「青の交響曲」で吉野に着いたのが11時26分。乗客の中には折り返しの便で往復乗車を楽しむ人もいるようだ。こちらにも「本日の空席状況」が掲示されていたが、2便、4便とも満席のようだ。私はどちらも予約していない。
吉野に来たのだから義経や南朝ゆかりのスポットや、修験道に関する寺社を回るのが本来の楽しみだろう。桜の咲いていない時季ならなおさらである。ただ、この日の私はそこまでの余裕がない。帰りに西国三十三所めぐりとして壺阪寺に行くことにしており、壷阪山駅から寺までの往復のバスの時間や滞在時間を考える必要がある。また、行きは特急に乗ったので帰りは鈍行の旅(走るのは阿部野橋行きの急行だが、橿原神宮前までは各駅に停まる)にしようかと思う。それらから乗る列車を13時07分発の急行としたが、これで1時間40分の滞在である。時間はそれなりにあるように見えるが、吉野の主要なところを回るとなると少ない。
また、観光エリアはロープウェイを上がった先にある。ちょうど乗り場に行くと出たばかりだった。次は15分待ちである。ちなみに、「青の交響曲」の乗車記念証の提示で吉野観光の特典が受けられるキャンペーンをやっていて、このロープウェイの乗車料金も割引になる。ここで15分待てばいいのだが、ふと、ロープウェイを使わずに上まで歩こうという気になる。このところあまり歩けていないし、また春になれば四国八十八所めぐりも計画しているので、ここは歩いてみよう。
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ロープウェイ乗り場横の道を上る。他にも何人か上る人がいる。少し上ると七曲坂に出る。斜面に沿って桜の木があり、吉野の下千本のエリアである。その時季なら桜を眺めつつちょっとした運動にもなる。
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道はカーブが続くが途中ショートカットする階段もあり、15分ほどで山上のロープウェイ乗り場に着く。次のロープウェイに乗るのとさほど変わらない時間で着くことができた。ここからもう少し坂を上り、黒門や銅の鳥居を過ぎる。春を待つシーズンオフらしく、道行く人も少なく、店もひっそりしている。吉野にはこういう時季もあることを感じる一時である。近く吉野町の町議会議員選挙があるようで、候補者たちのポスター掲示板がある。結構多く貼られているし、その掲示板に近いところの旅館の大将も立候補しているようだ。定員何人に対してこれだけの立候補がいるのか知らないが、こうした町なら票の取り合いも1票単位でシビアなのかなと思う。いずれにしても、町の活性化に向けてお疲れ様である・・・。
吉野のスポットで最も知られる金峯山寺に着く。他のところは難しいにしても、ここだけは行っておこう。まずは修復工事中の仁王門をくぐり、境内へ。
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以前に吉野の地酒飲み比べ列車で来た時はちょうど秘仏本尊の金剛蔵王権現が公開されていて、同行の鈍な支障さんとともにその姿にうなったものだが、今回は何もない。ちなみに今年は4月1日~5月7日で公開とあり、ポスターやチラシで宣伝しているが、桜の時季と重なりごった返すのではないだろうか。「青の交響曲」もすでに近鉄系のクラブ某リズムが全部押さえているという話もある。
本堂蔵王堂に入る。「青の交響曲」の乗車記念証を提示すると、「こちらから一つどうぞ」と箱が出てくる。記念品ということで一つ引くと瓢箪のお守りが出てきた。
本尊が安置されている厨子の扉は閉められているが、外陣は畳敷でゆったりしている。せっかくなのでお勤めするか。壺阪寺にも行くので数珠と経本はある。前に来た時は札所めぐりなど考えてもなかった時期だが、今は違う。結構いろいろ意識する。正面には金剛蔵王権現の真言が掲げられており、最後はそれをたどたどしく唱える。ただ、納経帳にない寺社では朱印をいただかないことにしているので、金峯山寺の朱印はない。いただくなら神仏霊場会めぐりか、役行者霊場めぐりか。
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吉野のスポットめぐりはこれだけにして、帰りもロープウェイに乗らずに坂を下る。駅に着くとちょうど列車待ちのまったりした時間帯で、しばらく列車待ち。そんな中「さくらライナー」が到着した。これが、私が乗る急行の少し前に発車する。今回はパスしたが、これに乗れば往復で特急車両の乗り比べができる。乗り心地ということなら「さくらライナー」のほうが特急専用車だけに良いのではないかと思うが、またいずれ「乗り比べ」をしてみたいものである。
「さくらライナー」の発車を見送った後、各駅停車の急行に乗る。吉野線は単線で、特急と急行が交互に走るダイヤである。そんな中で行き違いのための停車がある。そこは淡々とやり過ごすが、たまたま乗る分にはなかなかよくできたダイヤとしても、日常の利用客にとっては勘弁してほしいのかもしれない。こちらは特急の倍時間かかったような気がする。それでも、列車からホームに降り立とうという気までにはならない。
壷阪山駅に到着。これから寺に向けて4キロほど歩くが、せっかくなので麓の城下町を経由することに・・・、
吉野に来たのだから義経や南朝ゆかりのスポットや、修験道に関する寺社を回るのが本来の楽しみだろう。桜の咲いていない時季ならなおさらである。ただ、この日の私はそこまでの余裕がない。帰りに西国三十三所めぐりとして壺阪寺に行くことにしており、壷阪山駅から寺までの往復のバスの時間や滞在時間を考える必要がある。また、行きは特急に乗ったので帰りは鈍行の旅(走るのは阿部野橋行きの急行だが、橿原神宮前までは各駅に停まる)にしようかと思う。それらから乗る列車を13時07分発の急行としたが、これで1時間40分の滞在である。時間はそれなりにあるように見えるが、吉野の主要なところを回るとなると少ない。
また、観光エリアはロープウェイを上がった先にある。ちょうど乗り場に行くと出たばかりだった。次は15分待ちである。ちなみに、「青の交響曲」の乗車記念証の提示で吉野観光の特典が受けられるキャンペーンをやっていて、このロープウェイの乗車料金も割引になる。ここで15分待てばいいのだが、ふと、ロープウェイを使わずに上まで歩こうという気になる。このところあまり歩けていないし、また春になれば四国八十八所めぐりも計画しているので、ここは歩いてみよう。
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本尊が安置されている厨子の扉は閉められているが、外陣は畳敷でゆったりしている。せっかくなのでお勤めするか。壺阪寺にも行くので数珠と経本はある。前に来た時は札所めぐりなど考えてもなかった時期だが、今は違う。結構いろいろ意識する。正面には金剛蔵王権現の真言が掲げられており、最後はそれをたどたどしく唱える。ただ、納経帳にない寺社では朱印をいただかないことにしているので、金峯山寺の朱印はない。いただくなら神仏霊場会めぐりか、役行者霊場めぐりか。
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「さくらライナー」の発車を見送った後、各駅停車の急行に乗る。吉野線は単線で、特急と急行が交互に走るダイヤである。そんな中で行き違いのための停車がある。そこは淡々とやり過ごすが、たまたま乗る分にはなかなかよくできたダイヤとしても、日常の利用客にとっては勘弁してほしいのかもしれない。こちらは特急の倍時間かかったような気がする。それでも、列車からホームに降り立とうという気までにはならない。
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