まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対ドラゴンズ@京セラドーム交流戦第2戦(またも打線が山本を援護できず・・)

2022年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

NPBプロ野球は5月24日から交流戦に入っている。昨年2021年はバファローズが交流戦にて優勝し、その勢いでパ・リーグ上位に入り、そのままリーグ優勝を成し遂げた。それだけに今季も浮上のきっかけにしたいところだが、最初のジャイアンツ戦は負け越し、そして2カード目のドラゴンズ戦も初戦を落とした。

28日の第2戦の観戦のために京セラドームにやって来た。今回の観戦は「神仏霊場巡拝の道」めぐりで奈良県南部を訪ねるのとセットにしてのお出かけである。神仏霊場めぐりについては後日別の記事でまとめる。

交流戦の生観戦も久しぶりのこと。2020年はコロナ禍にともなう緊急事態宣言の影響で交流戦そのものが見送りとなり、2021年は無観客での開催だった。今季はこのドラゴンズ第2戦のほかに、広島でのカープ第3戦の生観戦を予定している。

この3連戦は「オリ姫デー」。数年前までは選手も「オリ姫」をイメージした色・デザインのユニフォームを着用していたが、成績が芳しくなかったこともあり、このところはユニフォームつきチケットの購入客への引き換えとなっている。スクリーンでも選手たちのファッションが映し出されるが・・。

バファローズの先発はエースの山本。一方ドラゴンズの先発は5年目でプロ初先発の鈴木。

山本は普通に投げればある程度抑えられるとして、問題は打線である。交流戦に入っても、あと1本がでずに敗戦ということが続いている。

試合開始。初回、山本は3番・鵜飼に死球を与えるも続くビシエドを見逃し三振に打ち取り、まずまずの立ち上がり。

1回裏、バファローズは3番・中川の四球、4番・マッカーシーのヒットで二死一・三塁とするも、5番に上がった杉本が力のない内野フライで凡退。先制のチャンスを逃す。

先制はドラゴンズ。3回表、一死から9番・岡林が右中間を破る当たりを放つ。俊足を飛ばして一気に三塁へ。続く大島がライトへのヒットを放ち、1点が入る。レフトスタンドだけでなく三塁内野席からも大きな拍手が起こる。後続を退けて1失点で止めたが、早いうちに追いつかなければまたズルズル行って見殺しにしかねない。

その山本は4回から7回まで三者凡退を続け、打たれたヒットも3回の2本だけだった。

いっぽうのバファローズ打線は3回裏に宗が二塁打で出塁も、中川、マッカーシーが倒れて無得点。4回裏も杉本がヒットで出塁も、野口の併殺でチャンスをつぶす。さらに5回裏も死球とバントで一死二塁とするが、福田、宗が倒れて得点できず。ドラゴンズの鈴木は5回まで無失点、勝ち投手の権利を得て交代となる。

7回表、スタジアムには「燃えよドラゴンズ」が流れる。

7回裏、「SKY」が流れてからようやく試合が前に進む。ドラゴンズ3人目の祖父江から、先頭の野口が二塁打で出塁。続く伏見がバントで一死三塁とする。

ドラゴンズは4人目のロドリゲスに交代して、打席には宜保の代打・西野。その打球はセカンド阿部のところへ。

野口が本塁に突っ込み、阿部がホームに送球する。判定はセーフ。ここで立浪親方から物言い・・もとい立浪監督からリクエストがあったが、判定は変わらず1対1の同点(記録は阿部の野選)。

続く福田が四球で出塁して一気に逆転としたかったが、ロドリゲスの剛球がうなる。宗、中川が連続三振で倒れ、追加点が奪えない。ここがこの日の勝負の分かれ目だったと思う。

8回表も山本が続投したが、桂の当たりに途中出場の山足が追いつくが内野安打(代走・高松)。牽制球で警戒するも、打者の岡林に四球を与えて一死一・二塁。先制タイムリーの大島は凡退したが、次の2番・三ツ俣の当たりは三遊間を抜く。高松が生還して2対1、ドラゴンズが勝ち越しだ。これでスタンドの雰囲気が一気に重くなる。結局山本は8回まで投げて被安打4、奪三振3(意外と少なかった)、失点2という結果。

1点くらい何とかならんかと思う8回裏、先頭のマッカーシーがヒット(代走・小田)。ドラゴンズ5人目の山本の暴投で二塁に進み、続く杉本の外野フライの間に三塁に進む。一死三塁。

犠牲フライでも同点という場面で頓宮だったが、初球を簡単に打ち上げて浅い外野フライ。これでは小田も生還できない。そして野口は低めの球を見逃して三振。判定はどうかというところだったが・・。7回裏に続いて悔いの残る攻撃で、これも勝負の分かれ目だった。

9回表はビドルが登板。ジャイアンツ戦ではこの人が登板した8回にいずれも失点して敗戦につながっただけに大丈夫かと思ったが、案の定、阿部の二塁打をきっかけに二死一・二塁とされ、途中出場の木下が左中間への当たりを放つ。これで2点追加、4対1とリードを広げられる。この投手もこの先大丈夫だろうか・・?

9回裏はクローザーのマルティネスが登板。4対1の場面なら楽勝もので、三者凡退に抑えて試合終了。これでバファローズは交流戦2カード連続の負け越しとなった。またも山本の好投も打線のあと1本がなくて勝ち取れなかった試合である。

ヒーローインタビューは勝ち越し打の三ツ俣。元々はバファローズに入団した選手である。トレードでドラゴンズに移り、守備での出場が多い選手だが、このところのドラゴンズ内野手の離脱で出場が増えている。インタビューを聞いていると、後ろの席から「三ツ俣くん帰って来て~~!」という声が聞こえる。ドラゴンズに移ってからの期間のほうが長いのだが・・、

この日は悔しい敗戦となり、泊まったホテルで観戦記を書く気にもなれなかった。

さて翌29日の第3戦。バファローズ・宮城、ドラゴンズ・柳の両先発だったが、この試合から復帰したT-岡田のタイムリーと一発、杉本にも久しぶりの一発が出るなどして、これまでのうっぷんを晴らすかのように8対0で快勝。29日は神仏霊場めぐりでずっと外を回っていて結果を見ただけだったが、こういう攻撃を28日にも見たかった。観戦できなかったのは残念だが、とりあえずいい形で1つ勝てたのはプラスである。

交流戦は序盤を終えてバファローズは2勝4敗、11位と苦しい結果。ただ、その下の最下位にいるのはカープで、1勝5敗、それもホークス相手に7対0、11対1、8対0と目も当てられない結果である。広島の人たちはまた我慢の時季となったが、次の週末のカープ対バファローズはどのような戦いになるのだろうか・・・。

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