まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

地名の読み方っていろいろ・・・。

2008年05月31日 | ブログ

先日米坂線に乗車して、山形県を訪れることがあった。

そのときは米坂線のほかに山形鉄道フラワー長井線に立ち寄った後で山形市に出て、最上義光で有名な霞城や、国指定重要文化財の山形県郷土館「文翔館」を訪れ、山形県の歴史を学ぶことがあった。

山形県といえば、県庁のある山形市を中心とした「村山」、新庄を中心とした「最上」、酒田・鶴岡を中心とした「庄内」、そして米沢を中心とした「置賜」の4つの地区に分かれる。

P5170735・・・で、「置賜」と書いたが、この記事を読んだ方はこの字をどう読んだだろうか。全く「そんな地名知らんぞ」という方はさておき、「おきたま」、「おいたま」のいずれかで読んだことだろう。ちなみに私は以前にこの地名を冠した企業の名前を訊いたことから「おきたま」と読むのだと思っていた。ところが先日、とある人からJRの時刻表を片手に「ここに『おいたま』って書いてあるけど、『置賜』の読みは『おきたま』と『おいたま』、どっちが正しいの?」と訊かれ、「おいたま」という読み方があったことを知った次第である。

漢字との結びつきでいえば「置き賜る」と読んで「おきたま」というのがまずあって、それが訛って「おいたま」と呼ぶのも定着したとかいう説もあるようだが、結局は「どちらも正しい」ということのようだ。山形県庁の支庁は「おきたま」のようだが、JRの駅名は「おいたま」、ただパソコンの文字変換は「おいたま」でしか出てこないとか・・・。結局はその名前をつけた人が、どちらの読み方を採用したかの差が出てくるのだろう。

「おきたま」と「おいたま」という二つを並べる中でふと思ったのが「埼玉」である。これは間違いなく「さいたま」と読まなければならないが、ただこれも元々は「さきたま」でしょ。その名残が「さきたま古墳群」や、地元競馬(競馬はやらないので詳細はわからないのだが)の「さきたま杯」に残っていたり・・・。

どちらの読み方が正しいというより、どちらの読み方もできてしまうケースが結構あること自体、音の変化を受けやすい日本語の特性というものが見えて面白い。他の言語ではこういうことはあるのだろうか。

そもそも、「日本」の読み方だって、「にほん」?「にっぽん」?と訊かれて、企業名などにつけられている「日本」はきちんと区別しなければ失礼にあたるが、そもそもどっちが正解とは言えないでしょうに・・・・。

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横綱の品格とは・・・?

2008年05月27日 | ブログ

プロ野球交流戦を観戦していたこともあるし、琴欧洲が14日目で初優勝を決めたこともあり、夏場所千秋楽の勝敗にはさほど興味を示さなかった大相撲である。ただその千秋楽結びの一番での朝青龍対白鵬の取組で、朝青龍の立合いでの変化で勝負がついた後でダメ押ししたとか、双方にらみ合ったとかで、土俵の勝負とは別のところで「横綱の品格とは・・・?」というのが議論になっている。

まあこの騒動について、横綱審議委員会の内館某とかいうオバハンや、クソの役にも立たない物品収集家の「役満」某がまたいろいろ自説を展開しているようだが・・・。

そもそも、大相撲にこれだけの品格やら何やらが叫ばれるようになったのはいつの頃からか。大昔であれば「たかが相撲」の世界にさまざまな「権威」がつくようになったのはいつの頃からか。・・・という話になれば、戦前の双葉山とか、戦後であれば栃若はさておき大鵬の人気によるものだろうな・・・ということになる。

もっとさかのぼって、江戸時代の谷風・雷電の時代の相撲の雰囲気はどうだったのか、明治・大正の常陸山とか梅ヶ谷とか西ノ海でもいいや。その頃って、横綱にここまでの「品格」というのが求められていたかな?それを考えると、双葉山や大鵬で横綱が必要以上に「神格化」されてしまったのではないだろうか。それって、昔のものは何でも優れているんだという買いかぶりがあって、変に品格を高められているのではないか。プロ野球でいうなれば、王や長嶋が実力以上にてれび中継や何やらで神格化され、その品格をいまだに現役の若い選手に当てはめているというくらいのものである。

今回の朝青龍対白鵬のにらみ合いは確かに後味の悪いものではあるだろうが、大相撲という独特の様式の興行全体が是としていること、逆に「良しとしないこと」全体について、いろんな観点から見直す必要があるだろうな・・・・。

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交流戦観戦記・大石監督代行で初勝利!

2008年05月25日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

大阪でのカープとの接戦を落として交流戦3連敗となったオリックス・バファローズ、舞台を横浜スタジアムに移してのベイスターズ戦である。

P5250883関東は昨夜から雨が降っており、今日も朝から雨。おそらく中止だろうなと思いつつ天気予報を見ると午後から回復の兆しがあるとかで、それならばということで出かけるだけ出かけてみる。すると横浜まで来たら運良く雨がやんでおり、試合開催には問題ない。

P5250939何でも今日は「横浜開港記念特別ゲーム」ということで、内野指定席のエリアがネット裏、ベンチ上なども含めて一律2000円、外野席も1000円とお買い得になっていた。普段ならレフトスタンドに行くところ、せっかくの機会なので指定席に入ってみる。指定のエリアも選択できるとのことで、横浜スタジアム独特の、フェンスが極端に低くなっているエリアを選択。通常ならば5500円の席というが、本当、ネットの障壁がないので選手の表情などもより近くに見える。

午前中雨だったこともあるし、リーグの最下位を行くチーム同士の対戦というせいか客足が鈍いように思えたが、試合が始まる頃には一塁側からライト側もほぼ満席になるなど、そこそこの入り。私の周りの一帯は、ベイスターズとバファローズファンが混在した状態である。

P5250935横浜開港150周年関連イベントの親善大使を務めているというリサ・ステッグマイヤーさんの始球式で試合開始。

P5250949さて先発は、横浜・ウッド、オリックス・中山。ウッドは先発ローテ投手だがいまだ勝ち星がなく、中山はコマ不足から先発に回った投手。それにしても、普段パ・リーグやBCリーグなど、DH制のある試合を観戦しているので、「9番・投手」というのには少し違和感があるな・・・。

P5250947さてオリックス打線がウッドの立ち上がりをとらえ、初回、2回とチャンスをつくり攻め立てる。ただ得点は2回の坂口のタイムリーによる1点だけで、残塁やら牽制死もあり何だかすっきりしない。

P5250950一方の中山、初回こそ3者連続三振と最高の立ち上がりだったが、2回に先頭の村田にバックスクリーン横に運ばれ、1対1の同点。この後も、金城のセカンド後方へのフライを「お見合い」で2塁打にしてしまったり、連続四球でピンチを招くも、何とかしのぐ。続く3回には内川のレフト上段への一発で逆転を許し、2対1。その後もヒットで出塁を許すが、結局この1点でしのぐ。中山自体はいつ打ち込まれてもおかしくなさそうな状態であったが、横浜打線の拙攻に助けられたというか。これも状態がよくないチーム同士の対戦だからだろうか。結局中山は5回の攻撃時に代打を送られ、4回で降板。

P5250981中盤は立ち直ったウッドと、中山の後を受けた本柳、清水が相手打線を抑え、2対1のまま雰囲気的には横浜がこのまま逃げ切りそうな感じだった。球数のためか、ウッドは6回1失点で降板し、7回からは吉見が中継ぎ登板。この投手、かつてはローテーションに入っていたのではなかったかな??

P5250982結局この継投がオリックス打線にとって吉となった。日高を2塁に置いて、清水の代打・一輝がライトフェンス直撃の2塁打を放ち、ようやく2対2の同点。一輝は交流戦開幕の阪神戦で逆転のタイムリーを放った選手で、この起用はラッキーボーイ的である。その後2死1・2塁となり、代わった横浜・加藤からカブレラが勝ち越しのタイムリー。続くローズ敬遠で満塁となり、北川が2点タイムリーで、一気に5対2と試合の流れをオリックスに引き寄せる。この後さらに後藤が2点2塁打を放ち、7対2。何だかたまっていたものが一気に爆発したかのような攻撃で、私も含めてだが、周りのバファローズファンからも大きな拍手が起こる。逆に、ベイスターズファンからは、「何やってんだ!」「大矢、出てこい!!」という野次が飛ぶ。

P5250974こうなると試合の流れは決まったもので、7回裏こそ仁志のタイムリーで7対3となったものの、8回には大引タイムリー、そして仕上げはローズの2点タイムリーで10対3。

P5251004P5251018最後は登板間隔があいているためか、この点差で加藤大輔がきっちり締め、10対3でバファローズの勝利。大石監督代行3試合目での初白星は、本塁打こそなかったもののかつての「いてまえ打線」のようにかさにかかった攻撃でもぎとった。18安打は今シーズン最多。インタビューは選手会長・北川が全員を代表して今後の巻き返しを誓っていた。一方、交流戦5戦全敗、通算6連敗となった横浜。一部のファンがベンチ上から身を乗り出すようにして大矢監督への罵声を浴びせていた。コリンズ監督は成績不振の責任とかで辞任したが、今年の成績だけを見れば横浜のほうがよほどひどい(勝率も3割を切っている)のである。そのこともあってのファンの不満なのだろう。

これからの交流戦でどこまで巻き返せるか。大石監督代行の手腕を見てみたいものである。

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交流戦観戦記・オリックス対広島は最後まで接戦・・・。

2008年05月24日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今週から始まったプロ野球交流戦。普段の公式戦とは違う条件の中で、この交流戦をいかにして乗り切るかが今後のペナントレースにも大きな影響を与えるという。

P5240824ということで、オリックス・バファローズ対広島東洋カープという私個人として楽しみなカードを京セラドーム大阪にて観戦。スコアボードが改修されて見やすくなった京セラは今季初めてで、せっかくなので恒例の大和人さんとご一緒する。

だいたいこの二人が観戦すれば長時間試合、乱打戦、延長戦、サヨナラあり・・・と、どちらかの一方的な試合になるということがほとんどなく、昨年は確かロッテ戦だったか、シーソーゲームの延長戦にもつれ込み、最後はホームのタッチアウトで決着がついたとか、2005年の神戸でのこのカードでの16対14、両軍あわせて42安打という試合に立ち会ったとかいうことがあるので、今日もどうなることやら。

P5240831球場の雰囲気を見るとカープファンのほうが人数、応援の声量、まとまり具合でバファローズファンを上回っており、どちらのホームゲームかわからない。多ければいいというのではないが応援旗も最大9本振られているし・・・。

先発はオリックス・山本、そして広島がルイス。いずれも先発で安定した成績を出しており、接戦が予想される。

初回の広島、死球の東出がすかさず2塁へ盗塁。2死後、4番・栗原がライト前に先制タイムリー。早くも「宮島さん」の大合唱。その栗原にも盗塁を許すが、続く緒方を打ち取って1点でしのぐ。

P5240842一方のルイス。150キロ近い直球と大きく曲がる変化球を投げ下ろし、オリックス打線につけいるスキを許さない。山本もその後踏ん張って実に早いテンポで試合が進む。

P5240846このまま行くのかと思った6回表、東出がセンター前にはじき返し、続くアレックスが右中間へ。外野が追いつくかに見えたがなんとそのままスタンドイン。前日に続くアレックスの一発で3対0とカープがリードを広げる。やるなあアレックス。同じファーストネームでもバファローズのほうのアレックスときたら・・・・。

P5240854・・・とボヤいていたら7回裏、そのアレックス・カブレラがライトへのフライ。フェンス手前で失速したように見えたがカープのアレックスが捕球できず、その間にカブレラが懸命に走って3塁を陥れる。ようやく初めてのチャンスらしいチャンス。ここで売り子からビールを買っている間にローズが打った瞬間にわかる一発をライトスタンドへ。思わず「(ビールの)釣りはいらんぞ!」と言いそうになった。これで3対2。ジンクス通り試合はわからなくなってきた。

ところが8回表、カープのルーキー・小窪がライトへの2塁打。続く赤松が送り1死3塁。ここで東出が見事にスクイズを決める。これで4対2。今日の東出は地道に仕事をこなしており、カープらしいというのか、これぞ広島野球というのか。

そして9回裏。カープはルイスが続投。ここでようやく坂口・村松の1・2番コンビが連打でチャンスをつくる。ここでルイス降板で永川の登場。で、永川といえば「永川劇場」という言葉が半分一般名詞化しているし、私たち二人が観客でいる以上は、「劇場」にふさわしい展開が期待されるわけで・・・。

P5240863続くカブレラがレフトへはじき返し、これで4対3。なおも無死1・2塁。ここで先ほど一発を放ったローズの当たりはセンターへ。これで逆転サヨナラか?と期待したがスタンドまで残り数メートルで失速。しかしランナーは進塁し、1死2・3塁。カープベンチは続く北川を敬遠、満塁策をとる。9回裏、1点差、満塁・・・・見ているほうも緊張するなあ。

P5240866それはバファローズの打者もそうだったのだろう。日高はファールフライ、そして後藤も当たりはよかったがセンターへのフライに倒れ、そのまま4対3でカープの勝利。いやそれにしても、最後にきてもつれさせてくれました。これが他のチーム相手でこういう展開になったらバファローズファンとして悔しいのだが、今日は「永川劇場もちらっと見せてもらったし、いい試合だった」という感想なのは、やはりカープ相手だからだろう。複雑な気分だ。

高橋建、ルイスで確実に2つ取ったカープ。これで長いロードを終え、広島に意気揚々と戻る。一方のバファローズ、大石監督代行の初白星はまたお預けだ。

P5240872 カープの二次会を大和人さんと見届けた後、ここでお別れして新大阪へ移動。東京へ戻る新幹線を待っていると、ホームになにやら人だかり。明日の横浜戦に備えて移動する大石監督代行や、坂口、下山といった選手たちの姿に、サインを求めるファンたちが群がっているのだ。私も監督代行に激励の声だけかけたが、早く初白星をあげて勢いをつけてほしいものである。

25日は横浜スタジアムだが、鉄板で雨天中止かな・・・?

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コリンズ監督・電撃辞任!!

2008年05月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

わわっと・・・。前の記事を掲載して再びニュース画面に戻るとこの記事が・・・。

オリックス・バファローズのコリンズ監督が21日の阪神戦終了後に「電撃辞任」という。

まあこの記事で喜んでいるバファローズファン、および「今辞めるのなら何でもっと早く辞めなかったのか」とブーイングするバファローズファンにとっては、ひとまずやれやれといったところだろう。

P3181340 故障者が相次いだり、主力が不振だったりと低迷の要因はいろいろとあるだろうが、結局は他の外国人監督のように「日本野球」に溶け込めなかったのが大きな要因だろう。まあ、なぜこのタイミングで辞任なのかももう一つよくわかりませんが。

今後は大石大二郎ヘッドコーチが監督代行として指揮を執るが、来年以降はどうするのだろうか。もう「外国人監督招聘」というカードは、このチームには使えない。となると、大石コーチの昇格が有力なのだろうが、やはり、それ以外にも近鉄・阪急・オリックスOBの出番というのを期待する。梨田監督は日本ハムに先取りされてしまったから、ここは個人的に「あの選手(投手かな?)」に「登板」してほしいという気持ちがあるが・・・。

あ、でもここまで低迷しているチームなら、「がむしゃらに、泥臭く」ということで、BCリーグで昨年ボロボロだった新潟アルビレックスBCを一気に強豪チームに仕立て上げようとしている芦沢真矢監督というのに一票入れてもいいかな・・・?

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反捕鯨のためなら何をやってもいいのか?

2008年05月21日 | ブログ

反捕鯨団体・グリーンピースが「捕鯨船の乗組員が鯨肉を横領し、宅配便で自宅に送っていた」とマスコミに告発した件で、その「証拠品」を押収するとかいう目的で某運送会社に忍び込み、配達途中の品物を無断で抜き取っていたということが明らかになった。のみならず、これを告発の証拠品として提出し、東京地検もこれを受理したというのだ。

これって、二重の意味で腹が立ちますな。

まず、自らの主張をするためにはどんな犯罪行為を行っても「正当化」されると思っていること。確かにその鯨肉が横領に当たるのか否か、それを告発しようという姿勢はわからないでもないが、そのためなら輸送途中の品物を盗み取るのは許されることなのか? グリーンピースは一応運送会社への謝罪のコメントは出しているが、全然反省している様子がないしなあ・・・。まあ、あちらの正義ならば「悪事の証拠を暴きだすために危険スレスレのことを行った」映画型のヒーロー気取りなんだろうが。

そして、一部に、横領を告発したグリーンピースを擁護するかのようであり、あたかも運送会社が何の警察権もないグリーンピースのいうがまま(ともすれば積極的に協力した)に、輸送中の品物の情報をグリーンピースに漏洩したのではないかと疑う報道があったこと。勝手な報道で、「運送会社の荷物管理上のセキュリティは大丈夫なのか?」と、輸送業界全体のイメージをますます貶めるかのような印象を一般消費者に持たせた報道というのはいかがなものか。

「捕鯨擁護」という感情を持っている私としては、グリーンピースがやった行為ということで非常に腹が立つし、環境保護という「錦の御旗」を立てておれば何をやっても許されるかのような振る舞いというのは、本当に環境保護を考えているのか疑わしい気持ちでいっぱいである。

こいつら、「鯨を守るためなら人間を殺してもいい」とすら思っているのではないのか・・・・??

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米坂線と田園散居風景

2008年05月17日 | 旅行記B・東北

この秋に米坂線と羽越線に新型気動車「キハE120系」というのが導入されるという。現物を見たことはないが、おそらく最近のJR東日本の車両と同じような構造の客席ということになるのだろう。これに伴い、旧国鉄型の車両がまた勢力を縮小することになる。快適性の向上や環境への配慮ということになれば、これも時代の流れということなのだろうな。

ということで、気候的にもちょうどよい時期であることから、大勢の「その筋」の人たちでごった返す前に出かけることにする。いろいろと調べればどの列車にどの形式の車両が当てられているかわかるのだろうが、それも面倒なので現地で出会ってのお楽しみとする。

P5170726乗るのは、新潟から米坂線に直通する快速「べにばな」号。やってきたのはキハ52の旧国鉄色と、キハ47の新潟色。途中のどこかですれ違えばいいなというくらいの車両だったが、いきなりここで会うことになったため、もちろんキハ52を選択する。

坂町までは白新線~羽越線を走る。架線下の平坦な区間を、エンジン音も高らかに快走する。気動車といえば「のんびり走る」というイメージがあるが、実際は電車ほどのスピードがなくても、何か一生懸命走っているなあという感じがスピード感を与えている。

坂町で一息入れた後、米坂線に入る。ここでぐっとスピードが落ち、いよいよローカル線らしくなる。山越えをして山形県に入ったあたりから、沿線に三脚を立てたファンの姿が目立つ。有名なポイントとされるとことでは10人くらいいたかな。沿道に他県ナンバーのクルマが停まっていれば、たいていその近くに潜んで(?)いる。

P5170731山の風景から水田地帯に風景が開けたところで、羽前椿駅着。ここで下車。この一帯は屋敷林に囲まれた「田園散居風景」となっている。前に来たときは気動車で通過するだけであったが、今回はここを歩いてみようと思う。

P5170742羽前椿駅近くで、20分後に米沢からやってきたキハ47の首都圏色の列車を撮影した後に、歩を進める。目指すのは2つ先の今泉駅である。羽前椿駅からは営業キロにして6キロあまりで、路線が弧を描くように走っているので、途中道路でショートカットすれば多少距離が短くなるはずだ。1時間半あれば着くだろう。

P5170747P5170755ちょうど田植えの時期で、水田には水が張られ、あちらこちらで機械や手植えでの田植え中である。遠くには雪をかぶった朝日連峰。うーん、先ほど列車を撮影したものの、どうせならこういう場所・背景で撮影したほうがよかったな・・・。

P5170754P5170759このあたりは「めざみの里」というそうである。どこまでも水田と屋敷林の集落が広がる光景はうなるばかりである。

P5170760最上川の上流にあたる白川を渡り、飯豊町から長井市に入る。「歌丸の里」などという、座布団を持っていかれそうな名前の「農業法人」というのを見たり、途中でにわか雨がぱらつく時もあったが、青空の下のウォーキングで、羽前椿からちょうど1時間半で今泉着。ここから伸びるもう一つの路線、山形鉄道フラワー長井線に乗ることにする・・・。

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しっかりせーっ!

2008年05月16日 | ブログ

P5040477大麻所持というのはしばしば世間のニュースになったり、芸能人の息子が大麻に手を出したとかで親が謝罪するという場面というのがあったりするのだが、白昼堂々大学のキャンパスで密売(堂々と密売というのも変な言い方だが)されていたのだから驚き。私個人的には結構ショックですぜ。

現役の学生がキャンパス内で卒業生や後輩たち40人ほどに大麻を売っていたのだからね・・・。売るほうも売るほうだし、買うほうも買うほう。

P5040485

大学のキャンパスなら出入りが自由だし、校門も24時間開いているから「取引先」が来やすいということのようだが、こういう輩がいると校門のバリケード化、警備員が常に目を光らせるということでせっかくの「開かれたキャンパス」が閉鎖的なものにならざるを得ないだろう。その意味でも、この学生の罪は重いなあ。

ハイな気分になりたいというのなら、せいぜいお酒くらいにとどめておかないと・・・。

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東京・阪神なら都市壊滅なそうな

2008年05月14日 | ブログ

中国四川省で発生した大地震。最初は中国の奥地の出来事というくらいにしか捕えていなかったのだが、ものすごい惨事になっているとの報道に、犠牲になられた人たちへのお悔やみを申し上げるばかりである。

ただ、この地震が発生したのがチベット族の居住区に近いということもあり、昨今世界中に広まりを見せるチベットの民族運動と絡めた動きが多いのが気になる。温家宝首相が迅速な対応を指示し、チベット民族もちゃんとケアしていますよというのをアピールしているが、震災と政治というのを結び付けているような動きにも見える。逆に、関東大震災のどさくさのように、民族に弾圧をかける動きも一面であるのではないかという気もする。

それはさておき、同じ規模の地震が日本で発生した場合の想定被害というのがあるが、首都圏なら1都6県壊滅で国家存亡の危機に直面するとか、阪神淡路大震災の30倍の破壊力を持つとか、100兆円以上の経済損失につながるとか、いろんなことが分析されている。こうなると「震災時帰宅支援マップ」などというのは、屁の役にも立たないだろう・・・っていうか命があるかどうか。

こういうデータを見せられ、それが日本でいつ起きてもおかしくないといわれれば、何だか愕然としてくるな・・・・。マスコミなどは「備えを」と言っているが、そんなレベルの話ではないのではないだろうか。

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野茂が楽天入り。

2008年05月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

ロイヤルズとの契約を解除された野茂投手が日本球界復帰、入団するのは楽天で、早ければ交流戦を前に入団発表されるとか。スポーツ紙では断定の口調で書かれているようだ。

楽天ねえ・・・・。先発が手薄だとか、若い選手が多い楽天投手陣の生きた見本になるとか、そういう期待を込めて楽天がラブコールを送っているというものだが、私個人としては「一番入団してほしくない球団」に入団するのかという思いがあり、複雑なところ。

いかに当時の近鉄球団と折り合いが合わなかったとはいえ、メジャー入団の渡米は日本プロ野球との決別の気持ちが強かったはず。個人的には、もし日本球界復帰するとしても指導者とか、自身のベースボールクラブを軸にした野球底辺の拡大とか、そういうので戻ってきてほしかった。まあ私が言ったところで何がどうなるというものでもないが。

仮に復帰したとしても「現役最後の1年」になることは濃厚だろうから、最後に日本のマウンドに立つのも悪くはないだろう。楽天入団なら、最後の「野茂対清原」を見られるかもしれないしな・・・・。

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激震!大相撲ヤミの真相

2008年05月10日 | ブログ

明日から大相撲夏場所。今場所も朝青龍、白鵬の両横綱による優勝争いになるのは間違いないところで、あとは大関が何勝できるかということだろう。

さて、そんな夏場所前に手にしたのが、『激震!大相撲ヤミの真相』(荒井太郎著 ゴマブックス)。こんなタイトルを目にすると週刊誌の中吊り広告にあるような、どこまで本当なんだかガセネタなんだかわからないことが書いてあるんだろうな・・・・と思い、ただ相撲関係の文庫本というのもなかなか目にしないので購入した。

タイトルこそ「激震!」などと書いてあるが、内容はこれまでの大相撲トラブル史をひとまとめにした、「そんな事件もあったのか」となかなか感心させられるものである。

100年近く前、待遇に不満を持つ力士たちが起こしたストライキの話や、「春秋園事件」と呼ばれる新団体設立の動き、部屋の相続をめぐるトラブルや疑惑の判定、外国出身力士によるトラブルなど、決してガセネタ的な視点ではなく綴られている。最近のことでは八百長騒動、朝青龍問題、そして時津風部屋での力士暴行死亡事件であるが、これらに対しても一相撲ファンとしての冷静な見方をしているように思われた。少なくとも、役満とかいう漫画家の言っていることよりは客観的である。

著者が時折触れているのが、日本相撲協会の根本的な体質が、協会設立当時から現在の北の湖理事長にいたるまで基本的に変わっていないということ(中には双葉山の時津風理事長、出羽ノ花の武蔵川理事長、栃錦の春日野理事長といった名理事長もいたのだが・・・)。これまで発生したトラブルの原因の多くが、協会の体質から来ているというのである。

組織の運営というのは、相撲協会のように力士経験者(いわば身内)で固めるのがいいのか、プロ野球のコミッショナーのように外部の人間がやるのがいいのか(これはこれで、親会社の都合しか考えないとか現場を知らないとかいろんな批判があるのだが)、難しいところだ。

まだまだ解決していない問題も多く抱えているが、力士は土俵の上で真剣な勝負を繰り広げることである。多くの熱戦が生まれることを期待したい。

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人前式

2008年05月07日 | ブログ

昨日6日は地元関西で大学時代の友人の結婚式・披露宴に列席。このGWはまずこれがあるために早々と帰省が決まったようなもの。

5日のこどもの日は雨が降らないかとヒヤヒヤしていたものだが(神戸はスカイマークスタジアムに行っていたもので)、6日は天気は申し分なく、新郎新婦の新たな門出を祝福するかのようであった。

今回の式のスタイルは「人前式」。神主や神父の前で結婚を誓うというのではなく、2人が結婚を宣言するのを、参列者が「承認」するというもの。親族のみ参列できる神式でも、バージンロードを新婦のお父さんが手を引いてやってくる神前式でもなく、宗教色はない。そういう堅苦しさがないということから、最近「人前式」が増えているのだとか。あまり宗教にこだわりを見せることが少ない現代の日本人に合っているといえば合っているか。

私はこの「人前式」スタイルに参列するのは初めてだったのだが、実は新郎から「代表署名をしてくれないか」と指名されたのだ。新郎新婦が結婚の宣誓書にサインをするのだが、それを参列者を代表して新郎側、新婦側それぞれサインをするというもの。「立会いのサインゆうたら行司みたいなもんやな」と、同席の友人に洩らしたのだが、特にリハーサルや事前の打ち合わせがあるわけでもなく、本番になって司会の女性から「それではお願いいたします」と呼ばれて、新婦側の代表と並び、それでサイン。「横文字でもいいのかな」と一瞬よぎったが、普通に漢字で署名。こりゃ、いつまでも残るものですな・・・。

この後は披露宴、二次会と続いたのだが、別に緊張するほどのものでもなかったが「役目」を終えてほぐれたせいか、やたら酒が進む。まとめて呼ばれた大学時代の友人たちと会うのも久しぶりだったので、いろいろと語らったことである・・・。

「人前式」か。いつのことになるかわからないが、列車貸切とかスタジアムでのウェディングと並んで、こういうスタイルの式というのもありかな、という気がするのである。

改めて、いつのことになるかわかりませんが・・・・。

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もったいない??

2008年05月02日 | ブログ

牛肉の産地を偽装していたとかで一時営業休止していた船場吉兆(あの謝罪会見での女将のささやきが印象的でしたな)が、今度は客が箸をつけなかった料理をそのまま別の客に出していたということが、従業者の証言で明らかになったとか。

別の客に出していたのは焼き物や天ぷら、さらには刺身なんてのもあり、「箸をつけることの少ない、接待する側の料理」に出していたという。

うーん、どうなんだろうなあ。

確かに「もったいない」とか「箸をつけていないのであれば、別の客に」という気持ちはわからないでもない。ただ、これは一般の食卓で「夕べの残りを翌日の弁当に入れる」というのとは違うのであって、高いお金を取った料亭がこういうことをするのだから、いかがなものかと思う。

でも、一般の食卓に限らず、こういうことは外食産業では広く行われているのかもしれない。箸をつけなかったからといって全部捨ててしまうのは「もったいない」しね・・・。うまく「偽装」じゃないや再調理されていれば、食べる分には区別がつくものでもないしな。「もったいない」を取るか、もてなしの心を取るか。

もっともその一方で、出されたものを箸をつけずに残すということ自体が、いかがなものかという気がする。そういう客がいるから、別の客に出そうという発想が出てくるわけで・・・。

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東京縦貫線の着工

2008年05月01日 | ブログ

JR東日本がこの5月から「東北縦貫線」の建設工事に着手するという。「東北縦貫線」という言い方はネット記事で初めて知ったのだが、要は山手線・京浜東北線が走る上野~東京間にもう一本線路を敷設して、東海道線の列車と、宇都宮線・高崎線・常磐線の列車を直通運転させようというものである。

確かに、それらの線の列車は東京と上野がそれぞれ終点となっているため、埼玉や茨城方面から丸の内、新橋近辺に通勤する人だと一度上野で下車し、山手線・京浜東北線に乗り換えなければならないため、上野~御徒町間が東京圏でもっとも混雑の激しい区間と化している。これを少しでも緩和するためのものだとか。

この話はかなり前から出ていたようで、同じような発想で運転を始めたのが湘南新宿ラインである。ただ湘南新宿ラインが既存の貨物線をうまく利用したのに対し、上野~東京間は一からつくらなければならないのである。通勤でこの区間に乗っているが、窓の外を見て「これ以上どこに線路を敷くつもりなんだろう・・・?」と疑問に思ったものだ。東京から神田までは新幹線の高架のさらに上を走らせるとかいろいろあるようだが、ちょっと無茶しているような気もする。

確かに混雑の緩和にはつながるのだろうが、個人的な感想としては「あまり列車の足を長くしないほうがよいのではないか」というのがある。心配しているのは、万が一トラブルが発生した時の影響の範囲が広がること。湘南新宿ラインでも、埼玉のほうで車両トラブルや事故が起きたのに、神奈川の西のほうで列車遅れや運休の影響が出ることがある。そして復旧に時間が余計にかかる。あらかじめ運転系統を厳格に分けていれば、ある区間で何かあった場合の波及も少なくて済むと思うのだが。これが事故や遅れが日常茶飯事に起きている会社のことだけに、なおさら。

それともう一つ、これは「その筋の人たち」的な考えなのだろうが、「東京」と「上野」はやはり日本の鉄道の「始発駅」「終着駅」でいてほしいなと思うでのある。やはり「区切り」というのかな・・・。

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