まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグ、福井・藤田監督が辞任

2008年09月30日 | プロ野球(独立リーグほか)

NPBプロ野球でクライマックスシリーズ進出に向けての熱戦が繰り広げられる中、もう一つの注目リーグであるBCリーグでも、10月2日から独立リーグ王者をかけてのポストシーズンが始まる。上信越地区は群馬対新潟、北陸地区では富山対石川(ただし富山が前後期制覇しているため、3試合のうち1つでも勝てばその時点で勝ち抜け)という地区チャンピオンシップに始まり、勝ち抜いたチーム同士のBCリーグ王座決定戦、さらには四国・九州アイランドリーグ覇者との独立リーグ王座決定戦が待っている。

P6281872さてそんな中、今季から加入した福井ミラクルエレファンツの藤田平監督が辞任するという。いわずと知れた元阪神の好打者で名球会会員であり、阪神監督を務めたこともある方。BCリーグ、四国・九州アイランドリーグを見渡しても選手・監督としての実績は一番だったのだが・・・。結果は前後期とも最下位ということで、その責任を取る形となったようである。

うーん、NPBの名選手が独立リーグの名指導者とは限らないのだな・・・。

ただ、主力投手の飯田や、四国でも活躍した中軸のシェパード・ジパンダが「本人の申し出により退団」という出来事もあり、チーム運営としてどうなの?というのはあったかもしれない。

藤田監督のいう「土台」を来年以降誰が伸ばしていくのか、監督人事にも注目である。素人考えとして、選手の育成プラス観客を呼ぶ目玉の一つが監督なので、福井県出身のプロ野球選手で、監督が務まりそうなのは誰かなということも考えてみる。・・・どなたかいい人材はいませんかね??

コメント

祝・クライマックスシリーズ進出!

2008年09月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

延長戦にもつれ込んだ試合だったが、オリックスが西武との直接対決を制して、見事にクライマックスシリーズ進出を決めた。しかも2位ということで、これで関西初開催も決まり。

チームの皆さん、そしてファンの皆さん、おめでとうございます。

最後のほうをパソコンの動画で見ていたが、何だか緊張しましたな。

試合終了後には、この日で西武ドーム最終戦となる清原のお別れセレモニー。かつてエースと四番の関係だった西武・渡辺監督から花束をもらい、一塁ベース付近で両チームの選手による胴上げ。そして最後は西武の中島から「背番号3」のユニフォームを譲り、「ライオンズの清原」としてグラウンドを去っていった。ライオンズファンからも惜しみない声援を受け、それに涙ぐんで応えていた清原、「番長」から「ルーキー」の頃の姿に戻ったかのようにも見えた。

さて、オリックスと対戦するのは日本ハムか、ロッテか。日本ハムは「最後の砦」ダルビッシュでロッテとの直接対決を制したものの、残り試合が多く、ホームでの試合となるロッテがやはり有利かな。

ちょうど10月の連休にあわせて大阪に帰省する予定だったのだが、ここに来て「より楽しみな帰省」になりそうだ。もちろん、前売りチケットが手に入ればの話だが・・・(ファンが殺到して秒殺なんだろうな、きっと)。

コメント

所沢でようやく「マジック1」

2008年09月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

P9283340クライマックスシリーズ進出マジックが「3」のまま足踏み状態のオリックス・バファローズ。気がつけば日本ハムとロッテがすぐ後ろまで迫っており、このまま敗戦が続くと2位で「CS大阪開催」はおろか、4位に転落などということもある。ということで、公式戦今季最後ということで、西武ドームでのライオンズ対バファローズ戦を観戦。

P9283355すでに西武の優勝は決まっているが、その直後の日曜日とあって朝早くから入場口には行列ができており、開門時間も予定より早まったようだ。レフトスタンド芝生席に向かうが、やはりCS進出をかけての戦いというためか、大阪からも大勢のファンが来場しておりびっしりと埋まる。関西弁も飛び交っていたり、敷物代わりの新聞がスポニチの大阪版(前日巨人に敗れたくせに阪神の新井が一面に来ているというやつです)だったりで、今朝早く大阪を経ったとおぼしき人も多い。結局試合開始直後に満員札止めとなったようである。

P9283348この日の先発はオリックス・小松、西武・キニー。小松は初回から安打・四球がらみでランナーを許し、中村のタイムリーで1点を先制される。一方のキニーは3者連続三振を奪うなど、3回まで一人のランナーも出さずに序盤リードする。連敗中の西武であるが、そろそろ美酒の酔いが醒めてきたかな。

P9283354嫌なムードを断ち切ったのが、4回の先頭・坂口。三塁線へのセーフティーバントが中村の悪送球を誘い、一気に二塁へ。その後2死三塁となり、ローズが合わせる感じでライトへのタイムリー。まずは同点として、少しでも流れを引き寄せる。

序盤は危なっかしかった小松もその後は立ち直り、ランナーもほとんど許さない。実は「先発・小松」という試合をナマで観戦するのは初めてだったのだが、びっくりするような速球があるわけでもないが力んだところがなく飄々と投げているなという感じがした。

P9283369打線のほうも小松の好投にこたえる形で、5回には坂口のスクイズ(自身も一塁セーフ)で1点追加した後、カブレラの2点タイムリーで4対1とリードを広げ、キニーをKO。続く6回には小瀬タイムリー2塁打、坂口のスクイズ(今度は一塁アウト)、下山のタイムリーでまたも3点取り、7対1と試合を決定づけた。いつもの関東での観戦の時よりも応援に気合が入っていたバファローズファンも、余計に元気がでてきた。あとはチャンステーマのメドレーである。

P92833818回にはオリックスが北川の代打に清原が登場。指定席の客も一斉にベンチに近いほうに移動し、球場全体にカメラのフラッシュが光る。結果は空振三振だったが、一塁側のライオンズファンからも大きな惜別の拍手が送られた。

P9283386その裏、今後はこちらも今季限りでの引退を決めている西武の高木浩之が代打で登場。こちらはセカンドゴロだったが、今度はレフトスタンドのバファローズファンから大きな惜別の拍手。ともに球界を支えてきた選手へのリスペクトである。

結局試合は7対2でオリックスが勝利。何とか2位をキープした。札幌では日本ハムとロッテの直接対決2連戦の初戦をロッテが取った。この結果、オリックスのCS進出マジックはようやく「1」となり、ロッテにもマジック「3」が点灯した。日本ハムは明日、最後の砦としてダルビッシュが登板するが、これで大きく後退したかな。それにしても、シーズン前に「小松が15勝」と誰が予想しただろうか。というか、当初予定されていた先発投手陣がことごとく故障で、山本とともに「数合わせ」で先発に来たクチである。何がきっかけとなって伸びるかわからないものである。

試合終了後は、優勝決定後の本拠地の試合ということで、西武に対する連盟表彰式が行われた。優勝決定をはさんで6連敗ということで、インタビューを受けた渡辺監督も複雑そうな表情だったが・・・。レフトスタンドからは「弱小球団!」というヤジも飛んでいたが、ちょっと、この調子のままだと(バファローズにとってはいいのだろうが)優勝チームとして締まりがないなあ・・・。

P9283409そして、ペナントを持って監督・選手がグラウンドを一周するという光景を見ることができた。この光景を目にするのもいいものである。CSのために優勝が軽く扱われるという向きもあるが、やはり優勝したチームだけにしかできないことであり、「ああ優勝したんだな」と改めて実感する光景である。ぜひ来年こそは・・・。

P9283429P9283437その後は、高木浩之の引退セレモニー。好守の二塁手、「恐怖の9番打者」という異名があり(日本シリーズで、セの本拠地での試合だったにもかかわらず、投手・松坂が7番、そして高木が9番というのもあったような)、「いやらしい西武野球」の現れのようで時に嫌がられた選手である。最近の内野手は打撃も求められる中、こういうバイプレーヤーの存在というのも捨てがたいものがあり、その意味では引退も惜しまれる。笑顔でグラウンドを一周し、最後は定位置のセカンドの守備位置付近での胴上げである。清原の引退試合はド派手なものになるようだが、こうしたささやかな引退セレモニーも悪くないものだ。

さてそれはそれとして、残り2試合。西武に勝ってスッキリと決めましょうや・・・。

コメント

王監督のお別れ試合

2008年09月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今季限りでの勇退を表明しているソフトバンク・王監督の最後の雄姿を見ようと、千葉マリンスタジアムでのロッテ対ソフトバンク戦に出かける。

P9273308現在オリックス、日本ハム、ロッテの3チームがシーズン2位、クライマックスシリーズの本拠地開催をかけて熾烈な争いを行っているのと、王監督の関東での最後の試合ということもあってか、指定席は早くに完売。自由席はまだ残っていたので、3塁側の上段席に陣取る。それでも試合が始まることには大入り満員となった。

P9273242ホークスの打撃練習が始まると王監督もグラウンドに姿を現す。観客席ではファンがフェンスに張り付いて王監督に声をかけており、監督も時折手を振って応える。また、グラウンドでも野球関係者の人などから次々と声をかけられては、帽子を取って丁寧にお辞儀して応える。話している様子を遠くから見ていても、この監督の魅力である実直さというのが伝わってくる。

P9273281試合前にはロッテ球団のはからいで、王監督の「お別れセレモニー」が行われた。千葉マリンスタジアムでの王監督の采配の映像が流れた後、バレンタイン監督から花束の贈呈。かつてリーグの覇権を熾烈に争った名将同士。これには一塁側、三塁側のファン関係なしに大きな拍手が起こる。この後王監督はロッテの選手一人ずつと握手。「何だかこのままロッテの選手たちの手で胴上げされてしまうのではないか」と一瞬思った。

さて試合だが、ロッテ・清水、ソフトバンク・和田の両エースの先発。ただし打撃陣は、ほぼベストメンバーのロッテに対し、CS進出を逃して若手中心に切り替えているソフトバンク。

P9273292清水が序盤からテンポよく投げているのに対し、和田は2回に4連打で2点を許し、さらに3回には無死満塁のピンチを招く。しかし橋本をホームゲッツー、大塚を三振に切って取り、嫌な流れを断ち切る。その後は両投手それぞれの意地のぶつかり合いで早い展開で試合が進む。

P9273339和田のプロ入り通算1000投球回を迎えた7回に里崎の2点二塁打で追加点を挙げ、4対0とする。ソフトバンクは8回に代打・田上の2ランで2点を返し、清水を降板させるも、その後はシコースキー、荻野の継投に抑えられ、4対2でロッテが勝利。お別れ試合はお別れ試合として、花束は渡したがロッテとしては敵に花を持たせることはしない。

P9273333試合が終了し、グラウンドを去る前にファンの声援に応える王監督。ファンも万感の拍手で応える。何だか、プロ野球を長く支えてきた「ON」という一つの時代が、本当に終わるのだなという気がした。

14年間の任期ということであったが、初期の頃、当時のダイエーホークスがまだ弱小チームで、王監督もまだ「巨人の王」というイメージが強かった頃、確か日生球場での最後の公式戦だったか、あまりにふがいないホークスの成績に「王やめろ」の大合唱が起こったり、横断幕が掲げられたり、最後には生タマゴを投げられたりというのがあったのを思い出していた(決して私がやったわけではありません)。あの生タマゴを投げた心ないファンは、今頃どのような顔をして、今回の「お別れ」を見ているのだろうか。

さて、王監督のお別れ試合の一方で、この日はロッテが勝ち、日本ハムも勝った中、オリックス・バファローズは何と楽天に逆転サヨナラ負け(しかも9回2死から加藤が乱調で・・・)。これでCSの組み合わせが全くわからなくなってしまった。明日は公式戦最後の気合を入れに、所沢に向かいます・・・。

コメント (2)

さんまは宮古に限る!?

2008年09月26日 | 旅行記B・東北

宮古で迎えた朝、外の天候は雨が降ったりやんだりというもので、秋の好天は期待できないというところである。三陸の海を目指すといっても、そううまくいくものではない。

P9213130さて時刻表で検討した結果、午前中は宮古に近い浄土ヶ浜で過ごすとして、午後から三陸鉄道で北上、途中の島越からでる遊覧船で北リアスの名勝・北山崎を海上から眺め、臨時快速「さんりくトレイン北山崎」で盛岡に出て新幹線で帰京するということにする。というわけで、宮古駅前からバスに乗り、漁港沿いの集落を回りながら20分ほどで浄土ヶ浜のターミナルに到着。夏の間は混雑防止と環境保護のため、マイカーは入り江に近い駐車場までしか入れず、後は路線バスか徒歩で入ることになる。

浄土ヶ浜からは、40分で島めぐりをする遊覧船に乗船。早くも小雨がぱらついてきたが、まだ傘をささずとも大丈夫かな。

P9213169その景観の穏やかさから「極楽浄土のようである」と言われたことから名前がついて浄土ヶ浜であるが、一旦外海にでると、「極楽浄土」からは一転、荒々しい岩の彫刻が立ち並ぶ。ガイドの声によれば、陸地側を「表浄土ヶ浜」、外海側を「裏浄土ヶ浜」というそうで、やはり物事「表と裏」があるものである。

P9213134出航してしばらくは遊覧船のパートナーはウミネコ。ところかまわずに舞い、顔のすぐ近くまで寄ってくる。すぐ横で「ウミネコパン」をかざしている観光客がおり、そのパン目がけて飛んでくるので、余計に怖い。鳥類というもの、飛んでいる姿を離れたところから見る分にはきれいだなとか美しいなという思いもするのだが、こう間近に見ると、結構グロテスクである。

さてウミネコも縄張りがあるのか、遊覧船が次第に沖のほうに出ると追跡をやめ、波間に羽を浮かべて休憩する。その間に、リアス式海岸を形成する数々の岩の姿を眺める。断崖絶壁が並び、あそこから飛び降りたらひとたまりもないだろうなというくらいのものである。遊覧船からでしか見ることのできない奇岩も多い。

もっとも、ガイドの声によれば同じ「三陸」といっても、宮古を境とした北と南では陸地の形成の仕方が異なるようで、南側が沈下によるもの、そして北側が隆起によるものという。南側が穏やかな感じがするのに対して、北側の海岸に、山脈がプツンと切れたような断崖絶壁が並ぶのもこの地形の成り立ちによるものとかで、「三陸リアス式海岸」とはいうものの、全て同じ特徴のものと片付けるわけにはいかないようである。

P921317240分の遊覧を終えてやってきたのは、岩手県立水産科学館。三陸の海の成り立ちや、そこで漁業を生業として暮らす人々の生活、そして水産資源についての紹介である。館内中央の大型スクリーンで、岩手の漁業のこれまでとこれからについて、父親と息子の会話形式で紹介するというのをやっており、そのやり取りを聞きながら展示品を見て回る。三陸といえばリアス式海岸。その地形の複雑さゆえに近代の大型港を背景とした工業がさほど発展することはなかったが(釜石は例外かな)、その分、暖流と寒流が衝突する三陸の海を背景とした漁業の豊かさが語られており、時代にあった漁業の進め方を行う中で、次世代にも漁業の素晴らしさを伝えてほしいというストーリーである。

漁業といえば記憶に新しいのが、燃料費の高騰を受けてこれに抗議するという意味合いでの「操業中止→デモ」というのがある。問題が燃料費の高騰だけにとどまらないというのが深刻なのであるが、第一次産業で成り立っている自治体としても死活問題である。いろいろな制約があるのだろうが、こうした県立の施設でも、漁業について紹介するのであれば、もっと昨今の漁業を取り巻く問題についてドラスティックに語ってもいいかなと思う。その方が、観光客へのインパクトも大きいのではないだろうか・・・。

P9213182水産科学館を出て、奥浄土ヶ浜に出る。先ほど遊覧船で見た入り江であり、外の岩が壁になってこの海岸にはほとんど波が立たず、水も透き通っている。晴れていれば海面がエメラルド色になるということで、その意味で天気が悪いのは残念。

実は前日とこの日、この浄土ヶ浜を舞台に「秋刀魚づくし」というイベントが行われている。三陸の秋の味覚・秋刀魚をいろいろに味わえるということで、昼食はこれで決まりである。

P9213183受付のテントで参加費1000円を支払うと、料理の載ったお盆をくれる。載っているのは生さんま1尾、さんまの天日干し1尾、ほたて貝1枚、さんまの甘露煮、刺身のパック、まいたけご飯、そしてつみれ汁を入れるお椀。面白いのは、「秋刀魚づくし」といっても漁師が大型の網で焼いたさんまを参加者に振舞うというのではなく、さんま2尾にほたて貝は「自分で」炭火のかかった網で焼くというもの。ごちそうと体験イベントが合わさった形である。

小雨がぱらつくのでレストハウスの軒先に網が置かれ、参加者は自分のさんまとほたて貝を網に載せてしばし焼き上がりを待つ。さすがは旬のさんま、脂が垂れて火の勢いも強くなる。塩をかけたり、はさみでひっくり返したりワーワーやること20分、ようやくさんまの焼き上がり。

P9213185つみれ汁を注いでもらい、レストハウスの中で豪華な昼食。1000円でこれだけのボリュームはなかなか食べられるものではない。居酒屋でプロが焼くより見栄えは多少悪いが、生焼けにならず、黒焦げにもならず、ほどほどにできたのではないだろうか。一つ注文するとすれば、「大根おろしがあればなおよかったかな・・・」。

美しい海岸をめでつつの秋刀魚づくし、これには大満足である。

さんまは目黒ならぬ宮古に限る・・・かな?

コメント

群馬ダイヤモンドペガサスが上信越地区後期制覇

2008年09月24日 | プロ野球(独立リーグほか)

プロ野球BCリーグの後期優勝争いは、上信越地区首位の群馬ダイヤモンドペガサスが23日に新潟を破り、見事に優勝決定。

群馬県民の皆さん、おめでとうございます。

23日は前橋・敷島球場での試合ということもあり、東京からでも日帰りで行けるところであったが結局行きそびれ、BCリーグのホームページで結果を知った次第。うーん、試合終了後にはグラウンドに降りて選手とハイタッチなどというイベントもあったようだから、行けばよかったな・・・。

P8022279ともあれこれで、上信越地区チャンピオンシップは前期優勝の新潟対後期優勝の群馬ということで、ホームアンドアウェイで行った後、3戦目までもつれこんだ場合は年間通算勝率が上のほうの本拠地で対戦するという。年間通算では群馬の勝率が上回るので、3戦目も群馬での対戦ということになる。

戦力の安定感や前後期通しての戦いぶり(特に後期は6球団通して一人勝ち状態)となると群馬のほうが分があるように思う。ただ勝負ごとというのは下駄を履くまでわからないものだから、最後まで力の入った試合を見せてもらいたいものである(残念ながら地区チャンピオンシップ、BCリーグチャンピオンシップとも諸予定のため観戦することはできないが・・・)。

P6151697ともかくも、これで乾杯しますか・・・。

一方北陸地区も富山サンダーバーズにマジック点灯。こちらは前後期制覇がかかっており、この戦いぶりも立派。

NPBやMLB顔負けのリーグ運営方式が興行として成功するか、今後の熱戦に期待したい。

コメント

岩泉線で本州内JR完乗

2008年09月23日 | 旅行記B・東北

釜石から山田線の宮古行きに乗車。下校の生徒や、後続の快速「はまゆり」から乗り継いできた乗客で立ち客も出る。この宮古行き、花巻から山を越えて釜石まで来たのだが、発車すると向きを変えてまた山のほうに向かい、そして山深い中に入っていく。三陸海岸を走るローカル線というとどうしても海沿いを走るイメージがあるが、ここはリアス式海岸。鋸の刃の付け根の部分を走るため、多くは山の中、そしてちらっと海が見えて小さな集落が現れ、駅に停まった後はまた山の中ということの繰り返しである。

P9203095立つ客が多かった車内も4つ目の大槌で多くが下車し、のんびりとした感じになる。井上ひさしの「吉里吉里人」で知られる(山田線のことを書いたものでよく名前が出てくるため、一度読んだことがあるのだが、何だかよくわからなかった作品だったな)吉里吉里や、本州最東端の駅の標識がある岩手船越などを過ぎ、宮古到着。

P9203097ここですぐに接続の岩泉行きに乗車。途中の茂市までは山田線の線路を走る。閉伊川の流れに沿って北上山地に入っていき、茂市到着。盛岡からの列車の接続を取るため、ここで小休止となる。一度外に出てみるが、岩泉線の起点とあって、沿線の写真パネルやかつて使用していたタブレットなどが飾られている。いかにも昔ながらの汽車の駅という風情。

茂市で下車した地元の人に代わって、盛岡からの列車から乗り継いできたのは私と同じようないわゆる「その筋」の人たち。この岩泉線は「1日3往復(途中までの便が早朝もう1往復ある)」という超ローカル線。そのためにそう簡単に訪れることができないという路線だが、逆に乗りつぶしを目指す者にとってはそれがために征服欲にかられる路線である。茂市からの車内には20人くらいの乗客がいたが、半数が「その筋」の人たちである。

15時40分、茂市を発車。途中の岩手和井内までは比較的人家のあるところで、水田や畑なども広がる。これらの駅で地元の人たちが少しずつ下車していく。1日3往復の列車であるが、それを生活の中にうまく取り入れているのだなと思う。

P9203101ここからはまた深い山の中へ。その中で、小さな板張りのホームが1本現れる。ここが、「秘境駅」として有名な押角駅。よくこんなところに駅があるものだなと思う。人家も何も見当たらないし、近くに集落がある様子もない。気動車に乗っている間は、こうした風景も車窓のものとして楽しめるのだが、駅があるということになると「なぜこんなところに駅が?」という謎が起きてくる。こういうところに下車するのは、いわゆる「秘境駅」の愛好家くらいのものだろうな。

P9203109駅前に日通の廃屋の見える浅内から川に沿って再び集落が開けてきた。そして終点・岩泉着。ようやくにして訪れることができた終着駅である。これでJR線乗りつぶしも北海道の一部を残し、ようやく本州から西の全線を乗り終えることができた。

P9203111P9203110この岩泉、名勝龍泉洞の玄関駅ということもあり、待合室の広い、近代的な駅舎である。もっとも、岩泉線で訪れる観光客がたくさんいるとは思えず、待合室もガランとした感じである。ただ、岩泉線の終着駅といえば山奥のどん詰まりで、この先どこにも行くところがないようにイメージされるが、地図をよく見れば、山に入って茂市に行くよりも、川沿いに下って海岸の小本あたりに出るほうが生活の中では自然なことだろう。だから余計に利用者が少なかったのかもしれない。もっとも、線路もこのルートで太平洋を目指した過去があるようだが、断念したといういきさつもある。

P9203120岩泉まで来たのはほとんどが「その筋」の人たちで、駅や車両の撮影をしながら折り返しの時間を待つ。帰りの列車も地元の高校生が数人乗ってきたくらいで、鉄道ファンの貸切状態で茂市に戻る。夕方18時を回ったところであるが山の中の駅はとっぷりと日が暮れ、もう一日の営みを終えたかのようである。ここで宮古行きと盛岡行きの列車が行き違う。岩泉線で往復したファンたちもそれぞれの列車に分かれる。私は宮古行きに乗車し、この日の宿泊地である宮古に到着。

P9203123P9203124これで今回の遠征の目的はほぼ終えたことになり、ビジネスホテルに荷物を終えた後、駅前の魚料理店へ。三陸名物のホヤや岩がきといったところをいただく。このホヤというやつ、東北を訪れて初めて口にしたものだが、独特の香りと、酒の味がまろやかになる不思議な味わいが気に入っており、その後居酒屋のメニューにあると注文している。

翌日は三陸の海に出かけることにする。ただ天気予報を見ても雨が降ったりやんだりのようで、どのように動こうか、時刻表をいじくりまわす・・・。(続く)

コメント

鉄の町釜石へ

2008年09月22日 | 旅行記B・東北

JRの乗りつぶしを目指す中、本州の中で最後まで残っていたのが岩泉線と、山田線の宮古~釜石間。そろそろこの区間も片付けなければということで、出かけることにした。

今回使用するのは「岩手・三陸フリーきっぷ」。往復の東北新幹線の指定席に、一ノ関から北の岩手県内がフリーエリアとなる。中でも三陸鉄道全線、いわて銀河鉄道、青い森鉄道もフリー区間であり、県内を鉄道で移動すればすぐに元が取れるというもの。期間限定発売であるが、使い勝手がよさそうである。

P9203064_2朝の「やまびこ」で降り立ったのは、盛岡の一つ手前の新花巻。釜石線との接続駅である。新幹線から釜石線に乗り換える客は一旦改札の外に出て、駅前をとぼとぼ歩いて、ホーム1本きりの乗り場にたどり着く。「たまたま新幹線と釜石線が交差するところなんで、とりあえず駅をつくっておきました」という感じの存在感である。それでも大勢の乗り換え客がおり、ホームはちょっとした賑わい。

やってきたのは快速「はまゆり」。あらかじめ購入していた指定席車に乗り込む。リクライニングシートを使用しており、快速といえどもなかなかのサービスである。

P9203067花巻が宮沢賢治ゆかりの地ということもあってか、この釜石線、「銀河ドリームライン」という愛称がつけられている。各駅にも「銀河鉄道」を意識して、駅の名前にちなんだ愛称がつけられており、観光客の目を引いている。最近の発想としては「釜石線」という鉄臭い名前よりは、「ドリームライン」のほうが受けるのだろう。

新花巻からは奥深い山岳地帯を走り、遠野の盆地に出る。そろそろ水田も収穫の時期を迎え、黄金色の風景が広がる。遠野といえば馬小屋を併設した「曲がり家」が有名であるが、その名残か、独特の形をした家がその中に点在する。日本の農村の原風景といったたたずまいである。

P9203071遠野で半数以上の客が下車。遠野物語の風情に触れることのできる町並みを歩いてもいいのだが、ここは釜石を目指すことにする。ここで盆地とは別れを告げ、再び深い山の中に入る。仙人峠とよばれるこのあたり、小さな無人駅を次々に通過する。大きなヘアピンカーブを下り、かつての終着駅であった陸中大橋を経て、釜石に到着。

「釜石」と聞けば「新日鉄釜石」というのがイメージされる。かつての地理の時間には必ず登場していた地名、港の高炉、そして松尾雄治らを擁して強さを誇ったラグビー部・・・。その一方で、産業構造の変化による高炉の閉鎖、ラグビー部の解散など、「銀河ドリームライン」の「ドリーム」は「兵どもが夢の跡」かいなという面もある。

P9203089現在は三陸海岸の観光地、魚の町としてのPRを行う中、新日鉄釜石も線材などの製造で町の経済を支えている。そしてラグビー部は「釜石シーウェイブス」という、ラグビーのトップイースト11所属の地域密着型クラブに生まれ変わっている。サッカーでいえばJ2という位置づけになるのかな。野球のBCリーグを見ていても思うのだが、スポーツクラブというのは地域の人たちを一体にする力があると思うし、そういう町を訪ねてみることにも面白さを感じている。地方紙や地元のローカルニュースではそのチームの話題も取り上げられるしね(このあたりは東京や大阪近郊では逆に難しいところだ)。

P9203078ここから初乗りの山田線ということになるが、それまで時間があるので見学と昼食の時間とする。まず、製鉄所の敷地に向かい合う位置のバス停から向かったのが「鉄の歴史館」。一度訪れたことのあるところだが、やはり鉄の町としての歴史を見るならここである。

P9203081近代製鉄発祥の地となった釜石であるが、その大きな要因となったのが、釜石の山で採掘できる鉄の種類。それまでは主に砂銑鉄から刀や鉄砲などをこしらえていたのだが、幕末となり西洋に対抗するための頑丈な大砲を造ろうとしたところ、砂銑鉄はヤワであるとして、鉄鉱石から銑鉄を造る、ということになった。その鉄鉱石が採掘できたのが釜石の山奥で、さらにリアス式海岸の良港を持つことから輸送拠点にも適していたという。以後時代はかわり、経営者の交代や震災・戦災を受けながらも、近代産業を支える鉄の町として発展を続けることとなった。こういう近代化の歴史紹介を見ていると時間があっという間に過ぎる。

P9203084その歴史館からはちょうど釜石大観音も見える。その先の海の景色もと思うのだが、この日は雨が降ったりやんだりという天候で眺望は今ひとつ。ここから再びバスで釜石駅に戻る。ここで昼食とする。

P9203087駅前にはサン・フィッシュ釜石という、観光客向けの市場があり、釜石の海産物や山の幸などを多く販売している。目立つのはうに、いくら、ほたてといったところ。そして、それらを詰めた海鮮丼を食べさせる食堂が同じ建物の2階にある。昼食はそこで、ということで行ってみると、大勢の待ち客。窓ごしに中をのぞいてみるとテーブルに座っているものの出来上がりを待つ客がたくさんいる。順番待ちの紙に名前を書いてしばらく様子をうかがっていたが、どうも料理のできるペースが遅い。普通、丼ものといえばそれほど調理に時間がかかるものではなく、小鉢類もどのメニューも同じくついてくるのだから早くできそうなものだが・・・。

P9203088このままでは予定の列車に間に合わなくなるとして順番待ちの名前を消して、再び1階の市場へ。するとその一角にうどん・そばのカウンターがあるが、その中に「釜石のいくら丼」というのがちゃんとメニューにあった。ということでこちらを注文。すると2分と経たないうちに、味噌汁代わりのミニうどんと一緒に出てきた。そういうもんでしょう。味のほうは2階の食堂のほうがいいのだろうが、丼としてはこちらも悪くない味。うどんの中のわかめも、三陸の本場ということでいい香りがしていた。十分おいしくいただく。

駅に戻り、釜石シーウェイブスの後援企業でもある「浜千鳥」のワンカップを買い求め、山田線の客となる・・・。(続く)

コメント

常磐線乱れに参った

2008年09月18日 | ブログ

架線が一本切れただけでこれだけ乱れるのだから、日本の交通システムは脆弱なものだなと改めて思う。

今朝方、JR常磐線の我孫子駅付近で架線トラブルが発生し、そのために、常磐快速線の列車が運休、おまけに、我孫子に車庫を持つ常磐緩行線も、車庫から列車を出すことができなくなり、乗り入れている地下鉄千代田線の車両と、早朝に出庫していたJRの車両だけでダイヤをまわすことが余儀なくされた。当然、緩行線の本数も通常の半分以下という走行になる。

というわけで、ただでさえ混雑率が高いとして不評の常磐線、普段は快速線で通勤している乗客が緩行線の間引き運転の列車に殺到、いわゆる「上」で超満員になるものだから、どちらかといえば「下」から乗る私たちが乗ることができない。そのせいでホームには人があふれ、ついに「改札制限」が出る始末・・・。

これが完全な運休ならば、バスに乗って京成線にでも向かうところであったが、列車が動いているとなると下手に動くのはロスタイムを広げるだけと判断したため、結局乗れるまで50分もかかってしまった(←そうであれば、早めに見切って京成にでも乗りにいけばもう少し早く着いたのではないかと思うのだが・・・)。

中央線名物の人身事故をはじめとして、このところほぼ毎日のように首都圏のどこかしらで鉄道のトラブルが起きている。最近の鉄道ブームとか営業第一の商売気の一方で、こうしたハード面の整備や磐石の体制が揺らいでいるのはないかという気がする。どういうところに原因があったのかの発表もなく、今後大丈夫かいなと思う。

ホンマ、しっかりしてほしい。

コメント (2)

ついに「マジック」点灯!

2008年09月16日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

自分の応援しているチームでこの言葉を聞いたのは何年ぶりだろうか。

8月以降風雲急を告げているパ・リーグの公式戦で、オリックス・バファローズについにクライマックスシリーズ進出のマジック「10」が点灯した。

これが優勝マジックだったらなお言うことがないのだが、さすがにそこまではね・・・。それでも、Aクラス確保までのカウントダウンが始まったのだから、戦前の予想を覆す監督・選手の頑張りにはエールを送りたい。正直、「オリンピックのどさくさに紛れて順位が一つでも(当時は5位)上がっていればいいな」というくらいに思っていたのが、3位の日本ハムに3連敗してもまだ2位を維持しているというのが、ファンとしても驚きである。

・・・ところで、クライマックスシリーズのチケットというのはどのタイミングで売られるのだろうか。大阪にせよ所沢にせよ、とにかく観戦できそうなところではナマで観たいのだけど・・・。

残り試合を全力で戦ってくれ、バファローズ。

コメント

運転免許を更新

2008年09月14日 | ブログ

先日、運転免許の更新時期の到来を知らせるはがきを受け取ったので、早めに更新しておこうと、東陽町にある運転免許試験場に出かける。

現在の免許証の有効期間が5年間。前に更新してからそんなに時期が経ったのかと思う。当時の免許証から住所が2回変わっており、裏面の記載欄がにぎやかなことになっていた。東京で更新手続きを行うのははじめてである。

日曜日とあって、朝から長蛇の列ができている。まあ、何やかんやで2時間くらいかかるだろう。気長に待つしかないな。それにしても、これだけの人数を捌かなければならないのだから、係の人が多少無愛想なのは(警察なので強面の人が多いのも含めて)仕方ないだろう。

前と違っていたのは、案内のはがきに「4桁の暗証番号を2つ登録します」と書いてあったこと。証紙の代金を払った後にATMのような機械で登録し、レシートを受け取る。

その後は視力検査、記載事項変更の有無の確認、写真撮影の後、講習を受ける。一応ゴールド免許なので、全体で30分という短いもの。内容も、歩行者(特に子供、高齢者)への注意、昨年の道路交通法改正ポイント、「かもしれない運転」の実施というソフトなもの。まあ、このあたりは儀礼的なもの。

そして講習を受け取ると、免許証が手渡される。ここで知ったのが、免許証に「ICチップ」が内臓されているということ。そして先に登録した暗証番号をこれまたATMのような機械に入力すると、本籍地を書いたレシートが印字されるというしかけ。なるほど、免許証から本籍地の記載が消えた。これも、この5年の間にIT化が推進されたことと、個人情報保護の観点から免許証の交付での必要性が薄くなったこと(本籍地はセンシティブだから)からの変化だろう。

それにしても、免許証の写真を撮るとなぜこうも無愛想な、人相の悪そうな表情で写るんだろうか。こればっかりは、いくらIT化が進んでも無理なことなんだろうか・・・。

コメント

大国ロシアの考え方はそういうことか

2008年09月12日 | ブログ

・・・別に最近の資源外交とか対グルジア戦略がどうのといっているわけではありませんが・・・。

若ノ鵬、露鵬、白露山の3力士が大麻使用により相次いで解雇された騒動について、やれ、処分を不服として提訴するだの、「吸った」と「吸ってない」を証言をコロコロ変えたり・・・。クロのくせに何を言っておるのかという感じがする。科学的根拠を翻したいのであれば、それを裏付ける証拠がないと。最近出てきた弁護士の某は、彼らからなんぼもらってるんですかね。

彼らの発言を見聞きするに、何せ大国ロシアの出身ですからね・・・「ヤポンスキーのくせに何を言っているのか、この東洋のサルどもが」という感じが伝わってきて不快である。相撲協会はここで弱気を見せることなく、断罪に処さなければならないのではないか。

ここで妥協したら、今後ずっとロシアの圧力に屈することになる。断固とした処置を覆すことのないように・・・・。

コメント

相撲の世界と落語の世界

2008年09月10日 | ブログ

角界を揺るがしている一連の大麻騒動、北の湖理事長辞任→武蔵川理事長就任という動きの中で、改めて「なるほどな」と思い出されることがあった。

三遊亭歌武蔵(うたむさし)という落語家がいる。ごつい体格の落語家で、黒い紋付で高座にあがると、最初のあいさつが「ただいまの協議についてご説明申し上げます・・・」というのがお決まり。そして「三遊亭歌武蔵、本名は『松井秀喜』と申します」と続ける。確かに、ヤンキースの松井選手をでっぷりと肥えさせたらそういう感じになるという風貌である。そして「ただいまの協議について・・・」という、大相撲の審判のセリフも、実は自身が元大相撲の力士出身というところから、定番の「くすぐり」として受け入れられるのである。

この歌武蔵のネタに「支度部屋外伝」というのがあり、元力士ならではのウラ話的な話題や、相撲界の話題全般についてを漫談風に語るものである。私も高座を聴いて、笑いながらもなるほどなと思ったもの。

その中で、「相撲の世界と落語の世界」という、同じような日本の伝統的なタテ社会でありながら決定的な違いについて語るくだりがある。それをまとめると・・・

落語の場合・・・落語家になりたいといって、どこかの師匠に弟子入りを志願したとしても、簡単にOKしてくれるものではない。師匠の高座を欠かさず聴く、楽屋入り、楽屋から出るのを待ってその都度頼み込む。それを何度も繰り返してようやく入門が認められても、師匠(歌武蔵の場合は、三遊亭円歌)から「オレはおまえに、一度も『弟子になってくれ』とは言っていないからな」と言われる。→だから落語の弟子は師匠にはアタマがあがらない。

相撲の場合・・・いい体格をしている少年がいるとなるとすぐに相撲部屋の関係者や親方が飛んできて、「いいカラダだねえ・・・ぜひウチに来てよ。しっかり食べてもらって、あとは稽古をちょろっとやっていれば、関取間違いなし、いや大関も夢じゃないよ」などと甘い言葉を並べて、何とか有望な少年を自分の部屋に連れてこようとする。関取は部屋の米びつなので、とにかく出世させなければ部屋も儲からない。→高砂親方が朝青龍に強いことを言えないのも、相撲の入門の仕組みがこうだからじゃないか。

なるほど、入門する、修業するということについて、どちらの側がアタマを下げているのか、どちらが熱望しているのかということで、その後の力関係にもつながるという説か。今回の一連の騒動を見るに、そういうのも一因にあるのだなと思う。相撲部屋としては早く関取を誕生させたい(今回騒動を起こした間垣部屋、北の湖部屋、大嶽部屋も、相撲部屋としてはどちらかといえば小部屋のほうである)ということで、外国でレスリングの経験のある若者たちをスカウトして、確かに期待通り幕内に上がった。しかし、修業を積む前に番付が上のほうに行ってしまったこともあり、やはり親方としてアタマが上がらなかったところもあるのだろう。

新たに理事長に就任した武蔵川親方は、横綱・武蔵丸を弟子入りさせるまでに、半年ほど「観察期間」を設けてようやく入門を許可したという。外国人力士の扱いを含めてどのような協会運営をするのか、これから見守りたいと思う。

(ちなみに、三遊亭歌武蔵もその名のとおり、武蔵川部屋に籍を置いていたそうです)

コメント

北の湖理事長が辞任

2008年09月08日 | ブログ

「辞任」のことって、1週間前に福田首相のことを書いたのだが、今度は北の湖理事長とはね・・・。もっともこちらの場合は「何でもっと早く辞めんかったのや」という声が大きいようですが・・・。

あわせて、露鵬、白露山のロシア出身兄弟力士も「解雇」という。秋場所を前に3力士が解雇という前代未聞の出来事で、プロ野球の「黒い霧事件」よりもことは深刻だろう。新任の理事長には同じ出羽海一門の武蔵川親方(元・三重ノ海)が就任するというが、その前途は果たしてどのようなものになるのだろうか。これを機会に外国人力士のあり方や、透明度の高い協会運営など、さまざまな問題をクリアしてほしいものである。

理事長に就任してからの北の湖親方といえば大相撲にとってロクなことが起こっていない(というか、これまで水面下にあったことが一気に噴出したというのが正しいかな)が、ただこのことを理由に、一時代を築いた大横綱の人格そのものを否定するような論調はいかがなものかと思う。元々、今の朝青龍以上の「ヒール」な役割をおおせつかった横綱であるが、その実績というのは尊重するべきものである。ただ野球でも「名選手、名監督ならず」と同じように、名横綱が部屋の師匠、あるいは協会の運営責任者としても名采配をふるう人物であるとは限らないという認識でよいのではないだろうか。

かつてプロ野球の名監督であった三原脩さんが、「プロ野球も、大相撲のように現場を経験した者が中心になって運営するべきである」と言っていたそうだ(プロ野球のコミッショナーがただの巨人ファンでしかない銀行の頭取だったり、球団のオーナーが野球のことをよく知らない親会社からの出向者がほとんどだったという時代背景の中である)。ただ、大相撲はその「現場を経験した者が中心になって」運営しているだけに、逆に近いところが見えにくくなったり(時津風部屋での力士暴行死事件も、その指導法が「現場では当たり前」という伝統だったからその是非がわからなくなっていたという一面がある)、客観的にブレーキをかけられる人がいないのも確か。

それにしても、朝青龍の時にはあれだけ威勢良く横綱のことを叩いていた横審の皆さんや、いわゆる相撲通とされるジャーナリスト、漫画家、悪魔・・・今回の件では何だかトーンが低くないですか・・・?

コメント

時刻表検定申し込み

2008年09月03日 | ブログ

11月16日(日)に実施される第14回時刻表検定試験。毎年「時刻表の"博士号"を目指す」といっておきながら、成績に結びつかないという検定である。

このところ、この試験の受験と絡めて1泊2日で出かけることが続いているのだが、今年の受験地に選んだのは、杜の都・仙台。ここならば、東京からだと「土日きっぷ」で行ける範囲であるし、1日がかりで回り道しながら仙台までたどり着ける。また、仙台といえば牛タンやら、三陸の海の幸を味わうことも期待できるし・・・。ちょうど10月から「仙台・宮城ディスティネーションキャンペーン」も行われるので、それにちなんだ見物もできるだろう。

博士号もそうだが、今年は第2種の検定で「3年連続200点満点」というのもかかっているので(別に取ったから何かもらえるというのではありませんが・・・)、何とかがんばりたいところ。

ところで、会社での雑談のなかで、先日鳥取県のアンテナショップの「食」の部門として、「食のみやこ鳥取プラザ」というのが都内にオープンしたとか。勤め先の方が鳥取県の関係者からいただいたというパンフレットを見せていただいた。何とか自県のPRに努め、観光客や産業の誘致につなげたいという、地方自治体の意欲が見て取れる。

・・・で、「鳥取の味覚といえば」ということになったのだが、まず思いつくのは「二十世紀梨」ということになる。あとは松葉ガニか。ただこれでは両極端なので間を取ってみると、大山の麓の地鶏とか、関金(倉吉のほうだったっけ・・?)牛とかいうのもある。あとは、ダシのもとや竹輪の材料になるアゴ(トビウオ)というところか。うーん、それなりにいいものはあるが、「全国区の人気」につなげるとなると、他県との競合もあり厳しいかな・・。

東日本の方にとってはなじみの薄い県といえる鳥取。ただそんな中、お隣の島根とあわせて、こういうPRの場を通じて知名度アップにつながるよう期待したい。

コメント