まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

炉端焼き

2008年02月28日 | 旅行記A・北海道

釧路の名物といえば炉端焼きという。漁業の本場ならではの料理と思うのだが、いろいろ店を調べてみても結構高いものだ。炉端焼きの発祥とされる某店では焼き物はすべて「時価」という。料理屋で何が怖いといって、メニューに値段が書いていなかったり、あるいは「時価」としか書いていないのはいくらボラれるかわからないものだ。まあこれは極端としても、炉端焼きに限らず、北海道の料理というのは結構な値段を取るような気がする。ともすれば飲食は東京の格安店で済ませるのが一番経済的なのかもしれない。

P2236271それはさておき、幣舞橋の近くに「炉端焼きレストラン 煉瓦」というのを見つける。何でも明治時代の煉瓦造りの建物を改装したとかで、「雪の降る街で熱燗を傾けながら演歌を聞きながら親父が黙々と魚をあぶって・・・」という「演歌の花道」的な風情とはちょっと違うようだ。

違うのはそれだけではなく、魚を焼くのが親父ではなく、自分自身ということ。その分値段もリーズナブルになっているというわけだ。大人数のグループもいるが、私のような一人旅、あるいはカップルで来ている客も結構いる。

P2236267席に座るとすでに目の前には炭がくべられており、これで暖を取ることもできる。ホタテ、厚岸の牡蠣、定番のホッケなどを注文する。このように炭火で魚を焼くということも日常ではほとんどないことで、素人には焼けるタイミングが難しいところもあるが、そこはスタッフがちゃんと見ており、時折網の上をいじってくれる。ただあくまでも焼くのは自分であり、待っている間にもいろいろいじったりして退屈しない。

P2236266ボリュームある素材をじっくりと焼いて、それをむさぼり食う。味付けなどほとんどいらない。牡蠣も広島や松島のものとはまた違った柔らかな味がする。この時期ならではという氷下魚の味や、白糠の紫蘇焼酎「鍛高譚」なども一緒に楽しむ。残念なのはビールが「サッポロクラシック」でなかったことだが、素材の味はそれを補ってあり余るものだった。寒い夜だが、十分に温まる。こうしたレストラン形式の店というのもいいもので、途中からは外国人の団体もテーブルに席を占め、大いに賑やかになった。

食事を終え外に出ると風が強い。また雪も舞う。ただこのあたりの雪は日本海側のベタ雪とは異なり、パウダースノーというやつで体が濡れる感じがしない。ただ翌日にかけては強風、大荒れの天候が予想されているとかで、これからさらに東に向かうのに大丈夫かと気になる。早々にホテルに引き上げ、翌日も早いので休むことにする・・・・。

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根室本線乗りつぶし

2008年02月26日 | 旅行記A・北海道

JR全線の乗りつぶしもあと少しというところで、冬の車窓を味わおうと根室本線に出かけることにする。途中の池田~釧路までが未乗車区間(夜行列車で寝ている間に走り抜けたことはあるのだが、夜行列車の場合は「夜間走った区間は乗ったことにしない」のが、自分流の乗りつぶしルールのため)であり、これをターゲットにする。

ネットで調べたら、羽田からの往復の航空運賃プラス指定都市のホテル1泊つきのプランがたくさんある。その中で往復の空港が違ってもよいという条件のものを見つけたので、往路は帯広まで、復路は釧路からという組み合わせにする。

P2236239ということで羽田から飛び立つ。東京上空は晴天だったが、高度を上げると陸地はすっかり雲に覆われているのがわかる。着地の天候が不良の場合は羽田に引き返すというアナウンスもあったが、再び雲を突き抜け、一気に白い大地を見渡す。陸地をずっとたどり、徐々に雪景色になっていく車窓を眺めるのもよいが、こうして一気に天候、風景が変わるというのも面白いものだ。

P2236241帯広には定刻から若干遅れた程度で無事に到着し、連絡バスで帯広駅に向かう。途中、旧広尾線の幸福駅横を通る。数年前に幸福駅に降りたことがあり、旧駅舎の内側の壁(大体どのへんだったかも憶えている)に名刺を1枚貼り付けた。その名刺を見つけるのも面白いかと思ったが、この時期にしては天候が穏やかとはいえ、結局は素通りし、そのまま帯広駅に到着。ここから、釧路まで乗りつぶしをするのがこの日のプラン。

P2236243時間があるので駅構内の「ぶたはげ」で、帯広名物という豚丼で早めの昼食。独特のスパイスが効いた豚肉に、うなぎの蒲焼のたれをヒントにつくったという独自のやや甘めのたれが合う。私自身、うなぎの蒲焼のたれの甘さはあまり好みではないのだが、豚丼のたれはそれほどしつこくない。

今年3月で廃刊となるJTB発行の「北海道時刻表」を買い求めた後、帯広発釧路行きの客となる。キハ40の単行。乗りとおせば3時間半の行程である。この根室線は滝川から釧路までの約300キロを8時間かけて走る鈍行列車もあり、長距離列車はまだまだ健在だ。

帯広出発時は座席がほぼ埋まるくらいの乗車率だったが、次の札内をはじめ駅ごとに多くの下車があり、池田に着く頃には半分以下となった。この池田は「ワイン城」もある十勝ワインの産地。駅から近いのだが「ワイン城」に行くだけの時間はなく、時間調整の停車中に一度改札を出て、売店で「トカップ」の小瓶を購入する。普段ワインを飲む習慣がないものだから、結局そのまま自宅に持ち戻り、まだキャップを回していないのだが・・・・。

ここから初めての区間。山間に入り、駅と駅の間の距離も長くなる。「十弗川」という川を渡る。この「十弗」、「弗」の字をよく見れば「ドル$」に見える。その逆で、「$」に「弗」の字を充てようとひらめいた人というのは、感性があるんだろうな。円を¥で表記しようとした人もしかり。

P2236249そんなことを考えるうち、その十弗駅着。するとどうだろう、ホームに「十弗は10$駅 10$持って旅に出かけよう」などという看板が立てられている。今1$が108円くらいだから、1,080円持って旅にでかけようってどこまで行けるんや!というヤボな突っ込みは置いておくが・・・。

P2236251この後も「内」とか「別」とか「幌」という、アイヌ語由来の北海道らしい響きを持つ名前の駅に淡々と停まっていく。気づけば車内には私のほかに3名だけ。いずれも「その筋」とおぼしき客ばかりである。

P2236258薄暗い色をした太平洋に沿う区間もあり、信号場で10分くらい停車したりと、のんびりした時間が過ぎ、釧路到着。道東の中心的な都市である。この日はここで宿泊するプランで、駅前のホテルにチェックイン。しばし休憩した後、駅前の大通りに沿って15分くらい歩いて幣舞橋にたどり着く。釧路のシンボル的存在である。ここで寒風に吹かれながら、しばし運河の風情を楽しむ・・・・。

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横綱のDNA?

2008年02月25日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロ野球もオープン戦がはじまり、私も選手名鑑を買い求めて「球春」の到来を感じる。先の週末は関東では「春一番」の強風が吹き荒れ、鉄道や航空の運休が相次いだという(えらい他人事な言い方ですが)。

安芸と高知で行われたオリックス・バファローズと阪神のオープン戦。オープン戦でもこの時期は若手選手が開幕一軍の座をめぐってアピールする場で、チームの勝ち負けもさることながら選手個人の結果が求められる場である。

そんな中、高知での試合で引き分け寸前の9回2死満塁から「サヨナラ満塁HR」を放ち、打撃をアピールした選手がいる。今年4年目を迎える田中彰選手。

この選手の紹介文で必ずつきまとうのが「相撲一家」という言葉。曽祖父が明治から大正時代に活躍した第24代横綱・鳳。現在の横綱白鵬のいる宮城野部屋の力士で、白鵬が横綱昇進の時の明治神宮奉納土俵入りで使用した太刀は、この鳳のものという。また、祖父は元幕内・福ノ里というから、やはり相撲一家。ただこの言葉が先行しすぎたのか、パワーだけではプロ野球は難しいということか、これまでは一軍での結果が出ておらず、正念場の4年目ではある。

まあ、種目も時代も違うのだし、本人もいつまでも「横綱の曾孫」という呼ばれ方は面白くないだろう。まず「田中」という名前があり、それでこそ「曽祖父は横綱」と呼ばれたほうがいいだろうな。今シーズンは「大砲」が並ぶオリックス打線だが、その中に埋もれるのではなく、それを「押し出す」くらいの気持ちで飛躍してほしいものだ。

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早くもオープン戦

2008年02月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

毎年同じような思いなのだと思うが、次の週末からは早くもプロ野球オープン戦である。夜のニュース番組を見ないのでテレビでキャンプ情報に触れることもほとんどなく、新聞やネットで選手の「写真」を見る程度である。

日本ハムの中田、楽天の長谷部、ソフトバンクの大場など、ことしの新人選手はなかなか好成績を残しそうな選手が多く、これからが楽しみだ。

さてオリックス・バファローズであるが、パウエル問題でまたしてもボケをかましたチームにカブレラが「無事」正式入団し、キャンプでは早くもエンジン全開とか。ラロッカ、ローズ、カブレラ、濱中と長距離砲が揃っての打撃練習に大きな期待が寄せられることである。よもや昨年のような体たらくはないやろうな・・・・と思いたい。

残念ながらバファローズの今年の関東でのオープン戦は平日ばかりで観戦する機会がないが、本番の公式戦や交流戦(また広島市民球場に行きたいな・・・今年で最後だし)の観戦計画を立てるのが楽しみである。

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多いね、人身事故。

2008年02月20日 | ブログ

山手線の西日暮里からエスカレーターを降りて地下鉄千代田線のホームに行くと、何やらブザーのような音がしており、代々木上原方面の列車がホームに完全に進入しきれず、中途半端なところで停まっていた。

西日暮里駅の構造は複雑で、上下線が同じレベルではなく文字通り「上」と「下」でホームが別の階にある。JR常磐線直通の列車が停まっていたので乗り込んだのだが、「この上のホームで人身事故がありましたので、しばらく停車します」との放送。先ほど停まっていたのがそうか。

しばらくして動くのかと思って待っていたが、「停車が長引きそうですので振替乗車を行います」とのこと。振替といっても亀有までどうやって帰るか・・・とりあえず日暮里まで出て、常磐線快速で北千住に向かうか、京成で大回りして金町に回り込むか・・・。ただその後は知らん。

件の列車のほうに向かうとドアが手動で開けられ、乗客はとりあえず下車。車両の下のほうをのぞきこむ見物客が多い。「人が巻き込まれているようだ」「即死状態」という言葉が飛び交う中、救急隊が到着。ほどなくして、駅員も非常体制に入り、「ホームを閉鎖せよ」という業務放送も流れる。救助活動と警察の現場検証が行われるようでシートが張られ、ホームにあふれていた乗客もその場から追い出される形になった。

帰宅後、東京メトロのHPを見たところでは千代田線は北千住~綾瀬間、常磐線各駅停車も我孫子~綾瀬折り返し運転していたということで、常磐線快速で北千住まで向かうのが(大混雑は覚悟の上として)正解だったようだ。ただこのときの私は「千代田線~常磐線各駅停車全線運転見合わせ」という頭があったものだから、結局日暮里まで出て京成電車に乗車。青砥で下車し、バスのタイミングも悪かったので亀有駅まで35分歩いて戻るというコースをたどった。まあいい運動になったとでも思うしかないな。

まだ報道はされていないが、現場の雰囲気からすればおそらく自分から列車に飛び込んだのだろうな・・・。

それにしても今日は行きが山手線・京浜東北線の人身事故の影響によるダイヤ乱れ(本数が間引かれてその分混雑が激しかった)、帰りが上記の千代田線の事故。こんなに続けて起こるものかな。JRに限らず、東京の鉄道を利用するようになってほとんど毎日どこかの路線で「人身事故」「架線トラブル」「車両故障」で運休、遅れ、振替輸送というのを目にしているような気がする。まあ、それらの原因はいろいろあるから一概に鉄道会社を責めるつもりはないのだが、やはり多いなという感は否めない。

ホームの駅員の注意がやかましいという声があるが、ひとたび事故が起これば多大な影響が生じる。それを防ぐための注意喚起であれば、致し方ないか・・・・。

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つるふさの法則

2008年02月19日 | ブログ

このところ、あの「ムネオハウス」で多くのバッシングを受けた鈴木宗男議員と、「外務省のラスプーチン」と揶揄された佐藤優氏の共著による「北方領土 特命交渉」を読んでいる。二人の対談という後世をとっており、橋本、小渕、森各首相時代のロシアとの北方領土交渉の裏話や、それを妨害しようとする外務官僚や「北方領土ビジネス」で恩恵を受けている学識者への批判、それに最近八方ふさがりの感が否めない日本外交への憂慮などが鮮やかに描かれており、なかなか面白い。

そういえば最近北方領土問題が報道されることもほとんどないし、今や「BRICs」の一員として大きな経済成長の兆しが見られるロシアとどのように付き合っていくのかも伝わってこない。同書の中では「日ロ関係の充実こそが、東アジアの秩序を保つことになるし、日本の対北朝鮮外交、拉致問題の解決につながるのに・・・」と繰り返し主張されているのだが。

そんな中ニュースとして伝わってくるのが、任期満了につきロシア大統領の座を降りることになったプーチン大統領の後継に、メドベージェフ第一副首相が就任することが決定的というもの。もっとも、首相に回るとされるプーチン大統領が事実上の「院政」を敷くのではないかという噂も根強い。おそらくそういうことになるのだろう。

旧ソ連~ロシアの最高権力者については「つるふさの法則(もしくは、ハゲフサの法則)」と呼ばれるものがあるとか。私は酒の席で知人から初めて聞き、その時はその知人の発想かと思ったが、実はかなり前から結構有名な法則だったとか。

つまりは髪の毛が結構いっちゃってる人とそうでない人が繰り返し権力の座につくというもので、レーニン(つる)→スターリン(ふさ)→フルシチョフ(つる)→ブレジネフ(ふさ)→アンドロポフ(つる)→チェルネンコ(ふさ)→ゴルバチョフ(つる)→エリツィン(ふさ)→プーチン(つる)・・・と、中には多少コジツケの人もいるがこの法則が当てはまるというもの。

また、単に髪の毛の濃さだけではなく、「つる」の人は改革・革新派でありながら最後は失脚してしまうのに対し、「ふさ」の人は保守的・独裁的で死ぬまで権力にとどまるケースが多いという説明がなされている。

それで、次期大統領就任が有力なメドベージェフ氏を見るに、これが「ふさ」なのである。ただ、写真の角度によってはおでこの辺りがちょっときているように見えなくもなく、何だか首相として「院政」を敷こうとするプーチン大統領の影響が見て取れるようだ。「つる」の時代は当面続きそうだ。

アメリカ大統領選の行方ももちろん気になるところだが、ある意味日本の隣国であるロシアの今後の動向も注目されるところである。

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モノづくりの気概に触れる工業の街、もの知りウォーキング

2008年02月16日 | まち歩き

京浜東北線は東神奈川駅に降り立つ。「駅からハイキング」への参加である。タイトルにあるように、工業の街ということで鶴見、大黒埠頭のあたりを歩く10キロのコース。

P2166146朝9時からの受付とあったが、8時半に東神奈川駅に着いた時にはすでに多くの人たちが受付を済ませてすでにスタートしていた。そのほとんどは例によって中高年の方が多く・・・さすが年寄りは朝が早い・・・といえば怒られるな。

まずは横浜寄りに数百メートル歩いた慶運寺まで行き、そこから京浜急行の線路沿いに歩く。赤い電車が頻繁に行き来し、歩いていて退屈することがない。このあたりの地名は横浜市神奈川区神奈川。神奈川県の発生の地といってもいいのかな。

P2166154歩く途中、京浜急行の車庫が見える踏切や、東海道線、京浜東北線の跨線橋を渡る。その都度線路や車両に向けてカメラを構える。工業の街ウォーキングの前に、鉄道ウォッチングを楽しむ。

P2166157ちょうどJRと京浜急行が並走している区間であり、しょっちゅうどちらかの列車が行き来しており、見ていて飽きない。もし線路を見下ろすマンションなどに住んでいたら、休日などベランダから一日中線路を眺めているかもしれないな。

P2166176P2166163ゴール地点でもある新子安駅前から海のほうに進路をとり、埋立地に建つ工場地帯に入る。日本ビクターの本社工場を眺め、貨物線の廃線跡に出くわす。「線路内立入厳禁」とあるが、その線路はすでに撤去されており、路盤跡にはゴミが放置されている。

P2166175その路盤と並走するうちにたどり着いたのが、日産の横浜工場。正門を入ったところのゲストホールにある「エンジン博物館」が、ウォーキングの立ち寄りスポットである。この建物は戦前に建てられた日産の旧本社事務棟だったそうで、廃線跡と合わせて昔の名残を感じさせる。

P2166171中では日産や横浜工場の歴史、それに各種エンジンが展示されており、ダットサンの車などは見ていて面白い。自動車のメカニズムに触れる機会というのもなかなかないことであり、なかなかためになった。

P2166191ここで来場記念ということでスカイラインのミニカーをいただき、再び廃線跡に沿って歩く。バス停に「新興駅」というのがある。帰宅後に調べたところでは、この廃線跡とは数年前まで走っていた東海道線の貨物支線(通称・高島線)の跡地とのこと。いや、廃線跡の写真を撮っていたら同じウォーキングの参加者から「これってどこの線ですか?」と尋ねられたものだから・・・。

生麦に着く。幕末の生麦事件が起きた地で、今でもその石碑が小ぢんまりと立っている。そして、その脇にあるのが、キリン横浜工場。うーん、生麦、麦酒・・・麦酒の工場だから生麦に建てたとか・・・?

P2166183この工場見学が本日2つ目のスポット。もちろん私には、日産横浜工場より気になるスポットである。ガイドつきで見学コースを回るのだが、30分おきに各回50名定員という人数制限がある。「駅から」の参加者が2000名だし、他にも一般の見学客がいるわけだからちゃんとさばけるのだろうか。まあそこはガイドを増やすなどして対応するのだろう。私が着いたときはたまたま直近の見学時間に滑り込みセーフだったようで、すんなり入ることができた。

この日は残念ながら点検日で工場のラインは停まっていたが、ガラス越しに敷地内を見て回りながら、ビールの製法についての説明を受ける。発酵前の「麦汁」という、原料の甘さとホップの苦さが微妙に入り混じった飲み物を試飲したり。そういえばビール工場の見学というのも初めてだな。

ちなみに、「弊社でのビール瓶のリサイクル回収率はほぼ100%です」という説明があったが、元時津風親方があの事件で使用したようなビール瓶はその中に含まれないのだなとアホなことを考えてみたりする。

P2166179説明の後は「お待ちかね」の工場直送ビールの試飲。工場見学者には一人2杯までの引換券が渡されており、昼飯前からグラスになみなみと注がれた一番搾りをいただく。2杯目はラガー。いや~、朝から10キロ近く歩いた後のビールはよろしいですな~。「駅から」参加者同士「こりゃいいですな」という言葉が飛び交う。私も何回か「駅から」に参加したが、これほどおいしいハイキングは初めて。

P2166180試飲中にガイドからさらにふるまわれたのが、2月20日発売の新製品「ZERO」。カロリー、糖質を押さえた発泡酒とか。一口飲んでみたがさっぱりした味で、苦味がほとんどない。このところビール・発泡酒は「健康志向」で競合しているようで、この新製品がどこまで人気が出るか。発売されたら一度購入してみよう。

P2166184いい心持になって、ゴールの新子安駅に向かう。国道沿いの店先に寒桜が咲いているのを見つける。まだまだ寒い日が続いているが、春も少しずつ近づいているのだな・・・。

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蘇民祭

2008年02月14日 | ブログ

今朝の話題は岩手県奥州市の黒石寺で行われた「蘇民祭」である。1200年も続くこの祭り、「胸毛がセクハラだ」とJRに観光ポスターの掲示を拒否されたり、全裸で茅の輪を奪い合うのが「公然わいせつ」にあたるとして警察から警告が出たことがマスコミで取り上げられ、例年にない注目だったとか。ただこの騒ぎのおかげでかえって祭りの名前が全国に知れ渡ることになったというから、世の中わからないものだ。

世論の多くは、1200年も続く伝統行事、地域の伝統文化に対して、たかが100何年かの警察の権力が介入するとか、JRが「セクハラだ」というほうがおかしいというもの。まあそれはそうだろう。

私は祭りを見たわけではないので何とも言えないが、ここに来てJRがポスター掲示を拒否したり、警察が警告を出すというのは、やはりそれなりの理由もあったのではないだろうか。

伝統文化の名の下で何をやってもいいと勘違いして、面白半分で裸を見せつけるのが楽しいとか、男性の肉体美がお好きな方々が町中を徘徊して地元の人たちに不快感を与えるとか、祭りの外で「チン」プレーを披露する輩とか、本来の祭りの伝統から逸脱したことが全くなかったのだろうか。最近はその辺をわきまえない人が多いから・・・(いやそれが伝統だと言われれば、私はなにも申しません)。

その祭りも混乱なく無事に終わったようであるが、これを機に祭りの本当の意味を見つめ直し、よき伝統であれば受け継ぐ、悪しき伝統であれば排除するということで支えていってほしい。

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プロ野球「最長男」

2008年02月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

こういう見出しを見て、「何が”最長”なのかな」と見てみるに、ユニフォームの背中のローマ字スペルが「日本最長」なのだという。

その選手は、今シーズンロッテに入団した下敷領悠太(しもしきりょう・ゆうた)投手。この苗字をローマ字表記すると「SHIMOSHIKIRYO」ということで、アルファベット13文字というのは日本最長というらしい。「しもしき・りょう」さんではなく、「しもしきりょう」だからね・・・。この選手のご先祖様というか、こういう名字(おそらく、鎌倉武士とかの時代に遡るだろう)がついた由来というのを知りたいものだ。

プロ野球のキャンプも序盤を終え、そろそろ新戦力のレベルというのが伝えられるところ。新人選手に関するマスコミの話題は日本ハムの中田とか、楽天の長谷部とかに注目がいっているようだが、この下敷領投手も、「YFK」が抜けたロッテの投手事情からすれば、早い時期から中継ぎなどでの起用もあるのではないだろうかと思う(まあこれは、私の知り合いである二十年来のロッテファンの評価を聞いたわけではないので何ともいえませんが)。本格的なアンダースロー投手であることだし、早くからこういう選手の名前を覚えておくのもよいだろう。

早いもので半月もすればオープン戦が始まる。選手名鑑の早いものも書店に並んでいた。球春も、もうそこまで訪れている・・・。

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種差海岸

2008年02月11日 | 旅行記B・東北

P2036064根城から路線バスで三日町へ。このあたりが江戸時代の八戸城を中心とした城下町エリアで、多くの人で賑わっている。そこから歩いて本八戸駅へ。小さいながらも高架駅となっており、駅構内にはコンビニや喫茶店などと並んで、昭和の風情を再現した駄菓子屋が並ぶ。東京近郊の駅と変わらない感じである。ここから八戸線に乗る。この線に乗るのも15年ぶりくらいである。やってきたのはキハ40、キハ48の2両編成。JR東日本の中で数少なくなった国鉄型気動車である。

八戸の市街地を抜け、鮫からは漁港、海岸という風景。ウミネコの繁殖地である蕪島にはウミネコの姿はなく、荒涼とした海岸が広がる。先ほどまでは晴天といえる天候だったが、ここに来て海の向こうにはどんより分厚い雲が広がる冬らしい空模様となった。

P2036070本八戸から20分ほどで種差海岸着。ここで下車し、30分ほど滞在することにする。前回八戸線に乗ったときもここで途中下車しており、駅のすぐ近くにおだやかな芝生の広がる海岸を見たのを覚えている。駅舎はその当時から建て変わっているようだ。

P2036071駅から歩くこと3分で、芝生の広がる種差海岸に出る。ただ芝生・・・・の草も枯れており、あちこちに根雪が広がっている。フードで顔を隠し海べりまで行ってみるが、太平洋からの風をモロに受ける。雨というか、みぞれというか、そんなのもパラパラとしだした。北島三郎の「風雪ながれ旅」をイメージさせる。

P2036077それでも芝生の中を歩き回り、少し高いところから海を見下ろす場所に来る。フードをしているが強い風に混じって、何やら歌声のような、うなり声のようなものが聞こえてくる。どうも幻聴ではないようだが、周りを見ると一人の男性が崖っぷちに立っている。どうもこの男性が声の主のようだ。そっと近寄ってみると能の語りの練習中のようで、なるほどここなら誰にも気兼ねせずに声は出せるというものだ。ただ冬の海岸、能の声・・・ギョッとしたぞ・・・。

早々に駅に戻り、30分後にやってきた八戸行きで種差海岸を後にする。本八戸を過ぎて八戸着。帰りのはやての時刻まではまだ少し時間があるようだ・・・・。(終わり)

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八食センターと根城

2008年02月09日 | 旅行記B・東北

バスに揺られてやってきた八食センター。郊外でよく見る大型店舗というところで、広大な駐車場には多くの車。観光バスも何台か停まっており、その賑わいがうかがえる。

P2036037案内所で500円分のクーポン券と引き換えてもらい、まずは食事とする。おまかせ寿司15貫で1000円というのがあり、それにとびつく。さすがにイカの水揚げが多い港らしく、イカの種類がヤリイカ、モンゴウイカ、赤イカと3種類ある。うーん、正直どれがどれかと聞かれても「イカの味ですなあ」としか答えられないのだが・・・。

P2036038八戸の名物料理といえば、ウニとアワビの吸い物「いちご煮」であるが、これが結構な値段がする。というわけでそれは敬遠し、もう一つの名物「南部せんべい汁」を注文。南部せんべいを適当な大きさに割り、他の具財と一緒にとろとろと煮る(写真は煮る前の状態)。少しやわらかくなったところでいただく。出汁を吸った南部せんべいが独特の歯ざわりで、地酒「陸奥男山」とともにいただく。

P2036042食後、新鮮な魚介類や、野菜、菓子類など何でも揃う市場ゾーンを見学。特に賑やかなのが鮮魚ゾーンで、食材の大きさと種類の豊富さはうならせる。買って帰ることができないのが残念だ。・・・・という人たちのために、この八食センターには、買った食材を炭火焼で味わえる「七厘村」というのがあり、満員の盛況。グループ客なんぞはこういうのが楽しいだろうな。

市場散策で目のほうも満腹にしたところで、ここからタクシーで八戸市博物館に移動。バスだと乗り継ぎになるので、ショートカットする形だ。運転手から、「博物館からはどこかに行くの?」「最近城とか砦跡なんかあちこち整備しているよ」というような意味のことを話かけられたが、そのほとんどが東北言葉で聴き取れなかった。

P2036048このあたりは南部氏の根拠地。八戸城というのもあるのだが、もともとの拠点は博物館のある根城。まずは博物館で南部地方の歴史を学ぶ。郷土芸能「えんぶり」の展示もある。豊年の願いをこめた「えんぶり」であるが、一方では冷害によるコメの不作→飢饉→ヒエなどで飢えをしのぐという厳しい気候風土であり、だからこそこのような祭りが伝統として受け継がれているということ。そういえば最近「冷害」という言葉を聞かなくなったな・・・。

P2036062P2036054続いて根城跡の見学。いわゆる石垣に天守閣というものではなく、中世の風情を残す砦というか、館である。長年にわたり復元整備に力を入れてきたそうで、馬淵川沿いに堀や館跡などがきれいに残されている。そして本丸には主殿、馬屋、工房などが再現されている。本丸の中に武器工房や鍛冶工房があるというのは、江戸時代の城郭の感覚ではイメージが沸きにくいが、臨戦の感じというのがよく伝わってくる。中世の城跡というと石碑だけであとはほったらかし・・・というのが多い中、ここまで整備されているのは感心した。日本100名城の一つというのも初めて知った。まだまだ観光のことについて知らないことが多いものである・・・・。

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八戸往復1万円プラン

2008年02月04日 | 旅行記B・東北

JR東日本の旅行センター「びゅう」のパンフレットをあれこれ見るうちに、このような文字が目に留まった。

「日帰りの旅 八戸旬グルメ 10,000~15,000円」

東京から八戸まで、はやて号の指定席利用の運賃・料金が15,000円あまりである。それが、冬季限定プランで、はやて号(便は指定されます)の往復で、土曜日出発が15,000円、その他の曜日(日曜日を含み、水曜日を除く)日帰りなら10,000円というプランである。この基本プランには八戸の食のスポットとして最近人気という「八食センター」へのシャトルバスの往復運賃(100円×2)と、八食センターで使用できる500円分のクーポン券の引き換えがついている。また2,000円程度の割り増しで、八戸市内の観光タクシーや、三沢の古牧温泉の入浴などのオプションもあるとか。これが1名でも申し込めるという優れものだ。

P2036026八戸は列車の乗り継ぎで乗り換えたことがあるだけで、改札口を出たことがない。そういうこともあり、古牧温泉のプランも捨てがたかったが、格安で行けるのであれば行こうかということで基本プランを申し込む。日曜日出発なので10,000円のプランとなる。出発は東京駅8時28分発の「はやて7号」。行きは7号かこの次の9号のいずれかを選択。いずれの列車でも、八戸まで3時間、ちょうど昼時に着く。

・・・ということで出かけた2月3日であるが、ちょうどこの日は東海から関東にかけての雪の予報、そして案の定、朝起きたら路上や周りの家の屋根にうっすらと雪が積もっていた。その一方で、東北地方の太平洋側は晴れのち曇りの予報。何だか季節が逆転しているな。

東京駅に向かい、八重洲中央口横のびゅうプラザの案内所でクーポンと引き換え、東北新幹線のホームに上がる。外は完全に雲に覆われており、東京駅舎もうっすらと雪化粧。うーん、時間もあったのだから、新幹線ホームに上がる前に赤レンガ駅舎の写真でも撮ればよかったな・・・。

「はやて7号」、日曜日の朝に東北に向かうとあって乗客はさほど多くなく、上野、大宮と停まっても6割程度の入り。なるほど、これでは格安プランも成り立つわけだ。東京都内から埼玉にかけて雪は降り続け、並木にも雪がこびりついている。滅多に見られない風景に窓の外をじっくりと見る。

P2036034大宮を過ぎれば仙台までノンストップ。広い田園地帯にも差し掛かるが真っ白に覆われており、学校のグラウンドで子どもたちが雪だるまをこしらえるのも見える。宇都宮を過ぎ、白河の関に差し掛かる山間の積雪が多かったように見えたが、これが郡山、福島とくるとまた雪の量が少なくなり、仙台に来る頃には全くなくなった。その後も根雪くらいしかない風景が続き、盛岡からは晴天。岩手山もきれいに見える。うーん、やはり季節が逆転したような感じだ。

盛岡からの区間はほとんどがトンネル。そして東京から3時間で八戸着。結構早く感じるものだ。改札の外では、このプランのオプションで市内観光や古牧温泉を選択した客を出迎える係員の声がする。その中を縫って、バスターミナルに向かう。まずは八食センターに行こうというのだが、八戸で下車した人の中には結構同じコースの人がいるようで、バスも後続車が出ていずれも満員の盛況。晴天で、路上にも屋根にも雪がない八戸市街を走る。ただ暖房だけは北国のそれで、やたら暑く感じる。外が寒いから暖房を思いっきり効かせるのだろうが、これではかえって体調を崩しそうだ。

走ること10分、八戸の食のスポット八食センターに到着。大勢の客がここに吸い込まれていく・・・・。

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中国製ギョーザ中毒事件で風評被害

2008年02月02日 | ブログ

今週もっとも世間を騒がせたのがこの事件であろう。

事件そのものの原因は製造元の工場の衛生状態によるものなのだろうが、報道を見ていると、中国製食品全体の安全性に対する不信感を募らせるばかりでなく、それが日中両国の改善悪化につながるとか、「ギョーザ風評が仙台の牛タンにも影響」という記事も出だした。

直接の健康被害にとどまらず、むしろ風評被害による各方面への影響のほうが大きくなってくるのではないか。最近はネット社会の発達もあり風評被害があっという間に広がるし・・・。

ただこのことは、日本の食卓にいかに多くの中国製食品が浸透しているかを改めて認識することにもつながる。やはり製造コストの問題もあるのだろうが、食材も海外から輸入に頼り、製造・加工を中国に頼るという日本の食卓って、どうなるのかな・・・ということに思いを馳せる。そういえば私の小学校時代の社会の教科書に、一杯の天ぷらうどんを例に、その材料がいかに海外からの輸入に頼っているかの説明文があったが、今はそのような説明はあるのだろうか。製造・加工が外国で行われているものという切り口での説明が加わっていたりして。じゃ、日本で作っているものって何よ・・・?

単に「中国はけしからん」というのではなく、国内産業の空洞化が進む中、こういう問題を契機に、日本の農漁業や製造業のあり方についてもう一度見直すことも必要ではないだろうか・・・。

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