まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

2012年もご愛読ありがとうございました

2012年12月30日 | ブログ

今年も残すところあと1日と数時間。

この記事は、山陰のある街のホテルからの書き込み。旅行記についてはまた改めて書く予定である。

それにしても、2012年を振り返ってみると世間にとっても、また私にとってもいろいろなことがあった1年だったと思う。

うれしかったこと、また苦しかったこと、感動したこと、いろいろとあった。そんなところもこのブログに書き綴り、多くの暖かいご支援、コメントをいただくことができた。拙ブログをご覧いただいた皆さんには厚く御礼申し上げます。

2013年は(10月に)私も40歳となる。論語でいうところの「不惑」の年。人生80年とすればちょうど折り返し地点である。惑わず、しっかりと前を見据えて歩んでいきたい。人生における「次の段階」というものについてもきちんと向かい合って進んでいきたい。このブログも同じように。

新しい年も、拙ブログへ暖かなご声援をいただけるよう、見守っていただけるようよろしくお願いします。

皆様にとってよい年でありますように・・・・!

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ならぬことはならぬものです

2012年12月28日 | ブログ

今年も残りあとわずか。28日ということで私の職場も仕事納めということになった。帰り道でも電車が駅に着くたびにそこかしこで「よいお年を」「また来年」という挨拶が繰り広げられたものである。

今日が終業式ということで最後にトップから挨拶を頂戴したのだが、そこで出たのが、来年の大河ドラマ「八重の桜」にちなんだこと。その中で「会津の人たちの道徳の高さ」ということについて触れられた。

会津若松といえばかつては蒲生、上杉の治世を経て、保科正之の代以降に松平家の治めるところになったが、戊辰戦争での悲劇で有名である。この挨拶で出たのが藩校の日新館で説かれたのが「什の教え」というものであるが、その最後に、それをまとめる言葉というのが「ならぬことはならぬものです」というもの。

私たちが普通に生活を送る中で、「どうでもええやん」というものに対してつい適当に対応したり、「理屈ではわかるんやけど、実際はやむを得ずそうせなあかん」という感じで接することがある。まあそれで社会が円滑に回っているのかもしれないが、やはり方便を使ってその場を乗り切っているケースが結構あるのではないかと思う。

だからこその、「ならぬことはならぬものです」である。自分を律する、道徳の中で生きる・・・ということを考えた時に、この教えは反論を許さない。日常の中でそう言われたら、私でも「ハイ!わかりました!」と答えなければ次に進めない。ただ進んだとして、遠い将来にどのような希望を与えることができるのかが難しい。

挨拶の中ではこれを引き合いとして「道徳心」を持とうということも触れられた。その心というのが顧客のハートをつかみ、それが次の営業にもつながるというものである。また、どんな困難に遭っても逃げずに正面から乗り切ろうというものでもある。実直な性格で知られる会津の人たち(小原庄助は除く)への評価とも言えるだろう。

あまり融通が利かなくなってはいけないが、新しい年はこの歴史観や地域性というものも楽しみつつ、お互いの理解が進めることができればと思う・・・・。

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平野恵一、オリックス復帰

2012年12月26日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
オリックス・バファローズのカテゴリーを持ちながら、それ関連の書き込みは久しぶりである。


西岡、福留の獲得と自身のFA交渉の失敗で阪神を放り出される格好になった平野恵一選手が、この度オリックスへの「復帰」ということになった。

何か複雑・・・という思いはあるが、本人にとってもバファローズにとっても良い展開になったと思えるよう、活躍に期待したい。今回のゴタゴタでだいぶ評価下がったが、地力はあるだろう。

二遊間とセンターができるのは大きい。後藤、大引、坂口のスーパーサブにも、あるいはこれに取って代わってもいい。複数ポジション制を考える森脇野球の手本になることを期待したい。かつての自身の応援歌にもあった「内野戦争(だったっけ?)」に割って入ってくれば、他の若手の刺激にもなる。

背番号は、空きの「5」かな?

さて一方で気になるのがFA補償。金銭か選手か。寺原の人的補償も気になるが、今のバファローズでプロテクトされずに補償に出されて痛いなという選手・・・おるか?

この辺りはファン諸兄の所見をお聞きしたいところである・・・。


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奈良・京都県境でのクリスマスイヴ

2012年12月24日 | まち歩き

この数年、天気予報で聞かれる「クリスマス寒波」。この24日のクリスマスイヴはこの冬の最低気温を更新したところも多いようだ。ホワイトクリスマスやなあ、と言っているのは呑気な話で、日本海側などは豪雪となればそれどころではないだろう。

Dscn7850そんな中でちょっとお出かけをしたのだが、奈良・橿原は午前の11時で結構雪が舞っていた。橿原神宮前から近鉄ビスタカーの乗り鉄を行ったが、雪の向こうにオレンジの車体が停まっている光景もなかなか見られるものではないだろう。

Dscn7854ただそんな雪も橿原神宮前を出発してすぐに晴れ、ただ風や冷気は結構強い天候で大和西大寺に到着。ここで各駅停車に乗り換えて高の原に到着。駅前のイオンモールへ。敷地の中に奈良県と京都府の境界線が走ることで知られている。そういえば高の原と聞いて、奈良県だったが京都府だったか、どちらでも言えるなと。

広大な敷地にはいろいろなショップも入っているので時間を過ごすには適しているし、こちらもクリスマスムード満点。多くの買い物客、あるいは映画を観ようかという客で賑わっている。今や郊外の街中にあって一日を楽しく過ごすスポットとして定着しているのがイオンやアリオを初めとした大型ショッピングモールであるといっていいだろう。

Dscn7858奈良県側の「平城コート」では京都芸術デザイン専門学校の学生たちの手による「海の中のクリスマス」というオブジェが展示されている。さまざまにデザインされたクリスマスのキャラクターたちが躍動感たっぷりに飾られていて、ちょうど先週に京都水族館を訪れたこともあって、あのさまざまな魚が泳いでいた大きな生簀・・・もとい水槽を彷彿とさせる。

一方の京都府側の「平安コート」では、クリスマスのハンドベルのコンサート。披露してくれたのは京都イングリッシュハンドベルという名前だったか、これまでもあちこちのイベント会場で演奏活動を行っているとのこと。ハンドベルの本格演奏を聴くのは初めてだが、クリスマスソングとベルというのはよく合っていると思う。

Dscn78785人の演奏者がベルを両手に持ち、メロディーを奏でるのだが、ベルというのもそれぞれ出す音が異なるそうで、曲によって担当の音が入れ替わる。また鍵盤のように左からABCDE・・・と行くわけではなく、AとCを持ったり、BとGとFだったり、自分の前に何個かのベルを置いてそれを操る。見ている分には易しそうに見えても、やっている分にはリズムよくベルを上げなければならないし、ベルを間違えてもいけないし、やはり難しいことなのだろう。

「きよしこの夜」「ジングルベル」などのクリスマス定番曲に加え、最後はアンコールで「ムーン・リバー」を披露。司会の説明では、通常人15人で演奏するところを3人でやるという「アクロバット」。確かに手元に10個くらいのベルを置いて、それを間違えず、間髪入れずに鳴らすのだから相当なテクニックが必要。ゲーセンの音楽ゲームでもなかなかこれはないだろう。

建物の中といっても外からの風が来るので結構寒かったが、それでも心温まるベルの音色、何だか久しぶりに「クリスマス」の実感をしたような一日であった・・・・。

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忘年会

2012年12月23日 | ブログ
23日は大学時代の同級生たちとの忘年会。だいたい毎年この時期の年中行事である。


今回は仕事の関係、あるいは今年大流行のノロウイルスにやられたということで欠席した人もあれば、一方で遠方から久しぶりに参加してくれた人も。難波での一時は賑やかなうちに過ぎていった。


「忘年会」、年忘れとはよくいうが、少なくとも私にとっては忘れたくても忘れられない一年だったと思う。特に今日は出席の皆さんから今後に向けていろいろアドバイス金言をいただくことができた。


ちょうど、「私が大切にしたい人」というのができたことがあり、その意味で皆の話は嬉しかった。ぜひとも、そのことにこたえなければ。いや、焦らず、じっくりと相手との関係を築き上げていくというのか・・・。

まずは、明日。


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携帯機種変更・・・まだガラケーです

2012年12月22日 | ブログ

このたび携帯電話の機種を変更した。

・・・といっても、最近主流のスマホではなく、相変わらずの「ガラケー」というやつ。

確かに今電車に乗っても、周りの客がいじっている機械の多くはスマホになっている。いろんなサイトにアクセスすることができたり、データ処理もサクサクと進むということで便利なのかもしれない。

ただ、私の周りではどうだろう。バッテリーの寿命が短いこと、ボタンではないために入力に慣れない、時間がかかるという理由で「ガラケー」という声も聞く。いったいどっちが便利なんだろうか。

スマホはこの数年で開発され、売り出されたものであるからこれから一層の技術革新がある・・・と思いたい。ただ、後は使う側がどれだけ支持しているかによるだろう。私も携帯ではメールはよくするし、携帯サイトもいろいろと見ることはある。ただ、このブログもほとんどはパソコンからの投稿だし、「携帯が絶対そこまで便利にならないといけない!」というまでの思いがない。

手続きの時に迷わず「これこれの機種に変更したい」ということを言ったためか、ショップの店員に「スマホどうですか」と薦められることもなく、淡々と進んだ。無事にメールの送受信もできて、これから最低向こう2年は新しい「ガラケー」(一応、2012年冬モデル)で対応することに。時代がどうこうというより、使い勝手がよく自分の用件をこなすだけの機能があれば、今のところはいいかな。スマホはまたその次でいいだろう・・・・。

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京都水族館

2012年12月21日 | まち歩き

Dscn7743今年の3月に京都梅小路にオープンした京都水族館。水族館といえばだいたいが海べりにあるものというイメージだが、内陸、それも京都という街に造ることについては賛否両論があったものの、蓋を開けてみれば京都の新しい観光スポットとして賑わいを見せている。

今回同行のKさんと京都に来ようというのも、まずはこの京都水族館がきっかけである。その前座で梅小路の蒸気機関車館を楽しんだ後にやってきた。入口に行列ができる・・・というまでの混雑はなかったが、ここのチケットはローソンのチケットでも前売りで購入(ただし当日券と同額)できるとあって、入場はスムーズだった。

Dscn7746まずは「京の川ゾーン」。京都の有名な川といえば市街を流れる鴨川に、日本海に注ぐ由良川。まずは水槽の水の透明さ、そして子どもでも等身大で、川の水の中を眺めることができる展示が目を引く。

Dscn7749中でも見どころはオオサンショウウオ。鴨川にはオオサンショウウオが生息しているとかで、この水族館で人気の?生き物なのだが、よく見ると水槽のコーナーにへばりつくように何層にも重なってじっとしている。「オオサンショウウオってこんなだっけ?」と、Kさんも興味津々で眺める。うーん、これだけ重なっているのを見るのは初めて。オオサンショウウオといえば赤目四十八滝とか、岡山の人形峠でそれぞれ水槽にいるのを見たことがあるが、それらはせいぜい1~2匹単位での展示。それが「こいつら一家か?」といわんばかりに多く展示されているのを見るのは初めて。結構うならせられる。

Dscn7759Dscn7784この後はアシカやアザラシのいる海獣ゾーン、そしてペンギンのゾーンと続く。それぞれ餌をやったり調教をしたりと、見物する人を飽きさせない。旭山動物園のブレイクがきっかけとなった「見せ方」にも工夫がなされており、心なごませる。一人旅ならなかなか来ることのできないこの手の水族館であるが、この日はKさんという心強いパートナーがいる。お互いにいろいろ感想を言い合いながらこれらの生き物たちの躍動を楽しむ。

Dscn7773そしてやってきたのが大きな生簀・・・・もとい水槽。ここでは500トンという豊富な水量の中を、エイやらアジ、ジンベイザメ、カメ、アオブダイなどのいろんな魚が動き回る。その他熱帯魚もいるし。

Dscn7775うーん、こういうのを見るとやはり「生簀」と思ってしまう。ただそこはKさんから「水族館でそれは禁句!」と突っ込まれる。でも、多くの魚が生き生きと泳ぎ回る姿というのは心がなごむ。大水槽はさまざまな角度で眺めることができ、いろんな表情を見られるのはいい。

Dscn7830Dscn7837Dscn7844_2Dscn7825_2それとは別に海洋ゾーンというのも面白い。普段なかなか見られないようなエビ、カニの仲間たちや、いろいろなクラゲ。それぞれが種を保存し、生き延びていくために変容していった独特の身体つきである。Kさんも面白がって眺める。改めて、これら珍しい生き物を捕まえて水族館で展示する・・・というのが難しいものだと思いを新たにする。一般大衆には受けにくいところだろうが、こういうのも含めての「水族館」だと思う。

Dscn7797Rscn7805さて最後を締めるのはイルカショー。すでに客席はびっしりと埋まる。「HELLO 仲間のあかし」ということで、4頭のイルカがパフォーマンスを見せる。イルカの生態や特徴をイルカ自らが実演してみたり、あとはジャンプしたり。また子どもと握手をしてみたりというのもあった。途中、ジャンプして水中に潜る際の水しぶきが観客にかかるハプニングもあったが、15分というショーは歓声の中で終わった。

Dscn7796この客席から見る梅小路公園の開放的な景色がよい。イルカの水槽の向こうには芝生の広場が広がり、その向こうには東海道線の線路で、新快速や貨物列車が走るのが見える。あ、その前にさっきのSLスチーム号が白い煙をはきながらやってきた。また、線路の奥には新幹線の高架があり、ちょうど東寺の五重塔も見えるというロケーション。この造りもなかなかのものだが、Kさんからは「イルカよりそっち(鉄道)のほうが気になってたやろ」と聞かれる。うーん、否定しない。

最後に再び京都の豊かな自然を紹介するコーナーとなり、これで一通りの見学が終わる。京都博物館、他と比べれば小ぢんまりしているのかもしれないが、見せ方にも工夫が凝らされているし、なかなかのところではないかと思う。京都観光といえばどうしても神社仏閣とか紅葉とかに目が行きがちだが、新しいスポットとして梅小路は一日楽しむことができる。蒸気機関車館のほうも数年後には拡張され、弁天町の交通科学博物館の車両もやってくる予定である。

夜は何を食べようか。先ほどは水槽で魚たちを見たこともあり、今度は本当の生簀に入った魚たちをいただくとしようかな・・・。

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京都梅小路へ

2012年12月18日 | まち歩き

総選挙の行われた16日。開始時間直後に投票を済ませ、同行者のKさんと途中で待ち合わせた後にやってきたのは京都駅。冬ではあるが観光客の多いところでごった返している。

ここから歩いて向かったのは梅小路。もともとは、今年にオープンした京都水族館に行こうよ、ということで計画を立てたのだが、同じ公園内にあるのは梅小路蒸気機関車館。そこで「京都水族館に行くついでに、蒸気機関車館に行こう」ということを提案したら、「先に蒸気機関車館に行きましょう」ということになった。

Dscn7690蒸気機関車館・・・Kさんは全く初めてというが、私も見学したのは中学生の頃。20何年経って久しぶりに訪れることになる。ということで、山陰線の旧二条駅舎を移築したという展示館をナマで見るのも初めてである。

Dscn7696中では蒸気機関車のメカニズムや、かつての梅小路機関区や名車たちをジオラマで再現したコーナーがある。Kさんにとっては見るもの全てが初めてのもののようで、いずれも感心した様子で眺める。蒸気機関車って、まあSLやまぐち号や大井川鉄道などを除く定期列車として最後に運転されていたのは、お互いに産まれる前のことだから、余計に新鮮に見えるのだろう。展示された機関車の運転台に座ってちょっとポーズを取ってみたり。

Dscn7720そしてやってきた扇型の機関庫。先月も津山の扇型機関庫を見学する機会があったが、こうやって蒸気機関車ばかり、それも今から走り出してもおかしくないような状態で保存されているのを見ると、何だか血が騒いでくる。蒸気機関車が牽引する「普通の」列車に乗ったことがないというのに、不思議な心持だ。

Dscn7708Dscn7710Kさんも機関車の独特のスタイルや、クリスマスが近いということでそのヘッドマークやら、煙突にサンタの帽子などかぶせているのを見て結構ウケていた。やはりこの形状というのは老若男女問わず、見る者をエキサイトさせる効果があるようだ。

Dscn7729一通り見学して時間があったので、構内の売店で駅弁を購入。それをいただくのは機関庫の脇で保存されている「レッドトレイン」こと50系客車。ここが休憩スペースとして開放されており、昔ながらのボックス席に座ってくつろぐことができる。ちょうど時間帯ということで昼食場所として使っている人が多い。私たちも弁当を購入して、ボックスで向かい合っての食事。鉄道旅行の経験というのはほぼゼロというKさんも、「ピクニックに来ているみたいですね」と弁当を広げる。本当にここから客車が動いて、そのまま山陰線の旅に出る・・・ということになればな、と思ったりもする。

Dscn7724この後のお楽しみは「SLスチーム号」。構内の引き込み線というか、公園脇の線路を蒸気機関車が客車を牽引して走るというもの。今回牽引するのは大正時代に製造された8620系の8630号。デザインがどことなく「大陸横断鉄道」のそれに似ているような気がする・・・のは私だけか。

Dscn7732Kさんと簡易客車に陣取り、まずはそのまま後退する。客車が屋根に覆われているのはいいが、先のほうにある機関車の撮影というのは難しい位置。そのままで5分くらい走り、京都水族館を臨む広場の前で停まる。ここからそのまま折り返し。うーん、Kさんも言っていたが、折り返し地点で一度乗客を降ろして、そのまま水族館に行く人、あるいは水族館から蒸気機関車館に向かう人、それぞれを片道客扱いで乗せればどうかと思う。であれば、片方を見物してもう片方を見に行くということもできる。

Dscn7740
さすがにそれはできないのでそのまま蒸気機関車館まで戻る。そしてまた、もう一度線路際まで歩いてくる。蒸気機関車というのは乗るのも楽しいが、ケースによっては外で見物するのも楽しいものである。蒸気機関車の走りをナマで見たことないというKさんのためにしばらく待つ。そしてやってきたスチーム号。気合いのこもった蒸気で自らを奮い立たせるようだ。

これだけ回るとKさんとしても梅小路はお腹いっぱいであろう。ただここから、梅小路で今や人気実力兼ね備えた水族館として名高い京都水族館に行く。これからがメインと言ってもいいだろうな・;・・。

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総選挙結果

2012年12月17日 | ブログ

12月16日の総選挙。結果は皆さんもご承知のとおり、自民・公明で衆議院の絶対多数となる320議席を超える議席を確保。民主党は大幅に議席を減らし、第三極と言われた日本維新の会と日本未来の党が明暗を分けるという結果。

私も投票所で当日「2番目」で投票をして、その後は某テレビ局の出口調査のアンケートに協力をした。これまで投票所の一番乗りはあったけど、出口調査というのは初めてだった。

今回注目の日本維新の会も、全国的に見れば岡山の平沼、熊本の園田の両氏だけが勝利。後は大阪選挙区で当選というのだが、この大阪だけの「維新」の染まりようというのも結構違和感を覚える。果たしてこれだけを見て躍進と取るか、伸び悩みと取るか。

さてこのブログでも取り上げた大阪14区の2人の「たかし」。結果はこの土地で長年の地盤があり、維新という風にも乗った谷畑孝氏が当選。もう一人の「たかし」である長尾敬氏は、選挙期間中に自民党の公認を得たものの落選。重複の立候補でもなかったため比例復活当選もならず。

・・・選挙後だから明らかにするが、実は私が投票した「たかし」は、長尾氏のほう。前回の総選挙時は藤井寺での選挙権がなかったためにその人となりを知ることはなかったが、その後に移ってきて両氏の言い分をブログ等で見るに、「政党を鞍替えした者同士」という比較をすれば、まだ長尾氏のほうの主張が個人的には的を射てしっかりしたことを言っていたのかなと思う。「党」という枠組みを無視して、個人の政策として比較すればの話ではあるが。だから、今回の乱立選挙については、結局は「どこの党に投票する」というよりも、立候補者のパーソナリティーで選んだ・・・それが私の今回の投票行動。

今回復活当選もなく、また「フツーの人」に戻るわけだが、政策をガチンコで戦わせれば谷畑氏よりはよほど上だと思う。今の制度で無所属で当選できる可能性は極めて低いが、またいつの日か、「サラリーマンが政治家になる」ということの再度の実現として出てきてほしいものである・・・。

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断捨離・・・・難しい

2012年12月15日 | ブログ

そろそろ年末が近いということで、部屋の片づけをする。

普段不精をしているせいか、結構捨てるものが出てくる。私の住むマンションはゴミは曜日に関係なく共通の置場に置いておけばよいので都合がよい。

最近よく聞く言葉に「断捨離」というのがある。ウィキペディアの書くところでは、「ヨガの『断行(だんぎょう)』、『捨行(しゃぎょう)』、『離行(りぎょう)』という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え。単なる片づけとは一線を引くという」というものである。単に不要になった衣類や食品、家財道具を整理するのとは違うようである。

・・・この意味で行くと、これまで旅先で集めたパンフレット、グッズの類は含まれるのかなと思う。よく考えて見ればブログを書くときの資料にするくらいで(資料にもならないものも多い)、後で取っておいて見返すのもそうあるものではない。これなどは、最初からあまり多くを持ち帰らないということか。

ただ困るのが書籍。今回書棚にある文庫や新書を整理したが、これがなかなか難しい。やはり好きな作家、著者のものは残しておきたいし、書籍は「絶版」という恐れがある。一度手放すと手に入れるのは困難である。旅先の書店で手に入れた、地元の出版社や新聞社が出している郷土の本なんかも残したい。

結局今回段ボールにして2箱をブックオフに売却することにしたが、時事ネタを扱ったものや、経済関係のものは「後で読み返すには新鮮味がなくなった」ということで結構処分のほうに回った。思い返せば「何でこんなものを読んでいたんだろうか」と思うものもある。それは趣味に関するものもそう。

パッと見た目、書棚は整然とされたように見えるが、本来の「断捨離」の意味からすればまだまだほど遠いのかな・・・・。

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12月14日といえば・・・

2012年12月14日 | ブログ

時は元禄15年、12月14日といえば赤穂浪士の討ち入りである。

この「忠臣蔵」といえば現在までもさまざまな観点から語られることであるが、トータルで見ればこの日がイベント的な1日であるというのは間違いない。

ただ、よく知られている話だが、この「12月14日」というのは旧暦のこと。現在の太陽暦に置き換えれば1月30日に当たるとのことである。それならば、映画やドラマで出てくる雪のシーンというのも納得できる。12月であそこまで雪が積もるというのなら記録的だったのかもしれない。

当時からの流れだからなのかもしれないが、明治になって太陽暦になったからといって「あの出来事は1月30日でした」ということで歌舞伎やら何やらやったとしたら、果たして現在までのような人気になっただろうか。12月14日だからどこかピタリとはまったものがあったのかもしれない。

さて、12月14日といえば、大阪市内の立呑み居酒屋の「赤垣屋」にとって特別な日である。名前の由来は、赤穂浪士の一人、赤垣源蔵(まあ、赤埴=あかばね、というのが本当の名前らしいが)である。義兄との「徳利の別れ」の逸話。呑兵衛とすれば、堀部安兵衛はいかにも体育会系の飲みのキャラで敬遠したくなる、むしろ赤垣のようなちょっと斜に構えた人情味というのが共感できるのかなと思う。(世間を見渡せば、堀部安兵衛から名付けた「堀部屋」という店も絶対あるだろう)

ならば「赤垣屋」で一杯というのもありだろうが、どうも最近足が遠のいている。それは店員のレベルの低下。注文したものを忘れる(単に忘れたのなら仕方ないが、同じものを後から注文した客の方にはちゃんと出していた)、カウンターでちょっと離れているが意気投合していい気持ちで話している客の間に割り込まされて、結局こちらが申し訳ない、気まずい思いをしたり。まあ書き出せばきりがないが、客で賑わっているからといってちょっとたるんでいるような気がする。私個人としては当面行くことはない。

店にとっては一つの記念日なのだから、これを機に気持ちを改めてほしいものである・・・・。

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どないすんねん総選挙

2012年12月13日 | ブログ

16日は総選挙ということだが・・・何だか「ほんまにこれで大丈夫なん?」という思いが段々と強くなってきた。

あ、拝啓藤村官房長官殿、貴方の希望通り、北朝鮮はさっさとミサイルを打ち上げましたよ。願いがかなって良かったですね~。これで心置きなく選挙戦に力を入れてくださいな。本当は貴殿、打ち上げ情報を知ってたんでしょ?それであんなことを言った。実は北朝鮮に親しい方がいらっしゃるとか。だとしたら敵国と内通し国家転覆を図る不逞の輩やで、貴様。

・・・それはさておき、今日も選挙前の特番ということで、12党の党首が一堂に会して・・・ということでやっているが、全然まとまりがないし、醜態をさらしているとしかいいようがない。前日にも北朝鮮がミサイルを発射し、一つ間違えば日本国内にも被害が起きたという事態なのに、いまだに北朝鮮支持ともとられかねない党があったり。

テレビなので各党のバランスを取らなければならないということはわかるが、各種世論調査でも支持率「1%未満」という政党の党首の長々とした口上をまともに取り上げることに何のバランスがあるのだろうか。おまけに、こういう政党の党首ほど個性が強すぎるし、せっかくの機会ということで「オレがオレが」というところで時間を引き伸ばし、アピールしたがる。あのう・・・ここは婚活のお見合いパーティーの場ではないのだからね。いや、お見合いパーティーでもこういう男性は嫌われるという。

こういうのを見ると、「誰に入れても一緒や」ということで投票に行かない人が増えるのではないかと思う。情けない。

それでも、投票日はやってくる。だから誰かに、どこかの党には入れなければならない。まだ考える時間はあるから、しっかり考えなければな・・・・。

(追加)

大阪14区の2人の「たかし」候補のうち、元民主党、今回は無所属で自民党推薦で出馬した長尾敬氏が、異例の公示後公認ということになった。優位が伝えられる元社会党→自民党→日本維新の会の谷畑孝氏に対する追い上げのためのテコ入れという。果たしてその効果は・・・?

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初冬の吉野山を歩く

2012年12月12日 | 旅行記E・関西

Dscn7643近鉄吉野線開業100周年を記念しての各種イベント。その最後を締めくくる形で運転された「利き酒列車」でやってきたのは吉野駅。全体では100名余の定員での募集であったが、列車から降りてきた人たちの人数をざっと数えても、半分いるかいないかのではないかと思う。これでは、果たして第2回があるのかどうかわからんぞ。それはさておき、キャラクターの吉野ピンクルに出迎えられ、車内で利き酒した銘酒を通信販売で買い求める客もおり、駅は一時の賑わいである。ちょうど山のどん詰まり、この先には列車は進めないという終着駅である。

Dscn7646これからどうするか。鈍な支障さんに尋ねたところ、ともかくもロープウェーで上がってみようということに。発車を待つと、先ほどの利き酒列車の客たちがやってくる。中には試飲のコップを持ったままの人も。「どれも美味しかったですね」「あなたは、どれがお気に入りでしたか?」「私は○○が最高でした」「さすがに全部飲みきれず、持ってきてしもうたわ」などと、満杯となったロープウェーで、初めて顔を合わせる者同士、そんな会話が流れる。うーん、「飲み鉄」ならぬ「飲みロープウェー」とはね。ただ、少量の液体が入ったコップを持って突っ立っている光景って、何だか病院で尿検査を待つ人たちのようにも見えてしまう(汚い話ですんません)。

Dscn76563分で吉野山に到着。山上は日が差し込んだり、また小雪が舞ったりと目まぐるしく変わる天候である。午後になって雪もだいぶ溶けだしたが日陰ではまだまだ残っている。これらはもう根雪になっていくのだろうか。

Dscn7658Dscn7680遠くの山々にもちょうどいい感じで雪が積もっており、一足早いクリスマスツリーを見ているかのようである。そして近くで見ると桜の木にも花びらのように雪が載っている。こちらは一瞬満開の桜にも見える。これも吉野の一つの景色。

Dscn7662そんな感じで雪を眺めながら参道を歩き、やってきたのは金峯山寺。この本堂である国宝・蔵王堂で本尊の蔵王権現を拝観できる。期間限定のもので、この秋はちょうどこの日が最終日。私も蔵王堂には来たことがあるが、本尊を拝観するのは初めて。雪景色の吉野ではあるが、ここだけはホットスポットとして、拝観券を買い求める人たちが行列を作る。

Dscn7667堂内は撮影禁止のため画像はないが、間近で仰ぎ見る蔵王権現は色彩、表情も豊かで、今にも動き出しそうである。はるか昔に造られたものとは思えない。昨今の混沌とした世の中に憤然として、今にも蔵王堂を打ち破って出てくるのではないかと思えるくらいである。その内陣には、蔵王大権現の前で自らの心の内を打ち明ける「発露の間」というのがある。私も同行者の鈍な支障さんと、障子で隔てた小さな仕切りの中に入り、心の内を大権現に誓う。それが何なのかは誰にも秘めておくこととして・・・・。

Dscn7674蔵王堂を拝観した後で、しばらく吉野山を散策することにする。参道には吉野葛とか柿の葉寿司などを扱う店も多い。相変わらず外は雪が降ったりやんだりと天候が変わる。ここで吉野葛などを出す喫茶店でくつろぐという手もあるのだが、私も鈍な支障さんも、この後大阪に戻ってからの「プチ忘年会」のお楽しみのために、ここで余計なことはしたくないという気持ち。

Dscn7677そんな中で町の酒屋さん。この日の「利き酒列車」で登場した、花巴、猩々、やたがらすの四斗樽が看板代わりに積まれている。ここまでも土産物の一角で酒を置いていた店がちらほらと見かけたが、実は「千葉限定」と言っていた純米大吟醸も、吉野山上では平気で置かれているかもしれない。また、樽酒のサーバーがあり、先ほどの続きで誘惑にかられるが、これも下山するまでのガマンである。

Dscn7683世界遺産にもなっている吉水神社に立ち寄る。ここは「一目千本」と、豊臣秀吉にも讃えられた千本桜を見ることができる。このシーズン、桜など咲いているわけがないが、ちょうど降り積もった雪がいい感じで初冬の吉野の景色を楽しませてくれる。

Dscn7686吉水神社はかつて源義経が奥州に逃れる際に仮の隠れ家として滞在したとか、南北朝時代の後醍醐天皇は吉野のこの場所を御所にしたとか、あるいは先に書いた豊臣秀吉の花見の舞台になったという。せっかくなので書院を見学しようということで入るが、足が冷たい・・・・。一通り回ると、寒さが足からじんわりと来たかなという心持である。

Dscn7685ここ吉水神社には、なぜか北朝鮮の拉致被害者の横田めぐみさんのご両親が奉献した石碑がある。それにしても、なぜ吉水神社で北朝鮮拉致被害者なのだろうか。後醍醐天皇にゆかりのある神社だから、ひょっとして「憎き北朝」つながりとか・・・。いやそんな謎かけ問答ではないと思うが。

この後の見どころといえば如意輪寺や後醍醐天皇陵ということになるが、さすがにそこまで歩くと結構な距離になるので、ここでぼちぼちと下山することに。再びロープウェーの客となる。帰りは旧型車両の特急に乗車し、阿部野橋に戻る。

Dscn7687今回の「利き酒列車」、観光客が少ない吉野山観光のテコ入れの一つとも言えるだろう。おかげで、桜の時期とはまた違った表情を楽しむことができた。また訪れてみたいものである・・・。

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「利き酒列車」で行く近鉄吉野線の旅

2012年12月09日 | 旅行記E・関西

今年で開業100周年を迎える近鉄吉野線。そのこともありこの秋から冬にかけて、飛鳥や吉野での観光キャンペーンや各種イベントが行われている。

Dscn7607列車のほうも「ラビットカー」の塗装復刻であるとか、歌声列車、ヒーロー列車、果ては婚活列車といったものが運転された。そしてその最後を飾るのが12月9日の「利き酒列車」である。「利き酒列車」そのものは名古屋から三重県内の地酒を飲むツアーということで何回か行われているが、南大阪~吉野線で運転されるのは初めてである。吉野に蔵元がある美吉野醸造、北村酒造、北岡本店の3つがそれぞれのエース、新酒などさまざまなものを出す。それを列車の中で試飲するというものである。

こういう企画となれば、もちろん年齢53歳にして酒歴54年?の鈍な支障さんにお声掛けをしなければならない。快諾をいただき、早速に申し込みを行う。今回使うのはさくらライナーの車両で、200円割り増しでデラックスシートを選択することもできる。さくらライナーそのものに乗る機会もほとんどないこともあり、こちらを選択。

Dscn7612当日、阿部野橋駅で受付を行った後にホームに上がる。「その筋」の人や、ご年配や若い女性グループなど結構客層は広い。これだけ「飲み鉄」がいるとはね。この日はこの冬一番の寒波が到来しており、大阪でも初雪を観測したくらい。終点の吉野ともなると積もっているかもしれないな。雪見酒、ええやないですか・・・。

車内での酒盛りといえば思い出すのが、支障さんと、生前の大和人さんとで訪れた「飯田線秘境駅号」の旅のこと。コンパートメントに陣取ったおっちゃんたちのグループが車内で怪気炎を上げ、車販のビールやら酒やらを途中の駅までで飲みあげたというのがあった。今回もそういう賑やかな人たちがいるだろうか。

Dscn7628定期の特急が発車した後でやってきたさくらライナー。3号車のデラックスシート、そして2号車、1号車の普通車の各車両の前に蔵元の幟が見え、中から手を振ってくる。それぞれの蔵元の担当者たちである。指定された座席に支障さんと並んで腰掛け、係の人から「おつまみ兼昼食」のパックをいただく。

11時30分、特にホームで案内が流れるわけでもなくあっという間に発車。阿部野橋駅長が放送で「利き酒列車」参加のお礼を述べたあとで、各車両に陣取った蔵元から酒の紹介である。

Dscn76203号車にいるのは美吉野醸造。若い杜氏が乗り込んでおり「イケメンやね」という声も聞こえる。こちらは「花巴」「蔵王桜」という2種類を主に造っており、今回は試飲用ということで、花巴の「しぼりたて生原酒」、蔵王桜の「純米吟醸酒」、そして花巴の「百年杉 木桶仕込み純米酒」の3種が、利き酒用のプラスチックのおちょこで回ってくる。それぞれ「食中酒として味わって」ということもあり、配られた弁当とともに味わう。

Dscn7621この頃には大阪府から奈良県に入る。外は粉雪が舞っている。朝に仕込みを済ませてから出てきたという杜氏の話では、朝の吉野は道路にも雪が積もっていたという。急な冷え込み、酒にとってはいいのかもしれないが、それを造る側にしてみれば苦労の多いことだろう。そんなことを思いながら、ふるまい酒として大きめのコップに注がれた花巴の「山廃特別純米酒」をいただく。

Dscn7622列車のほうはイベント用ということで、途中の駅で客扱いはしないものの時間調整で長く停車する。そんな中でバトンタッチ。乗客はそのままで、蔵元が入れ替わりとなる。次にやってきたのは創業200年以上という北村酒造。こちらは「猩々(しょうじょう)」という銘柄。「猩々」というのは酒の妖精とでもいおうか、親孝行の酒屋に「酌めども尽きず、呑めども変わらぬ」という不思議な壺を送ったという伝説がある。その逸話からいただいた酒。そして「猩々」といえば猩々寺のタヌキさんですね」ということで、「そろそろいい感じで回ってきたころでしょうから」と蔵元のリードで童謡を歌う。「さっき隣の車両でも歌いましたが、こちらのほうが人数が多いから声も大きいですね」と。ということはやはりデラックスシートに乗った客のほうが多かったということか。

Dscn7624橿原神宮前から吉野線に入る。車窓も少しずつ山深くなり、里山の景色が広がる。こちらで出されたのが「純米ちくよう」「生酛特別純米山田錦」「特別純米酒」。それぞれ兵庫県の山田錦や福井県の五百万石といった米を使用している。支障さんとも味の感想を確認しながらいただく。量は少しずつであるが、立て続けに飲むとこの辺りに来ると結構回ってくる。隣の支障さんの顔もそろそろ赤くなってきたところ。車両の後のほうも賑やかになってきたし、酒に関する専門的な質問をする人も出てきて、いよいよ「利き酒列車」らしくなってきた。

Dscn7629ここで特別に出てきたのが、銘柄は忘れたが(おそらく純米大吟醸だったか)非常にすっきりして飲みやすい酒。ただ蔵元の話では「千葉限定です」という。何でも「リカープラザ」とかいう千葉を中心とした酒販店でしか出していないとか。大阪や奈良では手に入らず、極端な話蔵元に直接買いに来ても売ってくれないという。今回は特別に、「利き酒列車」参加者限定で出したとのこと。参加者の評判は上々だが、同時に「なぜ千葉限定なのか」という疑問が浮かぶ。

Dscn7626支障さんとの話では「千葉と言えば野田総理のお膝元ですね」「猩々寺のある木更津といえば、亡くなったハマコーさんの地元だったような」「これは何か政治の圧力がかかっているんですかねえ」などと好きなことを言っていたが、本当のところはどうなのだろうか。千葉の酒販店でいつも買っている人がたまたま吉野にやってきて、「せっかくだから蔵元で買おう」とのぞいたところ売ってくれなかった・・・ということもあり得る。この辺り、もう少し何とかならないかと思うのだが。

Dscn7633最後は北岡本店。ここは「やたがらす」という銘柄。最近では日本サッカー協会のシンボルとして知られているやたがらす。日本代表の壮行会などでこの酒を提供したこともあるという。こちらは「純米大吟醸」「純米酒たる樽」「しぼりたて新酒」が出てくる。特に「たる樽」は吉野杉の香りを飲む前、そして舌触りで楽しむことができる。

Dscn7636そして最後の締めは「やたがらす特別純米酒」。これで3つの酒造会社の合計12種類の酒をいただいたことになる。量だけを全部足しても1合あるかないかというところだが、2時間近くちびちびとやっていればだいぶ回ってくる。「たぶん今日は吉野山は寒いですよ。散策されるのもいいですし、着いたらすぐに引き返してもいいですし」という蔵元の言葉に笑いが起こる。

Dscn7638それぞれの酒の個性もあり、好みのことはあるのでどれがいい悪いというのではないが、私として気に入ったのが「やたがらす」の「たる樽」、そして「猩々」の千葉限定という純米大吟醸。花巴はもうひと頑張りかな、と思った。ただ、それぞれが地元の自然風土になじみ、米についても地元産も取り入れるようになって、奈良から良い酒を発信しようという意気込みが感じられた。吉野の一つの顔というのを知る体験ともなり、よかったと思う。今回の結果をもとに近鉄では来年以降行うかどうか考えるのだろうが、今度はこれら蔵元を実際に見学するとか、あるいは吉野周辺にまで範囲を広げてみるとかいうのも面白いと思う。

Dscn7645阿部野橋から2時間かかって吉野到着。駅の屋根や周りには少し雪が積もっている。こういう吉野の冬景色を見るのはいつ以来だろうか。今回の「利き酒列車」はここで解散となり、帰りの乗車券はセットになっているので、吉野山を自由散策して適当な時間に戻ることになる。ということで、せっかく来たのだからとケーブルに乗車し、吉野山に上がってみることにする・・・・。

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『誰も国境を知らない』~揺れ動いた「日本のかたち」をたどる旅

2012年12月07日 | ブログ

総選挙期間中の現在。もはや天下の悪法、柔軟性を欠く割には原理原則にも則っていないといってもいい公職選挙法のせいでこの期間中は候補者や政党の考え方のナマの情報が伝わらない。え?しきりに宣伝カーや政見放送で候補者の意見はガンガン述べられてますって??

まあ、選挙報道というのは話半分、壇蜜ならぬ千三つくらいで受け止めればいいのだが、自分なりの選択をしようと思っても特に難しいのが今回の総選挙。マスゴミの偏向報道など切り捨てて、自分として納得のいく候補者、政党に投票をすることを考えたい。

さて、そんな選挙であるが、原発や消費税と並んで争点となるべきは外交問題であると思う。特にこの3年で、中国、韓国、ロシアとの国交関係は最悪なものとなった。これらについてどう進めるのか、単に勇ましいタカ論だけを掲げる場合でもないと思うが・・・・。

その中で見つけたのがこちら。「誰も国境を知らない~揺れ動いた『日本のかたち』をたどる旅」。西牟田靖著、朝日文庫版。

14374_2著者はさまざまな手段を使い、竹島、北方領土、尖閣諸島、沖ノ鳥島・・・などの「国境」の島々を回る。その多くが、一般の人たちが出入りできないエリア(ただし島の姿は北海道からも見える)のルポである。その訪問を実現させるためのさまざまな「関門」をクリアする様子や、現地に実際に住む人たちとのやりとり、そして
訪問中やあるいは訪問後も一歩下がったところから客観的に現場を見る様子がいい。

こういう旅行記形式の一冊だから結構スムーズに読むことができる。こういう旅(と言えるのか・・・?)を通して、現地でしか味わえない体験に浸かるのもいいかもしれない。そして、同じ旅をするならこういう、「何かのメッセージを持った旅」というのをしてみたいものである。こんな感じで文章を綴れる人の才能がうらやましい。

個人的には対馬のルポが面白く読めた。れっきとした日本の領土であるが、現在対馬の経済は韓国からの訪問客で成り立っているというのも一面である。私は対馬に一度だけ訪れたことがあるが、その時は韓国との自由な行き来というのはなく、「遠くに韓国を望む」ということで満足としていた。それがどうだろう、現在の対馬の姿。まあこれはこれで一度訪れてみたいところではあるが、正直領土を侵犯されたような気分である。こんなブログで言うことではないが、対馬の皆さん、ほんまにその姿ってどうよ・・・?

対馬はほんの一例ということであるが、今回訪れることができなかった日本最北の択捉島と、日本最南の南鳥島。いずれこれらの島々を訪問することができる日というのを願うものである・・・・。

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