まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

サイコロで行くことになったのは・・・

2014年03月31日 | 鉄道企画もの

サイコロで行き先を決める青春18きっぷの日帰り旅。その実施日となった日曜日は朝から雨、そして春の嵐ではという天気予報。早朝に家を出る。

朝5時45分の天王寺。まずはここで最初のサイコロである。まずは天王寺または大阪から乗る列車を決めるのだが、改めて出目を整理すると・・・。

1・大阪から東海道~山陽線快速で姫路、姫路から鈍行で岡山。

2・大阪から福知山線快速で福知山。

3・天王寺から阪和線関空快速で日根野、各駅に乗り換えて和歌山へ。

4・天王寺から関西線普通で加茂、加茂から気動車で亀山へ。

5・大阪から東海道線快速で京都へ、湖西線を乗り継いで敦賀へ。

6・大阪から東海道線快速で米原へ、JR東海エリアに入り岐阜へ。

いずれも、そこまで行った後にさらに目的地を絞るための第2回のサイコロが待っている。それぞれには遠くの町まで行って折り返したり、温泉に浸かったり、果ては観光などせずひたすらのりまくるという選択肢が控えている。中には時刻表をめくるうちに「ここまで行っても意外に帰れるもんやな」と感心したものもある。どちらかと言えば東に向かうコースのほうに、初めて訪れるスポットが散りばめられている傾向がある。

そして、天王寺のコンコースでのサイコロは・・・(注:言っても人目が気になるため、実際にはサイコロのアプリを起動しているのだが)・・・「1」。

うーん、結局は私として一番馴染みのあるルートになった。もはや興味は岡山からどこに行くことになるかというところ。

Dscn5920 環状線で大阪に移動し、6時25分発の快速に乗る。12両編成と長く、青春18の時期とは言っても先頭車両となると空いている。新快速、快速に乗る場合、端のほうで空いているのとトイレがついているのとでもっとも西寄りの車両に乗ることが多い。

Dscn5922 海側の席を確保するが、雨足も結構強い。須磨の海も濁った色で、波も結構高そう。途中駅で見たお知らせでは「強風のため、サンダーバードは湖西線から米原回りでの運転に変更します」とあった。もし東のコースとなればダイヤ乱れに遭ったかもしれない。天気は西から回復するわけだし、結局はこの西ルートが最適というのがサイコロの神の思し召しなんだろうなと思うことにする。

明石からは各駅停車となる。普段はこの区間は新快速ですっ飛ばすだけにかえって新鮮である。

Dscn5927 7時56分に姫路に到着。と同時に、8時01分発の岡山行きの座席争奪戦である。12両全ての客が乗り継ぐわけではないが、それでも4両では厳しい。ダッシュする人や、数を恃んで広々と席取りにかかるグループもいる。そのグループが「あそこ空いとる」「こっち二人いけるわ」などと言う中で一つ席がポッカリ空いたので、そちらに座る。最近は転換クロスシート車が増えており、座る分には快適だが、座席定員が減っているのに難があるように思う。

山陽線のこの区間を鈍行で走るのも久しぶりで、雨に煙る山間景色を眺める。それでも前方の空は少しずつ明るくなっているようにも見え、この先の移動や町歩きも何とかなるだろうと思わせる。

Dscn5928 駅ごとに乗客が増えて、岡山に到着。各方面からの列車がやってくるためにコンコースは非常にごった返している。広島は中国地方の行政の中心ではあるが、交通という面だけを取ってみると、山陽だけでなく山陰、美作、そして四国各地と列車一本で結ばれている岡山のほうが重要といえる。そりゃ、駅もきれいになるわな。

とりあえずは岡山まで来たが、ここから本当の目的地をサイコロで選ぶことになる。果たしてどこに行くことになっただろうか・・・?

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出かけたいところだが・・・降水確率は100%!

2014年03月29日 | 鉄道企画もの

先の記事で、「青春18きっぷの1日分をフルに利用して出かけよう」ということを書いたのだが、その行き先は6方向、さらにその中で6つのスポットに分かれる、その最終的な行き先はサイコロで決める・・・ということを書いた。

それを決めるに当たって、どこに行くか。結局あれやこれやで36のパターンが出来上がった。まずは1回目のサイコロで、天王寺または大阪でどの列車に乗るか。さらにその後で、結局はどこを目指すのかというのを道中で決めることにする。

・・・ということで、サイコロの出目次第でどこに行くのかというのだが・・・。

1.大阪~姫路~岡山

2.大阪~福知山

3.天王寺~和歌山

4.天王寺~奈良

5.大阪~岐阜

6.大阪~敦賀

さて、どの列車に乗ることになるか・・・。

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青春18きっぷ、日帰りでどこまで行くか?

2014年03月28日 | 鉄道企画もの
世間はちょうど年度末、就職や進学による慌ただしさもある中で、春休みということで出かける人も多い。

プロ野球もいよいよ開幕である。


さてそんな中で、久しぶりに青春18きっぷを使ってみようと思う。思えばこのところの遠出は青春18を使わず、鉄道でも短距離だったり第三セクターだったり特急だったり、あるいは移動に飛行機やフェリーを使ったりというのもあった。また昨年は「関西私鉄サイコロしりとりの旅」として、スルッとKANSAI3dayを使って関西のいろんな駅に飛ばされていたりした(できればこの春も続きをやるつもり。今度は京阪の宇治からとなる)。

少しJRの乗り鉄から外れていたこともあり、この春は久しぶりに使ってみよう。ただし、スケジュールの関係で泊まりがけは無理で、日帰りでのプランとなる。バラで一回分を入手。普通に購入した場合の一回当たりの値段より高くついたが、すぐに元は取ることができるだろう。

で、どこに行こうか。

こういう時に出番となるのがサイコロである(またかいな)。

「水曜どうでしょう」のようにゴール目指してひたすらサイコロ振って移動する・・・というのではないが、行きたいところにサイコロの目を充てて、それで選ぶ。以前はそれで三重の鳥羽を出したことがある。


今回、時刻表をめくりながらいろいろ行き先を検討するに、「まず、天王寺または大阪からどの列車に乗るか」という、「先発列車」選びで6通り出てきた。まずは天王寺で1回目のサイコロ。

そして、その列車であるところまで進んだところで2回目のサイコロ。ここでまたそれぞれ6つの出目を充てている。つまり、6×6で36のプランの中から目的地が決まる。行く方向によってはもう一度サイコロというのもあり、ひたすら乗り通す、1ヶ所に滞在する、あるいは単純往復に循環型、別の交通手段利用というので様々ある。

またの記事で、それぞれの出目表を書き出すことにする・・・。

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Kioskはどうなるの?

2014年03月27日 | ブログ
日本における「コンビニ」の力はすごい。もう流通の主力的役割を果たしているかのようである。

そんな時代の流れか、このたびJR西日本がセブンイレブンと提携し、駅構内の売店をセブンイレブンに移行していくという。

私の沿線である近鉄も売店をファミリーマートに移行して、まあそれらしい造りになったり、駅売店で「Tポイントカードお持ちですか~?」と言われるのだが、JR西日本もそれに追随するということか。

別にそれは何ら悪いことではないが、そうするとかつての国鉄時代から物品販売を支えてきたKioskもその役目を終えるのかなと。何かの歌に「Kioskは~駅の中~そんなの常識~」というのがあったかと思うが。まあ、最近の売店もコンビニに近い形が増えてるから、いっそのこと本格的にしてしまおうということだろう。

利用客のサービス向上につながるのはいいが、何でも揃う店構えや、瞬時に計算する名物おばちゃんとか、そういうのはなくなるんだろう。会計は全てバーコード通さないといけないし。

このところ、鉄道関係で無くなったりレア物になったりというのが多い。それにまた一つ加わるかもしれないというのも、時代かな・・・。



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大阪クラシック2014

2014年03月26日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

いよいよ28日からNPBプロ野球公式戦が始まる。今季のパ・リーグは大型補強を行い、オープン戦でもほぼ無敵の戦績を収めたホークスが優勝の最有力との呼び声が高い。まあでも実際にやってみないとわからないのが最近のパ・リーグ。いくら田中将大投手がいても昨年の楽天日本一を予想した人はほとんどいなかっただろう。

さて、そのホークスとオリックス・バファローズとで昨年行われた大阪クラシック。その時は80年代の近鉄と南海の復刻ユニフォームを使用し、始球式には門田博光氏という試合を観戦した。同行した鈍な支障さんも大喜びで「こういう企画は毎年やってほしい」と言っていたことである。

140324_01 大阪の野球ファンに好評だったのだろう、その大阪クラシックは今季も5月に行われる。ユニフォームはさらに時代が遡り、近鉄が1966~1973年のもの、南海が1972~1973年のものを復刻するという。その時代の近鉄はまだ万年Bクラスだが、三原脩、岩本堯らが監督を務め、鈴木啓示、土井正博、そして「あぶさん」のモデルともなった永淵洋三らが活躍した時期。一方の南海は野村克也兼任監督、江本孟紀らの時代で、1973年にはリーグ優勝も果たしている。結構マニアックな感じもするが、再び「難波対藤井寺&森ノ宮」の対戦が見られるのが楽しみである。また、鈍な支障さんをお誘いして観戦することになるだろう。

70年代ともなるとユニフォームのデザインも結構シンプルなものである。近鉄のそれはロサンゼルス・ドジャースのものを参考にしたそうだが、それでも帽子・ヘルメットにある岡本太郎デザインの猛牛マークは異彩を放っている。本家メジャーでもこういうデザインはお目にかかることがないのでは。

・・・とまあ、モデルとなったT-岡田に柳田という若いスラッガーの競演を楽しみにしていたところ、T-岡田が開幕一軍メンバーを外れたとのこと。腰を痛めたそうだが・・・・せっかく今季は復活の予感を少しは感じさせたところでのリタイア。正直ガッカリ。何だか、ネームバリューはそれなりの選手が揃っていて、いつでも優勝・・・とまでは言わないがAクラスは十分狙えるところで、だいたい主力の故障で沈んでいる。

Dscn0076 まあ長いペナントレースを考えればここでじっくり調整するのもいいだろうが、果たして大阪クラシックの時にはこのユニフォームに袖を通しているのか。開幕を前にしてう~んと嘆くばかりである。こうなれば相手の成長株の柳田の打棒に期待することになるのかな。

その時にどうなっているか、今から楽しみである・・・・。

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最後の交通科学博物館見学

2014年03月23日 | まち歩き

しばらく書き込みを休んでいました。また再開しようと思います・・・。

さて、世間は連休、春休みということであちらこちらに出かけられた方も多いことだろう。

Dscn5916 23日、市内で所用があり、その中で時間ができたこともあり、弁天町の交通科学博物館に出向いた。この4月6日で閉館になるということで別れを惜しんでの見学者が多いのはわかっているが、「なるべく混雑する前に行こう」と思っていてもなかなか行く機会がなかった。閉館までの私のスケジュールを考えると、この日が最後の機会かなということで出かけてみた。

Dscn5804 いろんな方のブログなどで最近の訪問の様子を見るに、日曜などは入場に30分待ちなどというのもあった。よほど混雑しているのだろうと思ったが、この日の午後のある時間では、建物の外の広場に並ぶよう誘導されたが、ほとんど待つこともなく入場できた。

Dscn5807 それでも館内はびっしりである。館内展示の「目玉」とも言える0系新幹線の運転台の見学には長蛇の列ができており、こちらは30分待ち。まあ、行列はパスして、他の展示もいそいそと見て回る。もう、解説を読みながらゆっくり見学するという雰囲気ではない。これも仕方ないことだろう。

Dscn5819 Dscn5829 かつて全国を走り回っていたブルートレインのヘッドマーク。ブルートレインも先日の「あけぼの」廃止で国内からはほぼ全廃の雰囲気だし、ヘッドマークというものも、最近の特急型車両というのが前面にそういうのを掲げない構造になっており、往年のものでしかない。それでもこうして揃うのも圧巻である。

Dscn5817 Dscn5816 その他にも鉄道に関するものが満載である。先ほどのブルートレインが花形とすると、こうした急行などはシブいところである。野球で言えば、「かつてこういう外国人選手がいたなあ」と、ちょっとマニアックなところの選手名を出してくるようなものだろう。でも一番味わいがあるのが、鈍行列車のサイドボードの「○○行」だったりして。

Dscn5878 Dscn5882 「交通」の博物館であるから、鉄道以外の自動車や飛行機、船舶に関する展示も行われている。

Dscn5888 Dscn5889_2 新しく京都にできる博物館は鉄道に関するものになるということだが、引き続き「交通全般」ということでこれらの交通機関についても触れてほしいと思う。さまざまな交通機関との組み合わせによって人々に利便性をもたらすということを考えれば、鉄道だけが全てではないと思うのだが・・・。

Dscn5891 ジオラマは幾重にも人垣ができているのでそちらもパスして、企画展示「52年の軌跡展」を見る。交通科学館(当時)の設立や、数々の鉄道車両の搬入の様子をパネルで紹介したり、昔展示されていた車両模型や実物の一部などもある。大阪近辺で子ども時代を過ごした方なら、遠足とか社会見学で訪れたという方も結構いるだろう。

Dscn5895 私も幼稚園だったか小学校の低学年だったかで訪れたのが初めてで(そういうのも「鉄」になるきっかけかな)、その後は何年かに一度、思い出したようにやってきたというところである。JRのガード下という限られた空間で、これだけのものがよく展示できたものだと思う。最近は地方でも鉄道に関するミニ博物館があったり、かつての車両や駅舎を保存して公開しているところもあるが、やはり関西なら梅小路か、ここ弁天町がメインスポットである。

Dscn5907 屋外展示へ。以前はガラスケースに収蔵されていた義経号も外に出されているし、展示車両にも閉館のヘッドマークが掲げられている。

Dscn5845 Dscn5864 車両の内部公開も行われて、往年の汽車旅の風情を少しでも感じてみる。ちょうど宮脇俊三の初期の作品を読み返しているのだが、当時は(SLはもうないにしても)旧型の電車や気動車や客車はまだまだ走っていたので、なおのこと思いを致すことになる。

Dscn5914 何だかバタバタであったが、そろそろ出ることにする。これから閉館日に向けてますます見学客が増えることだろう。ともかく長い間一定の役割を果たしてきたということで、どうもお疲れ様でした(建物に向けて言うのも変だが)。京都に新たな博物館を造るための発展的な閉館であり、今度はどのような形での展示が行われるかが楽しみである・・・・。

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「あけぼの」廃止

2014年03月15日 | ブログ

3月15日はJRのダイヤ改正。このところのダイヤ改正でニュースになるのは「○○列車の廃止」というのが多いが、今回話題になったのは上野~青森間の寝台特急「あけぼの」の廃止である。

このところの寝台特急を取り巻く環境が厳しいのはご案内の通りであるが、東京と山形(庄内)、秋田、青森(津軽)方面という、新幹線と重複しないエリアを結ぶということでそれなりの乗車はあったようである。ただやはり、運転にかかるコストを考えてのことだろう。

「あけぼの」には一度だけ乗ったことがある。年末年始の休みに五能線や秋田内陸縦貫鉄道などを回る旅に出たのだが、その時は大阪から三浦半島を回り、上野で当時の旅サークルの人たちと一献やってからギリギリで乗り込んだ。そこで利用したのが「ゴロンとシート」。枕やシーツ、浴衣はついていないものの、カーテンで仕切られており、寝台料金不要というもので、バッグを枕代わり、コートを布団代わりにして眠ることができた。こういうタイプの車両を増やして運用すれば需要喚起になるのでは、という声もあったが、やはり難しいのだろう。

新幹線のダイヤそのものや、朝・夜に新幹線と接続する列車をテコ入れすれば、わざわざ一夜を過ごして移動しなくても、「当日移動」の可能性は広がるだろう。北海道への新幹線も開通すれば「北斗星」や「カシオペア」も危ういとされている。

一方では九州の「ななつ星」のような、観光に特化した豪華寝台列車が話題である。サンライズ瀬戸・出雲も快適な個室中心で一定の人気がある。また、夜の移動というのも夜行バスのネットワークは全国至るところにある(先日は夜行バスの痛ましい事故があったりしたが、安く行きたい、スムーズに移動したいというニーズに応える交通手段であると認めざるを得ない)。

寝台特急がなくなったらなくなったで別の移動手段に移るしかないし、そのうち、別に困ることでもなくなるだろう。ただ、JRの時刻表を見るに、都市部の快速列車は別として、後が「新幹線」と「短距離の鈍行列車」だけしか載っていない、ここでも「二極化」が進んでいるのか・・・というのも複雑な思いである・・・。

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たっすいがは、いかん!

2014年03月11日 | 旅行記G・四国

(あくまで、3月1日~2日の話ということで)

吉良川の街並みを散策して再び国道55号線に乗る。岩崎弥太郎の出身地としても名高い安芸市街に差し掛かるが、ここで大渋滞である。一本道、横に抜けることもできずにここはじっと我慢である。何かいなと思うと、そういえばこの日が安芸の球場で阪神のプレシーズンマッチが行われていたのに気づく。キャンプ地からは撤退したがやはりゆかりの地ということもあるし、人気球団である。試合は降雨コールドになったそうだが、その後でちょうど帰途に着こうかというクルマが殺到したものである。

そんな渋滞を抜けて高知市街に到着。この日チェックインのホテルに到着する。元々安価というところにネットでのポイントがついて、かなりお得な値段となっていた。

Dscn5215 夕食は土佐の海の幸をいただきたい。クジラは昼食に道の駅でいただくことができたので、やはり狙い目はカツオということになる。ということで向かったのは、帯屋町のアーケード内にある「一本釣り」という店。以前来た時にも入ったところである。観光客、地元客ともに手頃な値段であれこれ楽しめるところ。

Dscn5209 こちらではカツオの塩タタキをいただく。分厚く切ってあるのが特徴で、藁であぶったとはうたわれていないがほんのり温かみが残る。塩をまぶしてもいいし、醤油タレにつけてもいい。ゆずを搾っていただくのもありだ。

Dscn5211 後はカツオの酒盗、中落ち焼きなどカツオ中心で行く。ただその中に、「あぶりマグロの山かけ、本日の大将のお勧めなんでどうですか」と言われたのがあり、こちらもいただく。味は悪くなかった。

Dscn5214 最後はアナゴの稚魚であるのれそれをいただき、店を後にする。カウンターのところに野球のサインボールがあるのを見る。「Buffaloes 18」と台座にあった。ということは岸田投手か。今季は先発での復活を期待されているところで、頑張ってほしいものである。

Dscn5221 この後は帯屋町のアーケードなどぶらつく。そしてやってきたのがひろめ市場。何となく名前は聞いたことがあるのだが、入るのは初めてである。

Dscn5222 するとどうだろう。中央部分にベンチがずらりと並び、そこで酒宴というか怪気炎を上げる人たちであふれかえっている。予備知識なしで来たのだが、ここでは周囲を囲む店から飲食物を買い求め、それを中央のベンチシートでいただく(中で食べることのできる店もあるが)システム。係の人が巡回しており、食べ終えた食器は下げてくれる。半セルフサービスというか、フードコート形式というか。大勢で賑やかに、いろいろなものを食べ比べるならこちらのほうがいいだろう。普通の居酒屋よりも人気スポットというのもうなづける。

私もこちらで・・・と思ったが席は一杯だし、席を立つところではすぐ横で次の客が待っていてさっさと着席する。「一本釣り」に来ずに最初からひろめ市場に来ていればまだ空席もあったのだろうが、まあ今回は見物に止めることにしよう。

Dscn5265 「たっすいがは、いかん!」こんな幟や横断幕が市場にあふれかえる。キリンラガービールのキャッチコピーである。おそらく土佐の言葉に由来するのだろうが、「いかん」という言葉が使われるのはそうあるものではないだろう。

調べてみると、「たっすい」というのは土佐の言葉で「薄い、つまらない、頼りない」という意味らしい。直訳すれば、「薄いのはいかん、頼りないのはいかん!」ということになるが、それが転じて「強く生きろ!」という意味になるらしい。ボーイズ・ビー・アンビシャス!ですかな。何だか喝を入れられたような感じだが、高知という土地柄に似合っているように思うし、(安易にそういうイメージを持つのはどうかと思うが)坂本龍馬が言ってそうな感じである。

たっすいがは、いかん! 私も強い気持ちを持たなければ・・・・。

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東日本大震災から3年

2014年03月10日 | ブログ

「もう」というか「ようやく」というべきか、この3月11日で、東日本大震災の発生から3年が経つ。改めて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

3年前の震災発生直後にテレビから流れる各地の被害状況の映像が今でも記憶に残る一方で、その当時に世間を覆っていた「ボランティア」とか「義援金」というのは影をひそめたように思うし、私自身もそういう発想はもうどこかに行ってしまった感じである。

Dscn2054 私も被災地に二度訪れてほんの少しだけ様子を見てきたが、土木工事はあちこちで行われていたり、また「あまちゃん」ブームや東北楽天の優勝、漁業の復活などの明るい材料がある一方で、大部分の土地がこの先どのようにすればわからないという感じで、未だに被災当時の姿で残っている建物も結構多かった。まあ、被災建物を「震災遺構」として保存するか否かというのでもめているところが多いのも確かである。

状況は違うのだが、阪神・淡路大震災の場合で言えば、3年も経過すれば見た目は「完全復興」の様相であった。ただ、東北の被災地はどうだろうか。津波、原発が絡み、根本的な解決にはまだまだ道のりが遠い。現地での人間関係もさまざまな利害が絡んでギクシャクしているという。何だか年を負うごとに問題が深刻化し、膨れ上がっているようにも思う。

Dscn2249 震災直後であれば、「一人一人にできること」ということで、それこそボランティアをするとか、義援金を送るとか、あるいは何かを自粛するという形で直接的な手助けもできたところであるが、本格的な復興に携わるとか、都市計画を考える段階となった今は難しい。こういう時こそしっかりとした旗振りが求められるのではないだろうか。それは国でも、自治体でも、地域の人たちでもいい。何だったら、無駄な大阪市長選挙をやらざるを得なくなった状況を招いた大阪市長や今度の立候補者、あるいは市議会の方々は、そんなしょうもないことをやる暇があるのなら東北に舞台を移して復興のために活動されては如何かと思う。

Dscn2302 とはいうものの、本当に復興へは遠い道のり、難しいところで、何とももどかしい想いがするのである・・・・。

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吉良川町のひな祭り

2014年03月09日 | 旅行記G・四国

9日朝のスポーツ報知の一面は、菅野でしたね。

Dscn5189 さて話はまた3月初めの高知行きに戻る。室戸岬を抜けて吉良川の町並みにさしかかる。以前にも、伝統的な街並みが残るということで立ち寄ったことがある。今回は雨もぱらついているし、どうしようかと思案していたのだが、「ひな祭り」の幟が出ているのを見て、やはり立ち寄ってみようと思う。前回は確か2月だったか。

Dscn5195 Dscn5206 吉良川町は木材や、木材から生産される炭の集積地であり、京阪神との交易で栄えたところである。また、この辺りは台風銀座とも呼ばれるくらい数多くの台風にさらされる地域である。壁は漆喰で厚く塗り固められており、真ん中の当たりには水切り瓦と呼ばれる庇が設けられている。

Dscn5207 Dscn5198 道筋を一本山側に入るとやや高くなっており、こちらには「いしぐろ」と呼ばれる独特の積み方をした石垣を設けた家屋が目立つ。これも台風から家屋を防ぐための生活の知恵である。

Dscn5200 Dscn5179 そんな独特の風情のある町並みで、この日からはひな祭りが行われていた。つい先ほどまでひな行列も行われたとか。これは昔からの行事ではなく、最近になって地域活性化のために高知東部の6地区で行われるようになったものである。

Dscn5190 ひな人形、昨今の住宅事情もあり本格的な段飾りをする家も少なくなっているだろう。ひな人形、桃の節句と言えば元々は女の子のためのお祭りであったが、私は男でも人形や道具の多さで賑やかな感じが好きである。五月人形のようにデーンと一体が飾られるよりは。

Dscn5204 町内の商店のショーウィンドーに飾られていたり、土間を開放していたり、時には玄関や縁側に並べられていたり。部屋の中にあって「どうぞお入りください」と看板を出している家もあるのだが、地元の人同士が話に花を咲かせている中で、いきなり見ず知らずの方の家におじゃまするのも気が引ける。

町の至るところにひな人形を展示するというイベントが全国のあちこちで行われるようになったのはいつくらいだろうか。近鉄でも奈良の高取町(壺阪山駅下車)で3月一杯まで行われる町家のひな祭りのPRを行っているし。また別なところの展示イベントに行ってみたいなと思うところである・・・。

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ドラ1の前にやはり重量打線はすごかった

2014年03月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

Dscn5424 先のロッテ戦が高知県主催の「プレシーズンマッチ」だったのに対し、8日は巨人とのNPB主催のオープン戦。普段パ・リーグの試合を見る者として、巨人戦というのも珍しいことである。実はこれまで大阪で行われた交流戦も観たことがない(東京での試合はレフトスタンドに陣取って観戦したことがあるが)。

Dscn5425 今季初めて訪れる大正ドーム。オープン戦ということで、いつもの内野上段席はガラガラ。その分ゆったりと観戦することができる。やはり数の上では巨人ファンの方が多く、指定席エリアでは一塁側でもオレンジの格好をした人が目につく。

Dscn5426 オリックス・森脇監督、巨人・原監督、ともに「背番号88」同士である。両チームともにスタメンは現時点でのベストメンバーで臨む。オリックスは糸井の回復が待たれるところだが、坂口、ベタンコート、T-岡田のクリーンアップ。ベタンコートの「4番でショート」というのが目を引く。キューバから亡命したベタンコートであるが、確かキューバでは「野球の華であり、子どもたちが憧れるポジションというのはショート」というのを聞いたことがある。一方で巨人はいつもながらの重量打線。今季は井端に片岡も加入しており、ますます隙がなくなっている。前夜も打線爆発で、阿部の一発が報知の一面を飾っていたところ。

Dscn5431 そんな巨人打線に挑むオリックス先発はディクソン。今季も先発の一角として期待される投手で、まずは坂本、井端、長野を簡単に打ち取る。

Dscn5436 一方の巨人先発は菅野。2年目にして、内海との開幕投手争いに名乗りを挙げている。こちらも初回、ヘルマン、平野、坂口を全く相手にしない。

Dscn5442 先制は巨人。4番・村田が左中間に鋭い当たりを放ち、これがスタンドに入る。三塁側、レフト側からは早速オレンジのタオルが回される。しかしその後は淡々と投げては打たせて取る投球を見せ、今季も何とかしてくれそうな予感を感じさせる。

Dscn5460 ただ4回、突如様子がおかしくなる。長野にヒットを許すと、村田に四球の後、阿部にタイムリーを打たれる。さらにロペスにはライトへの大きな当たりの二塁打。やはり二巡目となると重量打線が威力を発揮するというのか。結局ディクソンは4回3失点、まあまあというところ。

それはそうと、オリックス打線が菅野を捕らえられない。3回には安達の二塁打と、伊藤の(送りバントが決められず結局ヒッティングに変えて)二ゴロでチャンスを作り、駿太の当たりはセンター前にポトリと落ちようかという打球。しかしこれを名手・井端が追い付いてキャッチ。安達は動けず、続くヘルマンも内野ゴロで得点のチャンスを逃す。この後5回まで2安打のみで抑えられ、菅野の安定感を光らせる結果となった。

Dscn5463 5回から二番手で登板したのはドラフト1位の吉田一。ドラフトの注目投手で、他球団が他の選手の駆け引きをする中、まさかの単独指名となった投手である。先発ローテーションはおろか、二けた勝利も期待できるという評判で、ナマで観ることができるのはうれしい。

Dscn5465 対戦するのはトップの坂本、井端、長野という名だたる打者たち。ただそれらにも堂々とした投球を見せ、やはりすばらしいなと感じさせる。

6回もこの日本塁打を放っている村田から三振を奪い、これはいいなと思ったその矢先。阿部にきれいに右中間に打たれる。まあ、そこはさすがに現在の巨人の中でも実力者だからと思っていたら・・・・。

Dscn5470 続くロペスがセンターに弾いて阿部が生還。さらに途中出場の矢野がレフトへ。橋本がライトへ打ってもう1点追加。続く巨人のドラフト1位捕手・小林に2点タイムリーが出る。

Dscn5473 そして仕上げはトップに戻って坂本がライナーでレフトスタンドへの一発。何と6連打で6失点。ディクソンの3失点と合わせてこれで9対0。う~ん、明日のスポーツ報知の一面は何と出るか。重量打線がオリックスドラ1を攻略か、あるいは菅野の好投か。オープン戦とはいえ、巨人のいいところばかりが目立つ一方的な試合となった。吉田一は続く7回のマウンドにも上がり、またも矢野にヒットを打たれたもののこの回は無失点。

Dscn5476 「プロの洗礼」を受けたことで、ここからどのように立ち直って来るかだろう。ファンとしては、ぜひとも交流戦での巨人相手のリベンジを期待したいところである。

Dscn5483 オリックス打線も6回は青木、そして7回の西村の前に無得点。何だかもう、力の差を見せつけられて打線にも元気がなくなったようである。

Dscn5492 唯一の得点が8回。巨人4番手の久保(この投手も久しぶりの登板である)から先頭の安達がこの日2本目のヒットで出塁し、内野ゴロの間に二塁進塁。途中出場の縞田がレフト前にタイムリーを放つ。9対1。まあ零封を免れるのがやっとというところである。

Dscn5493 9回はこれだけの点差ではあるが、当初の予定通りということだろう、平野佳が登板。報道によれば今季限りで退団・FA移籍が確定的なそうだから、今のうちに見ておきたいところである。そんなに飛ばすという感じではなかったが、巨人のほうも若手中心のメンバーになっており、ここは格の違いを見せて2奪三振。

結局このまま9対1で巨人の勝利。う~ん、これは地力の差なのかな・・・。

Dscn5504 オープン戦については恐らくこれが最初で最後のナマ観戦ということになるが、まだまだ開幕メンバーが固定されているわけではないし、これから競争が激しくなることだろう。若手も含めてしのぎを削り合い、開幕を迎えてほしいものである・・・。

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室戸捕鯨

2014年03月07日 | 旅行記G・四国

室戸岬を回ってから進路は北西に向かう。室戸市の中心部を過ぎ、やってきたのは道の駅「キラメッセ室戸」である。

Dscn5169 朝から走ってきて昼も回り、そろそろ昼食どきである。「鯨の郷」という看板が出ている建物に入る。今では高知の室戸沖といえばホエール・ウォッチングの名所であるが、かつては捕鯨が盛んだったところである。現在は室戸が調査捕鯨の拠点というわけでもないが、こちらではクジラ料理を出してくれるということで昼食スポットとする。

Dscn5170 注文したのは「鯨御膳」。赤身の刺身に竜田揚げ、サエズリの酢味噌和えに赤身のタタキ・・・と、御膳の各コーナーを占める。それぞれがしっかりした味を出している。いつぞや、「鯨の町」ということを看板にしている和歌山の太地町で同じような御膳をいただいたのだが、どれも解凍前のカチンコチンの身だったりというのがあった。それと比べれば、現在捕鯨を行っていない室戸でこういうしっかりした味を出せるのは素晴らしいと思う。

順序が逆になったが、この道の駅には「室戸鯨館」というのが隣接している。こちらにもしっかり訪問する。

室戸は古式捕鯨が盛んだったところで、クジラがいるとなれば大勢の船団を組んで網で追い詰め、クジラを網で捕獲してモリでとどめを刺すというやり方。クジラの捕り手も分業制が敷かれており、このように捕獲する組があれば、沖に揚げられたクジラを解体する組もあり、それぞれが一つの船団として動いていたところである。説明資料では「300人以上の社員を抱える大企業」という言い方をしていた。

Dscn5177 この室戸でのクジラの水揚げというのは、多い年で年間数十頭にも上ったという。まあ、ホエール・ウォッチングでクジラを見ることができる確率がそれくらいだとすれば、江戸時代にはそれくらいの数は間違いなく獲っていたということだろう。食べるか、見るか・・・まあ、時代の違いなんだろうな。ちなみに、私が室戸を訪れた時にはクジラの気配などこれっぽっちもなかったが。

これも高知の一つの面ということで満足して、雨の中をもう少し走らせることにする・・・。

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室戸岬

2014年03月06日 | 旅行記G・四国

再び国道55号線の話。徳島県から高知県に入ると、小雨がぱらつくようになった。せっかくの海景色ではあるが残念である。

室戸市に入る。四国の最南東に来たなと思わせる。室戸海洋深層水に関連した看板も目につくようになる。

Dscn5147 その前に現れたのは夫婦岩。遠くから見れば岩が4つあるように見えるが、そのうち海中から突き出た2つがちょうど一対をなしている。しめ縄で結ばれており、結構大きな部類に入る。岩をよく見ると蜂の巣状に穴が開いており、長年黒潮で揉まれてきたことを物語っている。

Dscn5148 Dscn5149 そして室戸岬に到着。車を停めてしばし岩場を散策する。高知を代表する岬ではあるが、土産物屋が立ち並ぶわけでもなく、そんなに俗化された印象がない。その分、豪快な海の景色を楽しむことができる。高速道路が通っているわけでもなく、お遍路道の厳しい区間の一つとしてよく似合う道である。

Dscn5156 Dscn5158 その24番札所である最御崎寺へは、九十九折れの坂を上る。八十八ヶ所めぐりか・・・。室戸岬、そしてこの最御崎寺を訪れるのは三度目だが、初めて訪れた時は隣接するお遍路センターがユースホステルもやっており、その扱いで宿泊した。こういうお遍路を通しでやるなら学生か定年後かというところだが、最近はバスツアーで少しずつ回るというのもあるようだし、「水曜どうでしょう」の如きは2泊3日とか、3泊4日とかで回っていたり(ところどころ「大人の事情」が挟まれているが)、いろんな形でできそうである。私も、こうした「シリーズを貫徹する」というのを何か考えないといけないかな・・・。

Dscn5166 最御崎寺のすぐ下にある灯台を観に行く。はるか黒潮を望む灯台で「恋人の聖地」の一つにも選ばれているが、外観の改装工事中であった。ちょうど昼時で工事の人が軽トラで休憩中でもある。私は一人だから別に構わないとして、カップルで来たら照れるというか、居づらいというか。

晴天ならばなお良かったが、太平洋の雄大な眺めに心和ませ、ここからは向きを北西に変えて高知市内を目指す・・・。

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オリックス対ロッテ「プレシーズンマッチ」@高知

2014年03月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

話の順序を先にして、2日に高知市野球場で行われたオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズの「プレシーズンマッチ」の観戦記を書く。

Dscn5326 新聞等では「練習試合」という位置づけだし、当初はバファローズのHPでも試合の告知を行っていなかった。オープン戦であればNPBが主催し、収入はホームチームのものとなり、記録も「オープン戦ながら公式のもの」として残るのだが、今回の「練習試合」は高知県観光コンベンション協会の主催によるものという。

Dscn5321 オリックス、阪神、西武、ロッテの4球団により、1日と2日に高知、安芸、春野の各球場で試合を行うのだが、高知県のスポーツ振興の一環であり、また試合観戦と観光とセットで多くの人に高知に来てもらおうという企画である(まさに、前日から本日にかけての私の動きなど高知県の思うつぼである)。それで、あくまでNPBのオープン戦とは異なる形での開催で、入場無料。入場料の収入は球団には入らないが、おそらく球場の使用料を高知県が負担するとか、各球団に不利益がないようにしているのかもしれない。

3日ほど前までの天気予報では降水確率80%だったのが、前々日は60%になり、前日は雨だったものの30%にまで落ちて迎えた当日。朝のうちは小雨があったものの徐々に青空が広がり、上着もいらないくらいの好天となった。I氏ともども気をもんでいたのだが、お互いに晴れ男なのか、天気がいい方に外れてよかった。まさに球春到来を感じる。

Dscn5290 入場無料ということで、入口のところでは両チームのメンバー表と、何か紙を配布していた。紙のほうは受け取らなかったのだが、後で判明したのは、両チームのグッズや、再来週に高知で行われるゴルフの公式戦の入場券などが当たる抽選券だった。先着700名に配布し、当選番号は「下一桁」単位だったから、結構な確率で何かがもらえたようだ。ちょっと惜しかったかな。

先に私がネット横に席を取り、後からI氏と息子さんがやってきた。奥さんと娘さんはまた後から合流となる。今回は一応オリックス側の席を取り、周りには関西方面から

Dscn5291 その前に選手のアップの様子を見る。オープン戦序盤ということで若手中心のメンバーであるが、こうして選手のナマの姿を見るといよいよ春が近づいてきたなと感じる。そういえば、オリックス戦のライブ観戦も昨年は6月までで、7月以降は足を運んでいなかったなということも思い出す。

Dscn5295 新戦力組では鉄平、そしてヘルマン、ベタンコートといったところの姿を見る。この日は1番で鉄平、3番でヘルマン、5番でベタンコートが起用されたが、糸井や平野、坂口などとの組み合わせ次第で上位打線のバリエーションが広がる。

Dscn5310 ただ、やはり「この人」に「本当の意味での覚醒」を期待するファンは多いことだろう。李大浩が抜けた後、ペーニャも加入したが、やはり彼が不動の4番を張る可能性にかけてみたいと思う。ただ、今年ダメだったらもう伸びる余地はないのかなとも言われる(I氏からは「ロッテには(同じような立ち位置で)大松という選手がいるけどね」と)。

Dscn5382 Dscn5325 この日は両チームのマスコットキャラクターも来ていたし、三塁側スタンドではいつもより少数ながら黒ユニ姿のロッテファンの応援光景が見られた。後から来たI氏の奥さんとお子さんたちは「応援してこよう」と早速その輪の中に入って行った。来ていないのはホーム側のオリックス応援団。このため、オリックスの攻撃中は出囃子、鳴り物なしのある種独特な空気が流れていた。まあ、プレシーズンだから仕方ないといえば仕方ないが・・・(途中、T-岡田の打席の時に、持参のスマホで出囃子のケツメイシ「カーニバル」を鳴らし、一人でタオルを回していたお兄さんがいた・・・)。

Dscn5322 さて試合。オリックスは昨年の1位入団の松葉、ロッテは今年の1位入団の石川。1回表、松葉はいきなり先頭の荻野にヒットを許す。ところがセンターの坂口が打球の処理を誤り、二塁進塁となる。続く伊志嶺の時、二塁に牽制球を投げたがこれが荻野に当たり、外野へ転がる間に三塁進塁。伊志嶺に四球のあと、新加入のクルーズが左中間にきれいな当たりのタイムリー二塁打。これで先制。

この後、ストライクとボールがはっきりとして制球の定まらない松葉から、今江のゴロの間に1点、同じく新加入のハフマンのタイムリーでいきなり3点の先制。松葉は2回にも四球と内野安打でピンチを迎えたし、3回には細谷のタイムリー三塁打で2失点。結局3回で7安打、2四球、5失点という散々な内容。I氏からも「松葉、投げ込みが足らんのとちゃうの?」とツッコミを入れられる始末。私も、プレシーズンマッチだから何も言わないけど、公式戦でこんなことをされたら絶対黙っていないと思う。左の先発枠はまだ埋まっていない状況で十分にチャンスはあると思うのだが・・・。

Dscn5333 一方のロッテ先発の石川。初回、1番に入った鉄平がセンター前にヒット。「鉄平は星野に嫌われて出されただけやから、絶対復活するで」というファンの声も聞こえる。この後、3番のヘルマンにもヒットが出るが、肝心の4番・T-岡田が注文通りの併殺打。

Dscn5342 キューバから亡命したとか、マリナーズではイチローの同僚でメジャー通算80本塁打という、「バファローズの背番号1」を受け継いだベタンコートは2回の先頭打者で登場。風格は感じられるが初お披露目は二飛。結局次の打席ではDHにも関わらず代打を送られたから、この日は本当にお披露目だけだったんだなというところである。これが「結局出番がなく終わりました・・・」ということでなければいいのだが。

その後も毎回ランナーを出すのだが、石川のテンポのよい投球に後が続かない。4回も、T-岡田の四球、ベタンコートの代打で出た竹原のヒットでチャンスをつくるが、今度は坂口が併殺打。「ウチの問題はここなんやけど、今年も同じやわ」と、早くも悲観的な声が。いや、この日は石川がよかった。I氏も「ロッテも先発がもう1枚2枚足りないところで、この投手は間違いなく入るかな」と。

Dscn5351 先発松葉は全然ダメで、4回から登板のマエストリも荻野、伊志嶺の連打で追加点を許す。その後も四死球で満塁のピンチを広げるが何とかしのぐ。続く5回は、2三振を含む三者凡退に抑える。いい時と悪い時の差が大きいのもこの投手の課題である。

Dscn5354 6回には三番手でルーキーの大山が登板。身長168cmと小柄ながら思い切りのいい投球で、タイムリーを打った伊志嶺、クルーズ、そしてパワーヒッターとして注目のルーキー井上を三者凡退で退ける。こういう「左の仕事人」が一人いると心強い。同じ位置なら海田や中山というところがライバルとなるが、がんばってほしい。

Dscn5358 打線のほうは、6回にロッテ2番手のルーキー吉原から、駿太が右中間へのタイムリー三塁打、川端のタイムリーで2点を返す。「さすがにルーキーでは力不足やね」と、仕方ないといった表情。ただ、2点返していいムードになったところで、続く代打・武田がこの試合チーム3つ目の併殺打。7回にも代打・山本が併殺打で、チームとしては4併殺。うーん、これも昨年のシーズン中で何度も見かけた結果である・・・。

圧巻は8回裏。ロッテは4人目の香月がマウンドにいる。「8回のセットアップで出てくるだけの力のある投手じゃないんだが」とI氏も首をひねる。まあそこはオープン戦、いやプレシーズンマッチだから、いろいろテストすればよいのでは。ランナー一人置いて迎えるのは竹原。

Dscn5373 その竹原の一打はぐんぐんと伸びてセンターバックスクリーンに到達。のみならず、上段にあたる選手表示板、ちょうどロッテの3番に入っていた大嶺翔選手のボードを直撃した。その瞬間、「5 大嶺翔」と表示された部分の色が変に反転し、ガラス片のようなものがヒラヒラと舞う様子が見て取れる。

Dscn5374 Dscn5397 試合中は画面を見るのに支障はなかったのだが、試合終了後、スコアボードがオフになった後でその場所を見ると、大きな破損である。後の修理代はどうするのだろうと、気をもんでしまう。あの場所にぶち当てるとは、飛距離は140mを越えているのではないだろうか。これ、阪神の選手が同じ打球を放っていたら、間違いなく関西マスゴミの手によるカストリスポーツ紙の一面は全て「スコアボード破壊弾」となることだろう。

Dscn5377 ロッテ打線の勢いは止まらず、9回もオリックス6番手・山田から大松、根元のタイムリーで2点を追加。最後は大谷が締めて8対4でロッテの勝ち。うーん、私とI氏による「オリックス対ロッテ戦」の対戦、3年越しでロッテの3連勝である。次はGW中に、「まつなるが黒い格好をしてレフトスタンドでロッテファンに交じって観戦」という、最近恒例の?公式戦観戦の約束をしたのだが、今年こそはどうなるだろうか。

Dscn5381 プレシーズンマッチとはいえ、オリックス12安打、ロッテ13安打という乱打戦。ただそこに4点のスコア差が出たというのは、いかに得点に結びつけるかの差が出たと思う。脚の速い選手を積極的に起用してそれを活かすロッテと、いつも「あと一本」で悩んでいるオリックスの差なのかもしれない。シーズンにはまだまだ時間があるから、それぞれの調整と課題克服の帰還として、今後の試合をがんばってほしいものである。

さて、高知県観光コンベンション協会の思うつぼにはまった高知行きについて、また次回から改めて書くことに・・・。

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高知の最南東へ

2014年03月01日 | 旅行記G・四国

早いもので、もう3月である。この冬も寒波に大雪といろいろあったが、少しずつ季節が進むことを感じるところである。

そして3月といえば「球春到来」。NPBプロ野球のオープン戦はすでに始まっているが、28日の公式戦開幕が待ち遠しいところである。

さて、そんな折を前にして、高松在住の会社の先輩で、拙ブログにもたびたび取り上げさせていただいているロッテファンのI氏から「3月2日に高知でロッテとオリックスの練習試合があるのだけど、一緒に観戦しないか」とのお誘い。

高知といえばオリックス・バファローズの二次キャンプ地でもあり、私もかつて高知(春野含む)で行われた対阪神のオープン戦観戦を目的にわざわざ高知での1泊2日ドライブをやったことがある。直近ではちょうど4年前。その時はバンクーバーの冬季五輪が行われており、ホテルに宿泊した翌朝早い時間に、女子スピードスケート団体の試合をたまたま見た。決勝戦がドイツだったか、最後は相手国選手の高校野球ばりのヘッドスライディングがものを言って(?)金メダル獲得、日本チームが僅差で銀メダルとなった競技である。

またその日は、チリでの大地震があり、遠く日本の高知にも津波警報が発令された。桂浜にいたのだが警報が出て、観光客も海岸から退避するように言われた。実際の被害はほぼゼロだったのだが、海岸沿いの道路はほとんど通行止めで、試合後にも交通規制の案内アナウンスが流れていた。

I氏からお誘いを受けて、久しぶりに高知を訪ねてみようと思う。もっとも、I氏ご一家は当日の朝に高松を出発ということで、私は任意で前日移動とする。クルマで行くのだが、高知に入るのに山側から入るか、海側から入るかを考えた。ただ1日を移動日に充てるのであれば、遠回りとなる室戸岬経由が面白いかと。このコースは鉄道~バスで一度、クルマで一度通ったことがあるが、やはり「くろしお」の響きがグッと来たような感じがした。

Dscn5136そういうことで、1日の朝に藤井寺を出発。阪神高速~第2神明を経由して明石海峡大橋から淡路島に上陸。天候があいにくで、明石海峡大橋の眺めも今ひとつである。そこで淡路島。これまで高速道路は何回か通ったことがあるし、仕事の関係で津名や洲本に行ったことはあるが、プライベートではなかなか訪れないところ。鉄道がないというのを理由にもしていたが、クルマがある以上はあちこち見て回ってもいいのではないかと思う。大阪からだと日帰りでも十分楽しめるところ。

その後は淡路島を縦断し、鳴門から四国に上陸。徳島の中心部(徳島は徳島で水の街としての魅力もあるし、ラーメン屋や居心地のいい大衆酒場もある)を突っ切って南下する。国道55号線は徳島から室戸岬を経て高知に至る。

市街地を抜けると、路面に「15」とか「16」という舗装の表記を見かける。最初は何だろうと思ったが、やがてそれが徳島からのキロ表示であることに気づく。路肩のガードレールや電柱にもキロ数があるのだが、こうして路面に描かれているケースは初めて見た(何せ走行中なので、それをカメラに収めることができなかった)。ご存知の方はご存知だろうが、この表示、一部を除くと高知市街地の手前まで見ることができた。

そんな路面を見たり、歩道を歩くお遍路さんの姿も見る。お遍路さんの姿もいろいろで、「同行二人」と書いた藁帽子に白装束という人がいるかと思うと、完全にノルディックウォークという感じで武装した人、なぜか背広姿の人、いろいろである。ただ、クルマで回れば短時間で済むこの霊場めぐりを、あえて自分の脚で成し遂げようとする姿は素晴らしい。果たして私にできるだろうか。まあ、私などの場合は、例えば大阪市内から伊勢神宮まで歩くとか、西国三十三箇所をめぐるとか、そういうところで始めてから自身をつけなければならないだろう。

お遍路も大変である。23番の札所である日和佐の薬王寺から、次の24番札所のある最御崎寺までは60キロ近くある。遍路の中でも最もきついところだが、ひたすら歩こうという人たちがいる。大いに応援したい。「お遍路横断注意」の交通標識とか、「どうぞお休みください」という看板を出すところもある。 ともかく、2日の練習試合は、どちらが主催関係なく、いい試合を期待するばかりである・・・・。

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