まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

とうとう来ましたね

2008年08月31日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

この週末で日本ハムに3連勝。オリックス・バファローズが単独3位浮上、そのうえ4月はじめ以来の「借金返済」というのだから、8月の終わりに来て盆と正月がいっぺんに来たような心持ち。

篠原涼子が出演していた「オリックスVIPローン」のCMを見るたびに、「そんな悠長なこと言わんでええからさっさと借金返済せえ!」と思っていたのだが、5ヶ月かけて、ようやく。監督交代から7月にかけて調子を上げ、五輪のどさくさに紛れて(?)じわじわとやってきた。

さて9月、ペナントレースも実質残り1ヶ月となるが、先発投手陣が安定してきたのと、カブレラの打率がいつのまにか3割を超えてきた勢いを持続して、一休みすることなくこのままいってほしい。鷹の尾羽もすぐそこだ。

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オリスタ!

2008年08月31日 | プロ野球(独立リーグほか)

「オリスタ」といってもオリックスのスタジアムではなく、98年の長野五輪のメイン会場を利用して建設された「長野オリンピックスタジアム」の略称。「青春18」を使用して、BCリーグ信濃グランセローズ対富山サンダーバーズの観戦に出かけた。

P8302622上野から高崎線の列車で高崎、そして「信越線」で横川へ向かう。高崎では、前日からの大雨の影響で上越線と吾妻線が運転を見合わせているということで、運転再開を待つ北へ向かう旅行者たちがホームにあふれ返っていた。この日の信越地方の予報は雨で、とにかく碓氷峠を越えて長野に向かうことにする。雨が降ったら・・・何らかのルートをたどって東京に戻ることにする。

ところが、長野県に入ると雨が弱くなり、しなの鉄道でオリスタの玄関駅、篠ノ井に到着した頃には雨がやんでいた。この程度なら試合はできるだろう。篠ノ井からはシャトルバス(往復400円)が出ており、10分ほどでオリスタに運ばれる。BCリーグの球場といえば公共交通機関のアクセスが悪いところが多いのだが、これは遠方から列車でやってくる観客にも便利だ(篠ノ井駅からは4キロほどの距離で、歩こうと思えば歩けるのだが・・・)。

P8302629初めてのオリスタ。その外観は五輪の聖火の炎をかたどっており独特のもの。看板には五輪のマークも描かれている。長野五輪も10年前か。そういえば先日電車の中で、「長野でオリンピックってやったことあるの・・?」「ほら、ジャンプの人が泣いていたやつあったじゃん」「そうだったっけ・・?」という学生の会話を聞いたものだが・・・。

P8302658ネット裏からベンチ上にかけての指定席ゾーンの入場券を手に球場へ。開放的なグラウンドに、傾斜が緩やかでゆったりとした観客席。信濃の赤い帽子やユニ姿の人が目立つ一方で、富山からも応援バスツアーでやってきたファンたちが三塁側スタンドに固まっている。ここに来て雨が降ってきて、試合は行われるだろうがマウンドやベースにはシートがかぶせられている。

試合前には地元の高校のチアリーディング部のダンスや小学生のブラスバンドの演奏が披露される。そのブラスバンドによる国歌の演奏が行われたのが、この後で「長野県民の皆さんは、『信濃の国』の一番を斉唱してください」とあり、ブラスバンドの演奏にあわせて「信濃の国は、十州に境連なる国にして・・・」と、私の周りの観客でも歌声が聞こえる。

P8302719雨が強くなる中、信濃・佐藤、富山・木谷の先発で試合開始。両者とも右投手ということもあり、それぞれ左打者をズラリと並べたオーダー。初回、富山が佐藤の立ち上がりを捕らえ、町田のライトへの安打で2点先制。3回にも町田の三塁打で1点追加。一方の信濃も毎回安打を放つも得点には至らず、3回を終了して3対0と富山リード。

P8302695この日は「三者凡退」というのがほとんどなく、両チームとも常にランナーが出て塁上はにぎやかなことになる。特に中盤は雨のせいか投手も制球に苦しんでおり、四死球が目立って4回表、4回裏、5回表、5回裏、6回表と、5度「満塁」の局面が続く。ところが「満塁ホームラン」とか「走者一掃のタイムリー」というスカッとした当たりはなく、得点も富山が5回に併殺崩れの間に1点、6回に信濃・町田のトンネルで1点入っただけで、信濃は2度の「一死満塁」を三振でつぶすなど得点が入らない。6回終了で5対0と、見た目は富山のワンサイドゲームだが、何だかお互いに拙攻を繰り返しているようで、試合時間もやたらに長くなっている。こりゃ応援団もたまったものではないだろう。

P8302706スタンドを見渡すと、こういう応援の仕方をしている方も。「信濃ガンバレ」の旗を垂らしているのは、旗竿ではなく釣竿である。この後、私のいる近くに席を移し、「必勝」と書かれた旗を吊るして、魚をあやつるがごとく、竿を振って笛を吹いて応援を始めた。

P8302723たまたま帰りのシャトルバスで乗り合わせており、近くの人と会話しているのを聞くところでは、御年90歳にして、信濃の主催試合にはほとんど駆けつけており、手製の旗を振って応援しているとかいう「名物」のおじいさんとか。元々野球が大好きなのだろうが、90歳の年寄りをここまで動かせるとは、BCリーグも侮れないものである。

P8302729さて、両チームともその後もランナーを出し続け、信濃も7回に内野ゴロの間に1点返して5対1。そして9回、先頭の大村の安打と、富山守備陣の連携の乱れで無死3塁。ここで代打・大橋のタイムリーで5対2。富山の抑え・小園を引っ張りだすも、これまで出てきた投手とは格の違う140キロ代の直球に力負けし、反撃もここまで。4時間近い試合も終了した。

P8302721安打数は信濃11、富山10だが、それ以上に両チームあわせて四死球も15か16くらいあったし(試合時にはメモをつけているが、いくつあったか数えるのもしんどい)、エラー、暴投、ボークなんてのもあり、私が観戦する試合は「乱戦」になることが多いとはいえ、「プロ」の試合としては締まらなかったなあ・・・。それぞれ選手としてはいいのがいるわけだが(この日印象に残ったのは、4安打を放った信濃の一番・市川の巧打)、試合の運び方についてまだまだレベルを上げていかないと観客もついてこないだろう。

P8302742さて長野まで来たのだから宿泊してもよいのだが、このまま東京に戻る。篠ノ井駅までシャトルバスに揺られ、ちょうどやってきた甲府行きの列車に乗車。日本三大車窓の一つ、姨捨からの千曲川流域の眺めを楽しむ。雲がかかっていたが、その分何だか神秘的にも見える。結局このまま鈍行を乗り継ぎ(甲府での待ち時間に食料を調達)、日付が変わってようやく自宅にたどりついた。オリスタのデーゲームなら鈍行乗り継ぎで往復できるということか・・・って。

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へぎそばとキハ58

2008年08月29日 | 旅行記C・関東甲信越

只見線乗車後、上越線から信越線を経て新潟に到着。日は暮れたが駅前の飲食店街は大勢の人たちで賑わっている。

P8232606そんな中、夕食ということでぶらつくが、新潟といえば日本海の海の幸に「へぎそば」が有名である。一軒の郷土料理店に入り、日本海であがった刺身に地酒の小徳利を注文。また、この地区に来ると「栃尾揚げ」という大きな油揚げもよく注文する一品。そして最後に板に盛られた「へぎそば」で締める。ふのりを使って一口サイズに固めた独特の盛り付け。腰がしっかりしていて「そばを食べているなあ」というのを舌で感じる。普通のざるそば、もりそばよりも「食べたなあ」と満足する。

さてこの日は新潟に宿泊せず、夜の「ムーンライトえちご」で東京に朝帰りする。列車の発車まで時間があるのだが、街の中心部まで行くのも面倒だし、青春18もあることだから、待合室でボンヤリするよりはどこかまで列車で行って、新潟に折り返してくるというのもありかな。

そう思って改札口からホームを眺めていると、気動車らしき姿が見える。新津まで行く列車のようで、ならばあれに乗ってみようと改札をくぐってみると・・・現れたのは旧国鉄塗装のキハ58+キハ28。これには「おおっ」となって、とりあえず乗ってみることにする。

P8232608おそらく米坂線の快速「べにばな」として新潟まで来た後、新津の車庫に回送するという運用なのだろう。それにしても、今年の秋には新型気動車の置き換えが決まっており、旧国鉄型の車両を見る機会もないだろうから米坂線まで遠征しようかとも考えていたのだが、ここで出会ったのは幸運である。

ホームには大勢のファンがおり、そのカメラの放列を受けながら新津に向けて出発。車内にもその筋とおぼしき客の姿を見る。一方で地元の人たちは、ごく普通に利用している列車の一つということで、別に気動車の型式がどうとかいうのはさほど関係ないようで・・・・。

P8232617夜の闇の中を走ること20分あまりで、新津着。ここで車庫に入るのかと思いきや、列車番号と方向を変えて新発田まで行くという。さすがにそこまでお付き合いすることはできないので、しばしの停車時間、ホームでの撮影タイムということにする。他にも新潟独自の塗装の気動車や、おりしも貨物列車がやってきたりして、さすがは鉄道の町、新津である。

おそらく見納めになるかもしれない旧国鉄色の気動車を見送り、やってきた列車で新潟に戻り、「ムーンライトえちご」乗車。座席の夜行列車というとあまりよく眠れないのだが、この日に限ってはいろんな疲れが出たのか、途中の長時間停車もさほど意識することなくまあまあよく眠ることができた・・・。

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只見線乗車

2008年08月27日 | 旅行記C・関東甲信越

P8232570会津若松駅の4・5番ホーム。狭いホームに大勢の乗客が押し寄せている。これから乗車する13時08分発の只見線小出行きを待つ客たちである。只見線で会津若松と小出を結ぶのは1日3往復(それこそ、朝・昼・夜に1本ずつという感じだ)という超ローカル線なのだが、そういうのが逆に「その筋の人たち」の興味を引くようで、青春18のシーズンともなれば全国有数の人気路線となる。遅くとも発車30分前にホームに並ばないと、自分の好みのボックス席に座ることはできない。

さて入線してきたのはキハ40系の2両編成だが、1両はボックス席が並ぶものの、2両目は全てロングシート・・・。幸い私はボックス席のある車両のほうの行列に加わっていたので座席を確保することができたが、ロングシート側となると・・・4時間半、あの体勢で座らなければならないのである。もっとも、沿線のあちこちで席を移動して写真を撮る、というような人なら、ロングシートのほうが動きやすいのだろうが。

P8232585車内のほとんどが青春18利用の客で埋まる中、発車。七日町、西若松という市街地の駅で高校生も多く乗ってきて、立ち客も多く出てそれこそ都市近郊区間と変わらない混雑ぶり。これで会津盆地を南西に向かう。今年も豊作を予感させる稲穂が波を打つ。会津坂下着。ここで高校生や地元の客の下車が目立ち、立つ人はいなくなった。ここから只見川に沿って山間へと入っていく。車窓も山深くなり、人家も少なくなってきた。

P8232578三島町の中心駅である会津宮下では20分以上の大休止。ここで対向列車と行き違うわけではないが、列車の交換駅も少ないため、時間調整となる。こういう長時間停車があるために所要時間が延びるのだが、只見線に通しで乗ろうという人たちにとってはむしろそのほうがよかったりする。ちょっとした撮影タイム、喫煙タイム、飲み物の購入(といっても商店はなく自動販売機だが)タイムになる。

P8232591ここからさらに山越えに挑み、15時22分、行程の半分まで来たところで会津川口着。ここでは小出からやってきた列車との行き違いがあり、双方向の列車が顔を揃えるということでしばしの撮影タイムとなる。このローカル線で一番賑わう駅といってもいいだろう。只見川のすぐ脇にある昔ながらの汽車駅というたたずまいがよい。

P8232599この会津川口から只見までの間がもっとも列車本数の少ないところで、1日3往復の区間である。そんな小さな駅でも、地元の学生だろうかが降り立っていく。普段は「夜の列車」で帰っているのだろうか。このあたりは頭に「会津」の地名が冠せられた駅が続く。さすがに3時間近く列車に揺られていると、眠気のほうもピークに達してくる。列車の揺れもちょうどいいリズムだし・・・。

P8232571只見線の車両には冷房がついておらず、このため暑い時期は窓を全開にして、自然の風を存分に味わうことができるのだが、この日は朝から涼しいくらいの気候。扇風機を回す人はいたが、窓を全開にするとさすがに寒く感じるのか、写真を撮る人が遠慮がちに窓を開けて、撮り終えるとすぐに閉めるというくらい。

只見でも10分停車。次の田子倉という秘境駅で下車する人もおり、ここから六十里越に挑む。日本でも有数の豪雪地帯で、そのために国道が閉鎖され交通機関が鉄道しかなくなってしまうという区間である。いずれ本当の豪雪の時期に乗ってみたいものである。

長いトンネルを抜けると新潟県。今度は魚沼のコシヒカリを栽培する田園風景である。もっともこの区間になるとほとんど居眠りしており、駅の停車時くらいしか記憶がなく・・・。ちょっと、もったいなかったかな。

P8232605 4時間半の長丁場を終えて、終点の小出着。新幹線の「のぞみ」なら東京から新関門トンネルの手前までの所要時間。最近長距離を走る鈍行列車が少なくなる中では貴重な体験である。

この時間、鈍行の乗り継ぎではその日のうちに東京に戻ることができない。ならばということで、逆にやってきた長岡行きの列車に乗り込む。長岡で特急車両使用の快速「くびき野」に乗車し、目指すは新潟・・・。(続く)

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只見線へ

2008年08月24日 | 旅行記C・関東甲信越

青春18きっぷを使ってローカル線に乗りに行こうということで、只見線の乗車をメインに時刻表でコースを立てる。只見線には過去にも何回か乗車したことがあるが、いずれも上越線の小出から乗車して会津若松に抜けている。今回はこの逆をやってみようと思う。

P8172552上野から宇都宮線の列車に乗り、宇都宮、黒磯と乗り継いで郡山を目指す。8月とはいえこのところ涼しい日が続いており、那須のあたりまで来ると風も少しひんやりと感じられる。朝の列車であるが、同じように「青春18」利用とおぼしき客たちで車内は混雑している。上野からは15両→宇都宮からは5両→黒磯からは2両なのだから、座席をめぐる競争率がだんだんと高くなっていくのがわかる。それがひと段落するのが郡山で、東北線でさらに福島、仙台へ北上する人や、磐越東線でいわきへ抜ける人、そして磐越西線で会津を目指す人とに分かれる。

P8232561この磐越西線、JRも会津の観光に力を入れており、やたらと会津の「赤べこ」をかたどったキャラクターが目立つ。会津若松行きの車両も最近かつての急行型から置き換えられたものだが、ここにも「赤べこ」の姿が目立つ。6両つないでいるが一般の観光客や地元の人たちも交じり、座席はほぼ満席となった。

P8232563中通りから会津へ向かう山越えをし、猪苗代湖に近づく。そういえば湖が見られるかなと思ったが線路は「猪苗代湖畔」という臨時駅はあるものの湖沿いに走るわけではなかった。それでは会津磐梯山は・・・と右手の車窓を見るが、この日は雨こそ降っていないものの雲が広がっており、磐梯山の頂上を見ることはできない。ふもとのスキー場が見えるが、それにしてもゴルフ場にスキー場、こうして見ると山肌を無理に削っているのがわかり、痛々しく見えるなあ・・・。

猪苗代で多くの観光客を降ろした後、会津若松へ。途中、会津盆地を見下ろすスポットがあり、田園と防風林に囲まれた散村風景を見ることができる。田園が黄金色になるにはもう少し時間がかかるが、なかなかよい景色。

P8232566会津若松着。鶴ヶ城、飯森山や市内の昔ながらの建物が残る風情など、みどころはいくらでもある。只見線の列車までは時間があるが、かといって観光スポットを見て回るには中途半端な時間なので、ここは入浴と昼食ということにする。入浴のほうは、駅から歩いて2~3分のところにある「富士の湯」。天然温泉ではないが、光明石を使った「準温泉」とか薬湯などもあるスーパー銭湯で、いくつもの広々とした浴槽があり、値段が390円と安いのがよい。鉄道の旅で立ち寄る人たちにも結構お奨めのところである。

P8232568食事は駅構内のそば屋。10割そばを使用したもりそばに、こつゆ、棒鱈、鰊の酢漬けといった会津の郷土料理がセットになった「一会庵御膳」というのをいただく。こういう小鉢など出てきたならば会津の酒がほしいところだが・・・。

食事を終え、只見線が出るホームに移動する。これから乗る小出行きは会津若松13時08分発、小出17時42分着。4時間半の長丁場である・・・・(続く)。

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野球日本代表、惨敗

2008年08月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

野球は好きな競技だから本来代表チームを心から応援しなければならないのだろうが・・・。まあ、韓国との間で「勝利に対するこだわりの強さ」と、実力的に開きがあったということだろうか。

星野監督には「ザマーミロ」という気持ちですね。「責任を取る」といってますが、どう責任を取るんだろう・・・「監督辞任」といったって、もともと五輪期間限定のチームなのだから辞任も何も・・・。野球界から足を洗って政界にでも出馬するとでもいうんでしょうか。

選手もどうでしょうか。「七人のサムライ」や、松坂、中村ノリが悔し涙した時のほうがモチベーションも高かったように思うのだが・・・・。

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ソフトボールで金メダル

2008年08月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

ソフトボールの日本代表が、北京五輪三度目の対決でアメリカに勝利し金メダル。本当に、おめでとうございます。

残念ながら試合をテレビ観戦することはできず、速報で知った次第。昨日の2試合登板に続いてまたも上野投手が先発完投とは、本当、鉄腕やなあ。

一方で、億単位の年俸をもらってる連中が雁首揃えてこの体たらくの野球日本代表。やはり、メジャーに行った選手がいない現状では、総当りで4勝3敗というのが実力かな。まあ監督は「金メダルさえ取れれば」と思っているんでしょうが、何だろう、選手の側から燃えるものというか、「絶対に金を取るんだ!」とアピールする選手が少ないように感じられる。まあ、期待してないんで、せいぜいがんばってくださいや・・・・。

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ソフトボールも熱戦ですね

2008年08月20日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

夕食に入った店で、北京五輪のソフトボール「準決勝」の日本対オーストラリア戦の放送をしていたのでテレビを見る。

試合は2対2の延長戦で、ソフトボールのルールであるタイブレーク方式での決着となった。無死2塁での開始となれば攻撃側はいかようにでも作戦が立てられ(だから得点が入りやすくなり、決着もつけやすい)、こうしてテレビを見ていると違和感のないルールにも見えてくる。もっとも、隣の席で観戦していた人は「いつの間にランナー2塁まで行ったの?」と戸惑っていたようですが・・・。

先攻のオーストラリアが1点を勝ち越したかと思えば日本もその裏に同点に追いつき、最後は右中間への当たりでサヨナラ勝ち。日本はこれで敗者復活戦もある変則トーナメントを勝ち上がり、この日の1試合目で敗れたアメリカと、金メダルをかけて再び対戦ということになった。

野球とソフトボール。よく似た競技として比較される中でどうしてもソフトボールのほうがマイナーなイメージがあるが、この試合をテレビ観戦しただけでも、NPB選手で構成された野球日本代表に比べての「泥臭さ」というのを感じて、なかなか面白いものである。オーストラリア戦で結局完投勝利をつかんだエース上野投手は、昼間のアメリカ戦でも投げており、一日で300球以上を超える投球数。それでいて最後まで球威が衰えないのだからすごい。扱うボールが違うので比較することはできないが、野球の日本代表がやれ先発投手の球数がいくつだの、このタイミングで継投に持っていかなければだので頭を悩ませているのを見ると、億単位の年俸をもらっている大の男が雁首揃えて何をやっとんねんという気持ちもする。

さすがに3試合連続の登板というのはないだろうが、上野投手のこの好投とサヨナラ勝ちを好材料に、何とかアメリカに勝利、悲願の金メダルを獲得できるよう応援したい。

(ソフトボールの国内のリーグ戦なんかもあるのだろうが、どこでやっているのだろうか。機会があれば球場めぐりの一環で訪れてみたいものである・・・)

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若ノ鵬逮捕でどうなる大相撲

2008年08月18日 | ブログ

会社からの帰りの電車の中で乗客が夕刊紙を広げているのを横から見ると、「大麻所持で若ノ鵬逮捕」の文字。若ノ鵬といえばロシア出身、間垣部屋所属の幕内力士で、これから上位をうかがおうかという力士である。このところロシアとグルジアの紛争が注目される中、「相撲の関取にもロシアとかグルジアとか旧ソ連に属する国の出身が多いなあ」と思っていたところの出来事である。

新聞やネットの記事によれば、若ノ鵬が落としたという財布が警察に届けられたのはいいが、その中にタバコが入っており、そのタバコから大麻特有の臭いがしたので若ノ鵬を追及すると、大麻の所持・使用を認めたという。

うーん、大相撲といえば昨年以来、八百長疑惑、朝青龍問題、力士暴行死事件とさまざまに揺れ動く中、ここに来て「現役力士の大麻使用」である。八百長疑惑が週刊誌のネタで、朝青龍問題が彼個人の品格の問題であるとしても、力士暴行死事件に次いで事件性としては重いもの。またその犯罪性は、スポーツ選手が筋肉増強剤を使用していたのがドーピングで引っかかったのとはわけが違う。「六本木で外国人からもらった」と供述しているようだが、若ノ鵬だけが六本木でもらうとは考えにくく(一人で六本木に行くとは思えず)、ともすれば他の力士にも波及するのではないだろうか。

間垣部屋といえば親方(二代目若乃花)が弟子への暴行で問題になった部屋で、親方の監督責任というのが問われるだろうし、ましてやロシア出身の力士がこのようなことを行っていたとなれば、「これだから外国人力士は・・・」ということで、特に外国出身の力士に対する疑惑というのか、偏見というのが増長されるであろう。ロシア出身力士といえば露鵬のカメラマン暴行の事件もあったし。

相撲協会はそれこそ「待ったなし」で、どう対処するのだろうか。現役力士の事件となれば謹慎や出場停止だけでば済まされないだろうし、秋場所を前に解雇処分ということになるのかな。それだけの決断を下せるかどうか、ファンは注目している。

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めまぐるしい展開の試合

2008年08月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

お盆も「仕事」だぜというわけではないが、16日は今季開幕戦以来となる西武ドームに現れる。夕方から大雨の予報であったがそこは西武ドーム。観客席通路に雨が吹き込んでくることはあるだろうが試合そのものは問題なく行われる。

P8162484今年はいろんなチームでの「復刻版ユニフォーム」が話題だが、ここ西武でも「ライオンズ・クラシック」ということで、往年の「西鉄ライオンズ」グッズを販売したり、日を決めて黒と白の「西鉄ライオンズ」ユニフォームで試合を行う中でライオンズの懐かしい映像を流すなどのイベントをやっている。ただ残念ながらこの3連戦はイベントの対象外のようで、グラウンドは現在のライオンズブルーのユニフォーム姿の選手たちがいる。うーん、ライオンズの歴史を語る場合、西鉄はさておき太平洋やクラウンはどうなるのだろうか。あの背番号ならぬ「胸番号」のユニフォームで試合したらお笑いやろうな・・・。

P8162499試合前、1軍に昇格してから初めての西武ドームとなる清原が、ライトスタンドの前まで行って西武ファンに一礼。それを大きな拍手で迎えるライオンズファン。やはり往年の4番に対する敬意の現れであろう。

さて先発は西武・帆足、オリックスがオルティズ。1回裏、オルティズが145キロ前後のストレートを詰まらせて簡単に2死を取ったものの、3番ボカチカにヒット、4番ブラゼル(電車でECO通勤ということで、西武グループのCMにも出てます)のタイムリーで西武が1点先制。次の後藤のレフトへの当たりを、スライディングキャッチを試みた濱中がグラブからこぼして後ろに逸らし(記録は2塁打)、これで2対0。思えば初回から荒れる試合になる予兆があったのかもしれない。

蒸し暑くてなかなかイライラする序盤だったが、オリックスは3回に下山の内野ゴロの間に1点返し、続く4回には北川のレフトポール際に飛び込む2ランで3対2と逆転に成功。レフトスタンドでもファン同士のハイタッチ。

P8162519ただリードも束の間、5回裏に2死1・2塁で2番栗山がショートとレフトの間へのフライ。これを前進してきた濱中がまたしてもグラブからポロリ・・・(記録はまた2塁打)。これで2人生還して4対3と逆転を許す。これにはレフトスタンドからも罵声が飛ぶ。そりゃ元々守備の評価は低いかもしれんが、こう目の当たりにしていずれも得点に絡むとなると・・・。次のボカチカに死球を与えたところでオルティズが降板。

P81625144対3のまま7回表。この回から西武は帆足から正津に交代。先頭は濱中。ここまで打つほうでは三塁打に安打と当たっているのだが、何せ守備が・・・と思っていると、本人もよほど気にしていたのか、振りぬいた当たりは一気に私の頭上を越え、レフトスタンドの上段へ。これで4対4の同点。うーん、さっきの守備も含めて「濱中デー」やな。さらにランナーが続き、下山の一塁ゴロエラーの間に一人生還して勝ち越し、坂口のタイムリーでもう2点追加、7対4と再逆転に成功。これが、連勝中のチームの勢いかな。

P8162523勝利を確信したであろう大石監督、8回には西武ファンへのサービスもあってか、清原を代打に送る。北川の打席の時、清原がネクストバッターズサークルに出ただけでスタンドがざわめき、三塁側の観客席に座っていた観客たちもベンチ前のほうにぞろぞろと移動する光景。これにはバファローズ応援団も「打席は北川です!北川を応援してください!」という始末。そして北川が二塁打を放ったところで、代打・清原の登場。大型ビジョンにも、ビジターの選手であるが大写しされる。投手は4人目の小野寺で、ピッチャー返しを狙ったものの簡単にさばき打ち取る。清原も苦笑いだがファンは大きな拍手。それにしても、代打で出てくるだけで相手チームのファンを含めてこれだけの大きな声援を受ける選手って、今の日本球界でほかにいるだろうか。北京五輪で金メダル目指して奮闘している日本代表の選手を見渡してもね・・・。

7対4のまま9回裏に入る。セーブのつく場面ではあるが、守護神・加藤大輔が連投ということもあるのか、3点差ということもあるのか、ここで登場は今季初登板となる、元・守護神の大久保。今後、投手陣をフル回転させる必要がある中で加藤一人に負担はかけさせられず、ダブルストッパー的な起用もあり得るのか。大石監督もしっかりしているなあ。

P8162531・・・と考えている間に、1死から片岡、栗山に連打を浴び、打席にはこの日当たっているボカチカ。GG佐藤に中島が五輪で抜けているから打線が弱いと思っていたが、何だかイヤな打者に回ったな・・・・といううちに振りぬいた当たりはこれもレフトポール際へ・・・・。これで何と7対7と、試合が振り出しに戻ってしまった。これには勝ちを確信していたバファローズファンもがっくり。大久保の復活にはまだまだ時間がかかりそうだ。

P8162533こうなるとホームチームのほうに流れが行くもので、9回は代わった清水が抑えたものの、10回裏、西武の代打・平尾が鋭い打球をレフトスタンドに放り込み、1回から続いたシーソーゲームは8対7で西武のサヨナラ勝ちということになった・・・。ホームベース上では平尾への手荒い祝福の中、バックスクリーン前では花火が上がる。

P8162538サヨナラ本塁打の儀式を見届けた応援団がスタンドのファンに一礼。9回まであれだけ盛り上がった応援席も最後はお通夜のようになってしまった。やはり最後は首位を行くチームの底力というもので、西武がこのまま逃げ切って優勝ということになれば、その中でポイントとなったゲームの一つに挙げられるだろう。私自身も今シーズン生で観戦した中では一・二の面白さではあったが、帰りの西武電車の中ではキツかったな・・・。

まだまだAクラス浮上のチャンスはあるので、何とか残り2つを取って勝ち越してほしい。

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お盆も「仕事」だぜ!!

2008年08月16日 | ブログ

パチンコ必殺仕事人の、電車の中吊り広告でのキャッチコピー。昨年のこの時期に「その通り!」ということでブログを書いておられた方がいましたが・・・。今年は私がその状態ということで(もともとお盆時期に一斉に休みになる職場ではないのだが)。

もっとも、同じように仕事をしている人も結構いるもので、夜の街なぞは夏休みを利用して東京にやってきた人やら仕事帰りのサラリーマンでごった返している。私も職場の方やら、この時期に遊びに来た人間からのお誘いがあったりする。帰省はまたいつでもできるので、こういうひと時の過ごし方というのも悪くない。

ちょうど、五輪期間中のどさくさに紛れて3位浮上が見えてきたオリックス・バファローズが所沢に遠征に来るようで。夕方から大雨の予報であるが、久しぶりに外野席から声援を送るとするか。

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野球日本代表、黒星スタート

2008年08月13日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

北京五輪は柔道、水泳、体操と、日本の得意な競技でのメダル獲得が続き、マスコミのバカ騒ぎを置いておくとすれば日本代表はよく検討していると思う。

そんな中始まった、おそらく未来永劫最後の五輪となるであろう野球の日本代表の予選が始まった。

初戦のキューバ戦にダルビッシュを立てたものの、制球が悪くての完敗。うーん、この先どうなるんだろうか。予選といっても、単なる数合わせで出場したチームは一つもなく、実力のあるところばかり。一つ間違えれば、金メダルはおろか、格下とされるチームにも足元をすくわれかねない。

全てを監督のせいにするのはよくないが、短期決戦に弱い人物が率いているからな・・・。

ともかく2戦目以降、いかなる手段を用いてでも勝ちにいってほしいものである。

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水上散策と客車列車

2008年08月12日 | 旅行記C・関東甲信越

山の中とはいえ暑く感じる水上の駅前に降り立った私と大和人さん。旅行会社のプランで来た客たちは駅前に停まっている出迎えのマイクロバスなどで昼食+温泉つきの旅館・ホテルに送り込みということになるが、「奥利根号」でやってきたその他の乗客の多くが駅前で「これからどうしようか」と迷っている様子だ。

P8092426私たちも水上での過ごし方の決定打を持たないまま降り立ったのだが、時刻は12時過ぎ。ということであればまず昼食をということで、これも一見して決定打のなさそうな駅前の商店街の中を、一件の食堂に入る。数少ない決め手の中で目に付いたのが、「群馬名物おっきりこみうどん」。群馬はうどん、そば、佐野ラーメンなど麺類の名物の多いところ。おっきりこみうどんとは、平たいうどんの麺といろんな野菜や肉を鍋で煮込んだもので、甲府のほうとうと似た感じの一品である。夏場は冷やしうどんがこの店のお勧めのようだが、ここは「汗かいても、温泉に入って流せばいいか」ということで、熱いほうを注文。鉄鍋に入れられたうどんはボリュームたっぷりで、野菜や肉のだしがよく出ており、暑さにもかかわらず汁まで全部飲み干してしまう。

結局この後は温泉街まで歩き、さらに足を伸ばして諏訪峡のあたりまで行くことにする。昼間の温泉街は人通りもそれほどなく、我々のようなイベント列車の客や、高校生のグループと行きかう程度。大和人さんの話によれば、昔はそうでもなかったのだが、最近では高校の部活の合宿などの客も旅館側としては上得意になっているのだとか。

P8092428観光案内所のパンフレットでは、いくつか日帰り入浴を受け付けるホテルや旅館の名前も挙がっていたのだがどれも決定打がなく、そんな中たどり着いたのが町営の「ふれあい交流館」。建物の前では地元産の野菜を売っていたり、足湯があったりと地元の人たちが集まるようなスポット。入浴料も比較的安く、係の人も「今なら空いてますからぜひどうぞ」の言葉に、水上温泉の入浴はここにする。同じようにSLでやってきた人もおり、浴槽は5人も入れば満員という小ぶりなものだったが、歩いてきた汗を落とすのにはちょうどよかったし、入浴後はしばらく休憩の広間でゆったり横になるというのも気持ちがよい。

P8092427このままここで昼寝でもしようか・・・と思ったが、せっかく時間があるのだからと、この先利根川の遊歩道に沿って下る。途中の紅葉橋では夏休みのラフティングの教室が開かれているかと思えば、橋の上流では20歳前後の男の子たちが橋の欄干からの飛び込みをやっているのに出会う。橋の下では水着姿の女の子の姿もあり、やはり「ここが男の魅せ処」だろう。「3!2!1!」のコールに押し出されて飛び込む姿というのも、夏の風情である。

そんな中、大の男2人が諏訪峡にかかる吊橋を渡り、水のトンネルを抜けてたどり着いたのが、「トリックアート美術館」。ここから水上駅までの送迎バスが出るというので、それまでの間入ってみることにする。

入場料が900円と、最初は入るのに躊躇したが、中には昔の名画を立体風に模写したり、目の錯覚を利用して見る角度によって絵の形が変化するような作品がズラリ。そのトリックに思わずうなりながらの見学である。バスまでの1時間足らずの滞在であったが、「これやったらじっくり見たら1日楽しめますな」という大和人さんの感想である。

バスの時間が近づいたので・・・と行ってみると、出迎えたのはバスではなく、10人乗りのワンボックスカー。虫の音を聴きながらこれに揺られ、水上駅着。駅前の線路際には、柵に三脚をくくりつけてSLの出発を待つギャラリーの姿も多数。

P8092451さて帰りのSL「D51」。水上に来るまでに見た顔も多く、ほぼ満席となる形で出発。今度はボックス席の「C・D」席。進行方向に向かい合わせだが、ボックス席で2人横に並ぶというのも、いかがなものだろうか。

往路と同じく、じゃんけん大会によるSLグッズの進呈や、記念乗車証の配布が行われる。そろそろ西日の差す上州路。多少怪しい雲も広がっており、最近の「ゲリラ豪雨」の心配もあったが、渋川での長時間停車もこなした後で、高崎到着。ここでSLからELへの機関車交換があったが、もうどうでもいいや。

その間、飲み物の買出しなどに出かけていたが、団体客が高崎で降り去った後に多数の空席があるのを見つけ、自席を明け渡してこちらに移る。まあここから新規に乗ってくる客はめったにいないだろう・・・(実際にはいた。ひょっとして、SLが上野まで行くと思って慌てて指定席券を買ったのかもしれない)。

団体客のいなくなった客車内は、それこそ往年のローカル列車のような雰囲気で、同じようにこちらに席を移してきた人も。大和人さんとベッタリする必要もないので(あちらもそう思っているでしょう・・・)、お互いに1ボックスずつを買占め、往年の客車列車の旅を追想するように、上野までの道を行く。この日は熊谷で花火大会とかで、定期列車は通勤ラッシュ並みの混雑だったが、臨時列車の帰り道は我関せずといった走り。途中の駅で「全車指定席」と知らずに乗ってきたような客もいたが、車掌も指定席料金だけ徴収して、空いた席に座ること自体は何も言わないようだった。

P8092470途中で窓を開け放ったり、ボックス席にL字状に横になったりと、好き放題に楽しむ。「関西じゃ絶対こんなことできませんよ」という大和人さん。ひょっとして、SL列車で往復したことよりも、ガラガラの回送列車で客車の風情を楽しんだことのほうが大きかったのかな・・・?結構、高崎から上野までの区間の指定席というのは、ねらい目かもしれない。完全にお腹いっぱいの状態になり、終点上野駅の地平ホームにゆっくりと入線するのを見守る。客車列車らしい、ゆったりとした到着である。

SLもそうだが、イベント改装されていない、オリジナルの客車列車に乗るという意味でも面白い体験になる「EL&SL奥利根号」。まだまだ運行期間もあることだし、機会があればまた揺られてみたい列車であった・・・・。

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EL&SL奥利根号

2008年08月10日 | 旅行記C・関東甲信越

9日は大阪から所用で東京に来られていた大和人さんと「EL&SL奥利根号」に乗車。この列車は、上野~高崎間はEL、高崎~水上間をSLの「D51」が牽引する客車列車で、群馬県の観光キャンペーンに合わせる形で、9月15日までの毎週末に運転しているものである。

P8092378上野駅の13番線に、EF60(これも昭和37年製造という古いものだ)を先頭に6両の12系客車が横たわっている。原形のボックスシートが並ぶもので、昔、山陰本線などで何回か現役の客車列車に乗車した時のことを思い出す。そういえばその時は車両の端がロングシートだったような気がするが、今回は全てボックス席。

ここで大和人さんと合流し、指定席券をいただく。今回のこの奥利根号乗車は大和人さんの発案のもので、早くから指定席券を押さえにかかっていたのだが、発売開始3日にして「2人並んで座れる席はこれで最後」といわれたらしい。ボックスの通路側になるB・C席に陣取る。家族連れや旅行会社のツアー客、あるいは「その筋」の客で、上野出発時点で8割方の乗車。

P8092417最近のステンレス型の車両とすれ違いながら高崎線の線路を走り、荒川を渡って埼玉県に入る。朝の8時を回ったところだが、車窓に見える温度表示はすでに31度。これから向かう群馬県は関東でも気温が高い傾向のところなので、どこまで上がるか。暑いからか、イベント列車だからか、ボックス席だからか、車内のあちらこちらで早くもアルコールを含めた宴会が始まる(中にはワインのボトルを開けだす剛の者も)。

大宮を過ぎ、高崎線内を快走する。客車列車というと「遅い」というイメージがあるが、線形もよく停車駅もほとんどないこともあり、なかなかのスピードである。上尾、熊谷、深谷、本庄と停車し、かなりの時間を走ったように思えるがまだ埼玉県。「埼玉県って結構広いんですね」という大和人さんの言葉。ようやく利根川を渡り、群馬県に入る。

P8092397高崎に到着。ここでEF60からD51に機関車がつけ替わる。その瞬間を見ようとホームには多くの人だかり。こうして写真を撮っていても、機関車ではなく群集を撮っているようなものだ。高崎から乗車する客も多く、ここで車内はほぼ満席となった。

P8092410遠くからSLの汽笛が響き、客車の独特の衝撃とともに出発。少しずつ前のめりになるような衝撃がSLの車輪の動きというやつか。先ほどと比べてゆったりとした走りである。SL列車というもの、いざ乗ってしまえば普通の客車列車なのだが(普通の客車列車、というのも最近では貴重な体験である)、外を煙を流れるのを見ると、やはりSLに乗っているんだなという実感が沸いてくる。

P8092406渋川で、定期列車をやりすごすためと、撮影タイムのために30分近く停車。ここでも人だかり。また、運転台にあがって記念撮影ができるとあってホームに長い行列ができる。

ここから利根川の流れに沿って坂を上っていく。沿線の風景も山間のものになってきた。上越線にSLを走らせるというのは、いい線を選んだものである。東京から近すぎず、かといって新幹線を使わずとも日帰りが可能だし、勾配もあるし山村風景もきれいだし・・・。こうして乗る客だけではなく、沿線のあちこちには三脚を立てて列車を狙うギャラリーも多い。

P8092456車内では記念グッズをかけたじゃんけん大会なども行われ、子どもたちを中心に盛り上がる。また、乗客全員に記念乗車証が配られ、日付入りのスタンプも押してくれる。昔ながらの「硬券」で、下地には「JNR」の文字。

坂東太郎といわれ、流域面積の広さは日本一の利根川もいよいよ渓谷ムードになってきたところで、終点水上に到着。観光協会の人たちも横断幕をかかげてSLの乗客を歓迎する。

P8092420ここで越後湯沢方面の列車との接続でもあればさらに北上ということも考えたのだが、そういうことはなく、SLの折り返しまでの3時間あまりをこの水上で過ごすことにする。大和人さんも私も水上の町は初めてなのでどのように過ごすか、パンフレットを広げて検討である・・・(続く)。

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若い人はビールを飲まないんですか・・・。

2008年08月07日 | ブログ

いよいよ明日から始まる北京五輪、また猛暑の中、高校野球、プロ野球も熱戦の最中ということで、こういうときはビールでも飲みながらというのがよく似合っている(まあ、飲まないとやってられないというのもありますが・・・)のだが、ネット記事を見るに、最近の若い人などはどうもそうではないとのこと。

「ビールを飲めない若者が増える中、甘いビールが増えている」(ダイヤモンド・オンライン)というネット記事で、最近の若い人はビールを豪快に飲み干すというのではなく、カクテルやチューハイのような感じで、「甘いビール」をちびちびやるのだという。

なるほどね。昨今の嗜好というのはそういうものだろうし、そのほうがオシャレに見えますからね・・・。

かく言う私はビール党で、飲み会でも最初から最後までビールで通す(生ビールがピッチャーで出る店では、ピッチャーを「投手」と翻訳して「1回から9回までの継投策」を考える→といってもピッチャーの中身に変わりがあるわけではないのだが・・・)ことが多いのだが、まあ嗜好の問題で「甘いビール」の人気にケチをつけるつもりはないし、海外などは甘いビールも多いことからその存在を否定するものではないが、この傾向は何だか淋しい気もする。

苦味の効いたビールというのが、日本の風土というか舌に合っているように思うのだが・・・といいつつも、「辛口」のアサヒスーパードライが一番人気で、私も好きだったりする。

結局まあ、それぞれの好みにあったアルコールが味わえるというのであれば、それでいいのかな・・・ということを、この日は「その他の醸造酒」に分類される「サントリージョッキ生」(←ビールとちゃうがな)を飲みながら考えるのである・・・。

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