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裏日本、表日本

2014年12月22日 08時05分38秒 | つれづれなるままに
日本海側は北海道から北九州までまた大雪に襲われてるようだ。2週前も豪雪にみまわれて、村の孤立、死者も出た。このての報道を聞くたびに、「こんな狭い国土なのに、よくもまぁこれだけの差ができるものだ」と思いかえす。
僕は中学2年まで北陸福井で育った。昭和38年の豪雪は小学6年だったと記憶してる。その当時は父と姉は東京暮らし、母と僕が福井暮らしだった。恐怖を覚え、苦労したのを覚えてる。2年後に母と僕も今の神奈川に移住したのだが、その後母がつくづく言った。
「もうあの福井には帰りとうない。冬の押し潰されるようで、洗濯物も乾かない場所はいや。」
50年前の僕でも同じ思いをしたし、数時間の移動でこうも違うかを実感してた。

そして日本海側は「裏」なのだ。首都東京があるから「表」と表現されたのだろうが、単にそれだけではない。表はどうしても明るい。裏は暗くて、重くて、耐えて、そんな感じにつながる。

小学校時代の友人があと3日で10年つづけてきた関東での単身暮らしを辞め、「裏」に帰る。両親がまだいらっしゃるし、家、農地がある家の長男ということもあるのだろう。歳をとればとるほど裏より表が生活し易いのは明らか。でも裏を選ばざるをえない人生もある。
コメント (4)
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