松井はすばらしいが

2009年11月07日 19時39分30秒 | つれづれなるままに
松井がWSでMVPになった。すばらしい。よくやったねと素直に祝福するだけだ。守備につかず、打つ仕事だけで最高の仕事をしたわけだがそこが松井らしくていい。おそらく当分は日本人のWS-MVPはでてこないだろう。

僕は17,8年前の松井が関係した事件を思い出す。甲子園での5連続敬遠だ。
松井が世界最高の栄誉を与えられたこの時、明徳義塾の監督だった馬渕さん、監督の指示ですと言い切った河野投手、それに当時の明徳野球部員 彼等の心にどんな思いが去来してるんだろうか。松井が野球人として活躍する限り、彼等にはあの時の思いが付きまとってると想像する。
馬渕さんは「高校生のスポーツマンとして正々堂々とやらせるべきだった」との思いがつのるばかりだろう。
河野君は「松井を敬遠した河野君か」と言われないかヒヤヒヤしてないだろうか。
当時の野球部員は今回の松井の活躍を素直に喜び、祝福の言葉を言えてるんだろうか。

高校で野球をやり、そこでいろんなことを教えてもらった経験を持つ僕からみると、勝負にこだわり、本当の教育を忘れたあの瞬間の判断が何と大きな傷を残してしまったことかと思わざるをえない。
5打席連続ホームランされ、打たれるだけ打たれて負けていた方が今の我々以上に喜べたのではないだろうか。

松井君に あの時悪びれず、高校野球人に徹した君だから今があるんだよ。山下監督と最高の酒が飲めるね。うらやましい限りです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする