その後に一般の乗客が乗るわけだが、空いている座席には座ってもよいとのこと。そのため、新聞と乗客が同居する妙な空間が出来上がった。

P1011707 新聞の行き先は沿線の宅配やら、一部は駅売りもあるようだ。ロットとしてはトラックで運ぶまでもないし、また定時制というところから、このように列車で運搬されているのだろう。いま、列車で貨物を運ぶといえばコンテナ、車扱含め専用列車によるが、こういう「貨客混載」も、鉄道輸送の原点といえば原点か。

そんな話を大和人さんとするうち、桑名着。ここで駅前のバスターミナルを抜け、今は三岐鉄道となった北勢線の西桑名行き。駅の東口にあって西桑名とはこれいかに。

P1011712  久しぶりに(三岐鉄道としては初めて)出会う北勢線。この線は線路幅が762mmと狭いいわゆる「ナローゲージ」ということで、全国的にも希少価値があるもの。ナローゲージというからには車両も小ぶりで、立って手を伸ばせば天井着くし、シートに腰掛けて足を伸ばせば、いかな短足の私でも向かいのシートに足が乗る。車体は三岐鉄道カラーの黄色だが、中には車体全面に広告の塗装を施したものも。

ほどよく空いた状態で出発。モーターを震わせ、一生懸命といった感じで走る。民家にほど近いところを走ったかと思えば、田園風景の中をのんびりと走る。なかなか、ローカル線に乗っているなと実感できる。

P1011714 大和人さんの解説によれば、駅の設備などには近鉄の面影を残しているところがあるが、自動改札機を設置したり、一部の駅を廃止する代わりに列車本数を増やしたり、あるいは駅の改築も積極的に行ったりと、新たな北勢線として積極的に取り組んでいるとのこと。昨今、地方私鉄の経営の厳しさがクローズアップされているが、何とか地域に根ざした鉄道を目指して、徹底的にケチるのではなく積極的な投資を行う。これが将来いつか実を結ぶことになるだろうか。鉄道ファンのほうばかり向いてアピールしている私鉄もあるが、やはり地元客に親しまれ、利用されるものでないとね・・・。

P1011716 終点の阿下喜着。以前来たときにはホーム1本きりの終着駅だったと思うが、広々とした島式2面のホームに生まれ変わっており、新しい駅舎も現在建設中。運転手が話し好きの方で、駅のことなどいろいろと教えてくれる。古い駅舎もなかなか味のある建物であるが、こちらは取り壊しになるとか。ただ、新しい駅舎も黒塗りのシックな感じの建物であり、こちらはこちらで人気が出るのではないだろうか。

P1011721 しばらく、駅前にある「阿下喜一部商店案内図」なるものを見る。しかし「一部」ってなんだろうな。全部ではなく一部という意味なのか、「一部」という集落名なのか、「一部」「二部」の一部・・・って、商店にJ1、J2のようなランク、いや阿下喜だからA1、A2とでもいうのか、謎である。

P1011725 大和人さんとその謎について話していたのだが、話だけしても仕方ないので、とりあえず駅前散策。坂を登ると、先ほどの一部商店図には記載のなかった立派な建物に出会う。よく見ると「阿下喜温泉 あじさいの里」とある。ふらりと来て温泉というのも面白いが、本格的入浴の代わりに、建物前にある無料の足湯へ。温度が3段階にわかれており、それぞれ入ってみたがやはり温度が高いほうが気持ちよかった。折り返しで乗るつもりだった列車の時間は過ぎたが、つい長居、いや長湯してしまった。

阿下喜駅に戻る途中の菓子屋さんに「軽便煎餅」なる幟が出ていたので、どんなものかと立ち寄る。するとバラ売りの板煎餅のほかにも、北勢線の車両をあしらったバッジなども売られており、これも購入。一緒にいただいた店主敬白には、

「雄大な鈴鹿の山並みと 四季おりおりの風景をはこびながら

春には、桜並木 夏は、きらきらひかる員弁川 秋にはまっかな紅葉たち 冬は、まっ白雪景色

一世紀に渡り走りつづける軽便鉄道 美しい日本の歩きたくなる五〇〇選にもえらばれています・・・」

P1011727 印象に残った北勢線訪問。「平成に残る軽便鉄道」として、また地域の足としてこれからも末永く活躍してもらいたいものである・・・。(続く)

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名古屋界隈~時刻表検定受験の旅・2

2006年11月21日 | 旅行記D・東海北陸

P1011695 名古屋市地下鉄の桜通線と名城線を乗り継いで、市役所前駅へ。名古屋市役所、愛知県庁の建物を見る。名古屋城を意識した御殿風の造りだが、見ようによっては中国の大都市にある「○○大飯店」のようにも感じられる。

P1011683 名古屋に来たのだから、「尾張名古屋は城で持つ」の名古屋城に行ってみよう。市役所前から二の丸を抜けて本丸に着く。ここに来るのも何年ぶりだろうか。再建されたものであることはわかっているが、堂々とした構えの天守閣である。名古屋のシンボルともいえる金の鯱も立派なものだ。

P1011681 天守閣の手前では菊の展示が行われており、愛好家が丹精こめて育てた作品の数々を見る。中には鯱の形をした菊人形も・・・。

P1011691 天守閣に入り、最上階からの眺め。薄く雲がかかっているものの空気は澄んだ感じで、はるか遠くに雪をかぶった御嶽山、その向こうに小さく乗鞍岳、方向を変えて白山もわずかに見える。ちょうど居合わせたボランティアガイドの人が「こんなに見えることはそうそうないですよ」と説明していた。(ちょっと写真ではわかりにくいかな・・・)

天守閣内には昔の城下町を再現したフロアなどもあり、展示物を一通り見学する。名古屋といえば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の戦国の英雄を輩出しているが、こと「名古屋城」となると、江戸時代の尾張徳川家の城である。御三家としての影響力は確かにあったのだが、戦国武将の知名度に比べれば地味な印象である。尾張藩主として知られているのは、清水義範も小説に書いた徳川宗春くらいかな。

P1011697 さて城を後にして、もう少し時間があるので、大須観音に向かう。明日の試験の必勝祈願ということで(今にして思えば、必勝祈願なら熱田神宮のほうが得意分野だったのだろうが)。こちらの境内では、骨董市というのか、ガラクタ市というのか、フリーマーケットはちょっと違うかな、そんな市が立っていて大勢の人たちで賑わっていた。古着(服ではなく布として売っていたものも)や、昔のブリキのおもちゃとか、怪しげな石でできた彫り物とか、仏像とか、よくわからないものが売られている。場の雰囲気とかでパッと買ったとして、家に持ち帰ったら「なんでこんなもん買うたんや・・」と思うかもしれないものである。それでも、ここを訪ねる西洋からの観光客にとっては非常にエキゾチックなものに映るようで、実に興味深そうに品定めをしている。売り手もカタコトの英語で「スリー・サウザンド・イェン」などといって購入を勧めている。

P1011699 それにしても、こういう市とか、門前の商店街とかと、「観音さん」は雰囲気的になぜかよく合う。大須のあたりも下町風情があって、そのあたりが人気の要因だろう。もともと観音さんというのが庶民信仰のもので、多くの人たちが気軽にお参りできるということもあるのだろう。曹洞宗の寺の境内で骨董市をやるというのは、あまり聞いたことがない。

さて、待ち合わせの時間が来たので、大阪から近鉄特急で来る大和人さんを近鉄名古屋駅に出迎える。今回の時刻表検定を一緒に受験するとともに、「名古屋味めぐり」を一緒に楽しむというのが今回の旅の企画。

P1011703 さて、そのトップバッターは・・・ということで、とりあえずJR名古屋駅の地下街へ。そこで選択したのは、味噌煮込みうどんの「山本屋本店」。昼時ということで行列のできる人気店だ。トッピングはいろいろとあり、中には「尾張名古屋は味噌でモツ」というダジャレの効いた一品もあるが、ここは名古屋コーチンの肉と玉子の入ったうどんとごはんのセットを注文。土鍋に入ったアツアツのうどんでまずは景気づけ。そして仕上げには土鍋にごはんを入れて雑炊。最初はちょっと濃く感じられる味噌も、コーチンのダシと混ざり合って、やみつきになりそうな味だ。雑炊にしたためダシ汁も全部おいしくいただいた。

さて、今日の昼間はどこに行こうかと思案する。名古屋に新しくできた乗り物群を回るのも手だが、せっかく来たのだからちょっと足を伸ばそうかと思う。名鉄で三河や岐阜という手もあるし、なかなか行けない三重県という手もある。それなら、久しく乗っていないローカル線、近鉄から三岐鉄道に経営移譲した北勢線などどうか。

P1011704 大和人さんも異存ないようで、ならばと往復割引のきく「桑名特割きっぷ」というのがあるとのこと。早速近鉄の地下ホームに向かい、桑名に早く着く急行電車を待つことにする・・・。(続く)

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ぷらっとこだま-時刻表検定受験の旅・1

2006年11月20日 | 旅行記D・東海北陸

18日(土)、朝の東京駅から名古屋行きのこだま号に乗る。乗ったのは普通車ではなく、グリーン車である。

4923_2  通常、新幹線のグリーン車なんておエラ方の乗るものであり、自分が乗ることなど考えられないのだが、今日は、JR東海ツアーズが発売している商品「ぷらっとこだま」を利用しての旅行である。「ぷらっとこだま」で東京から名古屋まで利用する場合、通常のこだまの指定席なら10,580円のところ、7,900円と格段に安くなる。また、グリーン車の通常料金が14,070円のところ、このプランならなんと8,900円と割安感が高まる。普通車と1,000円の差額なら、初めて乗るグリーン車というのもいいだろう。

もっとも、安いからにはそれなりの制約のあるもので、この「ぷらっとこだま」、まず、駅のみどりの窓口では買えない。JR東海ツアーズなどでの事前販売となる。また、席に限りがある(私も早めに購入したのだが、第一希望とした列車の枠がすでに埋まっていた)。そして、通常なら「東京都区内~名古屋市内」という乗車券となり、新幹線を降りた後も在来線に乗れるが、この商品は東京駅から乗って名古屋駅で降りることが決められており、在来線には乗り継げない。そのうえ、静岡や浜松など、途中の駅で降りることもできない(もし途中駅の改札を出る場合は、東京からまるまる別運賃・料金がかかる)、おまけに、購入後の列車変更は認められていない・・・。

こう書けばやけに制約の多い商品のように思えるが、早々と出かける日が決まっている、またのぞみ号の倍の時間かかってもよいということであれば、実に重宝する。

P1011674 さてグリーン車のでかいシートに落ち着く。現在山陽新幹線の「こだま」は、短い編成ながら普通車自由席で「2列シート&2列シート」を実施しており、なかなかお得なのだが、やはり本物のグリーン車のほうがゆったりしている。

ただ、私のいる車両についていれば、私の座っている並びの4列が埋まり、それ以外は無人。並びの人たちはいずれも「ぷらっとこだま」の利用者である。一人客同士なのだから、空いていたら前なり後なり移ればお互いに気兼ねなく、よりゆったりするのに・・・と思うが、「ぷらっとこだま」は座席の数ではなく、ここからここまでという座席の配分を受けているということなのだろう。

こだま号といえども単純に走行と停車を繰り返せばもう少し所要時間が短くなるのだろうが、いかんせんほとんど全ての駅でのぞみやひかりに抜かれるため、4~5分停車する。中にはのぞみ2本に抜かれるということも。ただ、これもこだま号の面白さだろう。早いようで、のんびりしている。

車窓に目をやりながら、テーブルに時刻表を広げて明日の試験のための予習を行う。実は今日の昼からは、このブログにもお越しいただいており、明日の試験を一緒に受けるyamatojin2005さん(以下、大和人さん)と合流するのだが、合流後、どこに行くかを決めていない。また、それまでの間、私がどう過ごすかも決めていない。時刻表巻頭の名古屋地区近辺の地図を見て、しばしコースの検討も行う。

東京を出て3時間、名古屋駅着。ゆったりしたシートで景色を見たり、時刻表を見たりしていたためにさほど長くは感じられなかった。この「ぷらっとこだま」、使える商品だな。

グリーン車はガラガラだったが、普通車は結構乗客がいたようでぞろぞろと階段を下りる。その中には赤いユニフォーム姿の人が目立つ。三菱のマークが見えたので、どうやら浦和レッズのサポーターのようだ。改めて新聞を見ると、この日レッズは豊田スタジアムでのグランパス戦とある。リーグも終盤戦、首位を行くレッズにとっては落とせない一戦である。

P1011757 新幹線の有人改札口を出て、とりあえず地下鉄乗り場へ向かう。その途中に在来線のコンコースを通るのだが、JR東海の名古屋地区にて11月25日から新たに始まるICカードの「TOICA」のPRが目立つ。JRではSuicaやICOCAに次ぐICカードだが、ただどうだろう、新幹線ではもちろん使えないし、今のところ、SuicaやICOCAとの相互利用もできないし、果たしてどこまで普及するか。

コンコースの人ごみを抜け、閑散とした感のある地下鉄の桜通線のホームに出る。(続く)

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時刻表検定終了

2006年11月19日 | 旅行記D・東海北陸

19日に行われた時刻表検定試験。前の記事にあるように、今回は名古屋での受験。

時刻表検定に合わせての名古屋旅行という意味もあり、その点では実に面白かった。ただ、肝心の試験のほうが・・・・。午前中の第2種は「200点満点いける!」と確信したのだが、試験後に配られた正解・解説用紙を見ると、不正解とされた問題があった。ただ、それを見て「チョットー、チョット、チョット」と思わず言いたくなった。どう見ても、解説用紙のほうが間違っているのでは?と疑いたくなるような判定である。まあ、これは多くの受験者が検定協会に質問なり抗議なりするだろうから、協議の結果を待つことにしよう。

P1011759 その一方で、午後からの「本番」第1種は苦戦した。気持ち的には受験前の「緊張6分、余裕4分」の状態で望めたが、やはり第1種の奥の深さに今回も手こずった。ある程度までは正解への道筋に乗っかっていても、最後のところで出題者のワナに引っかかったケース、あるいは時刻表の「欄外」まで目が行き届かないと正解に至らなかったケース・・・。名古屋から帰京する新幹線の中で自己採点をしていたのだが、結果としては博士号はおろか、前回の1級から後退の2級ランクになりそうだ。

それでもまあ、最初の頃は「不認定」を喰らっていたのが、一昨年の2級→昨年の1級→今年の(おそらく)2級ということで、ある程度力はついてきたのかなとは思う。今回は名古屋だったが、来年はどこで受験しようかと、そのことを考えるのは楽しみである。また修行して、再挑戦だ。

またしばらく、今回の名古屋旅行のことを書く予定です。

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時刻表検定前日・名古屋入り

2006年11月18日 | ブログ

明日19日の時刻表検定試験に備えて、今日はその前泊で名古屋入り。朝の新幹線で名古屋に着き、街歩き、ローカル線の旅、そして「名古屋めし」三昧と、実に充実した一日。

時刻表検定試験の前日であるが、時刻表は一切開けず、気楽な感じで自らを「旅モード」に置くことができたと思う。

明日はどのような結果が待っているか。緊張6分、余裕4分くらいの気持ちで望みたいと思う・・・。それと、楽しんで受験する気持ちを忘れないようにね。

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もうすぐ時刻表検定

2006年11月17日 | ブログ

いよいよ19日は、年に1回の「時刻表検定試験」の当日である。

これまでにも、時刻表だけに旅気分で受験しようと、あちらこちらの会場で受験してきたが、今年は名古屋に向かう。もちろん明日から名古屋入りして、景気づけのために「名古屋めし」を味わうつもり。手羽先、味噌かつ、エビフリャー、きしめん、ういろう、モーニング小倉、ひつまぶし、土手煮・・・・数え挙げればきりがない。どれだけ制覇できるかな?

ただ、検定試験本番となると、今回で6回目の挑戦となるが、そろそろ「一級の上」を取得したいもの。職場の皆からも「めざせ博士号」と妙な(?)プレッシャーがかけられているし。

ちなみに結果が出るのは年末頃。ちょっと遅めのクリスマスプレゼントと、一足早いお年玉を手にすることができるか楽しみである。まずは、今元気な名古屋の街から、パワーを授かることにしよう。

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うさんくさいぞ、旭鷲山

2006年11月16日 | ブログ

この前の記事で「旭鷲山引退」のことに触れ、「モンゴル出身力士の草分け、お疲れ様でした」という内容のことを書いた。

2006111300000037nksspothum000 ただ、引退発表以後、どうだろう、旭鷲山が暴力団との金銭トラブル・・・というよりは「黒い交際」の渦中にあり、そのためか東京の部屋に石を投げられたとか、トラックが部屋に突っ込んだとか、いろいろとうさんくさい話題が出ている。正直、不入りの続く本場所よりも、旭鷲山のトラブルのほうが注目されている。

旭鷲山や大島親方は否定しているが、こうなるとやはりその辺のトラブルが引退の大きな理由だろうなというのは誰でも推測できること。トラックが突っ込んだとか、警察の事情聴取を受けたとかいうことが明るみにでるタイミングが合いすぎるし、初日の一番だけとって引退ということも、結局このトラブルで詰め腹を切らされたのではないかとも思う。

何だか、この前書いたことが全て裏切られたような気がする。本当にそうなのなら、最初からそう言えばいいじゃないか。

大相撲の社会というのは、何かと不透明なところがあるものだ。昔は大相撲と土地のヤクザというのはつながりの濃いものであり、相撲が興行として成り立つには土地の「顔役」であるヤクザを通さなければならなかったという歴史があると聞いている。そんな土壌だから八百長も当たり前。今でこそ大相撲興行もビジネスなのだろうが、一般の市民にとっては不透明な点もまだ多いのが大相撲の社会である。

いまだに、こういうトラブルがあるんですな。

真実はどうなっているのか、背景に何があるのかはこれからわかることだろうが、こんな引き際の悪いことをされたのではたまったものではない。とっととモンゴルにでもどこにでも、お帰りくださいな・・・。

(写真 日刊スポーツ)

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旭鷲山が引退

2006年11月13日 | ブログ

昨日から始まった大相撲九州場所。今場所の話題が、朝青龍がまたも年間最多勝を取るのと、雅山の大関再昇進、魁皇の進退をかける地元場所というものだったが、ここに来てあっと驚いたのが、旭鷲山の突然の引退。心臓疾患で、下手をすれば命にもかかわるような症状だったとか。

「技のデパート・モンゴル支店」というのが旭鷲山である。今でこそ横綱はじめ、モンゴル勢というのは角界の一大勢力であるが、その草分けがこの旭鷲山と、旭天鵬の大島部屋コンビ。中でも旭鷲山は、「これぞモンゴル流」という技で土俵を沸かせた力士である。ちょうど、圧倒的な体格とパワーで鳴らしたハワイ勢と入れ替わるようにモンゴル勢が台頭し、やはり相撲は技の競技だと、多くのファンをうならせた。それでも、私もモンゴル勢がここまで成長するとは思ってなかったのだが・・・。

年齢的に33歳というのは、相撲界ではベテランの部類に入るが、まだまだ衰える年齢でもない(と思う)。それだけに残念なのだが、こればかりはいつの日か来るものだ。できればモンゴル出身の親方というのを見てみたいが、引退後は残念ながら年寄を襲名することはなく、母国に帰って政治家を目指すとか。まあ、モンゴル出身の年寄は、これからいくらでも出てくるだろう。それ以上に、もっと幅広い分野で日本とモンゴルの架け橋になればというその言葉は、旭鷲山ならではのものであろう。

本当におつかれさま。これからの人生にもエールを送ります。

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アジアシリーズ、La newベアーズ惜敗

2006年11月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今日12日は絶好の秋晴れ。東京では木枯らし1号も観測されたとかで、ようやく季節も秋から冬に移ろうとしているようだ。

P1011671 昼間は明治神宮外苑を散策。ちょうど昨日から「いちょう祭り」というのをやっており、公園内には屋台が出ていた。ただ、肝心のイチョウはまだ青々としており、色づくにはまだまだ時間がかかりそうだ。

さて、今夜はアジアシリーズの決勝戦。先の記事でも紹介した台湾代表のLa newベアーズが、北海道日本ハムファイターズに挑戦。戦前からファイターズ有利の予想ではあったし、おまけに決勝戦先発のダルビッシュが初回から5者連続三振。「台湾の選手は右打者ばかりで、外角へのスライダーに全く対応できていない」というのが、解説者の弁であった。

しかし、ベアーズ先発の許文雄も大きな体からの投球で、日本ハム打線を封じ込める。この試合が日本ハムで最後の試合になるであろう小笠原も、このシリーズで4番を務める稲葉もこの日はノーヒット。

結局、リリーフのフィオレから、ベアーズのエラーをきっかけにつかんだワンチャンスを生かして鶴岡のタイムリーでもぎとった1点を、ダルビッシュ(台湾では「達爾比修」と書くみたい)→武田久→マイケルと完封リレーで守りきり、日本ハムが見事にアジア王者についた。

しかし、「本割り」と同じく1点差の接戦を演じたベアーズの健闘も光ったと思う。ダルビッシュの調子が悪かったら、どうなっていたかわからない。そういうこともあり、今年のこのチームは何だか印象に残るものとなった。

このアジアシリーズ、いろんな国の野球を観ることのできる機会であり、今後も続けてほしいもの。今は主催がNPBのため試合は全て日本で行われているが、将来的には韓国、台湾、中国も含めて回り持ちで行えばどうだろうか。彼の国にも日本プロ野球のファンも多いことだし、野球の国際交流ということであれば、そのくらいのことはやってもいいのではないだろうか。

ともあれ、これで今年のプロ野球観戦は終わりである。・・・あ、マスターズリーグもあったよな。

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アジアシリーズ、La newベアーズ対サムスン・ライオンズ戦観戦

2006年11月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

P1011582 野球のアジア王者を決める「コナミカップ アジアシリーズ2006」。11日のナイターで行われた、チャイニーズ・タイペイ王者のLa newベアーズと、韓国王者のサムスン・ライオンズ戦を観戦した。

P1011600P1011602これはもう、最初から行こうと決めていたカードである。昨年のアジアシリーズでも、韓国王者の同じサムスン・ライオンズと、タイペイ王者の興農ブルズの試合を観て、普段の日本のプロ野球とは違った「国際試合」の雰囲気が気に入り、今年もそのつもりでいたのだ。ユニフォームはじめ、いたるところで目に付くハングル対繁体字の対決。また、「韓国対チャイニーズ・タイペイ戦」は、いずれも「日本に負けて中国に勝って1勝1敗、この試合に勝ったほうが日本代表との決勝戦にコマを進める」という位置づけになっており、好試合が期待できそうなのだ。

P1011617 一塁側のベアーズ側の入口に早々と陣取り、ドーム入りする。入口では通常の手荷物検査のほかに、金属探知機によるボディーチェックまで入るというものだった。早くに行ったので、ベアーズのベンチのすぐ上の最前列という席を確保できた。通常の巨人戦や、アジアシリーズでも日本ハムの試合ではまず手に入らないところ。おまけにネット裏以外は全て自由席で、入場料1000円である。都市対抗野球でももう少し取るんじゃないかな。おかげで、選手の表情や声もすぐ近くで体感できる。

P1011625 結構観客も多く、私の周りでも日本語に交じり中国語もたくさん飛び交う。内野席の中央には、いつしか「職棒」の「球迷」たちを中心に大応援団ができており、応援団員がファンタスティックやら何やらいろいろ配っている。私もそちらに行ったら、青天白日旗やら、ベアーズのマークやらのペインティング用のシールに、La newベアーズの紹介のパンフレットをくれた。La newとは靴など皮革製品を扱っている企業で、球団そのものは2004年設立とまだ歴史は浅い。一方、サムスン・ライオンズといえば韓国プロ野球創設時からの強豪である。

P1011589 昨年の興農ブルズは、応援団といっても数人の男連中だけだったが、今年のベアーズはチアガールつきである。これがまたスタイルよく、セクシーでしたな。試合前には気軽に写真撮影に応じてくれており、いや~鼻の下が伸びっぱなし・・・・。彼女たちは応援のあらゆる場面で活躍し、スタンドに華を添えてくれる。一方のライオンズも4人のチアガールがいて、こちらもイニングの合間にテクノのリズムに乗せてセクシーに魅せていたのだが・・・うーん、ベアーズの彼女たちのほうが、私にはよかったな。こういうのって、アジアシリーズ限定?それとも台湾のレギュラーシーズンでもやっているのかな。

えー、試合が始まるので席に戻るとして・・・。

P1011615 ベアーズの先発は、日本の球団も獲得に動いているといわれているチームの勝ち頭、呉偲佑(ウ・スヨ)。三振の取れるピッチャーで、序盤は制球に苦しむものの、ライオンズ打線から三振を取る。相手打者を2ストライクと追い込むと、スタンドから「三振他!三振他!(サンチャンター!)」と声援が飛び、「K」の字をかたどったパネルをかざす。一方のライオンズの先発・ブラウン投手もベアーズ打線を抑える。

P1011626 試合が動いたのは4回表、ライオンズのスラッガー、ヤン・ジュンヒョクがライトに特大の2ランで先制。しかしベアーズもその裏、ドジャースに在籍し、今年から台湾でプレーしている4番の陳金峰が2点タイムリー。私の周りを含め、一塁側は大騒ぎ。このあたりになると、一塁側に座っている日本人観客も、応援団のムードにつられるようにベアーズに声援を送っている。「三振他!」「加油!(チャーユォー)」「全塁打!(チュアンルイダー)=ホームラン」とか。

P1011638 そして6回裏、ベアーズの3番、林智勝が超特大の一発を放ち、3対2と勝ち越し。ベンチからは選手が総出、スタンドも総立ち。もう、この一角は日本じゃない。

試合は両軍とも継投策をとり、3対2のまま9回表、ライオンズ最後の攻撃。それでもトップバッター、パク・ハンイがこの日3本目の安打で出塁し、2アウト2塁とする。両軍スタンドが一球ごとに沸く。

P1011642 そして、最後の打者が打ち取られ、ゲームセット。気がつけば私も周りの観客と大声上げてハイタッチをしていた。もう、優勝が決まったかのように観客同士もみくちゃ。

でもいいなあ、何か久しぶりの感触。また来年も、「台湾対韓国」を観に来よう。いや、いっそのこと思い切って台湾に行ってみるか?

P1011656 この結果、12日の決勝戦で日本ハムと当たるのは、La newベアーズとなった。さすがに入場料が今日の数倍に跳ね上がるとともに、チケットは2階席か外野席しか残っていないのでテレビ観戦とするが、こうなったらベアーズを応援したいな。「本割り」では接戦を演じており、ひょっとすると大どんでん返しが待っているかもしれない・・・。がんばれ、ベアーズ!

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