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最後の忠臣蔵

2010年12月21日 22時12分52秒 | 映画・演劇鑑賞
久しぶりに映画なんぞを観ました。今年はこれが最初じゃないかな。
4年前(もうそんな昔なんだ)に山田洋次の武士3部作を観て以来の武士物、僕はどうもこういう系統が好きなようだ。
忠臣蔵は武士の美談の最たる物、それをさらに16,7年引っ張って、より美談に作りあげたところはなかなか目のつけかたがうまい。僕ではこういう発想が出てこない。こうこられたら涙流さずにはいられないし、いい評価点をつけざるをえんでしょう。
武士物の美談って「いやおう無く与えられてしまった使命を己は世捨て人になろうとも守りぬき、その使命が達成された時には静かに世を去って行く」というものですね。日本人ならだれしもこのての話には弱いですよね。
映画としてはちょっと物足りなさも感じました。場面場面での臨場感というかきめのこまやかさというかそのへんに今ひとつでした。1場面をあげると武士2人がすすきの原で切り合う場面。あれだけ刀を振ったら周りのすすきがバサッバサッとたおれるんじゃないですか。真剣の凄味が消えてました。黒沢明だったら満足しないんだろうな。
もうひとつ自分事になりますが、僕も歳をとったなということを役者さんから教えられました。役所さんにしても佐藤さんにしてももっと若い時を知っていて、まだまだ駆け出しの役者でした。それがこんなにすばらしい役者になってるんです。それだけ時が過ぎたということです。
ともかくおもしろい映画です。正月映画の1本にどうぞ。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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人それぞれ (さくら)
2010-12-22 00:02:39
一昨日の夜 映画に行きました。
これも候補でしたが観たのは「ロビンフッド」。
世界史がわからなので十字軍の目的とかイギリスとフランスの関係とかが?でしたが、風景や音楽が良かったです。
忠臣蔵を観てもたぶん当時の日本史をよく知らないので、景色とか役者さんの顔とかを観てしまうのだろうと思います。

人それぞれに違ってもOKな映画の楽しみかたですよね?
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歴史背景は不要です ()
2010-12-22 11:34:32
さくらさん こんにちは。
月曜日の夕方抜歯してから観に行ったのです。当初からの予定だったので。幸い痛みはでませんでした。
この映画は歴史背景を知らなくても大丈夫ですよ。美談としての忠臣蔵を知っていれば。十分楽しめると思います。戦国時代あたりの話だと登場人物が多くて、その関係をある程度知ってないと解らんてなこともありそうですが。
「そうね、すすきは倒れた方がいいわね」と感じながら観てくださいよ。
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