まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

2012年ももう半分か・・・

2012年06月30日 | ブログ

早いもので2012年の6月末。もう、1年の半分が過ぎようとしているところである。今年もこんな感じで時間が過ぎていくのかと思うと、何か少しどこかでプラスになるようなことをしておかないと・・・。

さてそんな日であるが、夕方の梅田に現れる。集まったのはサークルで知り合った同年代の人たち。初対面の方もいらっしゃる。

当初は梅田の某ビアガーデンを予約してくれていたのだが、この日は午後から強い雨。果たして、屋外が基本のビアガーデンはどうなるのかと心配であった。まあ予約があるから何とかなるとは思っていた。

・・・・ところが、いざその建物の屋上に行くべくエレベーターのところに行くと、係の人が「雨の時は予約は全部キャンセル。テント下の席が100ほどあるが、そこは当日並んだ者勝ち」というつれない対応。・・・でもそれってどうなのかな?店側の都合で予約をキャンセルするには事前にそういう案内があってしかるべしだし、せめて予約客優先でテント下の席に案内すべきではないのか。いや百歩譲って、そうなったことについて何らかのお詫び、一言でいいので何かないのだろうか。・・・残念ながら、その係の人は「マニュアルでそうだからそうなんです」という対応しかしない。これはとりつく島もない。結局その100席も埋まっており私たちは行くことはできず。うーん、こういう対応されたら、二度とそこには行かないぞ。

・・・そこは手際よく見当をつけて別の店を選んでくれたMさん。運よく、飛び込みにも関わらず個室を確保することができ、しかも飲み放題つき。頭の中がビアガーデンモードになっていた私もようやくジョッキを手にして気持ちを落ち着かせることができた。

2012063019250000_21時間半ラストオーダーという短い時間であったが、なかなかに中身の濃い話もお互いに飛び出して、有意義な時間が過ごせた。テント席で雨が吹き込むのを心配する必要もなく、却っていい結果になったのではないかと思う。その中で、初対面にかかわらず私にガツンと喝を入れてくれたMさん、お会いできてよかったですよ。

その後はカラオケに移動。私もジャイアン・リサイタルばりの蛮声を張り出すことになったが、なかなか行けない中で楽しい時間となった。

・・・このサークルも「未来永劫」というものではなく、あることに対しての情報交換の場として偶然に出会った人たちの集まりである。ただ、それを超えて長く、仕事のしがらみのない友人たちとして交流できればいいなという気持ちもある。これからも話を聞きたいし、相談事、アドバイスもいただければなと思う。

今年もいよいよ後半に突入。また気持ちを新たに切り替えて、頑張っていかなくては・・・・。

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整備新幹線3区間着工はいいがそれよりも・・・

2012年06月29日 | ブログ
「東海道新幹線」「山陽新幹線」「東北新幹線」くらいなら、日本の大動脈を走る、てな感じで聞こえはいいし、現在のビジネス社会においてそれ抜きでは考えられない交通手段と言ってもいいだろう。こういうのは国家発展の礎だ!となるとちょっと褒めすぎかな。

ただこれが「整備新幹線」となると、どうも言葉の響きが悪い。政治と金の臭いが漂うのは単なる私の先入観なんだろうか。


このたび、北海道、北陸、長崎の3ルートの着工について政府のゴーサインが出た。長年検討されていた事項ではあるが、民主党政権になったところで結局は何も変わらないということか。


確かに地域活性化や景気浮揚としての期待はあるのだが、何か無理しているような感じがするのである。在来線でも性能のいい特急が走っているのだから、何かその利点を生かせないものかと。また並行在来線が廃止や分断されて、交通地図がいびつなものになるような気がしてならない。特に北陸は、単に北陸だけのことではなく、貨物を中心とした日本海縦貫ルート全体の問題ではないだろうか。

そして、それだけの財源が国にあるのなら、東日本大震災の被災路線をどうするか、また地方公共交通を(単に補助金を出すのではなく)本気でどうするのか考えられないだろうか。


少しの時間短縮には替えられないものがあるはずだと思うのだが・・・?

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「普通列車”フツーじゃない”こだわり旅」

2012年06月27日 | ブログ

前回の記事で「生○○」ということを書いたら、・・・やっぱり来ましたね。アダルト系のスパム的コメントが。

拙ブログはコメントは管理者(私)の承認がなければ表示されない仕組みなので、これらについては削除すめば済むことなのだが、それにしてもどうやってこんなブログを嗅ぎ付けてくるのやら・・・?

さて、それはさておくとして、夏も近くなる中で出てくるのが鉄道旅行の計画。とりあえず大阪からの行きと帰り、そして宿泊先は決めておく私なりの「乗り鉄」(というよりは「さすらいの飲み鉄」かもしれないが)的プランの骨子はできた。あとは途中の行動をどう組み立てるかというところだが、まあそこはざらっと押さえておいて、あとは現地で調整するというのだが・・・。

そんな中で、先日書店に行った時に何冊か積まれていたのを見て手にしたのがこの一冊。

『普通列車「フツーじゃない」こだわり旅』(笹田昌宏著、イカロスムック)。

1106107989この笹田氏というのは仕事を持ちながらも鉄道関連の著作を多数出している人物。もうこれで「フツーの人じゃない」プロの資格十分である(まあ、中には「プロの鉄道紀行作家」を名乗りながら、常に世間に斜に構えた私小説的な紀行文をちょろっと出す程度にとどまっているという輩もいるだけに、いかにこの世界で「プロ」を名乗るのがどうでもいいことかという気がするのだが)。私が笹田氏の著作を最初に読んだのは、全国のローカル線に点在する、「ダルマ駅」と呼ばれる貨車を改造した駅を訪ね歩いたルポだったが、今度は「フツーじゃない普通列車」である。

「フツー」と言われて私などがドキッとするのが「ヘルシア」のCMなのだが(健康診断で腹周りを検診する際に、看護師さんが「フツーにしててくださいね」「フツーですよ」「フツー・・・ってわかりますか(失笑)」というシーンがあって非常にグサリとくる)、そこまで行かずとも、駅とか列車の「フツー」といえば何となく想像できる。それが「ローカル線で列車の本数が少ない」というところでも、「この程度」というものさしは一般にあることだろう。

それが、ここに出てくる路線や車両、駅舎というのは半端モンではない。1日で列車が1本しか停まらない駅もあれば、1日3往復しか走らない区間もある。いやそれよりも、年に2日しか営業しない駅があるかと思えば、昔ながらの設備を残す「生きた歴史の証人」というところもあったりする。

文章や写真が乱雑に並べられているなという印象があるが、豊富な写真から、私もしっかり目にしたスポットもあれば、気づかなかったスポットも多い。それでも、その列車が走行するシーンを頭に思い描けば、「また行ってみたい」と思わせるところである。

最近はローカル線があちこちで注目されていることから、ローカル線のほうがかえって座りにくかったり、時には山手線や大阪環状線並みの混雑を見せることがある。いわゆる「人気ローカル線」ともなれば、30分以上前に始発駅にいなければまず座れないし、その座席をめぐってもあちこちで「仁義なき戦い」が繰り広げられるし、沿線では「タマとったれ」とカメラをバズーカのように構えたスナイパーがあちこちに潜んでいることが多い。全席指定の夜行快速なぞは発売開始後、瞬殺で完売となる。

それでも、やはりこういうローカル線、特に「秘境区間」と言える区間を普通列車で旅してみたいものである。座席が仁義なき戦いになるのも、それは車窓への期待の表れと言えるのではないだろうか。そんな中で、自分なりのプラン、途中下車や観光なども含めて(私なら夜の居酒屋や郷土料理屋も気になるが)楽しめる方法を考えることができればと思う。本書にはそんなヒントがいろいろと詰められているように感じるし、私もこの夏でもし時間があれば少しアレンジして実施してみたい、訪問したいというところである・・・・。

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拝啓 岡田彰布殿、平野佳寿殿

2012年06月24日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
まずは、平野劇場座長への襲名おめでとうございます。

本日の所沢公演は、座長の名に相応しい「散り際と敗者の美学と醜態」という、これまで数多の脚本家演出家をしてもなかなか舞台化されなかった一幕について、黒澤明も真っ青のシーンを描き出された素晴らしいものでしたね。岡田監督は黒澤以上、平野は三船仲代もケツをまくるほどの名演技、名演出でした。

あとは、それを支える役者もすごい。韓流スターとか助さんとか、あとは三振してもニコニコのうっかり八兵衛もいますね。

この後所沢公演、そして博多座での興行を経て、いよいよ落武者の饗宴「夏の陣」ですね~。こりゃ楽しみだわ。

・・・ってか、お前らええ加減にせえよボケ!!!

このままやったら生きて関門海峡を戻って来れると思うなよ!わかっとんか!!!

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近鉄バファローズユニフォーム購入へ

2012年06月23日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
前の記事で巨人原監督の反社会的勢力への利益供与のことについて書いたが、あれからもネットやブログでは大問題として賑やかなことになる一方、マスコミのスルー姿勢(やはりニュースやワイドショーでは取り上げなかったな)というのがどうも気になる。

スポーツと反社会的勢力と聞いて思い出されるのが大相撲の八百長に野球賭博。連日マスコミの標的にされ、相撲協会の対応へも非難が集まったが、関与したとされる力士の解雇、引退勧告、場所の中止など、当時の放駒理事長もそれなりにできる対処は行い、大相撲はどうにか徳俵で残った。
しかし今回の騒動に、NPBが巨人にペナルティを科すとか、せめて事実確認に乗り出すとか、そういう動きはないのだろうか。結局、読売のあのじいさんの顔色をうかがうしかできない組織なんだろう。とかげのシッポ切りかもしれないが、現役の大関でも解雇した相撲協会のほうが、まだまともな対応である。

ノブレス・オブリージュではないが、球界の紳士を辞任もとい自認するのなら、野球ファンとして誠実な対応を願いたいものである。

・・・で、そんな雰囲気の中で始まったリーグ戦であるが、オリックスが・・・どうもいけませんな。当面のターゲットである西武に金曜は押しきれず、そして本日はガラスのエースが先発を回避、急遽塚原が出るも序盤で熨されてしまった。何だか交流戦最後の低調をそのまま引きずっているかのようで、これでは落武者となって「大坂夏の陣」を迎えることになるぞ。いよいよ先発がおらん。

だからというわけではないが、個人的にはもう8月の近鉄復刻試合に意識が向かっているような。ユニフォームであるが、プロモデルだと現役の選手の名前と背番号になるし、レプリカ版もOB選手が限られる。あまり「特定のこの選手」とまでのこだわりもないのだが。

そこで見つけたのが、スポーツ用品店へのオーダーメイド。以前にも大阪近鉄の赤ユニにオリジナルの名前を入れたものを誂えてもらったことがある。その時とは店は違うが、せっかくなのだから背中には「これを入れる人はおそらくいないだろうが、ある意味近鉄らしい」という名前を入れてもらうことにしよう。1ヶ月はかかるとのことで、8月初めの試合には間に合うかな・・・?

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原監督個人の問題では済まない。

2012年06月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
仮に、一般の企業の管理職、営業所の所長さんあたりがこういうことをしていたとなるとどうなるだろうか。

女性と不倫関係にあったというだけでもモラルを問われてポストがどうなるやらというところだが、さらにゆすられたかどうかは別にしても反社会的勢力の側とされる人間に金を渡して話をつけようとしたというのだから。これって今なら暴力団排除条例にも触れることだし、企業間の取引でも反社会的勢力の排除が契約条項に盛り込まれることが多い中にあっては、企業の経営にも影響を及ぼしかねない出来事である。

ただ、プロ野球、それも人気と伝統が日本一(とされる)の球団にあっては、その感覚はぶれるもののようだ。今回の原監督の騒動は、巨人と原辰徳の名誉とイメージに傷がつかないようにするのに1億は安い、いやそれだけ守らなければならないブランドと考えていたから出たようなものであろう。

本当にそれでいいのかな?見ようによっては原監督は被害者となるのだが、そういう解決の仕方というのは許されるのだろうか。当然、ことの経緯は球団も知っていることで、会社ぐるみと思われても否定できないはずである。

それにしても、なぜ「社会の公器」であるマスコミを根に持つ球団がこういうことになるのだろうか。というか、プロ野球の騒動の主役がたいていこの球団というのだから、それこそ、マスコミのいう正義とか悪とかって何やねんと思う。

報道を見ていないのでわからないが、おそらく読売新聞、日本テレビ系列などは、事実無根とでも言うのだろうか。巨人側の反論を支持するのだろう。それはまだわからないでもない。マスコミは公正中立だから反対意見も紹介する、また新聞も社説を張って反論を主張する、それはありだろう。

ただ、昨今のマスコミに顕著なのが、そういう自局や自紙に不利なことを一切報道しないことである。時間や誌面の枠がどうのというのは言い訳で、これだけ騒ぎになっていることは少なくとも今日の出来事として取り上げるのが社会の公器ではないだろうか。アイドルの総選挙よりも。それをあえてやらないというのは、それこそ北朝鮮や中国共産党のテレビと同じではないか。

せっかくプロ野球のリーグ戦再開というところで、ちゃんと考えてほしいものてある・・・。


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久しぶりに時刻表購入

2012年06月20日 | ブログ

会社からの帰りに書店に立ち寄る。そこでふと手にしたのがJRの時刻表。

・・・とはいっても大型のものではなく、携行にもさほど邪魔にならない小型版である。ただそれでも、JRを軸にして大阪起点で動く分には使い勝手がある(もっとも、かつては充実していた私鉄やバスといった会社線のページがほとんどなくなったのは残念であるが・・・)。

このところ、拙ブログに占める「鉄道」の割合がかなり少なくなっているように思う。それほど長期で出かけられる環境ではないのだが、それでも日帰り、1~2泊の鉄道旅行が「ネタ」になっていた感はある。

久しく「青春18」も購入していない。別に5日連続とは言わないが、「青春18」を使ったローカル線の旅というのもしてみたいものである。まずはそのインスピレーションを膨らませようということで、シュミレーションとして時刻表を購入してみたというところ。目的地までの経路調べであれば今やパソコンや携帯等で検索するのが主流であるが、そこにはない別の答えや、あるいは「寄り道しすぎて目的地も変わってしまう」という意外性というのは「紙」の時刻表ならではであろう。

いつしか「時刻表検定試験」もなくなり、旅のコースもストレートになる傾向があって、私の中でもやや遠ざかっていた時刻表。久しぶりに触れるこの指の感触を頼りに、夏のお出かけのことを考えてみようかと思うのである・・・・(一人で行くか、誰かと行くか、という要素はあるのだが)。

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台風、和歌山に上陸

2012年06月19日 | ブログ

梅雨に入ったばかりというのにもう台風が来るのって・・・・。

台風4号が本土にやってきた。17時頃に紀伊半島南部に上陸したのだが、私の職場でも今日は予定を切り上げて、夕方前には帰宅指示が出た。明るい時間に帰るのは何だか妙な感じであるが、この先鉄道の状況もどうなるかわからないことではあるし、安全なうちに帰ろうということになった。帰りの電車の中は同じように仕事帰りの人が多く、帰宅ラッシュの時間がそのまま前倒しになった感じだ。

テレビで台風情報を見ていると今回の台風のスピードは速く、明日にはもう太平洋に抜けようかというところのようだ。

昨年の台風12号で奈良県南部、和歌山県は大きな被害を受けた。ようやく観光の受け入れも始まったばかりのところ。今回、何事もなければいいのだが・・・・。

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藤城清治・光と影のファンタジー

2012年06月17日 | まち歩き

本日17日は久しぶりに「混戦BB会」の鈍な支障さん、大和人さんとの会食。1月に岡山まで出かけて以来の顔合わせということで、九州各地の料理を楽しみながら、それぞれの近況であったり、果ては世間の出来事などにも触れながらの会話である。あっという間に3時間以上は超えてしまうのは毎度のことである。この夏もどこかに出かけようという話がまとまった。

さてその前段、大正ドームまで交流戦の観戦に行ってもよかったのだが結局「もういいかな」ということにして、代わりに出かけたのは奈良。近鉄奈良駅に近い奈良県立美術館でやっているのは藤城清治氏の影絵展、「光と影のファンタジー」。近鉄電車の広告で宣伝されており、来週の24日までということもあって出かけることにした。

2012061715190000_3午後を回っての時間であったが、美術館の入口前にはテントが張られて長蛇の列ができている。入場制限を行っているとか。5分おきくらいで人を入れているが、入場までに30分はかかった。

藤城清治氏の影絵といえば多くの絵本や、「みんなのうた」の背景でも使われており、その作品の多くに小人が登場するのも特徴である。木や山、川などのいたるところに小人が登場する。

最初にこういう展示方式で鑑賞したのは、北海道はオホーツク。生田原という小さな駅の近くにある「ちゃちゃワールド」というおもちゃの展示館に併設する形で藤城氏の影絵の美術館があり、広大なスケールの「光彩陸離」や、北海道の(アイヌ伝説にも通じるのかな?)小人「コロボックル」を描いた作品が展示されていた。ふとしたきっかけから、石北本線を訪れた時にこの町に一泊することになったのだが、こうしたファンタジーと文学、そして少し足を延ばして旧名寄本線の廃駅にも訪れたことを思い出した。今回奈良での展示にも「光彩陸離」の25分の1スケールのレプリカがあり、そうした旅の思い出にふけるとともに、改めてこの作品に込められた春夏秋冬の移ろいの細やかな描写にうならされる。

童話のストーリーを描いたもの、聖書の世界を描いたもの、今回の展示だけでどのくらいの作品があっただろうか。作品の前面に水を配置して、水面に揺らめく様子を演出したものもあり、影絵が「3D」効果をもって観る者に迫ってくる。混雑してなかなか前に進まない分、作品の一つ一つはじっくりと見ることができた。

その中で私として気に入ったのは小人の作品ではなく、日本の各地のスケッチ作品。今回は奈良をテーマにしたものも展示されていたが、特に気に入ったのが原爆ドームと軍艦島の2点である。上手く言い表せないが、廃墟(負の遺産=影)にターゲットを置いて、そこから光を描き出すというのかな。「光と影のファンタジー」というタイトルに合っているのではないかと思った。

この展示は藤城氏の米寿記念ということであるが、近年でも制作意欲は衰えておらず、昨年の東日本大震災を受けてのメッセージ的な作品もある。これからもぜひ、人々を楽しませる、夢の世界に招待してくれるような作品を期待したいものである・・・。

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『悪人』・・・大切な人はおるね?

2012年06月16日 | ブログ

大飯原発の再稼働、税と社会保障の一体化改革案への与野党合意・・・この国の行く末にもかかわろうかという決め事がなされようとされる中で、もう一つ世間の耳目(特にワイドショー的には)を集めることになったのが、オウム真理教の高橋克也容疑者の逮捕劇。

これまでの手配写真を見ても何とも思わず、最近公開された防犯カメラの映像を見ても「今はこんな感じなのね」というくらいの印象だが、最近の手配写真となった丸顔の人相を見るときは、私が個人的に気に食わないと思っている人の顔に似ていたせいか(もちろん、その人はオウムとは何の関係もないのだが)、「早く捕まってしまえ!」と、いらん方向にベクトルが向いてしまったのも確か。まあ、今回の逮捕でオウムの全容がわかるのかどうかは今後の取り調べということになるのだろうが、それだけ一連のオウム事件というのは長いもので、平成の社会史に残る出来事となるだろう。

その高橋容疑者の逮捕のきっかけとなったのが、少し前に逮捕された菊地直子容疑者の供述という。この人の逃亡生活というのはあちこちで報道されている通りなのだが、ヤフーあたりのニュース記事へのコメント欄を見ると、「映画『悪人』の世界が現実にあったんだ」という内容の書き込みがあった。

02264524_2その映画がいろいろな賞を受けたというのをニュースで目にした程度で(妻夫木聡と深津絵里の演技がすばらしいという好評)、私自身は見たことがない。ただ、心のどこかに『悪人』という言葉がひっかかるものがあったのか、ふと、書店に立ち寄った時に文庫版で見つけたので、今更ながらではあるが上下冊を買い求めた。

このブログでも読んだ本のことを書くことがあるのだが、私の読書傾向としてそのほとんどはノンフィクションとか、学術ものだったり、鉄道や野球に関するものが多く(「事実は小説よりも奇なり」、という考えがあって)、小説はさほど出てこないのだが、『悪人』は違った。

話の構成、当事者たちの「独白」、それらを読み進めるうちに、2001年当時の諸相がちりばめられており(実際に起こった西鉄バスジャック事件が、殺人者との逃亡を選ばせた女性の行動の伏線になっているなんてのもあり)、心情描写が細やかだなと思った。この物語は実際に佐賀で起こった殺人事件をモデルにしているそうだが、その本人たちをそっくりそのまま登場させたノンフィクションではなく、あくまで舞台をその事件に借りて、愛や葛藤を描いた作品である。平凡な日常のすぐ隣にあるこうした「悪人」、人間誰しも潜在的にそういう感情はあるのではないだろうか。いろいろな方のレビューでも「本当の『悪人』は誰か?」ということがしきりに語られているが。

多くの方が評価されていることだが、私も「自分に問いかけられたら、どう答えるかな?」という点でグッときたのが、被害者の父親のセリフ。

「あんた、大切な人はおるね? その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人たい」

・・・残念ながら、作中でそれを訊かれた大学生と同じように首を振らざるを得ない。ただ、父親の言うように「大切な人」の定義がそういうことなのであれば、そういう人を見つけられるように、また自分がそのように誰かから「大切に」思われるように、私自身の生き方の中で何かを変える、前向きになる・・・ことはできるのではないか。そんな答えが浮かんでくるが、確かなものではない。

こうなると、映画のほうも見たくなってきた。博多はまだしも、舞台となる佐賀や長崎となると、このところとんとご無沙汰をしている。そんな西のほうの岬の風に吹かれてみたいな、とまた旅心をくすぐられてしまうのである。そこに行けば、何か見つかるものがあるだろうか・・・?

ここまで書いたところで再びニュースに目をやる。高橋克也容疑者の逮捕報道を受けた、地下鉄サリン事件の被害者の会の方のコメント。

「逃走していた3人は、誰よりも悪人だと思う」・・・・。

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楽勝ムードが最後までヒヤヒヤして塚原初勝利

2012年06月15日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロ野球交流戦もいよいよ終盤。結局これまで得意の交流戦でもオリックス・バファローズは浮上のきっかけをつかめず、とうとうリーグ最下位を走る羽目に。その中で対戦したのが、こちらもセ・リーグ最下位のDeNAベイスターズ。

Dscn493114日はたまたまぽっかりと時間が空いたので、それならば行こうと大正ドームに現れる。この日の先発はオリックスが2年目19歳の塚原、DeNAが王(ワン)。交流戦の優勝もなくなり、リーグ最下位同士の対戦だけにさみしい感じがする。オリックスファンとしては、塚原がプロ初勝利をつかむかどうかというのが関心どころだろう。

Dscn4941ただ、これもいくらかのファンは思っていることかもしれないが、私としては、今季のDeNAにあってしっかりとクリーンアップに座り、ここまで高い得点圏打率、そして前日には平野から決勝の本塁打を豪快に放った「あの男」を久しぶりに見てみたいというのがあった。今のDeNAというチームが合っているのかもしれない。ラミレスとのコンビも、かつてのタフィー・ローズとのコンビを彷彿とさせるものがある。それが大阪で見られるのも楽しみ。いやむしろ、塚原よりもそちらを見たくて訪れたと言ってもいいだろう。

Dscn4951さて試合、ワインドアップから塚原が力いっぱい投げ込む。ストレートとフォークを軸にした投球で、まずは荒波、石川という俊足の打者を打ち取り、早速に「あの男」、中村紀との対戦である。私と年齢が同じ、今年39歳を迎えるベテランに19歳の若武者はどう立ち向かうか。

結局はフルカウントまで行ったものの最後は四球という結果に。ただ続くラミレスをボテボテのゴロに打ち取り、まずまずの立ち上がりを見せる。

Dscn4966一方のDeNA先発の王、これまで知らなかった投手である。てっきり、よほど投手の人材に苦しんだベイスターズが、横浜の中華街からスカウトしてきたのかと思ったほどである。もっとも、帰宅してから選手名鑑を見ると台湾のラニューにも在籍経験があり、横浜では2010年からプレーしているという。なるほど。で、登板のない時は中華街で包丁を握っているとか・・・?

まあそれは冗談として、そう思いたくなるような投球内容だったので。まずは初回、先頭の後藤にいきなり死球を与える。続く川端が送って、水戸黄門のテーマ曲で登場する「助さん」ことスケールズにも四球。

Dscn4973Dscn4975ここで迎えた李大浩。低めの球をすくい上げると打球はぐんぐんのびてバックスクリーンへ。これが今季、これまでプロ野球の試合を観戦して初めて遭遇した本塁打。それも、「規格外のその身体で会心の一撃放て」という応援歌どおりの李大浩の一撃というのはすばらしい。これで3点を先制し、塚原には大きなプレゼントとなった。

Dscn4982続く2回は塚原が3人で片づけたのに対し、王は大引に四球、齋藤が送って後藤が安打の後、川端の内野ゴロの間にもう1点を与える。続くスケールズにも死球を与え、結局1回と合わせて2安打5四死球という散々な出来。やっぱり中華街から引っ張ってこられた投手かなということで、結局この回で降板。

Dscn49914回、塚原は中村紀と2度目の対戦。ここはベテランの技でうまくセンター前に弾き返す。一塁側からも、「ノリ、すっかり元気になったやん」という声も。契約をめぐるゴタゴタで必ずしもいいイメージを持っていないファンは多いと思うが、一方で「ミラクル&パワー」で近鉄最後の優勝に導いたその打撃を今でも憶えているファンも多いだろう。

Rscn4998・・・という感傷にふける間もなく、ローズ・・・ではなかったラミレスが振り抜いた打球は一直線にレフトスタンドへ。これで4対2。DeNAとしては願ってもない得点にベンチも、スタンドも大いに沸く。後姿ではあるがカメラに向かってのパフォーマンスも快調だ。この人も、巨人から離れてこのチームでのびのびやっているように見える。

それでも塚原は後続を断ちきって大きな傷口をつくらない。一方のオリックス打線も、DeNA2番手の小杉の、球の出所が見えにくい投球に苦戦し、追加点はおろかヒットも出ない。序盤で得点を挙げ、塁上もランナーで賑わせていたが、それは四死球によるもので、「貧打」が解消されたものでないのが厳しいところだ。

Rscn5010試合のポイントは6回表。勝利投手の権利を得た塚原だが、一死から石川にヒットを打たれる。そして中村紀との3度目の対戦だが、まるで勝負を避けるかのように四球を与える。この辺り、目に見えないプレッシャーを感じているのか。ここで交代となる。本当はこういうピンチを自分でどう断ち切るかがステップアップの一つの要素なのだろうが、ベンチとしてはまずは勝利ということでこれから継投策にでる。

Dscn5017続く香月はラミレスに四球を与えて満塁のピンチを招いただけだったが、その後の吉野が筒香、金城という好打者を何とか抑えた。結果としてこの回をゼロでしのいだことが大きかったということに。その裏、後藤のタイムリー2塁打で1点を追加し、5対2となった。中継ぎ~抑えを考えれば、普通ならこれで塚原のプロ初勝利はゆるぎないものとなった・・・・はず。

それが終盤にヒヤヒヤさせられることに。7回から8回にかけては、万年左のエース「候補」の中山が登板して4者連続三振という好投を見せる。そして中村紀を迎えたところで、「右対右」にするべく、平野が登板。ただ前日には本塁打を打たれているし、平野~岸田のリレーといっても一昨年や昨年のように必ずしも盤石とはいえないだけに、「何か起こらなければいいのだが」と一抹の不安が頭をよぎる。

Dscn5045果たして、中村はまたもうまくセンター前にさばいて出塁、続くラミレスも今度は詰まった当たりがポトリと落ちるヒットに。そして筒香のところで、途中から一塁に入った山﨑がエラーして1点を返される。続く曲者・金城にもうまく打たれて結局この回で2点を返され、5対4。試合の展開は全くわからなくなった。塚原の初勝利がベテランたちの不甲斐ない投球で消えてしまうのか。いつの間にか平野も劇場を新規開業したらしい。

そして9回は、劇場の先輩である岸田が登板。DeNAの代打攻勢をうまくかわしてあっという間に2死に持ち込んだのはいいが、1番に戻って荒波に粘られた末、四球を与える。おまけに次の石川のところで盗塁も決められる。もしこれで同点なんてことになって塚原の勝ちが消えたりした日には・・・・とヒヤヒヤとさせられる。仮に石川が四球などで出塁して、最後の最後で中村紀を迎えるという場面になったら・・・・。

Dscn5053石川も粘ったが最後は遊ゴロに倒れ、やれやれ、何とか同点に追いつかれずにゲームセット。19歳のプロ初勝利を、先輩投手たちがヨレヨレになりながら何とか守ったという試合。

Dscn5063ウイニングボールを渡された塚原、ヒーローインタビューでは「父の日が近いので、父親にプレゼントしようと思います」という、若手らしい殊勝な答え。次の目標は完投、完封ということであるが、そう遠くない時期にその目標は達成できるのではないかと思う。むしろ、今や神通力がすっかり薄れた平野、岸田にそれでも頼らざるを得ない状況のほうが心配である。

昨年は西のプロ初勝利という試合を観る機会があったのだが、西と合わせてこの塚原もいずれはオリックスの投手陣の中心になることが求められるだろう。そんな若手投手の記念すべき試合に出会えることができたのも、私としてはうれしいことである。これからの奮投にも期待したいところである・・・・。

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淡路島・続編

2012年06月13日 | ブログ

先日、会合の下見ということで上司と一緒に淡路島を回ったことを書いた。その会合というのが昨日12日から13日にかけて行われ、淡路島に来島するお歴々を上司がエスコートして回った。

結果、私たちが昼食にと選んだ店が結構な好評を博したようで、行った者として、店主が期待以上に応えてくれたものと喜ぶところである。何だか、こちらが恐縮してしまう。

Dscn4835お褒めいただいたから店の名前を明らかにするとして、その店というのは、淡路島は津名港の近くにある「三代目よし」というところ。もともとはおばあさんがやっていた小料理屋とかで、現在の若いご主人が三代目にあたる。阪神・淡路大震災で家屋も倒壊したとかだが現在の地に新たに店舗を構えたものである。

淡路島の地産地消というのにこだわりを持っており、食材については旬のもの、地場のものにこだわるため、日々のメニューはその中でこしらえるコースメニューである。淡路の地魚、野菜、淡路牛などを、京都の料亭で修業を積んだという若主人の手で食べさせるというもの。

これで気を良くされたか、この後の行程も、夜の部のほうも上手くいったとのことである。来る前はかなり気をもんでいただけにホッとした気持ちである。

うーん、そうなると今度はプライベートでも行ってみたくなった。また時間があれば再訪してみたい淡路島である・・・。

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死にたいなら自分で死ね(松井大阪府知事)

2012年06月11日 | ブログ

そりゃあ、そう言いたくもなるわな・・・・。

10日、心斎橋で発生した通り魔事件。2人が包丁でメッタ刺しにされてのもので、逮捕された男は刑務所から出所して間もない中で大阪に流れ着き、「死刑になりたかった」というそれだけの理由で、何の面識もない市井の人を刺殺したのである。

このところ、「死刑になりたい」とか「死刑になったほうがマシだ」という理由で犯行に及んだ・・・というニュースに接することが多い。その人たちの背景について論じるのは何ら意味がないことであって(そうするとたいてい、親に恵まれなかったとか、貧困がどうとか、そういう「お涙ちょうだい」的な理由が出てくるのに決まっている)、何とも身勝手な話である。

現在の政権、法務大臣では「死刑」など、そうしなければならない死刑囚たちすら執行されていない状況なのに、今更新入りの顔をして「私を死刑にしてください」といったところで、死ぬまで死刑にはならないだろうな。

まあそれはさておき、世の中には生きたくても生きることができない、ましてや今回の被害者のように突然命を断たれた人のように生きられなかった人がいる一方で、こういう輩が多いのも事実である。それなら、絞首刑などという生易しいものではなく、映画「仁義なき戦い」だったかな、ロープで吊り下げられてピストルで蜂の巣状にボコボコに撃ち抜かれるとか、古代中国の「車裂の刑」なぞをリアルタイムでやってほしいものだ。本人たちも本望だろう。

・・・・実際にはそういう刑の執行はできないわけで、だから余計にイラッとくるものがある。そりゃ、松井知事でなくとも多くの人が「自分で死ねや」と言いたくなるだろう。その揚げ足を取りにかかるマスゴミというのは、いったい何様なんだろう?

休日で賑わう心斎橋を震撼に陥れた今回の事件、断じて許されるものではない・・・・。

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新緑の赤目四十八滝

2012年06月10日 | まち歩き

先日梅雨入りが発表された関西。ただ昨日9日は朝から何とか天気が持ち、10日も雨は免れた。梅雨入りすると不思議なもので雨がやむというのはどういうことだろうか。

Dscn4839そんな時候の中ではあるが、「新緑、そして水の景色を見たい」と思った。今回同行いただいた方(仮に、Tさんとしておく)とともに近鉄大阪線の赤目口駅に降り立つ。ここで目指すのは赤目四十八滝である。確か子どもの頃に家族連れで一度来た記憶があるが、それ以来のご無沙汰である。今回訪れてみようと思ったのが近鉄電車のポスターで見たこと、そして、この滝の名前が冠せられた小説を読んでのことである。そこでTさんにお声がけした次第。

赤目口駅前は結構な人出がある。バスの発車までは時間はあるがすでに停車しており、先に乗り込む。駅から滝まで歩こうかという一団もあれば、次に着いた列車でバスに乗り込む人もいる。写真教室の受講生らしく三脚を手にしたグループも見える。あとは女子会で来たような人も。紅葉の時期がベストの赤目であるが、新緑もまた見どころがある。

Dscn4840バスに揺られること10分ほどで滝の入口に到着。何軒かある土産物店の一つで手作りの弁当を買い求め、いよいよ滝めぐりの始まり。アップダウン含めて片道4キロ、往復で3時間のコースである。

Dscn4843その前に通るのは日本サンショウウオセンター。特別天然記念物のオオサンショウウオとかイモリ、一時はやったウーパールーパーが水槽に収められている。岩と同じような色合い、のそのそと動く様子は独特のものがある。

山に慣れているTさんを前に出すような形にして遊歩道を歩く。まあ途中の滝めぐりなどは山の範疇には入らないかもしれない。歩く人たちもしっかりしたハイキングスタイルの人もいれば、手ぶら、中にはサンダル履きの人もいるというくらいである。私には「筋肉痛にならないでくださいよ」とクギをさされたのだが・・・。

Dscn4849先日の雨で木々も水を含んでおり、緑も水によく映えている。水量もなかなかあるようで、ここまで透き通った川を見るのも久しぶりのように思う。

赤目五瀑の一つ、不動滝に着く。不動明王にちなんで名づけられた滝で、かつての滝めぐりというのはここまでだったそうだ。明治の中頃まではこの先は修行用というか、一般の観光客は入れなかったそうである。逆にここからが滝の秘境に入るところである。観光客が連なって先に進む。

Dscn4867名所というのはもともと閉ざされていたものかもしれない、と思わせるのはこういう景色なのだと思う。次の五瀑の一つ、千手滝。高さでは先の不動滝よりも低いが、複雑な形の岩の壁面を縫うように滑り落ちる水の様子がよい。Tさんともども感心する。あまり感心しすぎたのか、三脚を持った観光客が足を滑らせて川の中にはまる光景も。こういう時は本人がどうのこうのよりも、カメラのほうが大丈夫かと気になるところだが、仮にそういうことが私の彼女(という人がいたとして)に起こったら、落語の「厩火事」の世界になってしまうな・・・。ともかく、川にはまった人もカメラも無事だったようで何よりである。

Dscn4881Dscn4886ここで高度を上げる。竜ヶ壺から布曳滝のあたりは落差と深さを感じ、急な階段を交えながら進んでいく。Tさんを先に進めて私は写真を撮りながら・・・という散策。

Dscn4890ほぼ中間点にあたる百畳岩。ここまで巨岩がゴロゴロする光景に出合う中で、ここは百畳というのは言葉のアヤとしても比較的平坦なエリアである。ここで休憩を取る人が多いが、私たちはとりあえずゴールを目指すことにする。そのために観光客の姿も少なくなり、聞こえるのは川のせせらぎ、二人の足音だけという場面も出てくる。

Dscn4895五瀑ほどのスケールはないが、長年のせせらぎが作り上げた滝の数々も見られる。四十八というのは、あと二つ足せば50になるという意味での四十八ではなく「多い」という例えであるが、実際はどのくらいあるのだろうか。

Dscn4906急な岩を下って目に入ってきたのが荷担滝。滝が二手に分かれて流れ落ちる様子が、天秤の両側の荷物、あるいは振り分け荷物のように見えることからつけられたものである。幅の広さは絵になるところである。Tさんも携帯を取り出してシャッターを切っていた。

Dscn4916ここからは上りが続き、琵琶滝を経て最終の巌窟滝に到着。ちょうどサンショウウオセンターを出て1時間半の道のり。道そのものはこの先も続いているがここでゴールとする。滝のそばの河原はすでに先客がくつろいでいたので、滝が見えるところで昼食とする。実は滝の売店でビールを1本仕入れており、ここでブルトップを引く。歩いてきた後の一口はまた格別。

Dscn4855さて帰り。「今度は下りだから、早く行けるでしょう。バスの時間もあるし」ということで、ペースが上がる。ただ、帰りのほうが当然下りが多く、結構足を滑らせそうになる。普段使わない筋肉を使っている感じがするが、そこは一気に行くことに。結局帰りは特に写真を撮ることもなく、1時間で最後まで下りきった。

こういう形で新緑とせせらぎ、マイナスイオンを楽しむこともよかったし、もっともっと自然に触れる機会も増やしていこうかと思ったところである。まだまだ関西にも渓谷美があるようだし・・・・。

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淡路島へ

2012年06月08日 | ブログ

イザナギ・イザナミの伝説に始まり、律令制度の中では「御食国」としての役割も果たしていた淡路島。現在は明石海峡大橋の開通もあり関西から訪れるリゾート地でもあり、また本州~四国への連絡ルートとしての役割もある。

その淡路島に本日仕事の関係で上司とともに訪れた。といっても何か直接の商談があるわけでもなく、下見というか偵察のため。近くこの島で全国的な会合があり、私の勤務先企業からもVIPが訪問するということで、そのエスコートのために島内を回ることになった。

移動のための道順を確認することも目的であるが、道中の食事やナイトスポットをどうするか。その食事も「淡路島のものなら何でもOK」というのではなく、とあるメニューへのリクエストがあった。これを食する店を見つけることが本日の一番の「ミッション」のようなものであったのだが、そのメニューは「結構どこにでもあるようで、案外と「これ」という形で置いていないもの」であった。店では裏メニューとしているとか、6月は時期外れなのでやっていないとか・・・・。

私も上司も土地勘のないところで、ネットやら観光協会やらホテルやら、果ては現地での聞き込み(これが結構怪しまれたり?)も含めて情報を集めて回った。岩屋港に洲本、志筑といった辺りを回るうちに、一日があっという間に経過した。

それでもあれこれと回る中で淡路島の人たちの人情に触れる中で、何とか「これ」というプランはできた。あとは、当日実際にエスコートする上司に「さすが」というところを見せていただくことで。

今回は仕事で訪れた淡路島であるが、素朴な風情の残るところである。これまでは鉄道がないこともあってなかなか訪れることもなかったが、いずれ自分のプランでゆっくりと回ってみたいなと思うのである・・・・。

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