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「道化師」 考

2015年03月26日 10時01分27秒 | オペラに挑戦
8月の公演に向けて「カヴァレリア」(「カ」)は指導終了、後は個人個人がCDで練習、暗譜に努力する段階。今は「道化師」(「道」)の歌指導の真っ最中。
そこで「道化師」(作 レオンカバーロ) について思うことを書いてみる。

この2つの作品両方共今回公演演目と決まって初めて聞いたオペラだ。「カ」の第一印象は「美しいメロディー」の連続で一発で虜になったといっていい。「こんな美しい旋律をなぜ今まで聞かなかったのか」と悔やむ思いもあったほどだ。だから歌を覚えるのも気合が入った。好きになるというのはそれだけで力です。もうほとんど覚えてしまった。
一方「道」の方はというと正直美しいメロディーがあるわけじゃなく(1曲だけは耳についたアリアがあるんだが、全体としては?)、ひきつけられるものを感じなかった。ゴチャゴチャしてる感じ。もうひとつの「カ」があったのも僕の中では不運だったかも。
そんな印象の中、歌指導が始まったのだが、「ドヒャッー!速い、難しい、多い」が更に重なってきた。「量があって難しい」が先生側にもあるのだろう、どんどん先に進む。こっちは毎回消化不良で帰ることに。もうひとつ不運だったのは「練習用CD」の製作が遅れたこと。楽譜読めない僕には致命傷。「ハードルが高い」ではなく「走り高跳びは飛べない」状態だった。
100教わって1覚えるような練習の中でもだんだん「道」のおもしろさ、良さが見えてきたように思う。これはこれできちんと作ったら美しい作品なんだと思えるようになってきた。
メロディーより和声(いろんな音の複雑な重なり)を楽しむ楽曲みたいです。1人で練習しててもおもしろくないんです。「難しい」だけです。みんなとあわせると心地いい響きが癒してくれるような。こういうオペラだから演ずる側がよほどしっかり作らないと聞く側にほんとの良さが届かないことになるんだろうな。
一言で言えば「玄人さん好み」のオペラなんじゃないかな。いっしょに練習してるソリストさんに聞いても「道化師の方が好き」という方が多いようだ。

練習用CDもいただきました。バスパートは42フェーズに分割して録音されてます。1日1フェーズを目標に覚えていきます。それでも5月の連休過ぎますからね。
みんなといい和声を作り、それを聞いて好きになり、さらにいい歌に仕上げる これだね。いい合唱に仕上がれば「カ」以上に好きになるんじゃないかな。
コメント
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