文部科学省より「
学校図書館の現状に関する調査結果について」が出されました。
これは、文部科学省が毎年、都道府県立教育委員会を通じて実施している
「学校図書館の現状に関する調査」の結果が公表されたものです。
これを見て、小・中・高それぞれの特徴が良く出ていると思いました。
いわゆる朝読書
といわれている全校一斉読書は、小学校の94%、中学校の82%が実施しています。
高校の実施率はわずか38%。
本校も以前実施したことがあるそうですが、時間の都合がつかなくなり中止したそうです。
その他の項目を見ていくと、
読み聞かせやブックトーク、ボランティアや他の図書館との連携など、
年齢が上がるほど実施が少なくなっています。
よく生徒が「小学校の頃は、よく図書館へ行ったりたくさん本を借りたりしたけど。。。
」と言います。
本当にそのとおりの結果になっています。
唯一、高校の実施率が高いものは「蔵書のデータベース化」72%です。
高校では、パソコンが使えないと仕事にならなりません。
でも、設備は整っているのに読む人がいないという、皮肉な結果ともいえます。
読む力は、一朝一夕にはつきません。
言葉を一つずつ拾って、想像していくという面倒な作業でもあります。
面倒くさいといって、読書を敬遠しないで下さい。
なぜなら、読む力がないと思考が貧弱になってしまうからです。
それは、人は考えるときに自分の持っている言葉で考えるからです。
今の美しい季節を言い表すたくさんの
言葉
を持っていたほうが、
人生がより豊かに楽しくなると思いますよ。