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合唱は器楽的

2013年06月15日 09時44分40秒 | 第九に挑戦
昨日は第九の練習日。これで3週連続の金曜練習。月3回が原則だが、5月の3回目と6月の1,2回目がつながっただけ。
これだけつめてやると、進みも早いし、やった感もある。でも予習復習が多くなるのも当然。

昨日は662小節目から、「二重フーガ」といわれてるところの練習をやった。合唱隊にとってもっとも難しいところのようだ。練習用CDでも「しっかり練習しましょう」と注釈してる。
例によってテノール部のメロディーは驚異的に難しい。かわいそうなくらい。少人数だけど経験者が多いせいだろうそれなりに聞こえてくるから感激。僕にはちょっと歌えない。教える方も適当なところで「ここは難しいよね」と言いながらさらなる要求はしない。「やってけばうまく歌えるようになるから」だって。
ついでに先生がベートーベンの合唱の作られ方(なぜこんなに難しいか)を解説してくれた。
ベートーベンの合唱は「器楽の演奏」が技術的ベースになってる。合唱のメロディーを構想する際に、例えばソプラノにはピッコロを歌わせてイメージするみたいな。だから器楽器で演奏できるメロディーを人に歌わせるものになったというのです。
僕が今感じてる合唱の特徴は
 ・オクターブの音の変化が多い。
 ・細かい、早い変化が多い。
 ・♯、♭が随所にでてきて、微妙な変化がついている。(これがまた美しいんだけど)
 ・息継ぎのしどこがわからない。(楽譜にブレス記号はない。先生も適当なところで各自かってにという)
などだけど、こんな所はまさに楽器で構想した結果ではないかと納得した。
生な人間がだせる歌声の限界の曲なんですよ。

「二重フーガ」のマスターは当分かかるだろう。完成しないかもしれない。高みをめざして歌い込むだけ。
コメント (2)
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