まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

近鉄、来春に持ち株会社に移行

2014年02月27日 | ブログ

経済のことには疎いのでよくわからない話なんだが・・・。

近鉄が来年春から持ち株会社に移行し、現業の鉄道部門や流通、ホテル、レジャー、不動産など各部門の関連会社がそれぞれ持ち株会社の傘下に入る計画があるという。

阪急・阪神もそうだが、これからの時代は鉄道会社そのものがいろんな部門に業務を広げるのではなく、それぞれ独立させて専門業務に特化させ、その統括機能を持つ会社が頭にくるというのが、鉄道会社が生き残る術ということになるのだろうか。

あべのハルカスのような、今後グループの中核となるような部門があるかと思えば、クラブツーリズム辺りはまだいいかな、特急しまかぜはお伊勢参りが追い風で好調としても、志摩スペイン村はどうだろうか。一方ではホテルでの食品偽装がマイナス要因になったり、不採算路線からの撤退、球団の売却、ラグビー場も譲渡・・・。元が大きなグループだったたけに、実に明暗分かれるところで、本当にこれからの生き残りをかけての過渡期なのだなと思う。

まあ、一般の人たちにとっては、それぞれの部門というかツールでよりよいサービスや魅力ある商品を提供してくれれば、いい会社である。それで商売がしやすくなるのなら、会社の形態など大きな問題ではないだろう。日本一の私鉄のメンツにかけても、企業改革が上手くいくことを願いたい。

ちなみに本業の鉄道で言えば、阪神なんば線の開通5周年を機に、阪神三宮から伊勢志摩への直通特急がいよいよ現実味とか。まずは団体扱いの特急を走らせるという。それが好調であれば定期運転へのはずみがつき、新たな展開になる。いずれ、姫路発伊勢志摩または名古屋行き特急というものも実現してほしいものである・・・・(大阪府民にとってはその特急に通常「通し」で乗ることはないから別にどちらでもいいと言えばどちらでもいいのだが)。

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もし、試合の命名権を手にすることができたら・・・

2014年02月26日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

よくNPBの試合ではスポンサーの名前をつけて、そのスポンサーに関するPRが行われたり、先着何名様に販促品が配られたりというのがある。1試合どのくらいのスポンサー料が入るのだろうか。

それを「3万円で、ファンの中から募集」という企画が発表された。4月に行われる楽天対日本ハムのイースタンの3試合でのことである。

球団HPによればその特典の主なものが、

・球団HPやフェイスブック等での紹介

・当日券のチケットに冠名印字

・試合前セレモニー、始球式

・当日スタメン選手全員のサイン色紙プレゼント

などというものである。

こういう「命名権」といえば、単純に自分の名前をつけるとか、あるいは結婚記念日、誕生日などの記念日にかこつけるとかいうのが考えられる。ただこういうのは球団が「例」としてすでに出していることであり、よほどユニークなものか、思い入れの強いものが選ばれるというところだろう。おそらくどこか1試合は結婚記念日なんかが選ばれるのだろうが、よほどアツアツか、野球に絡んだなれ初めがあるとか、選考にはそれなりのハードルがあるだろう。

私ならどうするか。ただ、うーん・・・パッと言われて「ナントカ記念日」というのが思いつかないのである。いや、それぞれの節目というのがないわけではないが、それを「野球の試合の命名権」と結びつけるだけのものがないということである。ましてや4月中旬の試合であるし。

2軍戦だから、ファンサービスの一環でこういうのができるのは面白い。果たしてどのような結果になるのか、今からが楽しみである・・・。

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四日市「串焼道場」

2014年02月24日 | 旅行記D・東海北陸

Dscn5099 四日市に到着。しばらく駅前をぶらついた後で向かうは、駅前の大通りに面した「串焼道場」。四日市に来ると訪れる店であるし、今回御在所岳を訪れたのも「久しぶりにここに来よう」というお目当てがあったのかもしれない。こちらは焼き鳥以外にも焼きとんの串をいただくことができる。四日市といえば「トンテキ」が有名であるが、こちらではそれもしっかりと串のメニューとして出てくる。いずれも1本単位で注文できるのもいい。

Dscn5096 焼きとんもそうだし、この店を気に入っているのが、ホッピーを美味しくいただけるところ。最近は関西でもホッピーをいただける店が増えているが、「串焼道場」ではキンミヤ焼酎を使っているのがいい。「東京の下町で最も愛されている純良焼酎」ということで、ホッピーとの相性は抜群。これを使っている居酒屋はできる店という評価もある。

このキンミヤ焼酎は、四日市は楠町にある宮崎本店というところのもの。元々は日本酒の酒蔵であるし、乙類焼酎も出しているが、キンミヤが一番知られているのではないだろうか。

ホッピーもキンミヤも東京で知った味だが、焼酎が四日市というのも意外だし、その四日市ではホッピー文化がほとんどないというのも面白いことである。

今回はホッピーだけではなく、普通のソーダ割りも飲んでみた。甲類焼酎ということで味はほとんどなく、ほんのりしたまろやかな舌触りを楽しむのがよい。翌朝に残ることがないのでスッと入ってしまうのが恐いところであるが・・・。焼きとんとともに、また訪れてみたいところである。

Dscn5100 帰りもまた近鉄特急。さすがに車内で飲むのはもういいかなという感じだが、乗車前に近鉄百貨店へ。地下の酒コーナーではキンミヤ焼酎の瓶と、フローズンにしていただく「シャリキン」を買い求める。

仕事の合間のちょっとしたお出かけ。四日市方面もなかなか充実したところであった・・・。

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アクアイグニス&ナローゲージ

2014年02月23日 | 旅行記D・東海北陸

湯の山温泉の温泉街から駅まで戻るのだが、バスの時間はかなり開いている。ここから駅までは3キロあまり。温泉街にいてもすることがないので、そのまま歩く。下り坂で一本道だから迷うこともないだろう。

歩いていて気付いたのが、土砂崩れのような跡があちこちに見える。先ほどロープウェーで往復した時にもそういう痕跡があったし、ホテルの施設でも「水害のため休業しています」というのがあった。何だろうなと思って帰宅後に調べてみると、ゲリラ豪雨の影響という。2010年に大きなものが発生し、幸い死者、負傷者は出なかったものの道路の陥没や水没など結構な被害があったという。今でも登山道の一部が封鎖されているし、もし温泉街に活気を感じなかった原因の一端に水害があるというのなら、かなり長期の影響である。

30分あまりで駅に到着。そしてそこからさらに7~8分歩く。近鉄湯の山線に乗って来れば駅の手前、右側に見える建物群である。先ほどの古風な湯の山温泉群と違い、いかにも最近のデザイナーが手掛けたと思われるところ。

Dscn5087 こちらが、2012年に開業した、癒しと食をテーマとした温泉リゾート「アクアイグニス」である。片岡温泉の温泉施設を中心に、しゃれたカフェ、スイーツやレストランが並ぶ。私の母も友人グループで宿泊したことがあるという。日帰りバスツアーの立ち寄りスポットにもなっているようだ。

Dscn5088 湯の山温泉の入浴はこちらにする。同じように郊外のロードサイトで展開するスーパー銭湯のような派手さはなく、知らなければ絶対に通過しそうな建物である。それでも入浴600円というのはいいのではないかと思う。アルカリ性、ちょっとぬめりのある湯である。屋内の大浴場のほかに、露天のヒノキ風呂、寝湯などを楽しむ。

食事は併設のレストランやカフェで取ることができるし、大広間には大きなクッションがあってそこで寝転がることもできる。食事は先ほど済ませたからもういいとして、ここのレストランやカフェも人気のようだ。ただ、一般のスーパー銭湯のように、自動販売機でちょっと缶ビールやジュースでも飲むとか、マッサージ機に揺られるとかいう楽しみとはちょっと違う。私もそういうのに行くことが多いのでちょっと戸惑いがあったが、女性客にはおしゃれな感じでいいかもしれない。平日でも多くの来客があるスポットだし、湯の山の新たな魅力となるか(一方で、古くからの温泉街がアクアイグニスのせいで活気がなくなったのなら皮肉なことだが)。今度は、食事込みで、(誰かと一緒に)来たいものである。

湯の山温泉駅から3両編成の電車で四日市に戻る。まだ日があるので、せっかくなのでナローゲージ路線に顔を出すことにする。

Dscn5089 日本でも数少ない存在のナローゲージ路線。四日市から出る近鉄の内部・八王子線はその一つである。ただ、利用客の減少と、車両の老朽化にともなう入れ替えの問題もあり、近鉄としては路線の廃止を四日市市に申し入れた。その後いくつかの協議を経て、鉄道車両や駅設備は四日市市の所有として、列車の運転は近鉄と四日市市が出資する新会社が行う「上下分離方式」で存続することになった。ただ、「近鉄の路線」ではなくなることで、これで近鉄からナローゲージ路線は消えることになる。特急「しまかぜ」やあべのハルカスと引き換えに、切り離さなければならないものがあるということである。バファロー・・・いや、何でもない。

Dscn5091 およそ15分おきに、内部線の内部行きと八王子線の西日野行きが交互に出て行く。今回は次にやってくる方の路線に乗ることにする。来たのは短い方の西日野行き。3両編成の前と後はそれぞれ運転台の方を向いた一人がけシート、中央はロングシートである。

Dscn5093 学校帰り、買い物帰りの客を乗せて西日野に到着。住宅街の中心部にこっそりと停まるような感じである。終点に用事があるわけではないのでそのまま折り返し便で戻る。

Dscn5095 行きが一人がけシートだったので今度はロングシートに。発車間際にそこそこの数の高校生が乗ってきて、ロングシートに向かい合って座るのもいる。スマホ片手に向かい合うとちょうど膝と膝の間が少し開くくらいの感じで、例えばちょっと広めの喫茶店やファーストフード店のテーブル席で向かい合うくらい。人が通る時は膝をちょっとずらさなければならないが。その間隔というのも、悪くないのではないだろうか(別にそういうことを推奨しているわけではないが)。

新たな経営での運行となるが、道路渋滞が問題になる地方都市にあっては、鉄道の形で残るのは一歩前進と言える。ただ、自治体の負担もそれなりのものであるし、それが運賃という形で利用者に跳ね返るのも事実。これからどうなるだろうか、また折に触れ乗りに来たいものである。

再び四日市に戻り、少し時間は早いが、四日市で訪れるスポットに出かけることにする・・・。

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樹氷と氷瀑の御在所岳山上

2014年02月23日 | 旅行記D・東海北陸

湯の山温泉駅からバスで温泉街に向かう。名古屋から直通のハイデッカータイプの車両である。坂を上ること10分足らずで到着。平日の午前中ということもあり、人の姿もほとんどなくガランとしている。週末ならば宿泊客で賑わうだろうか。

ここから近道の石段を上がり、御在所岳のロープウェーに乗ることにする。御在所岳は子どもの頃に家族で一度行ったことがあるのだが、その時は夏だった。冬場に訪れるのは初めて。本格的な登山ルートもあるのだが、この時期は完全な「冬山」である。登山するにはそれなりの装備が必要であるが、ロープウェーであればごく普通のスタイルで行くことができる。積雪を見越して履物だけはブーツにしたが。

ロープウェーといっても「何分おき」に出るというよりは、定員10名ほどのゴンドラが20台ほど順繰りに回っていて、来たものに順次乗り込むというものである。乗り場に行くと男性客が一人いたのだが、わざわざ「一緒に乗ろう」と声をかけられる。1分もすれば次のゴンドラが来るし急ぐわけでもないのだが、別に断ることでもないのでゴンドラの前と後の座席に分乗する。

Dscn5025ロープウェーは少しずつ高度を上げ、眼下には湯の山温泉街、そして伊勢の平野部が広がる。条件が良ければ伊勢湾や名古屋市街、果ては日本アルプスの山々も見えるらしいが、ちょっと霞んでいて伊勢湾ですらはっきりと見えない。

Dscn5039 「今日は風もなくて、いい天気ですよ」と男性客が話しかけてくる。「先週も来たんだけど、強風でロープウェーが運休になっちゃって。15メートル超えたらダメだし、電話で何回も問い合わせたり」、本格的なカメラを持っており、何度となく訪れている様子である。「でも、樹氷は厳しいかもしれないね・・・」

急に高度が増し、まさに空中に浮かんでいるかのようであり結構スリルを感じる。周りに雪が増えてきた。乗車時間は12分というが、結構長く感じる。あまりこうした高いところというのは得意ではないので・・・。

山上に到着。先ほどまでは何もないところだったのが急に雪景色である。降り場では長靴の無料レンタルもやっているが、とりあえずはブーツで大丈夫だろう。ロープウェー乗り場のすぐ上が朝陽台という展望スポットで、こちらに行ってみる。

Dscn5060 いやあ、急に出ました雪景色。あちらこちらで雪の花が咲いている。先ほどの男性客が言うように十分な樹氷ではないのだろうが、普段雪を見ることのない私にとってはこれでも十分異質な世界である。寒さを忘れてしばし鑑賞する。

Dscn5040 Dscn5044 Dscn5054 Dscn5079 御在所岳の山頂はここからさらにリフト(こちらは一人乗り)に乗り継いで行くことになる(あるいは、雪道を歩いて行く)が、本当に吹きさらしになるし、山頂でスキーをするならともかく、そこまではいいかなということにした。それにしても、鈴鹿山脈というのはそう高い山があるわけでもないが、気候の面で日本海側と太平洋側の境界となっているのを改めて感じる。雪をかぶった遠方の山々も美しく見える。

Dscn5057 Dscn5068Dscn5072 Dscn5075 山頂には行かないがしばらく雪道を歩いてレストランの建物を目指す。その横には水を吹き付けてできた氷瀑がある。樹氷が自然の賜物であるのに対して、こちらは人工の産物である。気温が氷点下になる日に水を霧状に吹きかけて、氷の塊を少しずつ育てていくもの。見るからに冷たく感じるが、ここの氷をちょっとくだいて、何かロックで飲むとさぞかし美味かろうな・・・と思ったりする。

それだけ厳しい自然で、この日はたまたま天候がよかったからいいが、先日の豪雪の時などは大いに荒れたのではないだろうか。

Dscn5076 少し身体が冷えたので、レストランで早めの昼食とする。おすすめは「御在所カレーうどん」ということで、そちらをいただく。うどんはやわらかい伊勢うどん。それにちょっとスパイシーで濃い味のカレーがかかる。具材は柔らかく煮込んだ豚の角煮。カレーがうどんに上手く絡んでおり、美味しくいただいた。

Dscn5085 そろそろ下山することにしよう。帰りのゴンドラは一人で乗車。12分の空中散歩を終えて温泉街に戻る。こちらは周りに雪など全くなく、つい先ほどまで別世界にいたかのようである。いや、日本アルプスや北陸山陰まで行かずとも、三重で雪景色を満喫できたのは意外だった。

さて、寒いところに身を置いた後は温泉に入ろう。せっかく湯の山温泉に来ているのだから。確かにロープウェー乗り場の近くには旅館もそこそこあり、日帰り入浴の看板もある。ただその上に「本日休館」と貼られていたり、そもそも旅館街にほとんど人の気配がないものだからあまり気が進まない。

だとすれば、湯の山温泉駅まで戻って、さらに進んだところにある温泉に行ってみようか・・・・。

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御在所岳へ

2014年02月21日 | 旅行記D・東海北陸

この冬は記録的な豪雪に列島も悲鳴を挙げている。2月上旬の関東の豪雪も大概なものだったが、そんなものは屁でもなかったのが先日の豪雪。広い範囲で豪雪に見舞われ、未だに孤立した集落もあるというから、改めて豪雪のすごさというのも感じるところである。

さてそんな中、「普段とは異なる環境で、雪景色を見たい」という、雪国の人が聞けば不謹慎に思われることをやってみようと思った。仕事の合間に1日の時間をいただくことができたので、それをどうするか。関西からなら北陸、山陰(北近畿)というところが対象となる。平日にこういう時間をいただけるというのは、(それだけ休日の出勤をしたわけだが)ありがたいことである。

Dscn5014 その中で、私が早朝に乗車したのは近鉄の特急。はて、難波から近鉄に乗ったとして、雪を見るにはどこに行くのか。伊勢神宮とか鳥羽、賢島というのはもちろんエリアから外れるし、そうなれば北勢である。そう、乗ったのは名古屋行きのアーバンライナー。ただし、途中そこそこに停まるパターンの特急(業界用語では「名阪乙特急」という)で、降り立ったのは高架の四日市である。朝や夕方の便で、アーバンライナーの車両を使うのがあり、追加のデラックスシートの料金を払ってもそちらに座りたいと思わせるものがある。

Dscn5016 四日市で乗り換えたのは湯の山線。3両の列車であるがワンマン運転。そこそこの乗車があるが、単線の近郊住宅街と田園地帯が入り交る中、乗客は駅ごとに降りていく。沿線に職場がいろいろあるのだろうか。最後のほうは3両編成で、湯の山温泉駅に務める職員と(どんなにガラガラでも着席しないのは、鉄道職員の職分というか誇りというか)、あと一人の女性だけということになった。土日ならそこそこ乗るのだろうが、平日となるとこんなものか。

Dscn5017 近鉄の終着駅である湯の山温泉駅。ここから温泉街や御在所岳へのロープウェーへはバスで結ぶことになる。ただ列車が到着しても30分以上待つことになる。駅周辺をぶらついて「これ」というものがなく、寒風をやり過ごしながらその辺りを行ったり来たりして時間つぶし。駅名は「温泉」を名乗っているが、本当の温泉場はここからさらに上がったところである。駅もかつては多くの観光客を受け入れていたことだろうが、今は施設を持て余しているようにも感じる。

Dscn5019 さて次はいよいよ雪の御在所岳へ。果たして、どんな景色を見せてくるのだろうか・・・・。

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「レジェンド」は流行語になるのか?

2014年02月19日 | ブログ

ソチ五輪もそろそろ終盤戦。日本代表で注目されるのは女子のフィギュアスケートということになるのかな。

先の記事で、五輪の名場面というのは羽生選手の金メダルではないかということを書いたが、ここに来て沸いているのはジャンプの葛西選手の「レジェンド」ではないだろうか。

葛西選手のこれまでの実績や、今大会の主将らしい活躍については今さら私がどうのこうの言うことではないが、最近のスポーツで、以前であればとっくの昔に引退していた年齢をはるかに超えて第一線で活躍する層というのが出てくる現象が見られる。ジャンプ団体で、アラフォー超えの選手が一回り以上歳の離れた選手たちを引っ張り、また若い選手たちもベテラン選手を讃えるというのも、いい光景だなと思う。

「レジェンド葛西」に比べれば小さな記録かもしれないが、先日行われた泉州マラソンで、大学の同級生である「走る司法書士」のKEN氏が、40歳にしてマラソン自己タイムを更新した。本人は謙遜しているが、2時間40分に迫る自己タイム更新、そして40分切りができなかったことへの悔しさと、改めてそれを次期への目標にするというのはものすごいものがあると思う。世間でいうところの中年を迎えてもなおかつ向上心を持って取り組むというのは、まさに「レジェンド」ではないかな。

言葉自体は新語でもなく、珍しいものでもないが、改めて今年は「レジェンド」という言葉があちこちに出るのではないだろうか。「流行語大賞」などどうでもいいと思うが、候補としてノミネートされていたりして・・・・?

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がんばれ就活生

2014年02月17日 | ブログ
そろそろ来年春に大学を卒業予定の学生たちの就活も本格的になる頃である。

そんな中で、今日は私の勤務先を志望する学生たちの希望者が集まって、先輩社員を囲んでいろんな質問や会話をして、会社への理解を深めてもらおうという企画があり、私も従事部門の代表で参加させていただいた。

こういうのは、他の部門については入社3~4年目、あるいはもう少し上の世代が参加するのだが、私の部門は現場もありなかなか若手の出席が厳しい。そこで入社ウン年のオッサンの出動である。そこは、これと思う学生にぜひ当社、当部門を受けてほしいためのアピールの場でもある。一方で、「選択の幅ということで、若手社員中心の中に一人くらいオッサン枠があってもいいだろう」という勝手なプラス思考。

さて当日は、ブース形式で学生が話を訊きたい社員のところに行くというものだが、やはり花形部門、あるいは女性の社員など、学生と歳の近いところが人気である。そんな中で、私の部門のことを訊きたいとか、参加社員の中では最年長とあって、長いキャリアならではのことを訊きたいという学生もいて、いろいろ語ることができた。学生アンケートでもコメントが何票か入っていたので、「オッサン枠」の役割は果たせたのかな。

後は実際に当社を志望してくれるかどうかである。就活を取り巻く環境は依然として厳しいが、企業の採用意欲はましているし、どこも優秀な学生を獲得したい。情報も氾濫する中で、いかに学生に目を向けてもらえるかが企業も悩ましいところ。そんな中で学生の志望動機の形成に少しでも貢献できればと思う。

このイベント、今週もう2回行われ、私も行くことになっている。いいご縁につながればなあ。

がんばれ、就活生。

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羽生選手の金メダルと被災地

2014年02月16日 | ブログ

競技が夜中ということもあるし、マスゴミの騒ぎぶりが嫌なのでテレビはあまり見ないので、ソチ五輪についてはネットなどで最低限の情報を得るにとどめている。

今回はここまでスノボで平野、平岡、複合の渡部、そしてフィギュアの羽生にジャンプの葛西というところがメダルを獲得。それ以外にも入賞者はそこそこ出ており、マスゴミのメダルへの過度の期待はおいとくとして、皆がんばっていると思う。メダルが10代の3人に41歳の葛西というのも面白い。20代、30代はもっと頑張れ!!・・・と40歳に到達したオッサンはビール片手に喝を入れるばかり。いやいや、五輪に出るだけでも相当な競争を勝ち抜いたことで、それだけでも敬意を表すべきなのに、何もしていないオッサンが何かモノ申してはいけませんな・・・。

「ソチ五輪での一番の名場面」となると、やはり羽生選手の金メダルということになるのかな。宮城出身、そしてあの東日本大震災の時は仙台での練習中で、一時は避難生活も送ったという。

ただその後で練習の拠点を神奈川、そしてカナダに移したことがある。故郷や被災地への思いもずっとあったには違いないが、やはりスケートに集中したい、レベルの高いところでトレーニングしたいと拠点を移したのは確かだろう。

そして獲得した金メダル。インタビューでは特に外国メディアから「東日本大震災について」と尋ねられたそうだ。その中で、「僕の演技ごときで被災地に希望を与えられたとは思わないけど・・・」と語ったとか。

気持ちは複雑なものがあるだろうな。まあ、宮城の人たちに取材したところでは「勇気をもらった」というコメントがあったそうだが、安倍首相が「被災地の人たちに勇気を与えた」とコメントするのはいかがなものだろうか。「東北の人が頑張った=被災地に勇気を与えた」と、東北以外の人が定義づけるのはなんだか違う気がするし、感動の押し売りのような気がする。あの首相のことだから、「羽生選手に国民栄誉賞を」などとアホなことを言い出しかねない。

昨年は東北楽天が日本一になったが、だからといって「直接」被災地への復興予算が増えたとか、街の建設需要が増えたというものではない。まだまだ、ハード面で解決しなければならない問題が山積しているはずだが、そちらのほうの進捗は伝わってこない。首相をはじめ、楽天と羽生でムードだけ上げておけばそれでいいと思っている人たちがたくさんいるのだろう。そんなことではなく、消費増税をするというが被災地への復興にはどう取り組むのか、原発再稼働よりも明日の暮らしをどうするのか、それについてどう考えるか。羽生選手の金メダルというので久しぶりに被災地に目が向きそうな今、もっと世の中全体で考えることではないだろうか。

外国のメディアのほうが「日本は本当に東北を復興させる気があるのか?」と気をもんでいるのかもしれない・・・・。

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ラミレス、BCリーグ群馬入り

2014年02月14日 | プロ野球(独立リーグほか)

今朝からの雪もようやく雨に変わった。

先週末には東京での大雪というのがニュースになっていたが、今日の関西も結構雪の影響があった。近鉄では雪の影響で架線が切れて特急や急行が運休となったり、夜になっても高速道路や阪神高速の一部が依然として通行止めだったりと、交通機関への影響も出た。クルマで帰宅したが、自宅近くの藤井寺インターが通行止めとなった影響で周辺道路が大混雑だった。先日は東京の雪の弱さを「何やねん」と思ったものだが、こうすると人のことは言えないなと思ったことである。

さて、ソチ五輪の陰で世間の話題に上らない野球であるが、あの大打者の進路が決まったというニュースである。ヤクルト~巨人~横浜でプレーしたアレックス・ラミレスがBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに入団したというのである。

昨年オフにDeNAを自由契約になったラミレスの行方は注目されていたところで、一部球団への入団説も流れていたが結局は声がかからなかった。そんな中で早くから接触していた群馬球団への入団である。

最近のBCリーグ(すんません・・・この数年観戦していなくて)では元NPB選手の受け入れに積極的に思われる。新潟に高津が入団した時は、名球会資格の選手が独立リーグに来たというので話題になったところ。現在では石川の木田がまだまだ現役続行である。

そんな中でのラミレス入団。打撃コーチ兼任というが、これは自分のNPB復帰のアピールの場であるし、若手選手にも刺激になる(もっといえば、BCリーグの客寄せにも)。そういうところで、自分の納得するプレーを披露するというのも面白い。群馬対石川で、ラミレス対木田という対戦も観れるのなら観てみたい。信濃の大塚はまだ現役だったっけか。

ラミレスの場合、BCリーグのシーズン中でも、NPBからのオファーがあって本人が同意すれば入団することができるらしい。夏場、緊急の戦力補強が必要な球団にとっては、追いかけていてよい存在ではないだろうか。何なら、そういう補強が好きなオリックス・バファローズでも。

ラミレスがいるからというわけではないが、今季は久しぶりにBCリーグの試合を観に行きたいものである・・・・。

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ぼちぼち更新します

2014年02月13日 | ブログ
2月に入って仕事のほうがいよいよ忙しくなってきた。例年この時期はそうなるのだが、今年はトップも担当する上司が替わって迎える初めてのことなので、どうなるか様子を見ながらである。

その一方で、これとは別に新たなミッションを帯びて?日中に外に出ることが多くなった。こちらはこれまでできなかったことが今年からできるようになったのだが、こちらこそ手探りでの活動である。何年か先も見据えてのこと。

帰宅してニュースでも、と思っても今はソチ五輪くらいしかニュースがない。いや、マスゴミの「報道しない自由」で、意図的に五輪のことしか流さないのかなと、変に受け止めてしまう。

もうしばらくは慌ただしい日が続くが、ブログについてはよしなしごとで書き込むことに。旅行関連はしばらくお休みです・・・。

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近鉄、花園ラグビー場の売却を検討

2014年02月11日 | ブログ

11日は雪で順延となっていたラグビートップリーグのプレーオフ決勝が行われ、パナソニックがサントリーを破っての優勝。三洋電機からパナソニックになってからの初優勝である。

さて、そんな話題と並行するようにニュースとなったのが、近鉄が花園ラグビー場の売却を検討しているというものである。一瞬、頭をよぎったのが、野球のバファローズと同じように、近鉄ライナーズも活動休止ということになるのかということ。

Dscn5964記事を追いかけていくと、花園ラグビー場の場合は、2019年のラグビーW杯の試合会場招致に向け、地元である東大阪市の支援を引き出そうというのが発端である。高校ラグビーも行われ、ラグビー用スタジアムとしては西の横綱である。ただ、ラグビー専用であるがために興行収入は限られており、一方で芝を含めた維持費の問題があった。年間では億単位の赤字であるという。

一方で、「ラグビーのまち」を掲げる東大阪市としては、2019年W杯はぜひ花園で試合を開催したいところ。その中で収容人数や大型ビジョンの設置など、試合開催の条件を満たすには改装工事が必要である。長居競技場を擁する大阪市が試合誘致に動くという情報もあるようで、近鉄としてはなかなか費用が出しにくいところで、ならば自治体の手で進めようという意図があるようである。

そういう、両者の思惑が一致するのであれば、これは進めていい話ではないかと思う。近鉄のシンボルの一つを手放すのは淋しい気もするが、もう「鉄道が公共財を持つ時代」というのは時代遅れなのかもしれない。プロ野球、遊園地もかつては沿線住民の娯楽として、また他社沿線からも乗客を誘致する格好の材料であったが、娯楽の多様化であったり、それら施設の維持管理を考えた時に、合理化経営を求められる私鉄には厳しい局面となったことだろう。そういう赤字部門からは撤退して、より商売になるところに集中して投資するというものである。

Dscn4638地方自治体も財政状況が厳しいところが多いが、花園ラグビー場クラスとなると、近鉄という一企業の持ち物ではなく、みんなのものということで自治体に管理を委ねるのが正しいかもしれない。その上で近鉄が再度ネーミングライツを取得するとか、ライナーズは引き続き活動するという形で地域貢献するというのでよいのではないかと思う。(あ、でも大正ドームは大阪市からオリックスが買い取って自前のスタジアムにしたんだっけか。オリックス戦以外のイベントは常に満員御礼となる皮肉な現実はあるが)

正式にどうなるか、これから協議の行く末を見守りたい。やはり2019年ラグビーW杯は、花園でもやらなければ・・・。

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大雪ですね

2014年02月08日 | ブログ

7日から8日にかけて広い範囲での大雪。東京都心部での大雪についてはニュースでずっと取り上げられているくらいで(ニュースと言えば五輪と大雪だけ)、雪国の人から見れば「たかが20cmくらいで」と笑うところだろうが、普段そういう備えができていないところに雪が降れば混乱するのは致し方ないか。

こちら大阪も昨夜から雪が降り出し、朝には屋根にうっすらと積もるくらいのものだった。実は7日は仕事の関係で滋賀まで行っていたが、ひんやりとはしたものの昼間は快晴だった。滋賀行きがもし今日だったらと思うとやれやれである。

雪が降ったということでどこか山のほうにでも雪見に出ようかとも思ったが、本日は家の用事などでオフとして過ごす。その中でケーブルテレビのチャンネルをつけてみると、花園ラグビー場が映っていた。日本選手権の出場権をかけたトップリーグのワイルドカード争いである。久しぶりに近鉄ライナーズの試合を見る(うーん、それなら花園に行ってもよかったかなと)。対戦相手はトヨタ自動車。

朝の花園は一面真っ白だったそうである。朝から除雪を行って、少しでもいいコンディションで試合をしようということだったが、試合を見ても足をとられたり、キックが滑ったりと、なかなか苦戦していた。試合のほうも近鉄が有利に押し込んでいたように思ったがトライでの得点に至らず、ワイルドカード争いで敗退ということになった。また次シーズンでの活躍を期待したいものである。

2月、まだまだ寒い日が続きそうだ・・・。

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旅の終わりは新幹線大混乱

2014年02月06日 | 旅行記H・九州

1月3日、長かった肥前旅行の最終日である。思ったよりも早い時間の列車に乗ることになり、15時過ぎに博多に到着する。

博多からの新幹線、3日の午後の新大阪方面と言えば指定席は早々と満席である。そのため、とりあえず博多まで出て、便を遅らせて「のぞみ」の自由席に座るか、あるいは、どうせこの日のうちに帰宅できればよしということで、「こだま」での長丁場の乗車を取るかという選択肢となった。とはいうものの、その気になれば博多から大阪まで鈍行と快速を乗り継いでもいいというくらいの乗り鉄である。ここは「こだま」のほうがいいなということで、博多16時22分発の「こだま752号」新大阪行きでのんびりしようと、食料や飲み物を仕入れる。

Dscn4905ただ、ホームではその前の15時20分発の「こだま750号」岡山行きがまだ発車を待っている。岡山止めというのが引っかかるが、車内を覗き込むと空席もあるし、こちらに陣取ることにしよう。

1月3日といえば、有楽町の線路際での火災により、東海道新幹線が大幅運休となったというのを憶えていらっしゃる方も多いだろう。朝の6時台に起こった火災であるが、その鎮火に手間取ったこともあり、東京駅と目と鼻の先のところでの火災にも関わらず、午前中のほぼ全便が運休となったことである。

その後運転は再開しているが、ダイヤ乱れは大変なことになっているようだ。午前中はニュースに触れることもなかったが、いざ博多まで来てみると、その余波というのが夕方になっても収まっていないのに驚く。一部、九州新幹線の運転にも影響が出ており、まさに東京から西の区間全体に及ぶトラブルだったのだなと思う。

さて、「こだま」はレールスターの編成。それを知って新大阪寄りの車両に乗り込む。2列シートの車両は乗客もまばら。ダイヤ乱れの隙を縫うように発車する。とりあえずはこれで岡山まで行って、後はどうするかというところ。

「こだま」ということで元々通過待ちを行うのだが、この日はとにかく様子見の感じで走る。通常なら後の列車が追い越していくであろう駅でも、後から来る列車がないと見るやそのまま発車したり、あるいは、いつもより長く停車したり。この「こだま」でも一時は定刻を20分以上遅れていた。車内は年末年始の上り列車とは思えないガラガラの、気だるい雰囲気が漂う。子どももグズりだす。

Dscn4907まあ、私としては「各駅停車でのんびりと」という風情が味わえるし、座席もゆったりしているし、別にどうでもいいやというところである。途中の停車駅では車両の写真を撮ったり、自動販売機で飲み物を買うこともできる。外の空気を吸うのもよし。たまっていた読書のほうも進むし、慌ただしかった今回の旅の中で、列車の中でゆったりとした時間を過ごすには持ってこいだった。

そんな「こだま」も、最後は10分以内の遅れで岡山に到着した。やれやれ、10分程度の影響なら、さすがに東海道新幹線のダイヤ乱れも収まっているのかなと思った。

さてここからどうするか。ホームは大勢の客であふれかえっている。一瞬「ここで途中下車して、岡山駅前の『ミシュラン居酒屋』である「鳥好」に寄ってみようか」とも思ったり、岡山から山陽線の各駅停車と新快速を乗り継ごうかとかという思いも頭をよぎった。ただ結局は「およそ20分遅れ」という、「のぞみ184号」東京行きに乗りこむ。岡山から新大阪までは1時間かからないし、何とかなるだろうという思いがあった。ただ、後で時刻表を見ると、先ほど乗ってきた「こだま750号」の岡山到着は定時で18時52分、これから乗る「のぞみ184号」は定時なら岡山到着は18時39分。通常ならおそらく福山あたりで「こだま750号」を追い越していたはずの列車である。とりあえず指定席のデッキに乗り込んだが、すでに通路までびっしりと埋まった状態である。

さてここからはスピードを上げて・・・と行きたいところだが、全然上がらない。それどころか減速を始めて途中からノロノロ運転。そして停車。車内放送が入り、新大阪までの間に何本も列車がいる状態で、なおかつ新大阪駅も「満線」だとか。うーん、東京の手前の混乱が、この時間になってもまだ続いているのか。

新幹線も通常に走っている分には快適な車内環境が保たれるのだが、これが混雑、そしてダイヤ乱れとなるとこれほど居住性が悪くなる列車は見たことがないというくらいに成り下がる。デッキに立っている中でも、当然赤ちゃんは泣きだすし、年配の人などは気分が悪いということでその場に座り込む人もいる。

Dscn4910ようようのことで相生に到着・・・と思いきや、通過線の上で停車する。どうせなら、後から列車が来るわけでもないのだから、あえてホームに列車を着けて、ここから在来線への振替輸送でもすればよいのになと思った。山陽線は通常に動いているのだし、少しでも客がさばけて新大阪での混乱も緩和するだろうに。何か新幹線というと特別なもので、在来線との連携というのは必ずしも良くないと思う。

それと同じ感想を姫路で持った。もうええやん、姫路に特別に停車すれば、ここから新快速に乗り継ごうという客は多かったはず。そうすれば新幹線車内の混乱も多少緩和できたことだろう。ホームは目の前にあるのに、ドアが開かないのがもどかしく感じる。

Dscn4911結局、次の新神戸までその状態が続き、新神戸トンネルの中でも停車するという車窓としては最悪の状態も経過しながら、ようやく新大阪の声を聞く。結局は1時間50分の遅れとなった。JRの規則で、2時間以上遅れた場合は特急券の払い戻しを受けられるのだが、たいていの場合はそうならないように、いくら遅れても1時間55分とか、とにかく「2時間以上は遅れない」というのが妙なプライドだったと聞く。1時間50分で収めるくらいならどうということはないのだろう。

ただこの日は東海道新幹線が半日にわたり全線運転を見合わせたこと、年末年始のラッシュと重なったこともあり、新大阪のコンコースも人だらけである。後でこの日の混乱ぶりの記事などを見るに、Uターンラッシュをまさに直撃した出来事だったのだなと思う。

特急券だが、駅の案内では「自動改札に入れた特急券は戻ってきます。それを1年以内に、JRの駅にお持ちいただければ払い戻しします」と、何人もの係員が大声で呼びかけている。私も手持ちの自由席特急券を改札に入れると、普段なら回収されて何もないところが、特急券が戻ってきた。事情が事情だから、もう「特急券を持っている人は全員払い戻し」というくらいの措置に出たのだと思う。精算所には長蛇の列ができていたが、後日でも払い戻し可というのなら、この日はそのまま持って帰り、後日出直すことにする(翌日に天王寺駅に行ったら、何も言わずに全額払い戻し処理をしてくれた)。

・・・とまあ、「江戸の仇を長崎で討つ」ではないが、最後は有楽町での火災が思わぬ影響を及ぼしたことである。今となってはこれも旅の思い出であるが、当時としては心配だったことである。

日本の鉄道網というのはこれほどまでにモロいものだと改めて思った。日本の鉄道を混乱に陥れるのには何もテロ的なことは必要ない。繁華街の沿線でボヤ騒ぎでも起こせば、新幹線を半日運休にすることができるのである。

今回の舞台は有楽町だったが、その時品川は何をしていたのかと思う。そもそも、品川駅を造った時は、混雑ダイアを少しでも緩和するために、品川を発着駅にしようとしていたのではなかったか。多くの人が指摘しているように、なぜ品川折り返しの措置を取らなかったのかということである。あるいは新横浜でもいい。とにかく今の鉄道は、どこか一か所で不備があれば、「全線を完全に止めてしまう」のが当たり前のようである。そのほうが全体的な影響が少なくなるのかもしれないが、利用者の視点で言えば、とにかく動けるところまでは動かしてほしいものである。何だか、トラブルに対して最大限の対処をしようという姿勢が見られないのである。

それで多少でも対応できる客もいることだし、「できるだけのことはやる」という姿勢のアピールにもつながって、鉄道会社としては悪いことではないと思うのだが・・・。

まあ、そんな感じで迎えた2014年である。この記事を書いている時はもう2月、立春も過ぎているのだが、今年も日本の諸相の中で、さまざまな発見ができればというところである。

これまで長々と書き続けてきた肥前紀行も、これでようやくおしまい。また、鉄道の旅行記を書くことも出てくるところだが、これからも皆さんのご支援をよろしくお願いします。

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佐世保バーガー

2014年02月05日 | 旅行記H・九州

九十九島の観光を終え、バスで佐世保駅まで戻る。

この日に大阪に戻ることを考えれば、特急~新幹線の乗り継ぎなら夕方近くまで佐世保にいることができるのだが、長い旅になったことだし、そろそろ帰途につくことにしよう。実はこの日の朝、東京の有楽町の沿線火災ということで東海道新幹線が運転停止していたのだが、それは遠くのこととして別に何とも思っていなかった。

早めの昼食ということで、ここで佐世保バーガーを食べることとする。佐世保バーガーというのは特に決まったスタイルのハンバーガーを指すのではなく、手作りで、注文を受けてから作るというものらしい。やはり元は米軍相手の食べ物だったそうだが、佐世保バーガーとして認定されたのはこの10年ほどのこと。観光パンフレットによれば、佐世保バーガーの認定店として市内には20店舗あまりあるという。佐世保の中心部にマクドナルドの店舗もあるのだが、もちろんというかそれは認定外である。

Dscn4896駅の高架下で営業しているのはログキット。佐世保を中心に何店舗か営業しているところで、先の記事で「駅の階段を下りると肉を焼く匂いが・・・」とあったのはこの店である。注文しようとすると、出来上がりまで20分ほどかかるということで、紙に注文と電話番号を書くように言われる。本店は佐世保の中心部にあるのだが、そこの係の人らしいのがやってきて「本店はもう大行列だよ」と言う。

Dscn4897紙を渡してしばらく駅内で待っていると携帯電話が鳴る。結構ボリュームがある。正月はオーソドックスなハンバーガーのみということだが、そこにドリンクとポテトをセットで注文。これを中のソースやマヨネーズが飛び出すくらいギュッと押しつぶして食べるのが「アメリカ流」だとか。

Dscn4899駅の店はテイクアウト専門ということで、さてこれをどこで食べようか。列車の中に持ち込むのも気が引けそうで・・・と、ここで思いついたのが駅裏の五番街。こちらの波止場が広場で、腰を落ち着かせることのできるところもあるのでそちらに向かう。昼時ということでぞろぞろ歩く人もいれば、ここで佐世保バーガーを広げる人もいる。

Dscn4900そうしていただいた佐世保バーガー。マクドナルドを普段そう食べるわけではないので詳しい比較はできないが、一つ一つの具材もしっかりしているし、パンもしっかりしている。これだけで私でも一食分は十分まかなえるほどのボリュームである。さすが、ご当地バーガーとして有名なだけのことはある。

Dscn4902腹もできたところで、そろそろJR最西端の駅から出発することにする。2両編成の鳥栖行きの普通列車。早岐で方向転換するため、佐世保からは後ろ向きで発車。早岐で方向転換して、肥前街道をひた走る。私も佐世保バーガーで腹ができたためか、ウトウトする場面が多い。実は途中の武雄温泉で途中下車して一風呂というプランも考えたのだが、そういうこともどうでもよくなった。

鳥栖に到着し、快速に乗って博多に向かう。まだ15時頃ということで、ここからどう帰るかということだが・・・・。

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