まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・ホークス対バファローズ@ペイペイドーム福岡(ホークス、パ最速で通算5000勝)

2022年05月06日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

話はいったん5月に飛ぶ。

5月3~5日の3連休は九州に向かうことにした。九州西国霊場めぐりも佐賀県から長崎県に入ることだし、また何より、福岡でホークス対バファローズの3連戦がある。日程をいろいろ考えて、4日の2戦目に観戦することにしてチケットを入手した。また、翌5日も行けないこともないが、変化をつける意味でタマスタ筑後で行われるウエスタンリーグのホークス対ドラゴンズ戦を観ようか(初めての球場だし)と、こちらもチケットを確保する。

4日に福岡に来るまでの道のりは後日書くとして、地下鉄の唐人町で下車してドームまでぶらつく。時刻は10時半頃で、まだ入場には早いかなと近くの地行浜で休憩。今は立ち入れないが、シーズンには親水エリアとして賑わうところである。

今季は3年ぶりに博多どんたくが開催されている。例年、開催日の5月3日、4日の少なくともいずれかは雨に見舞われるというジンクスがあり、私も以前にこの時季に福岡に来た時に雨に降られたこともあったが、今季については3日、4日、そして翌5日も快晴が続くことになった。ここ2年の人々の鬱憤も晴らすかのようである。

三塁側のシートに陣取る。早めの昼食ということで、竹乃屋のぐるぐるとりかわ、そして球場弁当として買ったのが「牧原選手の焼きラーメン弁当」。別に牧原のファンでも何でもないのだが、他に監督、選手プロデュースの弁当が並ぶ中、牧原の出身地に近い久留米の焼きラーメンを始め、地元らしい具材が並んでいるなということで購入した。この手の弁当に多いカツがドーンとのっているタイプではないが、いろんな味が楽しめてビールのアテにもぴったり。

今季は観客動員の上限が撤廃されたことで、試合開始が近づくにつれてスタンドも埋まってくる。昨年の後半にもここに来たが、その時は外野スタンドで大量のペッパーくんが踊るシュールな光景を見たものだ。少しでも選手への声援、ファンサービスということで取り入れられたものだが、やはり実物?のファンで埋まることこそ声援になるようで・・。

スタメン発表。前日3日、バファローズはエース山本を先発に立てたが、柳田の満塁本塁打を含む7失点と打ち込まれた。一方、打線はこのところずっと元気がなく、そのうえコロナで主力も離脱する状況。4番西野には思わず「えっ?」となったが、5番中川圭、7番大下は昇格すぐの起用とのことで、何とかしたいベンチの思いが表れる。

さて試合開始。ホークス先発の東浜に対してバレラがヒットを放つが、最後は4番西野が凡退する。

バファローズ先発の宮城は初回、先頭の三森、今宮に連打を浴びて無死一・三塁。

ここで前日満塁本塁打の柳田がすくい上げるスイングでライトへの当たり。これが二塁打となって先制。なお、三塁に進んだ今宮へのタッチをめぐって中嶋監督から物言いがついたが、判定は変わらずセーフ。この後も二死満塁まで攻め立てられたが、何とか最初の1点で初回を終える。

2回表、5番起用の中川がフェンス直撃の三塁打を放ってチャンスを作る。続く頓宮がきっちり犠牲フライで1対1の同点に追いついた。これで何とかいい方向に行くかな。

次に試合が動きかけたのは4回裏。ホークスは一死からリチャード、甲斐と連打でチャンスを作り、続く三森もセンターへのヒットを放つ。

二塁ランナーのリチャードが本塁に戻るが、センター佐野の返球の前にタッチアウト。今度は藤本監督から物言いがついたが、軍配通りタッチアウト。

中盤、両チームともランナーは出すが次の得点には至らず、膠着した展開。バファローズも球数が多くもう一つピリッとしなかった宮城を5回で交代させる。

7回表、バファローズは一死から頓宮がヒットで出塁するも、続く大下の代打・宗が併殺。コンディション、チーム事情いろいろあるのだろうが、宗が常時スタメンで出れないというのも厳しいところ。前のカードではいい働きをしてなかったか?

そして7回裏。バファローズのマウンドは3人目、支配下復帰の近藤。「いざゆけ若鷹軍団」に合わせてクラッカーを鳴らすという新たなラッキー7の形を見る。ジェット風船に替わる新たなスタイルかな。それを見た後でトイレに立ったのだが、この間に歓声が起こる。

コンコースのモニターには柳田が映っていた。前日の満塁本塁打、この日の先制二塁打に続いての一発である。2対1とホークスがリードした。これは残念。ただ、個人的に残念なのはこのシーンを生で観られなかったこと(まあ、生理現象なので仕方ないのだが・・)。あわせて、個人的にむかついたのが、モニターの中継で実況していたのがCSのバファローズ戦でおなじみのOアナウンサーだったこと。このOアナウンサー、肩書はバファローズのうんたらかんたらで、日本の球場にスタジアムDJを取り入れた功労者だとか何とかいわれているが、(あくまで個人の感想で)しゃべりがウザく感じて好みではないうえに、仕事とはいえホークス戦の中継では別人のようにホークスを応援する。それにここで出会うか・・・。

8回からホークスは東浜に代わって又吉が登板。バファローズも二死二塁と一打同点のチャンスを作るが、バレラが凡退。

一方、8回裏はバファローズ4人目のバルガスからホークスが二死満塁とするが、最後は今宮を三振に打ち取って2対1のまま最終回に入る。

9回、先頭の吉田正がモイネロから四球で出塁するも、代打・紅林(ここでの起用かいな)が三振。その後も続かず、結局2対1で試合終了。試合後、13安打ながら2点しか取れなかったことについてホークス藤本監督は厳しいコメントだったが、それよりも貧打が続くバファローズのほうが目も当てられない。

試合後のアナウンスで、5月4日の勝利により、ホークスは2リーグ制移行後、南海・ダイエー含めて通算5000勝に到達したとあった。これはジャイアンツに次ぐ勝利数で、パ・リーグでは最速である。長く低迷した期間もあったが、やはり初期の南海時代、そして2000年以降のダイエー、ソフトバンク時代と常勝軍団の期間が長いこともあっての記録である。おめでとうございます。

試合終了後のセレモニー。東浜、柳田のインタビューの後にドーム内での打ち上げ花火があり、「いざゆけ若鷹軍団」とともにドームの屋根が開く。一気に日差しが降りかかる。バファローズは敗れたが、その結果こうしたセレモニーを見ることになるのも複雑なものである。

まだ熱狂冷めやらぬドームの外に出て、帰りは天神行きの臨時バスに乗る。4日夜は天神近くのホテルを取っていた。

実はこの試合観戦後、翌5日の目的地を変えるだけでなく、さらに新たな形での九州めぐりを企画することになった。ホークス5000勝記念・・というわけではないが、イニング間に流れるホークスの「ファイト!九州」の動画には触発されたとも言える。それが何かについてはまた後で書くが、自分でもとんでもないものに手をつけることになったなと思うのであった・・・。

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