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歌舞伎&人形展

2018-03-23 | アート
厳しい寒さもようやく和らぎ、心弾む春休みになりました♪
平日に出掛けられる貴重な機会、友人と誘い合わせて銀座へ。

まずは、歌舞伎座で「三月大歌舞伎」昼の部の観劇、なんと、前から4列目!オペラグラスのいらない席でした。
演目は・・・
・国姓爺合戦 近松門左衛門作
・男女道成寺 四世中村雀右衛門七回忌追善狂言
・芝浜革財布

『国姓爺合戦』といえば、文学史上あまりにも有名な近松門左衛門作の人形浄瑠璃、その歌舞伎版です。
こんなに著名な作品なのに今まで内容やストーリーを全く知らず、良い機会なのでちょっと勉強すると、
江戸時代初期、中国人を父に、日本人を母に持ち、台湾を拠点に明朝の復興運動を行った鄭成功が題材で、
主人公は国姓爺(国王と同じ苗字を名乗ることを許された英雄の意味)と称されました。
舞台も衣装も中国風で鮮やか、エキゾチック、愛之助さん演じる和藤内がもちろん主人公ですが、
秀太郎さん演じる継母の渚の母の愛の強さ、日本人としての矜持、芯の通った強さに、心を打たれました。

 
今回の幕の内は、穴子弁当を満喫♪

『男女道成寺』は雀右衛門さんと松緑さんの美しい舞踊に引き込まれました。
衣裳を一瞬にして変える演出の1つである「引抜」が何度かあり、
留めてある仕付け糸を抜き取り、二人のタイミングを合わせて上に着込んだ衣裳を取り去って見事でした!
初め登場した時には衣裳をあらかじめ何枚も重ねて着込んでいるので、とても体格良く見えました。
花粉症の薬のせいか、舞台の華やかさと歌・楽器の音色が心地良く、
また、美味しいお弁当のお昼の後だったのでついつい夢の世界へ・・・

『芝浜革財布』の原作は古典落語の演目の一つ『芝浜』で、三遊亭圓朝の作とされています。
お酒で身を持ち崩すダメ亭主を、孝太郎さん演じる女房の機転によって立ち直させる、というお話。
ダメ亭主の政五郎役に芝翫さん、そして長男の橋之助さん、次男の福之助さん、と親子共演でした。
また、2年前に国立劇場でお世話になった坂東彌十郎さんも出ていらして、見ごたえありました。

歌舞伎を堪能した後、銀座を二人で歩いていたらTVリポーターから取材を申し込まれ・・・(詳細はマル秘)

その後、友人の提案で松屋デパートで開催中の「与勇輝展 パリ凱旋・傘寿記念 創作人形の軌跡」へ。
 
私は、このパリ展の様子を先月TVの芸術番組で観、日本で見に行きたいなと思っていたので、以心伝心!
昨年傘寿を迎え、今なお現役で活躍中の与氏は2月にパリ展を開催、それらを記念しての展覧会です。
シンデレラやピーターパンなど海外の物語を題材にした初期作品から、
「置屋のみね」「おやつ」(上の画像)など、日本の郷愁をテーマにした代表作、
そして「今」を生きる子どもたちへの賛歌など新作70点を含む、約150点を丁寧に観ました。
目の表情、指先の動き、着物の柄、髪の色、人形とは思えない現実感で今にも話したり動いたりしそうで、
ひとつひとつの人形にその人生まで感じてしまうほど素晴らしかったです!!


その後カフェへ移動しておしゃべりに花が咲き、帰りの電車、車の中、自宅前まで話が続いたのでした。
一日中話続けて一緒に楽しく過ごした友人と、歌舞伎をお世話になった友人に大感謝です♪
実はいろいろと辛いことが多かった冬、特に2月の落ち込みからやっと脱出出来そうです!!

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