まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

水土里ネット

2008年10月29日 | ブログ

汐留の地下歩道を歩いているといろいろな写真パネルやら、米の実った稲穂に出会う。何でも「水土里(みどり)ネット」というところのイベントという。

「水土里ネット」というのは「土地改良区」という農家の組織の愛称とかで、「水土里ネット○○」などと、その地域の名前がつけられており、全国に約6000からの組織があるとか。「水」「土」「里」という、農村の活性化により豊かな水資源、土地、生活空間を造りだそうという運動というのかな、スローガンというのかな、そういうものだそうだ。

20081029195720_2農地という緑が増えることで地球温暖化の歯止めにいくばくかの貢献をなすとともに、食糧の供給(特に日本は自給率が低いから・・・)にもつながる。ただこの手の運動というのは、いかに大規模な農場を造ったとしても農業そのものが農薬をバラ撒いたり、一時話題になった「遺伝子組み換え」の農産物が増えるだけならこれもまた問題で、自然に近い形での農作業というのがアピールの中心となる。

環境問題だけではなく、最近騒がれている「食の安全」や、食糧価格の高騰という世相もあり、こういう運動というのはますます注目されるだろう。

のぞいた時は夜だったのでその日の展示は終了していたが、11月2日までの期間中にはパネル展示やら「汐留で稲刈り体験」というのもあるとか。ちょいとのぞいて見るのも面白そう。

・・・そういえば、あちこちで「新米」が出ておりますな・・・・。

コメント

独立リーグ日本一は香川に軍配

2008年10月28日 | プロ野球(独立リーグほか)

四国・九州アイランドリーグの覇者・香川オリーブガイナーズと、BCリーグの王者・富山サンダーバーズによって争われた独立リーグチャンピオンシップは、2勝2敗のタイで迎えた第5戦、延長の末香川が3対2で勝利。昨年に続いての「独立リーグ日本一」の座に輝いた。

見事勝利した香川の選手、ファンの方にお祝いを申し上げるとともに、四国での連敗からその後最終戦まで健闘した富山の選手、ファンの皆さんにも拍手を送りたい。

Pa253874最終戦には平日の夜、しかも魚津という富山からはちいと離れたところ(失礼!)での試合にも関わらず、2000人を超える観客を集めたという。香川と富山で日本一決定戦とは、やはり大都市に本拠地を構えるNPBの日本シリーズとはまた違った「地域性」を感じさせるイベントである。

ただ惜しむらくは、それぞれ「速報が遅い」ということ。最終戦の結果もBCリーグのホームページでようやく知った次第だが、勝敗投手とスコアボードだけしか載っておらず、決勝点は誰が挙げたのかの様子がわからない。四国・九州アイランドリーグのホームページに至っては、最新の試合結果が前日の雨天中止で停まっているという有様。

少ないスタッフで運営しているのだからリアルタイムの速報まで手が回らない・・・というのが実情だろうが、もし「本当にチームを応援する人は他のさまざなまツールで情報を入手するか、そもそもファンなら球場まで観戦に出かけるのが当たり前から別にいいでしょ」と思っているフシがあるのなら、それは改めてほしい。それぞれの圏外でもこんな感じで注目している輩がいるのだから。

さてこのオフはお互いのリーグともNPBへのドラフト指名への道が広がるだろうし、また来年からは関西の独立リーグも発足するということで、ますます独立リーグの注目度が高まると思う(ただし、関西のリーグは四国・九州と北陸・上信越に比べて、興行としては失敗に終わると予想します。まあそれはまた改めて)。それぞれしのぎを削った熱戦を見せてほしいなあ・・・。

コメント

越後・謙信SAKEまつり

2008年10月27日 | 旅行記C・関東甲信越

富山サンダーバーズの快勝を観戦したその日は、富山地鉄経由で魚津入りし、そのまま宿泊。駅前に今年開業したマンテンホテルに宿泊したが、部屋の設備、眺望、大浴場、朝食など、なかなか良いホテルだった。富山市内のホテルが結構満室(チャンピオンシップで香川から客が来たからというわけではないだろうが)だったために退避する形で魚津に泊まったのだが、却ってよい形になった。

Pa264001Pa264002翌日はもう東京に向けて戻ることとし、魚津から直江津行きの普通列車に乗車。車両は419系という、元寝台電車の改造型。見た目は改造車らしく不恰好だが、寝台を座席と兼用するつくりのため座席が実にゆったりしており、旅行者としては好きな車両である。青春18のない日曜の朝とあってガラガラで、ボックスを独り占めして日本海の車窓をゆっくりと見やる。

Pa264008この列車は途中の糸魚川で30分ほど停車するのだが、この日に限って後続の貨物列車にトラブルがあってダイヤを調整するとかで、ホームにずっと停車するのではなく一時車庫に引き上げるとのアナウンス。貨物列車が多く走る「日本海縦貫線」とあってはやむを得ない措置か。もっともホームで待っている間に、今や希少価値となった大糸線のキハ52の撮影などもできたし、一時降ろされた乗客も大勢いるわけではなく同じように座れたからどうということはなく・・・・。

Pa264020直江津着。この後は北越急行の普通列車で越後湯沢まで出るのだが、時間が空いている。その間に一度改札を出て、窓口横のパンフレットなど眺めていたのだが、その中にあるチラシを発見。「越後・謙信SAKEまつり」というものである。越後といえば酒どころであるし、ちょうど秋の祭り・イベントのシーズン、また来年のNHK大河ドラマの「天地人」が、越後ゆかりの直江兼続が主人公ということでのイベントである。場所は信越線の高田駅前で乗車券の経路からは外れるが、どうせどこかで途中下車の時間を作ろうということもあり、ちょいと寄り道して、高田までの乗車券を別に買って高田まで出る。

Pa264025桜の名所としても名高い高田城をイメージした駅舎を出て、雁木づくりの商店街を少し歩くとそこは「SAKEまつり」の会場。商店街を歩行者天国にして、多くのテントが並び、酒をはじめ地元の名物料理やら食材やらが並んでいる。専用テントで1000円を出し、試飲用のミニサイズのおちょこと、口直し用のミネラルウォーターのペットボトルを渡される。このおちょこがあれば、出店している19の地酒と、ワイン・焼酎のテントで試飲し放題というものである。

Pa264026この後は、多くのテントの間に挟まっている日本酒のブースで気の向くままにおちょこを差し出しての試飲である。もっとも、一つの酒蔵で扱っている品物が一つというわけでもなく、本醸造の隣には純米酒があって、さらには純米吟醸やら、それも冷ややら燗、冷酒というものがあり、それらをどんどんと勧められるままに注がれるものだから、一軒で少しずつの試飲といえども飲み屋で何合もあおっているのと状況が変わらなくなった。しかも午前中と来ているものだから回るのが早い。どのくらい試飲しただろうか・・・。

Pa264024酒のアテとして、高田名物という「するてん」(するめいかの脚のてんぷらですな・・・いわゆるゲソ天とは違った歯ごたえ)やら、カニ汁などを買い求め、ベンチに腰掛けながらのテントめぐり。ところには早くも大河ドラマを意識してか、上杉謙信やら直江兼続にちなんだグッズ販売も見かける。大河ドラマと地方の観光PRが結びつくようになってどのくらい経つだろうか。「義」とか「愛」をペイントしたTシャツも面白そうだが、戦国武将として上杉謙信のファンというほどでもないので、これは見物して済ませることとする。

Pa264028 いい加減アルコールが回ってきたし、そろそろ直江津に戻る列車の時間が近いために歩行者天国を後にする。最後にビール党として「名立の地ビール」に出会い、これをグッとやってから駅に戻るが、もう昼間から使い物にならない状態(朝からそうだって?)。直江津~犀潟と乗り継いで、普通列車といえども高速でぶっ飛ばす北越急行の「ゆめぞら号」車両に身を委ねる・・・・。

コメント

独立リーグチャンピオンシップで富山1勝!

2008年10月25日 | プロ野球(独立リーグほか)

18日から行われている、四国・九州アイランドリーグの覇者・香川オリーブガイナーズと、BCリーグを制覇した富山サンダーバーズによる「日本独立リーグチャンピオンシップ」の第3戦が、県営富山球場で行われた。

Pa2539145戦のうち四国シリーズを2連勝で、「日本一」に王手をかけた香川に対して、がけっぷちに追い込まれた富山が地元でどれだけ意地を見せられるかということになった富山での試合。24日の魚津での試合が雨天中止となり、第3戦は県営富山球場での開催。私も「ならば」ということで、上越新幹線→はくたか号→富山地鉄の路面電車を乗り継いで、初めての県営富山球場に現れる。BCリーグは各地で観戦に訪れたが、四国のチームを見るのも久しぶり(同リーグ初年度に行っただけだったかな)である。このところBCリーグを観戦している者として、一塁側の富山応援席に陣取る。それはそうとどちらのチームも「緑」がチームカラーで、まあ、濃いほうが香川で、明るいほうが富山という見分け方。

Pa253899照明がなく、日が短くなる時期だからということで12時の試合開始。それに先立ち両チームの監督・コーチはじめ全選手が一人ずつ紹介され、グラウンドに整列する。香川の監督は、広島の代打の切り札からいつしか四番も務めた西田真二監督。一方の富山は西武でバイプレーヤーを務めた鈴木康友監督。1991年の広島対西武の日本シリーズを思い起こさせる。

Pa253947また、香川からも多くのファンがつめかけており、トランペットと太鼓、オリジナルの応援歌がさえる。阪神と近鉄と南海と日本ハムの選手の応援歌を混ぜたような作曲だが、応援も実に手馴れたものだ。これには富山の「雷鳥応援団」も、リードの前に「野球も強敵ですが、応援団も強敵です!」とうなったほど。

Pa253923試合は、後のなくなった富山は第1戦でも負け投手となったものの完投したエース・小山内(リーグ最多勝・最優秀防御率で、楽天の岩隈に似た感じの投手)を立てる。一方の香川は金子の先発。

初回、小山内はランナーを背負うものの後続を断ち切り無失点。一方の富山も金子の立ち上がりを攻め、5番・優士のライトフライが、ライトが完全に目測を誤り後逸、ラッキーな形で2点先制。「やっぱりホームに帰るとこういうことがあるね」というファンも。

Pa2539282回にも町田のボテボテの当たりが内野安打となったり、金子の暴投もあり2点追加。香川での2戦で1点しか取れなかった富山が2回を終えて4対0とリード。これにはホームの富山ファンに安堵感が漂う。一方で、初めての県営富山のグラウンドに香川ナインのほうが戸惑ったようにも見えた。

Pa253913しかし香川も独立リーグの先輩としての地力があり、ジワジワ攻め立てる。3回には犠牲フライ、5回には内野ゴロの間ではあったが得点をあげ、4対2と追い上げる。富山ファンからは「あっちは打撃のチームかな。どいつも打球が速いわ!」と、リーグのレベルの差を実感する声も。私の目にも、3番・堂上(写真)、4番・丈夫のスイングや打球には(独立リーグの選手として)凄味を感じたものだ。

ただピンチを迎えるもBCリーグのエースとして要所を締める投球を行った小山内、そしてこれも好守備で守り立てる野手陣と、地元の声援を受けて終始富山ペースで試合が進み、結局5対2で富山が勝利。小山内が見事完投で、第1戦のリベンジを果たした。これで対戦成績が香川の2勝1敗となった。昨年のチャンピオンシップに出場した石川ミリオンスターズは確か1つも勝てなかったはずだから、この1勝はBCリーグにとっても価値あるものであろう。

Pa253974試合後はお決まりの「お見送り」。今回は香川のマスコットも応援に来ており、富山ファンからも人気が集まった。この日入場口で配られたボードに鈴木監督はじめ、完投した小山内や、今年のドラフト指名の候補にも挙がっている四番・野原らからサインをもらう。3戦のうちようやく1勝を挙げた富山ナインであるが、残りは富山での試合ということもあってか表情も明るい。この感じで行けば、3連勝での逆転日本一も期待できるかな・・・?

残念ながら明日は球場ではなく東京への帰り道での途中下車の旅という予定であるが、BCリーグを応援する者として、残り試合での奮起を願うばかりである。

Pa253984Pa253997この日は路面電車で富山駅に戻り、あえて富山地鉄で魚津に移動。路面電車ではこういうペイント(通常の路面電車のクリーム色をベースとしたイメージカラーとは全く違っていたので・・・)の車両に出会ったり、魚津ではその名のとおりの魚に出会うことができた・・・。

コメント

旬のうまい魚を知る本

2008年10月24日 | ブログ

『旬のうまい魚を知る本』(野村祐三著、知恵の森文庫)。読んで字のごとくの一冊である。

四方を海に囲まれており、その土地での魚を味わうことができる日本の国。私も鉄道の旅などで海のほうに出かけると、「うまい魚を食べたいな(というか、それを肴に飲みたいだけなのかもしれないが)と思う。

518unvwaqklこの本はカツオ、サケ、秋刀魚、牡蠣などポピュラーな魚に加え、地元に行かなければ絶対にお目にかからないような魚までを取り上げ、その魚の特徴、漁法、そして地元ならではの料理法、それを食べた筆者の感想を述べるというもの。中でも、海で生活する人たちの情熱というのか、海への愛着というのが伝わってくる。

最近の魚資源不足、後継者不足、燃料の高騰など、漁業を取り巻く環境は決して楽なものではないだろうが、それでも海のめぐみをいうものを大切にする気持ちというのは途切れることなく受け継がれているようだ。

こういうのを読むと、明日の夜は肉ではなく魚にしようかなと思わせる・・・。

※続編として、『旬のうまい魚をもっともっとよく知る本』というのがあるようで、こちらも手に入れて読んでみたいものである。

コメント

独立リーグ日本一決定戦

2008年10月21日 | プロ野球(独立リーグほか)

プロ野球のクライマックスシリーズは、パ・リーグが西武の3勝2敗で日本シリーズ進出に王手、セ・リーグは中日が西宮を撃破し(ざまぁ見さらせ、トラキチどもめが!!)、巨人との第2ステージに挑むという図式。こうなれば西武対中日という組み合わせになるかな。

その一方でもう一つのチャンピオンシップが行われているのが独立リーグ。こちらは、四国・九州アイランドリーグの覇者(というか同リーグでは独り勝ち状態)の香川オリーブガイナーズに、BCリーグを制覇した富山サンダーバーズが挑むという図式。ただ香川で行われた1・2戦では、香川が先輩リーグとしての力を発揮して連勝で王手とし、富山に舞台を移してのシリーズを優位に進めることとなった。

うーん、BCリーグとしては、アイランドリーグの壁はまだまだ厚いものなのかな・・・。

第3戦は魚津桃山(宮野から代わったのね)、第4・5戦は富山県営球場。BCリーグに注目している者としては、1週間の間があるのでベストメンバーで臨み、ぜひとも逆転「日本一」を狙ってほしいところ。ともかく、富山県営球場には足を運ぼうかなと思うのだが・・・・。

コメント

20年目の「10・19」@川崎球場

2008年10月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

「10・19」といえば、元近鉄ファンとして、いやパ・リーグファンとしては忘れられない一日である。

1988年の10月19日、奇跡の逆転優勝を狙う近鉄バファローズが川崎球場に乗り込んでのロッテ・オリオンズとの最終ダブルヘッダー。この日にどういう出来事があったのか、野球ファンとしては今でもよく覚えていることであろう。またロッテ対近鉄のダブルヘッダーだけではなく、阪急ブレーブスがオリックス(当時の報道ではオリエント・リース)に球団を身売りすることが発表されたという日でもある。ちなみに「10・19」は「じゅってん・いちきゅう」であり、5・15事件とか、2・26事件のように「日付」で語られる出来事となったわけである。

Pa193797当時私は中学生で、地元大阪の朝日放送が川崎に中継車を出してのテレビ中継を見ていた。一進一退の攻防で「どうなるのだろうか」と緊張しながらテレビを見ていた記憶があり、友人と「近鉄が優勝したら、一緒に藤井寺球場に行こうよ」と電話で話したのを覚えている(今なら本拠地でのパブリック・ビューイングなど行われるのだろうが、当時はそういうこともないはずなのに、球場に行けば何かやっているだろうという思いがあったのかもしれない。結局近鉄は優勝を逃し、近所なのに藤井寺球場に行くことはなかったのだが・・・)。

それにしても、大阪の局が通常番組を休止して野球中継をぶっ続けで行ったり、途中から東京のテレビ朝日も予定を変更して川崎球場からの中継を行い、「ニュースステーション」の中でも生中継が行われるとは、最近では優勝決定試合すら地上波で中継されない昨今のテレビ事情を思えば、ものすごい時代だったのだと思う。

「そういえば今日は10月19日だったな」と思う。もともとはCSの観戦で西武ドームに行く予定でチケットも買っていたのだが、オリックス・バファローズがCS第2ステージ進出を逃したことで結局行かず、ならば川崎球場に向かって当時の余韻にでも浸ろうかと思う。川崎球場そのものは今年の春にも川崎に出たついでに訪れたのでどのような姿になっているのかは知っているが・・・・。

Pa193794_2川崎駅から歩くこと10分で、球場に現れる。するとどうだろう。なにやら人垣ができている。見ればアメリカンフットボールの「Xリーグ」の試合がここで行われるという。第一試合がオンワード・オークス対ルネサス・ハリケーンズ、第二試合がオール三菱ライオンズ対オービック・シーガルズという「変則ダブルヘッダー」。おお、20年前も「ダブルヘッダー」だったな・・・。現在の川崎球場の姿を見るということもあるし、アメフトもテレビでスーパーボウルとか甲子園ボウルくらいしか見たことがないので、せっかくだから観戦しよう。そういえば「テレビじゃ見れない川崎劇場」とかいうキャッチコピーもあったな・・・。

Pa193837Xリーグはフランチャイズ制を敷いているわけではないのでどちらのホームということもなさそうだが、一塁側・オンワード・オークス、三塁側・ハリケーンズという陣取りで、観客の数は圧倒的にオンワードのほうが多い。オンワードが優勝経験もある強豪チームだからだろう。試合が始まる頃には、一塁側のスタンドは結構な人数が入る。

Pa193808ナマで見るアメフトは結構迫力があり、ヘルメットにプロテクターをつけたごつい男たちが肉弾戦を演じるのである。相撲の立会いよろしくお互いの「呼吸」で立ち、ぶつかり合い、ロングパスを通したり相手をなぎ倒す様というのはさすがに野球にはないものである。また一回の攻撃が終わると選手が何人か入れ替わり、次の陣形を組み立てていくのを見るのも面白い。アメフトの面白いところで、身体のごつい人、俊足な人、カンの良い人など、それぞれの体格などに応じて役割がいくらでもあるのだが、「球技」といえどもボールに一回もさわらない選手も多いのも確か。

あとは、インターセプトってのは、野球で守備側がWプレーを決めたのと同じように鮮やかに見えるというのも。

Pa193851試合はハリケーンズが先制のタッチダウンを決めたものの、その後は地力で勝るオンワードが確実にタッチダウンを決め、リードを奪う。中には、ハリケーンズのタッチダウン後のキックで、これをキャッチしたオンワードの選手がそのままフィールドを走りぬけ、そのままタッチダウンを決めてしまったというのもあった。私にはプレーの一つ一つが新鮮で、オンワード側のプレーにはファンと一緒に拍手を送っていた。

結局はオンワードが56対24と圧勝。ただ、後で結果を見てみれば、ボールの支配時間、ファーストダウンの成功回数、獲得ヤード数などはハリケーンズのほうが上回っていたのである。よく健闘していたのではないだろうか。

第一試合終了後には入れ替えなしで第二試合が行われるが、あの時と同じような「ダブルヘッダー」はさすがにいいかなと思い、スタンドを後にする。出口ではオンワードの選手とチアリーダーたちの見送りを受ける。アメフトという競技もナマで初めて見たが、また機会があれば観戦に訪れてもいいかな(「10・19」の余韻に浸りに来たつもりが・・・)。

Pa193848川崎球場の「スタンド」からこのアングルで見ると、ライトスタンドの奥にあるマンションが目立つ。あの「10・19」の時も、球場に入れなかった観客がマンションの階段や屋上にびっしりと詰め掛けたものである。

Pa193832当時のパ・リーグの本拠地はほとんど姿形を変えてしまい、中には跡形もなくなった球場もあるが、野球とアメフトで種目は異なり、形が変わっても川崎球場はまだスポーツの興奮の舞台である。これからも市民の憩いの場として、大切に残してほしいものである。

帰り際、正面入り口の前にロッテ・オリオンズのユニ姿の人や、近鉄のトリコロールの帽子をかぶった集団を見かけた。プロ野球ファンの集まりか何かだろう。同じように「10・19」を忍びに来たと思われる。懐かしいなあ・・・・。

コメント (4)

道路を造るか、イモを掘るか・・・

2008年10月17日 | ブログ

いずれにしても土を掘ることには変わらないのですが・・。

17日朝のテレビを寝ぼけ眼で見ると、大阪のニュース。第2京阪道路の建設地確保をめぐって行政と反対派の住民が争う中、「行政代執行」という形で土地の収用に踏み切ったというもの。そして、その「建設地」の中に保育園の園児らが育てたイモ畑があったのだが、それも「代執行」という名のもとに、収穫を前にした畑をねこそぎ更地にしてしまったというのである。

テレビでは身を挺してイモ畑を守ろうとする大人、そして泣き叫ぶ園児たちと、無情にも畑を更地にする役人たち・・・という図式で報道されていた。そして、何かとお騒がせの府知事である。マスコミも、あの知事のお膝元で起こったことだからニュースにしたのだろう。

部外者なのでどちらが正しいということは言えないのだが、「イモをもう少し早く収穫すればよかったのでは」という知事の発言にはなるほどと思えた。道路用地にするというのは何も昨日今日決まったことではないし、園児が自らここにイモを植えようとは考えないだろうから、やはり反対派の大人たちが園児の活動をダシにして反対活動をしようとしたということなのだろう。イモを収穫するのが目的ならば、旬の時期はもう少し早く訪れるわけだからその時に掘ればよいのであって・・・。

公共の利便性を重視するのか(もっとも、第京阪道路が真に公共の福祉に貢献するのかどうかは別の問題)、子どもたちの夢を含めた住民の暮らしを優先するのかは難しい。ただどこかで手を打たねばならないことであり、そうなれば行政の側が暮らしの補償をすることを前提とした活動をするのはやむを得ないだろう。

一つ気になるのが、保育園の関係者にこうした市民運動の「プロ」が交じっていたとの一部報道。こういうプロの活動家の一環としていわばダシにされた園児たち、成長の後にこの一連の騒ぎを振り返った時に、どのような思いを抱くのだろうか・・・・?

コメント (2)

0系新幹線が「鉄道記念物」認定

2008年10月15日 | ブログ

そういえば14日は「鉄道の日」だったなあ・・・と思い返してみる。

今年は何かと「引退」「勇退」という言葉があちらこちらで聞かれたものだが(「投げ出し」というのも中にはありましたが・・・)、昭和39年の開業以来、日本の鉄道を支えてきた新幹線の初代型式である「0系」が、11月限りで引退することとなった。それを記念してか、長年の功績を讃えてか、この「0系」が「鉄道記念物」というものに指定されたという。

200383_001

昨今ではさまざまな「近代化遺産」というものがはやっていることもあり、古い型式の鉄道車両にも人気が集まっているが、今回の「0系」引退には、「新しいものの象徴」もいつしか老いていき、やがてはひっそりと第一線を退くというのを見るようで、そのために多くの人たち(これは「その筋」の人たちに限らず、一般の方々を含めて)にニュースとして伝わるのであろう。

その型式は大阪の交通科学博物館をはじめとして各地の科学館や博物館でも見ることができる。往年の蒸気機関車があちらこちらで保存展示されている中、「0系」も今後は歴史の証人としての役割を担うのであろう。

またいつの日か、蒸気機関車のように「復活運転」というのがあればよいと思うのだが、在来線と違って新幹線ではそうおいそれとはいかないだろうな・・・・。

しばらくは、東北・上越新幹線の「なすの」や「たにがわ」にあてがわれている「200系」に、往年の新幹線の姿を見ようと思う。

コメント

オリックス、ついに終戦

2008年10月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

オリックス・バファローズにとって初めてのクライマックスシリーズ。日本ハムとの第2戦に臨んだが、結局7対2で日本ハムが連勝、第1ステージの勝者は日本ハムということになった。

Pa123690私も友人同伴で、初めてのCSを観戦しに京セラドーム大阪に現れる。「舞うか!大石オリックス」のポスターに出迎えられ、内野席上段に陣取る。やはり公式戦とは違う独特の雰囲気だった。(イニングの合間に流れる映像も企業のCMなどではなく、対日本ハムを意識したつくりになっていて格好よかった)

試合はオリックスが勝ち頭の小松、日本ハムが左腕・藤井。第1戦こそダルビッシュの力投に抑えられたが、第2戦は小松の登場、打線の奮起、また日本ハムは稲葉が負傷欠場ということで、必ずや五分に持ち込んでくれるものと期待していた。

・・・ところが、試合運びに硬さが見られたのはオリックスのほうだったかな。

派手さはないがジワジワと攻めてくる日本ハムの攻撃の中で、先制点となった一輝のフライ落球(一塁走者と重なったために目測を誤ったように見えたが)や、3点目の後藤のフライ落球(序盤にスーパープレーを見せるなど、守備に定評のある選手だけに「まさか」と思った)など痛いプレーが重なった。また、打線も藤井の前になかなかチャンスがつかめなかった。

結局は硬さが見られたオリックスに対し、クライマックスシリーズ、日本シリーズと短期決戦の場数を踏んでいる日本ハムナインと、梨田監督の選手起用がぴたりと当たったことから、日本ハムの連勝という形での第1ステージ終了となった。総合的な面では日本ハムに一日の長があったということだろう。

バファローズファンとしてはここで終戦となったことについて残念な気持ちで一杯であるが、その一方で、「よくここまで戦ってくれた」と、急な監督就任の中で立派に指揮をとった大石監督と、これまで潜在していた力を引き出した選手たちには賞賛の言葉を贈りたいのである。

やれ「合併球団」だの「寄せ集め球団」だのと悪口を言われるうえに、今年は外国人選手獲得をめぐるトラブル、序盤から故障者も続出し、最下位と低迷、多額の借金を抱えた挙句にはコリンズ監督の辞任と、「本当にこのチームはどうなってしまうのだろう」と思っていた。それが北京五輪という特殊事情もある中で、借金返済、2位でクライマックスシリーズ開催となったのだから・・・。私としても十分に楽しめたシーズンであった。本当にお疲れ様でした。

この経験を糧にして、ぜひ来年こそは・・・・!

コメント (2)

さて、クライマックスシリーズ

2008年10月11日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロ野球のセ・リーグは巨人が優勝。何でも最大13ゲーム差をひっくり返しての優勝ということだが、正直「ふ~ん」というところ。

東京のマスコミのありがたいところで、巨人が優勝しても某1局を除いてテレビは静かなものである。これが西宮のチームが優勝したときの関西のマスコミならば・・・。

さて今日からオリックス・バファローズと北海道日本ハムファイターズによるクライマックスシリーズが始まる。大石監督と梨田監督という、元近鉄選手同士の「ON対決」が楽しみ。

先発はオリックスが小松ではなく近藤、日本ハムはエース・ダルビッシュ。第1ステージは3戦2勝となるが、「ダルビッシュのいる日本ハムのほうにアドバンテージ1勝」ということで、あえて小松をぶつけることを回避した・・・という声があるが、近藤だって後半になって調子を上げているのだから、これも作戦だろう。まあ、勝てば儲けものだろうが、ここで近藤が投げ勝つならば、近藤にとっても大きな自信になるはず。

第2戦、第3戦を観戦予定であるが、もちろん第1ステージ通過を願うが、初めてのことであるし、ここまで来たのだから試合を楽しむくらいの気持ちで観てみたいものである。

コメント

30代も後半ですな

2008年10月09日 | ブログ

10月9日といえば世間では「トラックの日」ということになるのだが(「とお」と「きゅう」ということで)、実は私の誕生日でもある。会社の同じフロアで「ちょうど1年後の同じ日が誕生日」という人がいるのだが、まあそれはさておき・・・。

早いもので、30代も折り返し点にさしかかった。世間の人から見れば「まだ若いやないか」と言われるのかもしれないが、30代になって時が過ぎるのが早いような気がする。プロのスポーツ選手で30代後半といえばベテラン、ロートルの部類、特に相撲なら「年寄」扱いである。

ただ私の産まれた1973年というのは、プロ野球でいえば「円熟味を増した」選手が数多くおり、筆頭はメジャーリーガーのイチロー、あとは順不同で小笠原、中村ノリ、三浦、松中、石井一久といったところ。

こういうそうそうたるメンバーから見れば、私なぞまだひよっ子のようなもの。もう少し年齢相応の人生観とか、貫禄のようなもの(決して身体つきのことではございません)を身につけなければと思うのである・・・・。

コメント

ダウ平均1万ドル割れ、日経平均1万円割れ

2008年10月07日 | ブログ

・・・とまあ、このところの金融危機というのがトップニュースに挙げられることが多いので、タイトルに出してみたのはいいが、正直金融のことは全然わかりませんので記事になるかどうか・・・。

初歩的なことを聞きます。

「1万ドル」もしくは「1万円」を割るということが、それほど、というかどのくらい問題を引き起こすのか。単に5桁から4桁になるから「ヤバイな」ということなのだろうか。そもそも、いくらなら最も「適正」といえるのか。5000ではダメなのか、高ければいいというのではれば10万くらいが適当なのか。

そういうことを聞いているようでは民間企業ではやっていけないのでしょうが、こういう基本的なことを解説してくれる人がいないもので・・・。

それにしても、こういう時こそ「エコノミスト」とか「経済ジャーナリスト」とかいう肩書きの人たちが真に役立たなければならないのではないか。新聞などのコメントを見ても「これは大変ですねー。これじゃ景気は悪くなりますねー。政府は何をやってるんでしょーねー」という内容しか載っていない。「政府は何をやっている」ではないでしょ。こういう時に建設的な提言を行い、実行に移さなければ(というか、あんたらがやれば?)ならないのではないだろうか。経済人、財界通とエラソーな顔をしてテレビや雑誌に出ているが、この人たちの商売っていったい何なんだろう。

これなら、まだプロ野球評論家の言っている解説や作戦面の注文のほうがまだ的を射ている。

コメント

「宇宙戦艦ヤマト」、横浜港で撃沈

2008年10月05日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロ野球セ・リーグの順位争いは、中日が3位を確定させクライマックスシリーズへの進出が決定。優勝が阪神と巨人のどちらかになるかは私にとってはどうでもいいことだが、3位争いというのが気になっていた。

中日が3位になったことで広島のクライマックスシリーズ進出がなくなったのは、個人的に残念なことである。広島市民球場最後ということもあるし、今年はブラウン監督のもと、粘り強い戦いを続けてきただけに。

思えば、市民球場最後のセレモニーで流れた「宇宙戦艦ヤマト」がゲンが悪かったのでは・・・。この作品のストーリーはよく知らないのだがハッピーエンドを迎える話でもなかったと思うし、「本家」戦艦大和は、広島・呉を出航後沖縄海上でボコボコに沈められたし・・・。結局は「片道航行」となってしまったわけだ。

今回、広島を発ってからの遠征試合は、そこで緊張の糸が切れたかのような試合運びで、「鬼畜米英」ならぬ「鬼畜阪神・読売」を打ち崩す前に自滅したというところか。

ブラウン監督の去就がどうなるかわからないが、この悔しさをバネに新球場元年はぜひ優勝を目指してほしいものである。

コメント

気をつけなければ

2008年10月04日 | ブログ

大阪・ミナミの個室ビデオ店で客が放火し、15人が死亡した事件。

ネット上でも「当然、放火した男が一番悪い」「消火活動もせずに逃げ出した店員が悪い」「そもそも防火体制や設備が整っていない店が悪い」「店内にいた客はどのような筋合いの者か」などと、誰が悪いかという議論がなされているようだが・・・。

こうした個室ビデオ店やカラオケボックス、ネットカフェなどに行くことがあるが、思うのはスペースの狭さ。部屋はまあ列車の個室寝台なみのスペースとして、陳列棚や通路は人が通れるのがやっとで、部屋のドア(外開き)を開ければ通路をふさぐというもの。一応、「非常口はこちら」という表示があるが、いざとなったらどこまで機能したかどうか。

元々雑居ビルを無理くりに改装して「詰め込み型」にしているだけに、どこかに無理があるのかもしれない。

利用客として、このようなことに巻き込まれないためにはどうすればよいか。

・・・なら最初から行くなってこと・・・?

ちなみに、個室ビデオ店って、アダルトものが多数を占めている場合は風俗営業法の適用を受けるということをニュースで知った次第。ただ、アダルトものが置いてあるのが普通に見えるというもので、仮に「列車の前面風景を撮影した運転台ビデオ」のシリーズが置いてあって、それを個室にこもって観るとなると・・・・そっちのほうがはたから見てヤバイかな・・・。

コメント