まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

駅弁お取り寄せ 淡路屋「豚々拍子」

2020年05月23日 | ブログ

こうした状況で旅行や長距離移動をする人が少ない中、駅弁の業界というのも苦戦を強いられているようだ。

その土地の駅で弁当を購入するのは旅の楽しみの一つなのだが、東京駅や新大阪駅ほどになると、駅弁専門の店舗に各地の駅弁が並んでいる。製造や流通にはそれぞれ工夫があるのだろうが、私もたまに新大阪駅まで出向いては、各地の魚介類や肉類を使った駅弁を買って昼食や夕食とすることがある。ただ、新型コロナウイルスの影響で新幹線の利用客が減るとそうした店舗も一時閉店となった(現在は営業再開した模様)。

こうした状況で在宅での食事の機会が増えるのを背景に、あちこちでお取り寄せ、出前の利用が増えているという。駅弁でも改めてそうしたサービスが注目されている。

今回、神戸を中心に数々の駅弁を出している「淡路屋」のお取り寄せサービスを利用した。5000円以上の購入で京阪神向けの送料無料サービスというのもついているが、さすがに5000円は購入できないなと、きちんと送料を負担したうえで購入した。

その一品がこちら「豚々拍子」。「笑顔日本一駅弁の『豚々拍子』が復活。新型肺炎対策で笑顔不足の日本に、少しでも笑顔を届けたい!という思いから再販を決意。このたびリニューアル販売にこぎつけました」とある。「復活、再販」というのだから過去にあったのかなと見てみると、2004年に登場した弁当だという。今回のこの事態を受けて、5月に再登場と相成った。私自身は初めて目にする一品で、見た目が面白そうなのでお取り寄せ。

届いたのがこちら。角帽をかぶって笑顔の豚の形をした陶器である。価格1100円のうち、陶器代はどのくらい占めているのかなというくらい凝ったつくりである。

中身は台湾風の魯肉飯(ロールーハン)。角煮を細かく刻んだ混ぜご飯である。かつては排骨(パイクー)、魯肉、東坡肉(トンポーロー)の3種類の豚カツが乗っていたそうだが、今回はお取り寄せ販売のことも考えて揚げ物は避けたのかな。

ちょっと濃いめの味付けだが、ビールにもよく合う。もっとも、豚の頭の中に箸を突っ込むというのは何だか複雑な気分なのだが(考えすぎか)。

この陶器、角帽形の蓋をかぶせて、真ん中のシールをはがせば穴が出てくる。文字通り、豚の貯金箱としてお使いくださいとある。この辺り、淡路屋らしい。

淡路屋といえば有名なのがこちらの「ひっぱりだこ飯」。こちらも蛸壺を模した陶器の容器に、タコの煮付や、タコの出汁で炊いたご飯、そして隠し玉にタコ焼きが入るという一品。「豚々拍子」一品だけ注文ももったいないかなあと、今回セットで注文。この「ひっぱりだこ飯」の食べ方の一つに、途中からお湯をそそいで出汁茶漬け、ひつまぶし風に食べるというのがあり、実践してみた。これもなかなかユニークである。

これまで駅弁を予約して店舗で引き取ったことはあったが、お取り寄せは初めて。時季的なものもありクール便で到着した。容器に触れると冷気を感じたので、自然解凍ではないが、少し時間を置いてからいただいた。「豚々拍子」の具材を豚カツにしなかったのはこうした事情もあってのことかなと思った。ちなみに消費期限は到着日の22時~23時という標記だった。

物流や流通事情、また気候の面(これから夏季に入る)で全国どこの駅弁でも、というわけではないが、有名な駅弁業者のサイトなど見ると、いろいろなところでお取り寄せサービスが行われているのに気づく。予約期限もあるし、確実に受け取って食べることができる日の配達指定にする必要はあるが、他のところも試してみたいものである。

今度は海鮮系なんかどうかな・・・。

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